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INTERVIEW

2014.11.08

「ZoNE-iT」リリース&全国ツアー後半戦開始目前記念!KOTOKOスペシャル・インタビュー

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今年の4月から丸1年をかけて「KOTOKO 10th Anniversary Live Tour “47 ARCH”~駆け回り食べまくり!NEO~」と銘打ったツアーで、日本全国47都道府県を巡っているKOTOKO。ツアーの前半戦を終えたかと思ったのもつかの間、来週・11月15日からはツアー後半戦がスタートする。そんななか彼女が11月5日にリリースしたニュー・シングルが「ZoNE-iT」。前作から引き続き『白銀の意思 アルジェヴォルン』のOPテーマとなっている本作についての話と、前述のツアーをはじめとしたライブについてKOTOKOが語る、スペシャル・インタビュー。

 

――現在全国ツアーの途中ですが、現状はいかがですか?

KOTOKO ツアーの後半戦が11月から再開なんですけど、その前に学園祭、海外のイベント、国内のイベントと続いて、終わったらまたツアー以外のイベントがあります。今年一年はすごいなって思っていたんですけど、実はこの10月後半から、11月いっぱいにかけてがいちばん濃厚な時期になってしまいました。「この時期はツアーがお休み期間!」って思っていましたけど、全然違いました(笑)。前回のインタビューのときは「今がいちばん忙しいですね」って言ってたんでけど、年末までこのまま突っ走っていく感じですね。

――今回リリースされる「ZoNE-iT」ですが、ツアー真っ盛りというなかでいつ頃作っていたんでしょう?

KOTOKO 自分でも「これ、いつ作ったんだろう……?」って感じなんですよね(笑)。ツアーをしながら、レコーディングしていました。

――『白銀の意思 アルジェヴォルン』の新OPテーマということで、最初はどういった曲のイメージを持っていましたか?

KOTOKO 「TOUGH INTENTION」のときは、ロックでストレートな歌詞で、裏表なく思ったままに突き進むような人間性が前面に出ていたと思うんですけど、2クール目では物語が変化して、より人間の生きざまにスポットが当たっていくようになってきましたよね。主人公のトキムネが追い求めていた過去を知り、また後輩が入ってきたことで許すことや我慢を覚えていく。一方で彼が動かすアルジェヴォルンは意思の力で動かすロボットなので、そんな変化のなかで自分の信じているものを見失わないように、自分の精神をしっかりコントロールしないといけない。また物語の構成的に後半から周りの人たちの視点もたくさん出てくるようになってきて、それぞれの正義や想いといった複雑な人間模様が出てくる。そんな世界観を表現したかったんです。

――今回は齋藤真也さんとのタッグということで、そういったイメージはサウンドでもバッチリ表現されていますね。

KOTOKO そうなんですよ。サウンドのところで“回路”っていうものを表現したくて、“ロックで強い”イメージでありつつ、ちょっとデジタルな感じがいいなって思いました。これを齋藤真也さんにお願いしたら、ロックとデジタルの配分が絶妙で。はじめて「開け!ソラノオト」でお願いした曲もドンピシャの雰囲気でしたし、「空中パズル」のアレンジをお願いしたときも、私が思い浮かべていたロックを再現していただきました。

――歌の隙間に入れる音とか、サウンドとしてはそういった意味でも非常にいろんな音の要素が飛び込まれていますね。

KOTOKO バックのオケとかはすごく難しいのに聴きやすくて、メロディがキャッチーだからこそですよね。そこは絶対に外さないようにしていて、本当にバランスのいい作家さんだと思います。

――すごくKOTOKOさんらしい部分もありつつ、アニソン風に仕上がっていますね。

KOTOKO 特にそうしようと思ってなかったんですけど、自然と主題歌っぽくやってしまうんですよね。サビの「-キミハマダ戦エル-」は、作品を知っている方がまっすぐ聴くとトキムネに対してのメッセージになるんですけど、知らずにサビの部分だけを聴いた人も何かを感じてもらえるように、このフレーズをサビの頭に持ってきました。

――前作と同じくらい強さを持った、メッセージのはっきりとした曲ですね。今年のKOTOKOさんも10周年を迎えてよりタフになってというところで。

KOTOKO ツアーを始める前はどこかで体調を崩すんじゃないかと不安だったんですけど、始まってみるとこれまでの10年間のツアーのどれよりも元気に回っていて(笑)。自分でもすごく不思議で、今回は本当に元気すぎて自分の身体がすごく怖いです。

――精神状態も関係しているんでしょうね。

KOTOKO すごく充実していて、これまでずっとやらせてもらったんだなって実感できるツアーですね。その幸せを感じている力があってなのか、具合も悪くならないし、皆さんの愛情のおかげで、元気でいられるのかなって思いますね。

――カップリングの「Call」について、この曲をカップリングにした経緯は?

