実写映画化もされた代表作『ソラニン』や、累計発行部数570万部を超える『おやすみプンプン』そして、現在「ビッグコミックスペリオール」にて連載中の『MUJINA INTO THE DEEP』など、数々のヒット作を生み出し続ける漫画家・浅野いにおによる傑作漫画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』(通称・デデデデ)。
2014年より「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)にて連載が開始された本作は、突如東京上空に巨大な宇宙船 通称“母艦”が襲来し、絶望的に思えた異常事態も次第に日常へと溶け込んでゆく世界で、日々の青春を謳歌する少女たちの物語。第66回小学館漫画賞一般向け部門、第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したのち、2022年に全12集をもって堂々完結を迎えた。担任教師の渡良瀬に思いを寄せる女子高生、小山門出(こやま・かどで)役を、シンガーソングライターとして活動している幾田りら、門出と小学校以来の親友で、戦争ゲームオタクゆえ日常的に寝不足の女子高生、“おんたん”こと中川凰蘭(なかがわ・おうらん)役を、アーティストやタレントとして強烈なキャラクターで若い世代の女性を中心に絶大な人気を集めるあのが務めた。
門出と凰蘭の16年後のもうひとつの世界線までの物語を全18話として描くアニメシリーズ版の情報が解禁されたが、この度、門出とおんたんの声優を務めたあのと幾田りらが再びタッグを組んだスペシャルユニット、ano×幾田りらによる新曲「SHINSEKAIより」が、アニメシリーズのOPテーマに大決定した。
本楽曲は『デデデデ』の唯一無二の世界観とリンクしたエモーショナルな仕上がりとなっている。そんなOPテーマの作詞・作曲を担当した原作者の浅野いにおからスペシャルコメントも到着。浅野いにおによる書き下ろしのジャケットイラストも解禁となった。夕日を背にしてこちらを見つめている門出とおんたんの姿とともに、その頭上に巨大な母艦が浮かんだ印象的な一枚となっている。
そんなアニメシリーズを彩る特別な楽曲は、11月15日にデジタル配信がスタート。ぜひBlu-rayの発売に先駆けて楽しんでほしい。
また、本アニメシリーズ版の初披露の場として、11月9日(土)~10日(日)にかけて「アニメシリーズ完結!全18話一夜限定オールナイト上映イベント」が実施された。上映前には、大葉圭太役の入野自由、マコト役の白石涼子とアニメーションディレクターの黒川智之が登壇し、アニメシリーズの制作裏話や収録時のエピソード、お気に入りのシーンなどについてたっぷりと語り尽くし、会場を大いに盛り上げていた。
本イベントで披露されたアニメシリーズ版は、12月4日(水)より発売するBlu-rayコンプリートBOX ( 6枚組)に収録予定!数量限定生産のため、ぜひお早めに手に入れてほしい。
<浅野いにお コメント>
デデデデ』の世界観を念頭に置きつつも、その近似値のような終末感漂う混沌とした現代に生きる「私たち二人」の曲として制作しました。可愛さの裏側にある生意気さ。ふざけ合いの中に垣間見える諦念。そんな複雑な感情を歌詞の中に残せたと思います。anoさんと幾田りらさんの、お互いを支え合うようなコンビネーションは感動的に素晴らしかったです。二人の強さと儚さを兼ね備えた声がなければ、この曲は成し得ませんでした。そして余談ですが、作詞だけでなく作曲まで担当するという原作者のわがままを受け入れてくれたプロデューサー氏には本当に感謝です。
<イベントレポート>
『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』
アニメシリーズ 完結!全18話一夜限定オールナイト上映イベント
11月9日(土)~10日(日)
会場:シネマート新宿 Screen 1
登壇者(敬称略):入野自由、白石涼子、黒川智之アニメーションディレクター
『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』アニメシリーズ 完結!全18話一夜限定オールナイト上映イベントが11月9日、東京・シネマート新宿で行われ、声優の入野自由、白石涼子、アニメーションディレクターの黒川智之氏がイベント前の舞台挨拶に登壇した。
浅野いにお氏自身初のアニメ化作品となる『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』劇場版が2024年3月に前章、5月に後章として公開され大きな話題となったが、アニメシリーズ版は、劇場版とは異なる結末、そして劇場版では描かれなかった原作の印象的なエピソードを盛り込み制作されたという。
