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INTERVIEW

2021.08.16

サンライズミュージック・リスアニ!・Spotify合同企画「Spotifyガンダムシリーズプレイリスト・テイクオーバー」 第5回 喜屋武ちあき

サンライズミュージック・リスアニ!・Spotify合同企画「Spotifyガンダムシリーズプレイリスト・テイクオーバー」 第5回 喜屋武ちあき

1979年に放送がスタートしたTVアニメ『機動戦士ガンダム』から40年以上にわたりファンを楽しませているガンダムシリーズ。そのガンダムシリーズの楽曲が、サンライズミュージックより順次サブスク解禁され、現在ほぼ全シリーズの主題歌・挿入歌・劇伴・キャラクターソングが各音楽サービスで配信されている。

動く実物大ガンダム『GUNDAM FACTORY YOKOHAMA』や、現在大ヒット公開中の新作映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』などが盛り上がりを見せる中で、ガンダムソングもより多くの方に楽しんでいただこうということで、サンライズミュージックが、Spotify、リスアニ!WEBとタッグを組み、『ガンダム』好き著名人やガンダムにゆかりのある方におすすめプレイリストを作成してもらう連載企画。

第5回は、大のガンダムファンとして知られ、YouTubeの公式ガンダムチャンネルで「GUNDAM YOGA」(キャラのポーズなどを利用したヨガ)も披露している喜屋武ちあきさんが選んだプレイリストを紹介する。

<プレイリストタイトル>
「衝撃〜わたしがImpactを受けたガンダムの楽曲たち~」

①「UNICORN」澤野弘之(『機動戦士ガンダムUC』)
喜屋武ちあきコメント(以下同):最近『ガンダムU.C.』を久しぶりに全話見返して、改めて「こんなに面白かったのか!」と衝撃を受けました。原作者の福井晴敏さんのガンダムリスペクトが素敵に滲み出ているのを感じます。

②「サンダーボルト・メインテーマ用」菊地成孔(『機動戦士ガンダム サンダーボルト』)
ガンダム×JAZZ衝撃でした。様々な作品があるからこそ異色といえますし、スタイリッシュな雰囲気で大好きです。

③「めぐりあい」井上大輔(『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編』)
ガンダムの劇場版3部作から選ぶとき、つい「哀・戦士」を選びがちなのですが、改めて、劇場版3部作を観終えたときの、じわじわと胸を打つ衝撃を思い出して。

④「Gの閃光」ハセガワダイスケ(『ガンダム Gのレコンギスタ』)
富野監督のメッセージが、ストレートに強いんですよ、G-レコ!!!元、気のGとは!?と最初は驚きましたね。御大が元気に声を張れているのであれば私は幸せです。

⑤「アイキャッチャー」樋口康雄(『機動新世紀ガンダムX』)
アイキャッチってキャッチーですよね。作品によって、AパートとBパートで違っていたり。そういえば、最近アイキャッチが入る作品が当たり前じゃないのかもしれませんね。

⑥「いくつもの愛をかさねて」岩崎元是(『機動戦士Vガンダム』)
そうですね、『Vガンダム』は何が衝撃かっていうとやはり内容が、衝撃的ですね……。

⑦「我が心 明鏡止水-されどこの掌は烈火の如く-」田中公平(『機動武闘伝Gガンダム』)
『Vガンダム』の衝撃から、一旦気持ちを切り替えるべく入れた曲です。田中公平さんは『Gガンダム』、そして『08MS小隊』も担当されていますが、お腹の奥底から熱い気持ちを持ち上げるのがお上手だなと感じます。

⑧「勝利者達の挽歌-ドモンVersion-」関 智一(『機動武闘伝Gガンダム』)
カラオケでよく歌います。

⑨「罠」THE BACK HORN(『機動戦士ガンダム00』)
イントロがかっこいい!!この曲のように、激しい曲調で、ロックに終わるケースはあまりないかなと思うので、インパクトがありました。

⑩「おんどりのように」菅野よう子(『∀ガンダム』)
個人的に菅野よう子様は神なので。菅野よう子様だけでプレイリストを作りたいです。『∀ガンダム』の雰囲気、年々好きになるのですが皆様はどうですか?

⑪「暁の車」Fiction Junction YUUKA(『機動戦士ガンダムSEED』)
やはりカガリと父のウズミ・ユラ・アスハの炎の中の別れが思い浮かびます。

⑫「Gundam出撃」佐橋俊彦(『機動戦士ガンダムSEED』)
「暁の車」の余韻の後に次回予告を聴くと、当時の思い出がまざまざと蘇るのでは、と思いまして。聴くとマリューさんの声が浮かびますよね。かっこいい。

⑬「Quiet Night C.E.73」ミーア・キャンベル(田中理恵)(『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』)
ラクスの偽物が現れて、腕と胸を振りながらこの曲を歌っていたときの衝撃、今でも忘れられないんです。悲しい最期でしたが、ミーアは作品にとって大切な子でした。幸せになって欲しかった。

⑭「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~」森口博子(『機動戦士ガンダムF91』)
森口さんのお歌はどれも大好きで選べないのですが、こちらの楽曲は特別思い入れがあります。3番に向かって楽曲が少しずつ盛り上がっていき、最後の壮大さが素晴らしい。

