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INTERVIEW

2014.05.14

「monochrome」リリース記念!Dancing Dolls×kz(livetune)×meg rockのスペシャル対談!

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大阪発、全員が幼なじみというダンスボーカルユニット・Dancing Dolls。平均年齢18歳というフレッシュさでありながら、インディーズ時代からストリートライブや動画投稿サイトで注目を集めてきた実力派でもある彼女たちが、今回「monochrome」で初のアニメタイアップとなる、TVアニメ『ソウルイーターノット!』のOPテーマを担当する。一方楽曲を制作するのは作編曲・kz (livetune)、作詞・meg rockという、アニメソング・ファンにはおなじみのビッグネームでありながらも今回初めてタッグを組むふたり。未知の組み合わせで、いったいどのように楽曲が生み出されていったのだろうか。楽曲制作の模様をうかがってみた。

 

――Dancing Dollsさんとしてはアニメタイアップということで、お話を初めて聞いたときいかがでしたか?

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【Kyoka】
Kyoka
 小さいときからアニメをいろいろ観たりしていたので、今回お話が来たとき、めっちゃうれしかったです!アニメ『ソウルイーターノット!』を通して、今までとはまた違ったたくさんの方に曲を聴いていただけると思ったら、ワクワクします。

――さらに一方で、kzさんとmeg rockさんも初めてのタッグとなりましたが、今回組むことになった経緯はどんなものでしたか?

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【kz(livetune)】
kz
 僕からオファーをさせていただきました。元々、この曲のスタートはアニメタイアップでという話ではなくて「Dancing Dollsに曲を書こう」というところからだったんですね。彼女たちは今まで僕が作ったなかでもあまりないボーカルだったので、「どうせだったら新しい世界観、もっと面白い広げ方があるな」と思って、今回meg rockさんに声をかけようと、ツイッターにてオファーさせていただきました(笑)。

――ツイッターでのオファーだったんですか(笑)。

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【meg rock】
meg rock
 ダイレクトメッセージでいただきました(笑)。ただ、もちろん、その前に面識はちゃんとあって、共通の友達でもある、ミュージシャンのnishi-kenに、彼のバースデーパーティで紹介していただいて、ご挨拶はしていたんです。それでツイッターでフォローしあっていたんですが、連絡先はまだ交換してなかったんですよね。

kz 曲についてお話しようって思ったとき、ツイッターしか連絡先がなかったので、「どうしようかな、大丈夫かな」と思いながら。

meg rock よく考えたら、だれか共通の友達に聞けばよかったですよね。たくさんいるのに。

kz でもある意味「直接お願いする」っていうのが大事かなと思ったので、これはこれでよかったと思います。

――meg rockさんはDancing Dollsさんに対しての歌詞を書くということで、イメージはありましたか?

meg rock 私、実はDancing Dollsさんを初期のころから、一方的にですが、存じ上げておりまして。

――え、そうなんですか?

meg rock Dancing Dollsさんのファンでもある、メグロッカー(meg rockのファン)の方にDancing DollsさんのCDをプレゼントしていただいたことがあって。だから今回お話をいただいたときは「あ、Dancing Dollsさんだ!」となりました。

――なかなか運命的なオファーだったんですね。

meg rock オファーをいただいたあと、ミュージックビデオなどを改めて拝見して、印象としてはそれぞれが個性的なんですけど、ひとつのグループとしても、ちょっと面白い集団になっているというか。あと、なんだか「やんちゃ」なイメージがあったんですね。楽曲へのアプローチもダンスも、それぞれの個性も含め。そのやんちゃさをリリックでも出せたらな、と。それとkzさんのメロディが自分の中のやんちゃさを引き出してくださって。

kz それはメロディが「やんちゃ」だったってことですか?(笑)。

meg rock そういうわけじゃないんですが(笑)、やっぱり自分で詞曲書くときと、どなたかと組んで書くときって全然違うんです。そのメロディが引っ張り出してくれる言葉があって、今回はkzさんのメロディが普段の自分にはない「やんちゃ」を引き出してくれましたね。

 

運命的に選ばれた「monochrome」

 

――それぞれ『ソウルイーターノット!』という作品に対してどんな印象をお持ちですか?

Kyoka 『ソウルイーター』も『ノット!』も読んで、『ノット!』の方が絵柄もすごくかわいくて、女の子が共感しやすいし、同じ年代ぐらいの学生の子たちが似たような生活をしていて、それでいてちょっと違った面もあって、なじみやすくて面白かったです。

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【Asuka】
Asuka
 『ソウルイーター』と『ソウルイーターノット!』どっちも読ませていただいたんですけど、『ソウルイーター』は戦いが多くて初めから興味を持って次から次に読みたくなるぐらいスピード感がありました。『ノット!』の方は戦いになるまでのことを描いてて、なるほどなっていうのがすごくわかって、よりいっそう『ソウルイーター』を楽しめる内容になっていたなと思いました。

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【Misaki】
Misaki
 私は今回『ソウルイーターノット!』で初めて漫画を読んだんですよ。人生で初めて。

――え、漫画を読んだことがなかったんですか!?