劇場版とアニメシリーズ版の企画が走り出した背景を聞かれた黒川氏は「アニメシリーズ全18話と、劇場版2章立てというのは最初から決まっていました。現場ではアニメシリーズを18本作って、そこから劇場版を作ったので、アニメシリーズありきで現場は動いていました」と裏話を披露し、大葉圭太役の入野はこの話を最初から聞いていたそうだが、田井沼マコト役の白石は当初、アニメシリーズ版のみだと思っていたそうで「アフレコ現場に行って役者陣から噂で聞いた感じだったんですけど、びっくりしましたね」と目を丸くした。
改めて、アニメシリーズ版を見た感想を求められると、入野は「アフレコが終わったのが1年くらい前なんですけど、アフレコ当時は絵が全部完成していなかったので、(完成したものを)全部見終わったあとに、劇場版のクオリティを全18本、保って描いてくれてありがとうございましたって思って感動しました」と目を輝かせ、「“隅から隅まで浅野いにお先生の絵が動いている”と劇場版のときに感じたものが、アニメシリーズでも感じられたのが、いちファンとして嬉しかったですね」と感無量な表情を浮かべた。
一方、白石は「アニメの収録は1話毎だったし、順番も入れ替わったり、間も空いたりしたので、18話こんな風になったんだなと思って面白かったですし、劇場版を見てアニメシリーズを見るとまた印象が変わって、キャラクターに対する印象も変わりましたね」と吐露し、「劇場版と違って自分で止めて見られるから、気になるところで止めて見たり、戻って見たりして、背景にこんなこと書いてあったんだとか注目しちゃったりしましたね」と声を弾ませた。
また、アニメシリーズ版から劇場版を作る際の編集が大変だったという黒川氏は「映画に入れる話数と入れない話数を最初から決めていて、劇場版は前章120分、後章120分あって、アニメシリーズは1話20分ちょっとなので、賞味6本ずつで、残りの6本は映画に入れないと決めていたんですけど、いざ前章の編集をしたときに、映画に入れない話数のこのシーンはスクリーン映えするよなとか、このシーンは大事なんじゃないかと欲が出ちゃって、1回編集を繋いでみたんですけど物足りなさを感じてシーンを入れ替えたりしたので、前章は編集に時間をかけてやりましたね」と振り返り、「映画とアニメシリーズでシーンの順番も違っていたりするので、ぜひ機会があれば見比べてください」と呼びかけた。
加えて、黒川氏は「こういう企画に携わるのが初めてだったのですごく刺激になったし、苦労した分、映画は前章・後章でまとまりのいいものになったと思いますし、アニメシリーズは長い尺で見せられるので、いろいろ深掘りできるところもあって、また違う魅力があるシリーズになったなと実感しています」と仕上がりに手応えをにじませ、入野は「アニメシリーズは1話1話でドラマがあるから、自分の中から生まれてくる感情の膨らみは大きいんじゃないかなと思いますね」とコメント。観客のみなさんは一晩かけてアニメシリーズを見ることになるが、入野は「門出と凰蘭と一緒に旅をしてきたような感覚になると思いますし、今日しか味わえない体験になると思うので、来ていただけて嬉しいです」と感謝した。
イベントでは、アニメシリーズの主題歌楽曲が、浅野氏が作詞作曲をし、anoと幾田りらが歌唱する新曲『SHINSEKAIより』が採用され、11月15日午前0時より配信スタート、12月にはサントラアルバムもリリース予定となっていることが発表されたが、入野は「浅野先生ってなんでもできるんですね(笑)」と感嘆すると、黒川氏も「デモを聞いたときに、『これ浅野先生が曲を書いているんですよ』って言われてにわかに信じられなかったです(笑)」と驚きの表情を見せた。
改めて、同曲を聴いた感想を求められると、入野は「anoちゃんと幾田りらちゃんの2人の化学反応というものは、劇場版で聴いていましたけど、新しい2人の魅力がいっぱい詰まった曲ですね。2人がそれぞれやっている歌とは違う世界観で、聴いていて面白いなって思いました」と胸を躍らせ、白石は「メッセージのある歌詞で何回も聴いちゃいました」とにっこり。加えて、12月4日より発売される『デデデデ』Blu-ray&DVDの詳細も発表された。
最後に、観客へメッセージを求められると、入野は「みなさんにアニメシリーズ全18本をオールナイトイベントで見ていただけるのはすごく嬉しいです。明日の朝方は早起きをしてみんなのことを思いますので、最後まで楽しんでいってください」と呼びかけて観客を笑わせ、白石は「劇場版では入っていなかったシーンや、わたし的にはアフレコしたのにカットされたシーンがいろんなところに散りばめられていますし、かわいい服を着ているマコトもいたりするので、ぜひ見逃さずにチェックしていただけたら嬉しいです。衝撃のシーンから始まる全18話を最後まで楽しんでください」とアピールした。
