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2014.11.12
新海 誠監督作品のプロデュースをはじめ、インディーズ・アニメを数多く手がけてきたコミックス・ウェーブ・フィルムは、『この男子、石化に悩んでます。』のDVDを12月3日に発売する。
第1弾『この男子、宇宙人と戦えます。』、第2弾『この男子、人魚ひろいました。』、第3弾『この男子、悪人と呼ばれます。』とオリジナル作品を発表し続けてきた山本蒼美監督が、TVシリーズの監督を経て描く待望のオリジナルアニメーション第4弾。独特の色彩やデザインセンスにより磨きをかけ、演出面も大幅にパワーアップしてお届けする。
ストレスを感じると身体が石化してしまう症状に悩んでいる男子高校生と、鉱石や水晶など石が好きな男性地学教師による切ない恋模様を描いた本作。シリーズを通して描いてきた痛々しくも美しい青春ストーリーはそのままに、シリーズ最高峰ともいえる乙女心ふるわせるドキドキな展開に乞うご期待。
キャストは、主人公の男子高校生・田万里 歩(たまりあゆむ)を、歌手としても声優としても今もっとも注目を集めている若手声優の蒼井翔太、地学教師の穂仁原鉱也(おにはらこうや)を、人気・実力ともに定評のある平川大輔が担当。人気声優の2人が、切ない恋模様を熱演する。
そして主題歌は、田万里役の蒼井翔太が歌うアニメオリジナル曲「glitter wish」。本作の世界観をイメージして本人が書き下ろした作詞曲を、「天使の歌声」と称されるハイトーン・ヴォイスでお届けします。本主題歌は12月3日に発売される蒼井翔太の3rdシングルに収録されるので、こちらもぜひチェックしてほしい。
なお、今回はその蒼井翔太からのオフィシャル・インタビューも到着。こちらもぜひお読みいただければ幸いだ。
【「この男子、石化に悩んでます。」 蒼井翔太 オフィシャルインタビュー】
――今回、アニメ作品の初主役にして初主題歌、そして作詞と作曲も手がけられていますが、その気持ちをお聞かせください。
蒼井翔太 今までいろいろな場所で「アニメ作品の主役と主題歌をやるのが夢」と語らせていただきましたが、同時に夢がかなったということが、すごく僕のなかでは大きいと思っています。主役をやらせていただいて、そして作品の世界観を歌でまた同時に表現させていただけることのありがたさを、とても身に沁みて感じています。オーディションではなく、僕が出演した舞台を観て声と名前を憶えてくださって、キャストの候補に挙げていただけたのも純粋にうれしかったです。僕は声がコンプレックスという時期もあったので、声で印象を残せたりお仕事をいただけるというのは、すごくうれしいですね。声優としてデビューしてからまだ3年ちょっとしか経っていない新人なので、僕にやってもらいたいと思ってくださった方や山本蒼美監督に感謝しています。
――アフレコの収録はいかがでしたか?
蒼井 いやー、初めての主役ということもあってすごく緊張しました。今回初めてお会いした方もいらっしゃいましたが同じクラスメイト役ということで楽しく、ガヤ入れの時など距離が縮められるのもアフレコならではのいいところだと思いました。田万里を演じるにあたり最初は悩みましたけれど、キャラクター自身が僕に似ているところもあり、僕もひきこもっていた時期や自分を変えて一歩踏み出したいと葛藤があったりもしたので、あえて作りすぎず自分のことを思い出しながらアフレコさせていただきました。相手役の平川さんにもとても優しくしていただいて、演じていくにつれて徐々に緊張はほぐれ、一緒に最後まで命を吹き込むことができました。アフレコ終了後には予約特典用のキャストトークも平川さんとふたりで録ったのですが、なんかすごいフワ~っとした雰囲気になりました(笑)。静かでゆったりとした時間が流れているんじゃないかなと思いますので、ぜひそのあたりも注目してみてください。
※黒板の文字・イラストは蒼井翔太さんの直筆によるもの
――主人公の田万里 歩というキャラクターを演じるうえで心掛けたことは?
蒼井 田万里くんは石化することにコンプレックスを感じて悩んでいるのですが、でもコンプレックスを抱えながらもそのまま留まったり、ここから脱出しなきゃと思うだけじゃなくて、ちゃんと行動に移すことができるのが田万里なんだなぁと思いましたね。本編にファントムクォーツがでてくるのですが、水晶の成長が一旦止まって、またしばらくして成長してというのを繰り返して層ができている石なんです。それって田万里にとって、自分を変えたいと悩んでいる今がファントムクォーツの止まっている時期、一歩踏み出すのが成長の始まり、そして穂仁原先生と田万里がぶつかりあって気持ちが動いてまた層ができていく……そういうイメージが僕のなかにはあります。なので、彼の成長を意識しながら演じました。石化は田万里本人にとってはコンプレックスだけど、穂仁原先生からするとすごくきれいなもの。コンプレックスって自分が思っているだけで、人から見ると実はすごく輝いているものだったりするじゃないですか。自分も声がコンプレックスだったけれど、お会いする方々に「素敵な声ですね」って言っていただけて今の自分があるので、そういうことなのだろうなって思って。だから「それって本当はキラキラしたことなんだ」っていうことをこの作品から感じてもらえたらと思います。
――作詞・作曲を手掛けられた主題歌はどのようにできあがったのでしょうか。
蒼井 作詞・作曲は蒼井翔太としてのデビューミニアルバムから、一曲ずつ出してまして、それは自分の好きに表現してきたのですが、今回は作品に沿って監督やスタッフの依頼を踏まえた上での制作だったので、今までの作ってきた楽曲とはだいぶ違いましたね。山本蒼美監督と打ち合わせのときに、最初から最後まで絵コンテを繋いだ映像を観せていただいたのですが、その瞬間にイントロ部分が思い浮かんできました。「こんなイントロにしたい」と考えるより先に頭の裏で自然に鳴っていて、とても儚い瞬間でした。今までの作曲は鼻歌で作っていたのですけれど、今回はそのイントロを絶対に再現したくて、慣れないピアノで初めて作りました。夢でのお告げのように、次の日ちゃんと覚えているかどうかくら
い曖昧なものを、思い出すように。タイトルの「glitter wish」は“輝く意思”という意味で、一歩踏み出したい気持ちが輝いて決断できたらいいなという想いを込めて考えたタイトルで、“輝く石”ともかけています。実は、歌詞には石化とか石というワードそのものは入れないでほしいという依頼があったので、タイトルにこそっと含ませた感じです(笑)。作品の世界観、田万里や穂仁原先生、田万里のクラスメイトたちや聴いてくださる方の成長も意識して、イメージが皆さんに伝わるように心を込めて作りました。
――この作品の見どころを教えてください。
蒼井 山本蒼美監督の映像は光やキャラクターの表情など、普通のアニメより繊細に描かれていて熱意や作品にかけている気持ちがすごく伝わってきました。終始きれいだなぁと思いながら観ていました。お話としては、キャラクターたちの成長がすごく見どころだと思います。そしてクライマックスのシーンも見ごたえあるのですが、その後のエピローグに向かってのエンドロール中も、物語が続いているんです。声は入ってないんですけれども、あのあとこういう時間が流れているのだなという、本当に細かいところですが見どころだと思います。
――11月14日のDVD発売記念イベントで、主題歌の「glitter wish」を歌われる予定ですが、皆さんの前で初お披露目になるその意気込みをお願い致します。
蒼井 今回の主題歌でもある「glitter wish」は、すごく僕のなかでも感慨深いというかとても思い入れのある作品になりました。だから、ちゃんと歌わなければいけないのですが、いろいろと想いがあって、もしかしたら当日は涙するかもしれないです(笑)。でも、この世界観を自分なりに消化して一生懸命書いた歌詞・曲でもありますので、皆さんに少しでも伝わるように、そして作品の世界をもっともっと皆さんの体に沁み渡るように願いながら歌わせていただきますので、ぜひ楽しみにしていてください。
――これで夢がひとつかないましたが、これからの目標や夢がありましたら教えてください。
蒼井 この作品自体が素敵なので、皆さんの心をぐっと掴んでくれるんじゃないかなと思いながら、僕も登場人物のひとりとして皆さんの心を掴めるよう、ぐっと何か残せるよう演じたつもりです。今後も、聴いてくださる・観てくださる方々の心に何かひとつ残るような、何かヒントになる気持ちを与えるような、そして喜んでいただけるような声優・歌手になっていきたいと思います。今後またこの主題歌の「glitter wish」のように作品に沿って書く機会もあるかもしれないし、人に提供できるくらいクオリティーをもっともっと高めていきたいですね。一曲一曲、大切に、今より成長していけたらいいなと思っています。
■DVDリリース情報
『この男子、石化に悩んでます。』
2014年12月3日発売
価格:¥2,000+税
品番:CWF-0118
<収録内容>
本編映像(約26分)
●映像特典
・「特報映像第1弾&第2弾」(約1分)
・「予告編映像」(約1分)
<映像仕様>
カラー/16:9/日本語/2.0chステレオ(ドルビーデジタル)/片面1層DVDビデオ/日本語字幕・英語字幕・中国語字幕(簡体字)付き
●アニメイト特典
・予約特典:「キャストトーク」CD
・購入者特典:『この男子、石化に悩んでます。』A4クリアファイル
●ステラワース購入者特典:サウンドトラックCD(※主題歌は含まれておりません。)
★ストーリー
ストレスを感じると身体が石化してしまう症状に悩む、高校生の田万里 歩。クラスになかなか馴染めないでいた彼は、留年を機に「自分もキラキラした青春を送りたい」と一念発起。髪型や服装をイマドキにし、話題作りのため流行をチェックしたりするも、気持ちばかりが焦っては空回りする日々を送っていた。
クラス担任で石好きの地学教師、穂仁原鉱也は、そんな田万里を気にかけ石化を綺麗だと言う。悩みを相談するうちに穂仁原に惹かれていく田万里だったが……。
★監督プロフィール
山本蒼美(やまもとそうび)
1990年広島県生まれ。2011年9月に『この男子、宇宙人と戦えます。』をほぼひとりで制作し、21歳の若さで商業デビュー。 翌年にはシリーズ第2弾『この男子、人魚ひろいました。』を制作。 2013年には、TVアニメ『メガネブ!』の監督に大抜擢される。 同年、シリーズ第3弾となる『この男子、悪人と呼ばれます。』(ドラマCD)も制作。
痛々しくも美しい人間ドラマを、斬新な色彩センスでイラストチックに仕上げた画面構成と文字による独自の演出技法によって映像化し、業界内外からも高い評価を受けている。
★声優プロフィール
●蒼井翔太(田万里 歩役)
8月11日生まれ。S所属。
声優業のみならず、歌手としてもシングルCDがオリコンデイリー7位を記録するなど人気を博している。主な出演作は、アニメ『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズ(美風 藍役)、『少年ハリウッド-HOLLY STAGE FOR 49-』(富井大樹役)など。
●平川大輔(穂仁原鉱也役)
6月4日生まれ。フリー。
主な出演作は、アニメ『Free!-Eternal Summer-』(竜ヶ崎 怜役)、『アオハライド』(田中陽一役)、『LOVE STAGE!!』(相楽 玲役)など。
©SoubiYamamoto/CWF
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