Misaki そうなんです。読み方がわからなかったんですよ。

kz 読み方っていうのはコマの読み方ですか?

Misaki そう、下に行くのか横に行くのかわからなくて、ググったら出てきました(笑)。

kz コマの読み方書いてあるんだ。すげーグーグル!(笑)。

Misaki それでいろんな人に聞いたりしながら読み始めたんですけど、ページをめくっていくたんびにシーンというかハプニングが起こっていったりとか、新しいキャラが出るたびに新しい展開があって、「このキャラクターにはどんなハプニングが襲うんねやろ?」とか先がどんどん気になりだして、初心者のあたしにもすらすら読める漫画で、とても楽しませていただきました。

――人生初マンガが『ソウルイーターノット!』というのも貴重な体験ですね。クリエイターのおふたりはいかがですか?

kz 実は今回、原作読みっていう普段の僕なりのイベントがフラグが立たないまま進行してて、原作を読めていないんですよね。今回は最初Dancing Dollsさんに向けた曲を作るという話があって、そのときに作った曲が「monochrome」だったんです。実はそこから『ソウルイーターノット!』のお話が来たときに、meg rockさんと一緒に全然別パターンの曲を用意してたんです。そうしたら「『monochrome』が『ソウルイーターノット!』の世界観に合ってる」っていうことをスタッフさんに言われて「えーっ!?」ってなって。

meg rock そう、すでに書いていた「monochrome」の世界観の方が、むしろイメージに近かったみたいです。

kz それが逆に面白いところで、やっぱり僕らって普通だったら資料を読み込むんですよね。そうして合わせたものが作品にとってのベストだと思っていたんですが、今回は別のアプローチをしたものが逆にスタッフにとってのベストだったというのは、驚きでもあり発見でもありました。それはそれでこういうスタイルで作ってよかったなっていうのはすごく感じますね。

――原作読みが作品に影響していないというのは珍しいパターンですね。

kz ただとにかく本放送が始まる前に予習したいなとは思ってます(笑)。やっぱり友達からもいい作品だってお話は聞いてるので、アニメも楽しみたいと思いますし。

meg rock 偶然なんですが、私は以前『ソウルイーター』のときに1曲、キャラクターソングのリリックを書いていたので、そのときに『ソウルイーター』はすでに読んでいました。ちなみに『ソウルイーター』のときの、そのキャラクターソングのアレンジをしていたのが、kzさんを最初に紹介してくれたnishi-kenだったっていう、さらなるすごい偶然も実はありつつ、『ソウルイーターノット!』も、タイアップが決まって別パターンの曲用のリリックを書くにあたって読んでいます。最終的に、すでに書いていた方が採用になりましたが、映像の制作サイド的に、そっちの方がむしろ近かったっていうのは、私たちがDancing Dollsさんに向けて書いたテーマとどこか共通するところが期せずしてあったのかなあって。

kz Dancing Dollsさんがこの作品のオープニングを歌うことに必然性があったようにも思いますよね。それをスタッフの方が感じてくれてたっていうのは、アニメーションとアーティストの関係性として今までとは一味違ういい関係性だと思います。

――Dancing Dollsさんをイメージした曲ということで、実際にどんな方向性で着想されましたか?

kz Dancing Dollsさんの前の曲にロックな曲があったりしたので、しっかりハウスのEDMの曲を、というのは意識しました。また僕にオファーが来たからにはそれを作らなきゃいけないんだろうなっていう使命感はあって、そこに対して打ち返そうとは思いましたね。ただ僕は今まで、どっちかっていうとエアリーな声だったりとか、かわいらしい方向に振りきった女の子の声に対して曲を作ってはいたんですが、力強さだったりがある女の子の曲はそんなに書いたことがなかったんですね。今回そういうアプローチは自分のなかでの新しい方向として作れました。

――meg rockさんは作詞する上で「monochrome」というタイトルにはどんな思いを込めて作りましたか?

meg rock ファーストインプレッションでふと感じた、最初は単色のそれぞれが集まって、カラフルな世界になってゆくイメージというか。目の前に広がる、未来の景色はまだモノクロームかもしれないけれど、通り過ぎて、振り返ってみれば、自分たちなりの色に染まっていたみたいな。そういえば『ソウルイーター』シリーズの作品全体にも白と黒が効いてる印象、ありますよね。

――『ソウルイーター』のキービジュアルは黒と白が際立ちますし、『ノット!』では主人公の衣装がモノクロですね。

meg rock オセロみたいに、一見、ネガティヴっぽくても、すべてひっくり返せば、ポジティヴにつながるみたいなイメージもあったりとか、そんなこんなもありつつ、最終的に「monochrome」にしました。あと、このリリック、新幹線の中で書いていたりもしたので、そういう意味でも、新生活感だとか、Dancing Dollsさん感だとか、そんな空気感が、ちょっぴり高まった気がしてます。

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