2018年にTVアニメが放送されるや、“ゾンビ×アイドル×佐賀”という異色の組み合わせによるアイドルグループ、フランシュシュが繰り広げる予測不可能だけど笑えて泣けるストーリー、音楽・楽曲面のこだわりなどによって一気に人気作となった『ゾンビランドサガ』。その続篇となる『ゾンビランドサガ リベンジ』が、ついにこの4月より放送開始した。
謎に包まれていた『リベンジ』というタイトルの意味がつまびらかになった第1話から、早くも話題沸騰となっている本作。佐賀出身の大物俳優・白竜が降臨した第2話を経て、第3話では「伝説の平成のアイドル」こと水野 愛と「伝説の昭和のアイドル」こと紺野純子の関係性を軸に、物語は大きな山場を迎えることに。ここでは期待が高まる第4話の放送を前に、源さくら役の本渡 楓、紺野純子役の河瀬茉希、星川リリィ役の田中美海に、第3話までの振り返りを含め、話を聞いた。
――いよいよ届けられる『ゾンビランドサガ リベンジ』。この取材を行っている時点では、まだ放送開始前ですが(取材は2021年2月に実施)、皆さんはここまでアフレコ作業を進めてきたなかで、全体的にどんな印象をお持ちですか?
河瀬茉希 いい意味で(第1期の頃と)変わらず、そのうえでさらにパワーアップしたと思います。1期と同じライブハウスでアウェイな状況から始まるところは当時を思い出しましたし、そこで新曲(「REVENGE」)を歌ってスタートするところに『ゾンビランドサガ』らしい進化を感じることができて。
田中美海 楽曲的にも1期の雰囲気を引き継いだうえで、2期感がすごくあるよね。「ヨミガエレ」の進化バージョンって感じがするし。
河瀬 でも、アフレコしている私たちは変わらないんですよね。久しぶりにお会いしたキャストさんもいたんですけど、あの頃の雰囲気と一緒で懐かしいなあと思って。心がポッとあたたかくなるような現場でした。
本渡 楓 『ゾンビランドサガ』の現場は本当にあったかいです。皆さんとお芝居の掛け合いをするたびに、すごい熱量で言葉を返してくださるし、笑いや涙をこらえたりするのも懐かしくて。また集まることができてすごく嬉しいですし、ワクワクしながらアフレコをしています。
――1期の頃と比べて、ご自身の演じるキャラクターに変化や成長を感じた部分はありますか?
本渡 私が演じる源さくらちゃんは、よりたくましくなった気がします。特に第1話の居酒屋で自暴自棄になっている(巽)幸太郎さんを説得しに行くところは、今までならきっと他のメンバーと一緒に行こうとしていたと思うのですが、みんなに「私が説得しに行く」とはっきり伝えて、心が折れそうになりながら何度も言葉をかけにいく姿に触れて、さくらは1期から2期までの間にとても成長したんだなと思いました。それを知れたのが個人的にとても嬉しかったです。
田中 (星川)リリィは1期の頃から自分の考えをズバズバ言うタイプではあったんですけど、『リベンジ』ではみんなが動くきっかけになったり核心を突くような言葉を言う感じがさらに強くなっていて。フランシュシュは異色なメンバーばかりですけど、リリィはみんなのことが本当に好きっていうことが会話の空気感からも伝わってきて、お互いの絆をより感じられる気がします。
河瀬 (紺野)純子は1期の半ばぐらいまでは、ずっと下を向いていたり、背中を向けていたり、一歩引いた距離感でみんなと接しているところがあったので、今回の2期では1話目からちょこんとソファーに座ってみんなと会話しているだけですごく嬉しくて。「死んでますけどね」と言うときも、昔は独り言みたいにボソッと言う感じだったのが、今はみんなに向かって語りかけるようになって、みんなに心を許しているんだなあと思って嬉しくなりました。でも、第3話では思い詰めてしまう部分も出てくるので……果たして彼女は強そうに見えて本当は脆いのか!? 4話をお楽しみに!!(笑)。
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