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2018.05.09

『Curiosity』の曲をたっぷり披露!中島 愛「Megumi Nakajima Live Tour 2018 “Curiosity of Love”」音楽の良さや楽しさを体感したツアーファイナル公演をレポート!

『Curiosity』の曲をたっぷり披露!中島 愛「Megumi Nakajima Live Tour 2018 “Curiosity of Love”」音楽の良さや楽しさを体感したツアーファイナル公演をレポート!

アルバム『Curiosity』を引っさげてのツアー『Megumi Nakajima Live Tour 2018 “Curiosity of Love”』のファイナル公演が4月8日Zepp Tokyoで行われた。

Zepp Tokyoと言えば、TVアニメ『マクロスF』の『デビュー!ランカ・リー with シェリル・ノーム』で、約10年前に立ったステージ。筆者はなんばHatchでの大阪公演を見たのだが、あの頃から10年経ったと思うとそれだけで感慨深いし、かなり大人になったなぁと感じる。歌声というか声質はそれほど変わらないが、MC含めたステージパフォーマンスにおいてはかなりの余裕を感じるし、こんな風にお客さんと話しながら、近い距離感でライブするようになっているとは、あの頃からは想像もできなかった。

アルバム『Curiosity』でも1曲目だった「サブマリーン」でスタートしたライブ。音源よりかなり長いイントロが始まるとクラップが巻き起こる。そしてセンター後方から中島 愛が登場し軽快に歌をうたい始める。イントロのほか、アウトロもかなりオリジナルなアレンジが施されていたのが印象的で、それがすごくカッコ良かったし、安心して音楽に身を委ねられた(中島愛のブログによると作曲のラスマス・フェイバー自ら、作ってくれたものとのこと)。

「みんな一緒に歌ってください!」と言って歌われたのは「Life’s The Party Time!!」!この曲ではステージの端から端まで行って観客にご挨拶。ヒャダイン(前山田健一)の楽曲らしくテンポも目まぐるしく変わるトリッキーなナンバーだが、さらっと笑顔で歌ってみせる。そしてそのまま「星間飛行」へ。松本 隆作詞、菅野よう子作・編曲という、今あらためて考えても夢のコラボが実現している楽曲なのだが、みんなで“キラッ!”っと叫んで一瞬で心をひとつになれる、時代を超えて愛されている名曲だ。懐かしい「空色ラブレター」はベースラインが心地良い!

前述したお客さんとの距離が近いMC。本当に会話を楽しみながら進んでいく。そして最後に「自由に楽しんでほしい」とメッセージを送る中島 愛。それぞれが思うままに、音楽を心から楽しんでほしいというのは、彼女のライブに対するスタンスと言えるだろう。

ボンジュール鈴木・Tomggg作曲による「はぐれた小鳥と夜明けの空」は、あらたなボーカル表現の扉を開いたような楽曲。そこから5曲連続で歌唱していく。「Odyssey」、中島愛自身が作詞をした「思い出に変わるまで」「Jewel」と、微妙に時代感は違うのだが、どの曲もとてもムーディーでおしゃれ!バンド演奏と歌声に体を揺らしながら酔いしれてしまった。さらに間奏のハーモニカが心に染み入る「ウソツキザクラ」など、最新アルバム『Curiosity』の楽曲を中心に届けるブロック。直後のMCでも、「復帰して良かったな、こんなアルバムが出せて幸せだなって心の底から思えるアルバムが出せて大満足です。これからも歌い続けていきたい曲ばかりです!」と喜びを語っていたが、しみじみ良い曲ばかりだと感じた。

椅子に座って歌われたのは再び『マクロスF』からの楽曲。10年経っても私の基盤になっているのはランカ・リーだと語り、「皆さんへの感謝の気持ちを込めて」と、「蒼のエーテル」を披露する。ライブで聴いたのは本当に久々な気がするが、やはり色褪せないし、今でもアニメのシーンが思い浮かんでくる。ここはツアーの日替わりアコースティックコーナーだったそうで、名古屋では「そうだよ。」、大阪では「Songbird」を歌ったとのこと。すべて聴いてみたい曲ばかりだ。

バンドメンバーの演奏が続く間に衣装チェンジをし、真っ赤なドレスで登場。印象的なシンセフレーズが頭に残る「未来の記憶」、そして「残像のアヴァロン」と、アルバムでも異彩を放っていた2曲からライブ後半に突入。

「もっともっと盛り上がっていけますか?」と煽ってから、復帰後最初にリリースしたシングルの表題曲「ワタシノセカイ」でがっつり盛り上がったあとは、同シングルから「最高の瞬間」と続く。この曲では最後にど派手なドラム・ソロで湧かせてくれた。そして「アナタノオト」での幸福感。さらにライブの大事なところで歌われている「金色~君を好きになってよかった」では、会場が金色に染まる景色が感動的だった。曲の最後の「ずっと一緒だよ」という言葉も胸に響く。そして本編最後はアルバムでもラストを飾った自身で作詞した楽曲「愛を灯して」。アイリッシュなサウンドが、これから先の未来を明るく照らしてくれるような楽曲なのだが、復帰して、この先も歌い続けていくよ!という、中島 愛の強い想いが込められているようなセットリストの流れだった。

アンコールは2回。まずライブでも人気曲「Hello!」でコール&レスポンスを楽しむと、さらに彼女の復帰を祝ってくれている楽曲「愛はめぐる」では、“Love is coming, coming back!”というフレーズをみんなで歌う。声を出して、ひとつになって楽しんだ最初のアンコールだったが、まだあの曲を歌っていないだろうと、ダブルアンコールが実現。最後はTVアニメ『ネト充のススメ』のOPテーマで、フジファブリックとのコラボも話題となった「サタデー・ナイト・クエスチョン」で盛り上がり、笑顔でツアーを締めくくった。やはり歌っているときの中島 愛は輝いていて、心の底から音楽を楽しんでいるのが伝わってくる。復帰後に開催されたワンマンライブよりさらに、この先の楽しい未来を予感させてくれるライブだった。

Text By 塚越淳一

中島愛「Megumi Nakajima Live Tour 2018 “Curiosity of Love”」
2018年4月8日 Zepp Tokyo
セットリスト

01. サブマリーン
02. Life’s The Party Time!!
03. 星間飛行
04. 空色ラブレター
05. はぐれた小鳥と夜明けの空
06. Odyssey
07. 思い出に変わるまで
08. Jewel
09. ウソツキザクラ
10. 蒼のエーテル
11. 未来の記憶
12. 残像のアヴァロン
13. ワタシノセカイ
14. 最高の瞬間
15. アナタノオト
16. 金色~君を好きになってよかった
17. 愛を灯して
<アンコール>
18. Hello!
19. 愛はめぐる
<ダブルアンコール>
20. サタデー・ナイト・クエスチョン

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