リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

REPORT

2022.08.28

【ライブレポート】サプライズも連発!記憶に刻まれる光景満載の“Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-”DAY2・徹底速報!

【ライブレポート】サプライズも連発!記憶に刻まれる光景満載の“Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-”DAY2・徹底速報!

8月27日、さいたまスーパーアリーナにて“Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-”のDAY2が開催。フェスとしての一体感と出演者ごとの見せたいもの、さらには散りばめられたサプライズがすべて効果的に機能した、どこを取っても満足度の高い濃厚な時間だらけの1日となった。

■8/27(土)セットリストはこちら
■“Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-”DAY1 ライブレポート・写真はこちら
■“Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-”DAY3 ライブレポート・写真はこちら

圧倒的コラボから一夜限りの奇跡の復活まで、前半戦から盛りだくさん!

DAY2はFLOW・GRANRODEO・angelaによるJAM Project「SKILL」のカバーからスタート。“Animelo Summer Live”(以下、“アニサマ”)ではド定番曲のイントロに乗せて、ボーカル4人がリフトアップで堂々と登場し、熱く力強い歌声でのっけから観客をジャンプさせまくり。アニソンアーティストの世界にぐいっと引きずり込んでいく。

この熱量を引き継いだのが、初出演となるMADKID。「RISE」「Bring Back」と2曲続けて『盾の勇者の成り上がり』の主題歌を披露する。雄々しくもトゲのあるがなるようなラップも織り交ぜつつ、1つ1つのフリが鋭く硬質な、男性ダンスボーカルグループならではの魅力を持ったダンスもみせ、3年前に出演したけやきひろばのステージからの“成り上がり”をキメた。

続いては、DIALOGUE+がトロッコに乗って客席後方通路に登場。「恋は世界定理と共に」を歌唱しながら二手に分かれてメインステージへと向かい、観客と距離近くコミュニケーションを取ると、メドレー形式でシリアスなダンスナンバー「僕らが愚かだなんて誰が言った」へ。キュートな楽曲から歌声や表情、ダンスの性質をガラリと変えて表現の幅広さを感じさせ、もう1曲フルサイズで最新曲「デネブとスピカ」を披露。この日は残念ながら欠席のメンバーも出てしまったため、連動する振付の多いこの曲は特に難しい部分も多かったはずだが、3年間で培ったチームワークも手伝ってか連動部分もバッチリ。歌声も、ハッとさせられる落ちサビの村上まなつのソロを筆頭にどれも伝わる充実したものに。来年こそは、8人揃ってさらに成長したパフォーマンスが見れることを期待したい。

MADKID同様初めての“アニサマ”となった梶原岳人は、まずはデビュー曲「A Walk」を、清涼感ありつつ真っ直ぐで芯もしっかり持った歌声をもって歌唱。続く最新曲「色違いの糸束」は、MC中に観客へとそれぞれが好きな色のペンライトを灯すよう呼びかけてからのスタート。歌い出しでは、ステージ中央に立つ梶原へと、無数のカラフルの糸のようなライトが当たる。また、梶原の呼びかけに応じた観客から発せられた光も、糸束となって彼の元へ届くかのよう。それらを束ねるかのように大事に歌い、温かな空間を形作っていった。

続くスピラ・スピカは、「サヨナラナミダ -piano ver.-」からスタート。ピアノアレンジを手がけた重永亮介と幹葉(vo)が会場中央のスペシャルステージへと上がり、椅子に腰掛けた幹葉がしっとりと歌い始める。明るく元気なイメージの強い彼女だが、ここではバラードでも惹き込める高い歌唱力を発揮。表情含め楽曲に没入した入魂のステージで、観客の心を惹き込む。曲明けには重永に代わって寺西裕二(g)とますだ(b)が登場し、「燦々デイズ」の披露へ。これがスピラ・スピカ、3人体制でのラスト曲だ。寺西とますだが顔を見合わせながらのプレイをしたり、寺西のギターソロ中に幹葉とますだがその周りを駆け回ったりと、スピスピらしいハッピーさも満載に、心を明るくしてくれる1曲を届けてくれた。

スピスピが1つの節目を迎えた直後、逆に結成10周年を記念した一夜限りの復活で場内を湧かせたのが、StylipS。しかも結成時メンバーの小倉 唯・石原夏織と、この2人の卒業後に加入した豊田萌絵・伊藤美来の4人による特別体制だ。この登場のインパクトとデビュー曲「STUDY×STUDY」の披露で、一気に会場の空気を持っていく4人。しかもただのメモリアルではなく、2サビ明けのダンスタイムでは4人とも高いスキルを披露ししっかりと魅せる。

曲明けには各々の懐かしの自己紹介の再現も挟み、「MIRACLE RUSH」では中盤からステージ上に大きく広がって披露すると、さらにメドレー形式で「Choose me♡ダーリン」へ。ここでは2人ずつに分かれてステージ両端いっぱいまで出て歌う場面もありつつ、最後にはステージ中央へと集まりサンバのリズムに乗せた軽快なダンスをしっかりとみせて、メモリアルなステージを終えたのだった。

だが、この日のサプライズはまだまだ終わらない。今度は雨宮天が、初めてヒロイン・藤宮香織を演じた『一週間フレンズ。』で、その香織として担当したEDテーマ「奏(かなで)」を歌唱。微笑みをたたえながらの繊細で優しい歌声には、どこか香織の姿も乗せられていたような印象だ。続く「フリイジア」ではガラリと雰囲気変わり、たゆたうようなリズムを持つバラードを、楽曲が進むにつれて生まれる壮大さも含めてしっかり歌声でも表現。バラードを丁寧に歌い切れる歌唱力をみせると、最後に「Love-Evidence」で表情・歌声双方からキュートかつちょっぴり小悪魔にみせていき、観客を魅了。出演作の主題歌を、曲ごとに違う表情をみせつつ歌ってみせた今回のステージは、ある意味“声優アーティスト”としての1つの完成形を表したものだったのかもしれない。

さらにサプライズは続く。スペシャルステージに再び登場したDIALOGUE+が、TVアニメ『ハナヤマタ』のOPテーマ「花ハ踊レヤいろはにほ」をカバー!“Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-”のテーマソング「Sparkle」の作編曲を手がけた田中秀和が作編曲を担当した曲でもあり、同時にちょうど8月27日がリリース日だったこの曲。よさこいを題材にした作品になぞらえて鳴子を手にしつつ、サビでは狭い部分を抜けていくフォーメーションをこなすなど、カバー曲でも抜群のコンビネーションを発揮してくれた。

次ページ:一生モノの“宣言”に、4年ぶりの“出走”――そのどれもが大切な瞬間

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP