INTERVIEW
2017.09.20
連載第5回に登場するのは、水城夢子。メンバー内唯一の“非オタク”ポジションである彼女に、今回は「妄想アニメ部」らしく、メンバーからのオススメのアニメやアニソン、アイドル・ソングを事前にチェックしてきてもらい、それぞれに関する率直な感想を語ってもらった。そこからにじみ出る彼女の個性や、歌い手・作り手に回った今だからこそ語れるアニソンやアニメに対しての想いを、ぜひお読みいただきたい。
メンバーからのオススメへの、反応はいかに……?
――まずオススメ作品のお話の前に、水城さん自身のお話を少しお聞かせください。第0回では「気づいたら芸能界への憧れを持っていた」とおっしゃっていたのですが、妄キャリのオーディションを受けたきっかけは何だったんでしょうか?
水城夢子 前の事務所でお世話になっていた方にオーディションに誘ってもらったのがきっかけでした。それで、妄キャリの曲をレコーディングする形式でのオーディションを受けたんですけど、オーディションが終わってから帰り道で電話がかかってきて、「落ちサビ録りたいんだけど、今から戻って来れる?」って言われて。その場で「合格だから」って言われました。
――いきなりレコーディングって、緊張しませんでした?
水城 でも私、歌うことに関してはあまり緊張しないんですよ。だからライブもすごく楽しいです。お客さんが一緒に楽しんでくれてる表情もすごく見えて、そのおかげでテンションが上がったりもするし。だから、こっちからもお客さんに影響を与えたいな、って思ってます。
――そうできるような必殺ナンバーって、今の妄キャリだと何になると思いますか?
水城 「激ヤバ∞ボッカーン!!」かな? コール&レスポンスみたいなのもあるし、「自分たちのパフォーマンス、どうだ!」っていう結構強気な歌詞にもなっているので。
――そういう曲から「桜色ダイアリー」まで、バリエーションがすごく増えた感じはありますね。
水城 もうめちゃめちゃ振り幅広いですよね(笑)。だからセトリを組んでても楽しいし、自分たちの気持ちをコロコロ変えていくのも全然飽きないんですよ。だから、私たちを好きになってくれるきっかけも、何でもいいなと思ってます。
――では、メンバーの皆さんからのオススメ作品について触れていきたいなと思います。まず胡桃沢まひるさんからのオススメは、『桜蘭高校ホスト部』でした。
水城 話数が多かったので最初の何話かしか観られなかったんですけど、アニメならではのぶっ飛んだ設定ですよね。でもああいう美男子に囲まれるストーリーって女の子絶対好きだし、憧れだと思います。あれ、“逆ハーレム”って言うんですよね?
――そうなんです。主人公の男の子がめっちゃ女の子にモテる“ハーレムもの”っていう作品群があって、その男女逆のパターン。
水城 そうなんですね……やっぱ女性なんで、こっちのほうが好きかもしれないです(笑)。ちょっと前にあった「美男ですね」っていうドラマもすごく好きだったんで。こういう作品には、結構冷静に「そんなヤツいるかー!」ってツッコんじゃうんですけど、見え方的に“アニメだから許される”っていう良さもありますよね。
――そう。それをヘタに実写化しちゃうと……。
水城 ちょっと嫌なんですよね?
――そうなんです。でも、ちゃんとハマッてる作品は評判いいんですよ。『銀魂』とか。
水城 あ、メンバー観てました。『銀魂』はちょっとしか観たことないんですけど、私も好きでした。結構ツボも合ってましたし。
――あの作品は長いですけど、どこから観ても結構楽しめるので、これも機会があったら観ていただけたらうれしいですね。実写化と言えば、雨宮さんには「鬱アニメから1本」というリクエストで、『ひぐらしのなく頃に』の“鬼隠し編”をオススメいただきました。ご覧になっていかがでした?
水城 実を言うと、私が中学生のときにまわりが結構観ていて、私もチラッと観たことがあったんですよ。実写版の映画も観たことがあって……私、(竜宮)レナが好きなんです。かわいいところも、狂っちゃうところもひっくるめて。それに、制服で血だらけの女の子って、かわいいと思うんですよ。
――そのかわいさと狂気とのギャップが非常に怖い部分もありますよね。1話の最初は「日常モノかな?」ぐらいな感じなのに。
水城 「でも実は……」っていうどんでん返しが、すごいですよね。それに『ひぐらし』っていろんなパターンがあるんですよね?
――そうなんです。その後の各エピソードを観ていくと、ストーリー中の謎にだんだん迫っていけるようになっているんですよ。
水城 へぇー……何度も繰り返して読みたくなりますね。私結構ネクラなんで(笑)、曲とかも映画も暗いものが好きだし、ホラーとかも全然観るんですよ。
――ちなみに、最近だとどんな映画を観ました?
水城 最近は海外ツアー中なので、飛行機の中で『美女と野獣』とか「プラダを着た悪魔」とか観ました。あと『君の名は。』も。
――あ、もう機内でやってるんですね!
水城 やってます。めっちゃ泣けました。(星野)にぁちゃんは「ああいう感じのアニメって結構あるよ?」って言ってたんですけど、私にはすごい斬新で。“想い合ってるふたりが引き裂かれる系”は、ちょっと反則ですね。
――その星野さんからは、アイドル楽曲のオススメがありました。こちら聴かれていかがでした?
水城 「K-POPのような曲調なので、夢子の好みに合うかな」って薦めてくれたPINK CRES. さんの「fun fun fun」は、MVも観たんですけど、歌い方とかにちょっとハロプロさんらしさもあるなぁって思いました。
――元Berryz工房の夏焼 雅さんもいらっしゃいますもんね。やっぱり違いますか?
水城 違いますね。でも譜割りとか歌い方は、普通のアイドルさんの曲と違ってカタコトな感じがあって、それもK-POPっぽいところでもあって……すごくいいと思います(笑)。MVも、かわいくて女の子ウケしそうな感じだし。ダンス・シーンがなくてリップ・シーンだけだし。
――ちなみに読者の方にはK-POP初心者の方も多いと思うのですが、そんな方にオススメするとしたら?
水城 テンション上がるのはBIGBANGさんの「WE LIKE 2 PARTY」とか「BANG BANG BANG」かな? 特に「WE LIKE 2 PARTY」は「明日のことはわかんないから、そんなに気負わず考えるな」みたいな歌詞で、好きですね。
――(曲を流しながら)なるほど、サビのメロディもすごく気持ちいいですし、コンセントレーションを高めるのにもいいかもしれないです。
水城 そうなんです。なので音楽好きの方には、ぜひ気軽に聴いてほしいです。
『冴えカノ』のEDテーマを通して知った喜び
――同じく曲という面だと、桜野羽咲さんからのアニソンのオススメもありました。お気に入りはありましたか?
水城 はい。LiSAさんの「Catch the Moment」をオススメしてもらいまして。うーちゃん(=桜野)がLiSAさんのこと大好きでレッスン中とかによく流してるんですけど、声がハツラツとしていていいなぁって思いました。感情の乗せ方にもあまり嫌味がなくて。
――すごく力があるというか、思いきりガツンときますよね。
水城 そうですね。ストレートで好きです。ライブ映像も観たんですけど、「Catch the Moment」たった1曲で会場をめちゃめちゃ沸かせてたんですよ。ライブであんまり曲数をやれないときに興味を持ってもらうのってすごく難しいなって思うんですけど……それは曲の良さのほかにパフォーマンスの力もあるんだろうなと思って、それもすごいなって思いました。
――あと、桜野さんからは「irony」をカバーされたClariSさんの「nexus」もオススメいただきました。
水城 「irony」と歌詞が繋がる部分があって、こっちのほうがちょっとポジティブで、前に少し進めてる雰囲気を感じました。ワードもちょっと、重なってたりするんですよね。
――それは「nexus」が、ストーリーが「irony」の頃よりも進んだ原作9巻の主題歌だからなのかもしれませんね。
水城 そうなんですね。私アニメを観たことがないので、「irony」の歌詞だけを見て自分の中に落とし込んでいたんですよ。なので続きというか、ほかの気持ちを知れたみたいでちょっとうれしいです。
――2曲とも、作品自体やその展開にしっかり寄り添っているからこそそう感じられたんじゃないでしょうか?それこそ「桜色ダイアリー」も同じように、『冴えない彼女の育てかた♭』とすごく相性のいい曲だったと思います。ストーリーの進行につれて、結びつくポイントも増えていって。
水城 えー、めっちゃうれしいです!私が通ってる美容室でも、いつも担当してくれてるアシスタントの方が「実は普通に1期から『冴えカノ』好きで。この前エンディングまで浸りながらじーっと観てたら、“妄想キャリブレーション”って出てきてめっちゃ高まりました!」みたいに言ってくれたんです。それで「身近にそうやって観て、気づいてくれてる人がいるんだ!」って改めて実感して。身近なところから本音で褒められるのは、すごくうれしかったですね。メンバーも、『冴えカノ』もアニメも本当に好きで主題歌をうたうのが夢だったので、オタクじゃない私から見ても「『冴えカノ』のエンディングってすごく意味があるものだったなぁ」って思いますね。
――ちなみに、ファンの方からの反応で印象深かったことはありますか?
水城 私たちのファンにはアニメをあまり観ない方も多いんですけど、私が 「アニメ観てるよ」って言ったら一緒に観てくださる方が結構いたのもうれしくて。握手会で「今週の(澤村・スペンサー・)英梨々、ああだったね」みたいな話をしてました(笑)。
――そうですよね、英梨々推しですもんね。
水城 ああいう子、好きですね。ちょっと感情の表し方がヘタなところがかわいいし、無理しちゃう感じもすごく好きなんです。
――そうか、そういえば缶バッチ出るまで引きまくったって第0回でおっしゃってましたよね。
水城 そうなんです(笑)。引いても引いても出なくて、気が済まなくなっちゃって。「ここまで引いたら引き下がれない!」って思っちゃったんですよ。
――(笑)。では最後に、改めてここまでお伺いしたからこそ伝えられるような、ご自身のアピール・ポイントを教えてください!
水城 グループ内で考えると、やっぱり私だけ唯一オタクじゃないっていうところですね。最近やっとお仕事とかでアニメに関わらせていただくようになったんですけど、そういうときに「オタクじゃない人の意見ってすごく大事」って、メンバーによく褒めてもらうんです。だから自分でも、いいバランスだなって思います。あと、個人としては“変わってるね”っていうところをよく褒めていただけるんです。特に好きな歌で、自分ではちょっと変わってるなって思う歌声を褒めてもらうことが多いのは、いちばんうれしいなって思っています。
Inteview&Text By 須永兼次
Phtography By 山本哲也
【第6回:メンバー集合編】は10月20日(水)公開予定!次回で連載は最終回です!お楽しみに!!
●リリース情報
5thシングル
「桜色ダイアリー」
発売中
【初回生産限定盤(CD+DVD)】
品番:SRCL-9414~9415
価格:¥1,574+税
<CD>
M1. 桜色ダイアリー
M2. 青春プロローグ
M3. PINKY☆STAR
ニァピン<藤咲彩音(でんぱ組.inc)×星野にぁ(妄想キャリブレーション)>
M4. 桜色ダイアリー -Instrumental-
M5. 青春プロローグ -Instrumental-
M6. PINKY☆STAR -Instrumental-
<DVD>
「桜色ダイアリー」-Music Video-
「桜色ダイアリー」-Music Video Making-
【通常盤(CD Only)】
品番:SRCL-9416
価格:¥1,204+税
<CD>
M1. 桜色ダイアリー
M2. 青春プロローグ
M3. 桜色ダイアリー -Instrumental-
M4. 青春プロローグ -Instrumental-
【アニメ盤<期間生産限定盤>(CD+DVD)】
品番:SRCL-9417~9418
価格:¥1,574+税
※CDジャケット:「冴えない彼女の育てかた♭」アニメ絵柄描き下ろしイラスト
<CD>
M1. 桜色ダイアリー
M2. 青春プロローグ
M3. スバラシキセカイ
LAVILITH<相沢梨紗(でんぱ組.inc)×桜野羽咲(妄想キャリブレーション)>
M4. 桜色ダイアリー -Instrumental-
M5. 青春プロローグ -Instrumental-
M6. スバラシキセカイ -Instrumental-
<DVD>
「桜色ダイアリー」-Music Video-
「冴えない彼女の育てかた♭」ED映像(ノンクレジットver.)
(C) 2017 丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWA ファンタジア文庫刊/冴えない♭な製作委員会
●ライブ情報
“47都道府県ツアー ~大声出そうぜ。MOSO MAX~”
※スケジュール等の詳細は公式サイトにて随時更新中!
9/29 Fri 奈良NEVER LAND open 18:30 / start 19:00 ¥4,860(D代別)
9/30 Sat 和歌山SHELTER open 15:30 / start 16:00 ¥4,860(D代別)
10/6 Fri 千葉STARNITE open 18:30 / start 19:00 ¥4,860(D代別)
10/7 Sat つくばBAR PARKDINER open 15:30 / start 16:00 ¥4,860(D代別)
10/21 Sat SUSUKINO810 open 15:30 / start 16:00 ¥4,860(D代別)
10/27 Fri 青森QUARTER open 18:30 / start 19:00 ¥4,860(D代別)
10/28 Sat 酒田HOPE open 15:30 / start 16:00 ¥4,860(D代別)
10/29 Sun 盛岡Club Change open 15:30 / start 16:00 ¥4,860(D代別
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