KOTOKO ここ一年間くらいずっと勢いのある曲で突っ走ってきたので、ここらで重たいバラードを歌いたいなって思って、久々のロック・バラードになりました。ファンの方もそろそろ聴きたいなと思っていただいているんじゃないかなと。

――どっしりとしたサウンドでメロディもすごく切ない感じなのは、たしかに久々な感じがありますね。

KOTOKO そうですよね。『空中パズル』のときはとにかくバラードなしの一枚を作るのが目標でした。ここ最近は時代の流れに乗るのも悪くないって思っていて、とにかくBPMが速い曲にしていたんですけど、ふと立ち返ると「昔のちょっと重めで暗い曲もいい」って言ってくださる方もたくさんいらっしゃるなって気づいたので、このタイミングで聴いてもらいたいなと。

――10周年ということもあって、原点感みたいなところも感じられるなって思いました。Kon-Kさんとは初のタッグということで、実際に曲が上がってきてどうでしたか?

KOTOKO 実はたくさん候補曲をもらっていたなかで、この曲がいちばんイメージに近かったです。私の中で『アルジェヴォルン』のイメージソングを思い描いていて、前半のAメロは独りの世界に浸って、心の内を吐いたりっていうようなところから、後半は壮大にもっと希望が持てるような感じの曲がいいなって思ってたら、候補曲の中にまさにこの曲という楽曲があったので、これだったらこのテーマで歌詞が書けそうだなって思いまして。

――11月にこの「ZoNE-iT」をリリースするときにはもっとも大変な時期を格闘しているあたりで、ツアーも各種イベントも盛りだくさんですね。感触はいかがですか?

KOTOKO 10周年のご褒美じゃないですけど、私の夢でもあったことを、やらせていただいている感じです。だからその中でできる限りがんばろうって思ってスタートはして、最初は不安もあったんですが、最初のほうにライブに来てくれた人たちが、「すごく楽しかったからまた行きたい」と言ってくれたりとか、近くの県のライブにまた来てくれたっていうことが多くて、本当にありがたいです。

――年間を通したツアーライブの醍醐味ですよね。

KOTOKO そうなんです。内容も少し変えて、前半で一回行った地域の近くに後半で再び行くようなスケジュールの組み方をしていて、ニ度三度来ても楽しめるようにしました。もちろん地元の人で「初めてKOTOKOライブにきました」っていう人もたくさんいて、がんばってよかったなって思いましたし、「KOTOKOさんのおかげで初めて○○県に行きました」といったメールをいただいて、皆さんも楽しんでくれてるなっていうのが感じられて、すごくうれしいですね。本当にファンの人たちと一緒にやっている感じがします。

――ちなみに、ツアーのタイトルにもありますが食べまくっていますか?

KOTOKO 食べまくってます!(笑)。でも2006年のときほどバカ食いはしなくなりましたね。あのときは常に食べている感じだったので。今年は「これは外せない!」っていうのがあったらそれを事前に調べておいてメインにみたいな(笑)。お菓子とかもですけど、その土地の自慢のものってあると思います。

――本当にいっぱい写真もサイトに掲載させていただいていて、ありがとうございます。

KOTOKO 今“アーチ病”になってしまっていて、少しでもアーチ状のものを見るとすごく反応してしまうんですよね。だからツアーが休みのときもアーチ状のものを見るとつい写真を撮ってしまいそうになって、病気だなって思いました(笑)。

――ちょうど10周年というタイミングで、1月には“リスアニ!LIVE-5”も控えていますね。

KOTOKO 私もうれしいです!リスアニのライブに今まで出演した方って、ライブ活動をしっかりやられている方ばっかりなので、私も気を引き締めていかないとっていう感じをしていますね。

――KOTOKOさんも今までに、たくさんのライブを経験されているところで、大きいステージの立ち方とかも熟知されているのでは?

KOTOKO 初めて“アニサマ”に参加させていただいたときに、単独公演とは違った変なプレッシャーとかも感じてしまって……。今回“リスアニ!LIVE”は初めてだし、絶対緊張すると思いますけど、頑張って盛り上げたいと思います!

――今年から来年にかけてはカウントダウン・ライブもあるという話なので、年末ぎりぎりまで忙しいですね。

KOTOKO みんなと一緒に10周年をしたいっていうのをまさにやらせてもらっている感じです。でも私はひとつ夢がかなったら、また別の大きな夢ができてしまうんですよ。だからこれからも休むことなく超人のごとく突っ走っていくんじゃないかな(笑)。


■CDリリース情報
KOTOKO「ZoNE-iT」
2014年11月5日発売 

【初回限定盤(CD+DVD)】
int-141108-002-c002
価格:¥1,800+税
品番:1000527679

【通常盤(CD)】
int-141108-002-c003
価格:¥1,200+税
品番:1000527680
<CD収録曲>
1.ZoNE-iT
 作詞:KOTOKO 作曲・編曲:齋藤真也
2.call
 作詞:KOTOKO 作曲・編曲:Kon-K
3.ZoNE-iT(instrumental)
4.call(instrumental)
<初回限定盤特典DVD内容>
・「ZoNE-iT」 MUSIC VIDEO
・MV Making Movie
・TV-SPOT

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