『THE FIRST SLAM DUNK』宮城リョータ役やTVアニメ『ブルーロック』我牙丸吟役などの声優としてはもちろん、アーティストデビュー6周年目に突入し、優れた歌唱力と音楽センスでシンガーソングライターとしての実力も高く評価されている仲村宗悟が、3月より大阪・福岡・名古屋を巡ってきたワンマンライブツアー「SHUGO NAKAMURA 4th LIVE TOUR 〜Leisure Line〜」ファイナル公演を2025年4月12日(土)、東京・LINE CUBE SHIBUYAにて開催。デビューからずっと“ライブは遊び場”と言い続けてきた仲村宗悟らしい、ファンとの温かな絆とアーティストとしての進化をしっかりと感じさせてくれるステージを届けてくれた。
ノリのいいファンキーなBGMにのせて客席にカラフルな光が降り注ぎ、響き渡るフィンガースナップの音。パッとステージにライトが照らされ、右手を挙げた仲村が「みんな盛り上がっていこうぜー!」と大きく声を上げる。印象的なオープニングを飾ったのは、デビュー5周年記念アルバム『carVe』からの1曲。モータウンテイストが滲む「僕らのうた」だ。これまでのワンマンもサウンド・プロデューサーでありバンドマスターの村山☆潤(Key)率いる仲村宗悟バンドは、手練れのミュージシャンによるグルーヴィな演奏を届けてきたが、この東京ファイナルではトランペット、トロンボーン、サックスの3管ホーンセクションが初合流。さらに分厚くなったサウンドがとても心地良い。
客席に「喉の調子はOK?声出してってくれよー!」と叫んで「カラフル」を届け、トロンボーンのリズムに合わせて楽しそうにタンバリンを振りながら「XXX」へ。華やかなポップチューンの連発に、掛け合うオーディエンスの歌声の熱もどんどん上がる。嬉しそうに「すごいぜ、最初から!みんなの熱気が素晴らしい!」と笑顔で客席とコール&レスポンスを交わした仲村。「みんなで優勝しようぜ!」と言って放ったジャジーな「WINNER」では、音源のサックスパートに他の2管も新たにアレンジされて、サウンドもよりゴージャスに。オーディエンスのゆったりしたシンガロングに重ねて“大人な仲村宗悟”の歌声を響かせる。続く「NOTE」はイントロから歓声が湧き、春めく渋谷に爽やかな風を吹かせた。
MCでは、ファイナル公演を迎えるにあたって、ツアールーティーンにしようと東京でも自前でホテルに1泊したが枕が合わずに寝付けず、結局、朝早く自宅に戻って眠ったという愉快なエピソードも披露。そんな飾らないトークで会場を笑いに包んだ後、ステージは「次は本当にカッコいい曲を」と語った仲村宗悟のシリアスなアーティスト性を打ち出していく。
ミュートの効いたトランペットと仲村の柔らかなボーカルがアダルトなムードを醸し出した「ららら」が終わると、暗転したステージで「壊れた世界の秒針は」のイントロ、美しいピアノの音に誘われるように3つのミラーボールがキラキラと回り始める。
会場全体を光の束が射抜く幻想的な風景の中の切なげな歌声が胸を刺し、歌で綴られる彼の内省的なドラマは、続く「流転」でさらに深みを増す。
赤いライトを浴びながら、ステージをもがくように蠢きながら歌う仲村。重厚なサウンドが、観客を重い渦に呑み込ませたその後……ステージにはスモークが広がり、仲村が上手のお立ち台に淡いオレンジのライトを浴びて座り込む。静かに優しく歌い始めたのは「輝きますように」。
そして、仲村のこれまでの内面を映し出すような切ない楽曲が連なったこのゾーンのラストに届けられたのは、やはりこの曲「ゆらゆら」だった。仲村の想いにエールを贈るようにオーディエンスの歌声がのり、鮮やかな印象を残した。
シリアスなゾーンから雰囲気を変え、中央のお立ち台にあぐらをかいて座り込んだ仲村は、デビュー5周年を経た道のりを振り返る。会場を見渡して「こんなにも僕の仲間たちが増えたんだなと、今回のツアーで改めて思いました」と言い、「“ありがとう”を1人1人と目を合わせながら本当は言いたいけどできないから、こうやって音楽や自分の声優活動で返していけたらと思う。絶対にみんなのこと、俺、後悔させません!」と力強く告げる。そして「そんな僕のアーティストの始まりの曲を歌いたい」と語って届けたのは、全員がサビをコーラスした「Here comes The SUN」。そこからゾーンはロックに舵を切る。仲村がテレキャスターで激しくストロークを決めたタイトでハードな「don’t disturb me」でさらに温度が上昇。スカのリズムに誘われる「bug」でオーディエンスが楽しそうに飛び跳ねた。