⑮『「603」のボレロ』大橋恵(『機動戦士ガンダム MS IGLOO』)
『MS IGLOO』、実は最初の頃はCGに少し入りづらさを感じていたのですが、観てみると、ガンダムが描く戦争の悲しさを詰め込んだ作品でぼろぼろ泣いてしまいました。

⑯「アニメじゃない~夢を忘れた古い地球人よ」新井正人(『機動戦士ガンダムΖΖ』)
アニメなのにアニメじゃないと歌うなんて、そんな発想なかなかできません。やはり秋元康さんは天才を持っています。

⑰「フリージア」Uru(『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』)
最終回上映イベントに行っていたのですが、終わってもすすり泣きがあちこちの席から……。終了後のトークショウでスタッフさんも演者さんも申し訳なさそうにしていたのが印象的でした。

⑱「思春期を殺した少年の翼」大谷 幸(『新機動戦記ガンダムW』)
エンディング曲の後には次回予告を!ということで、ここでまさかの『W(ウイング)』。今回、劇伴のタイトルを見ていて、一番ぐっと来たのが『ガンダムW』でした。このタイトルたち、改めて秀逸です。

⑲「月の繭」奥井亜紀(『∀ガンダム』)
2020年2月、島根県で行われた「富野由悠季の世界」にて、奥井さんの生歌を聴くことができました。元々大好きな楽曲で、聴けたことがとても嬉しかったのですが、奥井さんご本人も全身全霊で歌に入り込んでいらっしゃって衝撃を受けました。

<喜屋武ちあき コメント>

・今回のリスト全体についてのコメントをお願いします。
ガンダムシリーズは好きな作品がたくさんあるので、毎回、この手の数曲選ぶというお題に苦しめられているのですが、今回は「衝撃-Impact-を受けたガンダムの楽曲たち」というテーマで選曲してみました。何度聴いても衝撃を受けるほど良い!と思うような楽曲や、初めて聴いた時に衝撃を受けた、これまでのガンダムの常識を破るような楽曲……などなど様々な個人的インパクトで選んでいます。
プレイリストということで、次にくる曲との兼ね合いなどもかなり悩みました。サウンドトラックを聴くのも大好きなので、劇伴からも選んでいます。
次回予告が入っているのは趣味です。アイキャッチもそうですが、やはり何度も聞いていると耳馴染みが生まれて、新しい価値を生みます。

入りきらずこぼれてしまったシリーズ、名曲もたくさんあり悔しいですが、また次回の機会に、僕はあの人に勝ちたい……。
聴く方によってやっぱりこの曲だよね!とテンションが上がったり、また、別の方にとってはこんな楽曲もあるんだ、観てみようかな。といったきっかけにもしなれば、こんなに嬉しいことはない、です。

・『ガンダム』シリーズへの思い出や想いをお聞かせください。
ガンダムと出会って約20年。自分にとっての青春を、プライベートでもお仕事でもガンダムと共に濃厚な時間を過ごさせていただけてとても嬉しいです。ガンダムはすでに40年以上続いていて、それをずっと応援できているというのは当たり前なことではないと思います。これからも長くコンテンツが続いていくように陰ながら応援し、皆さんとガンダムの喜びを共有できたら嬉しいです。

「Spotify公式ガンダムプレイリスト」はこちら

リスアニ!編集部によるプレイリスト解説

ガンダムと出会ってから約20年というタレントの喜屋武ちあきさんによる選曲は、感性豊かな彼女ならではの、起承転結ある構成。ホルストの「惑星」のような重厚な管楽器の音から始まる壮大な「UNICORN」から幕を開けるリストは、続く“最新鋭のガンダムミュージック”『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の菊地成孔によるメインテーマへ。物語では隙間なくジャズが響き、戦闘シーンも生々しいリズムで劇的に彩られていたこと思い出させる。非常に幅広いガンダム作品から選曲されているのが印象的ながら、やはり来年放送開始から20周年を迎える『機動戦士ガンダムSEED』が喜屋武さんにどれだけのインパクトを与えたのかがわかる中盤のセレクト。特にミーア・キャンベルの歌うポップで可愛らしい「Quiet Night C.E.73」は笑顔で歌っているであろう彼女の心にあった葛藤やその人生を考えてしまい、改めて『機動戦士ガンダムSEED』シリーズを見直したくなる。新旧ガンダム作品を万遍なく網羅したリストの中で異彩を放つのは2004年から2006年にかけて制作されたフル3DCGアニメ『機動戦士ガンダム MS IGLOO』のテーマソング「『603』のボレロ」だ。女性ながら非常にダイナミックで雄々しい楽曲を得意とする大橋 恵による交響曲が人間ドラマをリアルに感じさせる1曲。ガンダム作品の中でも強烈なまでに戦争の無慈悲さを感じさせる作品であり、それを喜屋武さんがプレイリストと楽曲を通して世に届けることにも富野イズムを感じる。そんなリストの最後を締めるのは「月の繭」。井荻 麟こと富野由悠季の作詞、菅野よう子の作曲を奥井亜紀が歌う名曲。壮大なメロディはガンダム作品への想いと『∀ガンダム』という壮絶な物語の余韻を滲ませる。喜屋武さんの衝撃によって繋がる楽曲から改めてそれぞれのガンダムの物語にも触れてほしい。

TEXT BY えびさわなち

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