そして、黒川氏は「アニメシリーズのみのキャラクターが何人もいるんですけど、そのキャストもめちゃくちゃ豪華なんですよ!本当にびっくりすると思います。キャストもまだ発表になっていないので、みなさんが初めての目撃者になります。ぜひ、キャスティングにも注目していただきたいです」と告白し、「最終話は超大物アニメ監督に一部コンテをお願いしたところがあるので、エンディングのクレジットにも注目して、最後まで見ていただければと思います」とおすすめした。
●楽曲情報
ano × 幾田りら
「SHINSEKAIより」
2024年11月15日(金)リリース
作詞・作曲:浅野いにお
レーベル:日本コロムビア
●リリース情報
「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」オリジナル・サウンドトラック
音楽:梅林太郎、yuma yamaguchi、清竹真奈美、犬養奏、ano × 幾田りら
12月25日発売
<収録内容>
劇伴、「SHINSEKAIより」ほか
GAGA★ONLINE STORE限定販売
【数量限定生産 Blu-rayコンプリートBOX(6枚組)】
価格:¥27,280(税込)
※こちらの商品はGAGA★ONLINE STORE限定販売となり、一般販売はいたしません。
商品仕様
映画版3枚組:ディスク1(前章・本編)/ディスク2(後章・本編)/ディスク3(特典ディスク)
アニメシリーズ版3枚組(全18話/1話 約25分):1ディスク 各6話収録予定
※映画版ディスク3枚はBlu-rayコレクターズ・エディション(3枚組)と同じです。
【Blu-rayコレクターズ・エディション(3枚組)】
価格:¥9,680(税込)
品番:GABS-2770
【DVDコレクターズ・エディション(3枚組)】
価格:¥8,580(税込)
品番:GADS-2771
※Blu-ray&DVDの商品デザイン・仕様等は、予告なく変更になる場合がございます。
●作品情報
『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』
【キャスト】
幾田りら あの
種﨑敦美 島袋美由利 大木咲絵子 和氣あず未 白石涼子
入野自由 内山昂輝 坂 泰斗 諏訪部順一 津田健次郎 / 竹中直人
【スタッフ】
アニメーションディレクター:黒川智之
シリーズ構成・脚本:吉田玲子
世界設定:鈴木貴昭
キャラクターデザイン・総作画監督:伊東伸高
色彩設計:竹澤聡
美術監督:西村美香
CGディレクター:稲見叡
撮影監督:師岡拓磨
編集:黒澤雅之
音響監督:高寺たけし
音楽:梅林太郎
アニメーション制作:Production +h.
原作:浅野いにお「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
アニメーション制作:Production +h.
製作:DeDeDeDe Committee
配給:ギャガ
OPテーマ
「SHINSEKAIより」 ano × 幾田りら
EDテーマ
「絶絶絶絶対聖域(よみ:ぜぜぜぜったいせいいき)」 ano feat. 幾田りら
「青春謳歌(よみ:せいしゅんおうか)」 幾田りら feat. ano
<STORY>
東京でハイテンション女子高生ライフを送る、小山門出と“おんたん”こと中川凰蘭。学校や受験勉強に追われつつも毎晩オンラインゲームで盛り上がる2人が暮らす街の上空には、3年前の8月31日、突如宇宙から出現し未曽有の事態を引き起こした巨大な〈母艦〉が浮かんでいた。非日常が日常に溶け込んでしまったある夜、仲良しクラスメイトに悲劇が起こる。衝撃と哀しみに打ちのめされる二人。そんな中、凰蘭は不思議な少年に出会い「君は誰?」と問いかけられる。その途端、凰蘭の脳裏に、すっかり忘れていた門出との過去が一瞬にして蘇るのだった。
その後大学入試に合格し、亜衣や凛と同じ大学に通うことになった門出と凰蘭。大学では竹本ふたば、田井沼マコトと意気投合、会長の尾城先輩がいるオカルト研究会に入り浸るキャンパスライフが始まった。一方、宇宙からの〈侵略者〉は東京のそこかしこで目撃され、自衛隊は無慈悲な駆除活動を粛々と実行していた。上空には、傾いて煙が立ち上る母艦。政府転覆を狙い〈侵略者〉狩りを続ける過激派グループ・青共闘の暗躍。世界の終わりに向かうカウントダウンが刻まれる中、凰蘭は、またもあの不思議な少年・大葉に遭遇する…。
―そして〈母艦〉の爆発から4年後。行方不明になっていた門出の父・ノブオは廃墟と化した「8・32」と呼ばれる世界で目を覚ます。ふとしたきっかけでマコトと知り合ったノブオは、記憶を覗けるという装置で門出と凰蘭に起きた真実を知るのだった。
©浅野いにお/小学館/DeDeDeDe Committee
「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」公式サイト
https://dededede.jp/
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