ここでバンド&ホーンセクションと楽しくラフなトークを交えながらメンバーを紹介し、「まだまだこのメンバー達とカッコいい音楽を奏でていってもいいかな?もっと声聞かせてよ!」と煽ってバンドセッションをイントロにしてスタートしたのは、パワフルに勇気を与えてくれる「fist of hope」。アウトロのラストをウルトラマンポーズで決め、「Oh No!!」では頭を振り、バンドメンバーの元にも歩み寄りながらステージでアクション。そして再びテレキャスターを抱え、魂の声を激しく聴かせる「imitation」へ。アウトロではライブでは初めてエレキギターによるワイルドなギターソロを披露し、喝采を浴びた。
「カッコ良くね?うちのバンド、ヤバいよね」と嬉しそうな仲村。そして本編ラストに、まだやってない曲があると届けられたのは、仲村自身もアーシェント・アードラー役で出演している現在放送中のTVアニメ『ゴリラの神から加護された令嬢は王立騎士団で可愛がられる』のオープニング主題歌「イルミネイト」。大歓声と軽やかなクラップが響く中、ハートフルなラブソングを明るい声で伸びやかに歌い上げ、両手でハートを作って客席に幸せを振りまいた。
大きな「アンコール!」の声に応えて、1人でステージに戻ってきた仲村。「皆さんにいっぱい元気を貰っていつも嬉しいので、ちょっとお返しに、弾き語りを1曲プレゼントしたいと思います」と言って椅子に腰をかけ、ステージに置かれていたアコースティックギターを手にする。届けられたのは、彼が20代半ばに作詞・作曲したという思い出深い「僕なりのラブソング」。シンガーソングライターとしての原点に立ち返り、ファンへの愛を込めたシンプルな弾き語りに、オーディエンスは静かに聴き入り大きな拍手を送った。
バンドメンバーを呼び込み、再び賑やかになったステージ。仲村は「僕もたくさん歌いましたけど、ここからは皆さんにも歌ってもらいますよ。なんとハモってもらいます!」と告げ、客席を左右半分に分けて2声になるようにコーラスをレクチャーして、「素敵な世界で」へ。仲村のメインボーカルと客席のハーモニーが見事に重なり合い、美しくも感動的な光景が広がった。「めっちゃいいだろ?これ。コレを体感して欲しかったんですよ!」と、心から嬉しそうに笑顔を見せた仲村。彼とのライブという“遊び場”に、また1つ新しい楽しみ方が生まれた瞬間だった。
「ツアーを通してみんなの笑顔に会えて、ほんとに良かったです。また見せてくれる?俺にその笑顔。一緒に楽しいこと今後もしていこうぜ、OK?約束な!」
名残惜しそうに、だが満足そうにそう言って、約1ヵ月に及ぶ「SHUGO NAKAMURA 4th LIVE TOUR 〜Leisure Line〜」の最後を締めくくった楽曲は、輝かしい今と未来にエールを送る「JUMP」! 仲村のジャンプに合わせて放たれた金色のテープがキラキラと舞い、温かな歌声と共に降り注いだ。ツアーを重ねるたびに、歌もパフォーマンスも進化し、アーティストとしての確かな成長を見せてくれる仲村宗悟。次なる彼との“遊び場”はどこになるのかが、楽しみで仕方ない!
<SET LIST>
1. 僕らのうた
2. カラフル
3. XXX
4. WINNER
5. NOTE
6. ららら
7. 壊れた世界の秒針は
8. 流転
9. 輝きますように
10. ゆらゆら
11. Here comes The SUN
12. don’t disturb me
13. bug
14. fist of hope
15. Oh No!!
16. imitation
17. イルミネイト
~ENCORE~
18. 僕なりのラブソング(弾き語りver.)
19. 素敵な世界で
20. JUMP
ライター:阿部美香 カメラマン:平野タカシ
セットリストのプレイリストをSpotifyにて公開中!
仲村宗悟 4th LIVE TOUR ~Leisure Line~ – playlist by nakamura_shugo_official | Spotify
●配信情報
「イルミネイト」
先行配信中!
先行配信リンクはこちら
https://lnk.to/LZC-3044
●リリース情報
8thシングル
「イルミネイト」
4月23日発売
【初回限定盤(CD+BD)】
品番:LACM-34693
価格:¥3,080(税込)
仕様:三方背ケース+フォトブック+ランダムフォトカード(全3種のうち1種)
【通常盤】
品番:LACM-24693
価格:¥1,430(税込)
<CD>
1.イルミネイト
作詞・作曲:仲村宗悟 編曲:村山☆潤
2.ちぐはぐ
作詞・作曲:仲村宗悟 編曲:村山☆潤
3.マリー
作詞・作曲:仲村宗悟 編曲:村山☆潤
<Blu-ray>
1.イルミネイト -Music Video-
2.イルミネイト -Making of Music Video-
仲村宗悟 オフィシャルサイト
https://shugo-nakamura.com
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