REPORT
2025.04.05
3本目のドラマパートは卒業を控えた3年生主体のストーリー。その後、ステージに現れたのは現3年生を演じる新田、福原、山本、立花、そして東城という5人だ。しかも、全員が楽器を携えた3年生だけによるスペシャルバンドスタイル。新田がライブでドラマー姿を見せるのは初めてで、さらには普段はギター担当の山本がベースを下げ、東城がギターを担当という特別編成。目の前に広がるスペシャルな光景に熱狂を見せるファンに対し、ステージ上の面々はベースのイントロからオールドスタイルなロックを味わわせる「The Greatest Night」、そこからバラエティ豊かに「ラビットランド・メッセンジャー」「カモンゴー!」「Forever and…」とメドレーで多彩な音楽性を届けていく。
3年生だけによるバンド編成は演者たちも夢見ていた光景、東城は「まさかの、本編でも登場しました3年生バンドがなんと実現しましたーっ!」と高ぶり、新田も「後ろから見ていたら3年生が揃っているのはめっちゃエモいわ」と口にした。MC後、新田がスティックでカウントを刻み、「無敵We are one!! (舞高最強ver.)」をスタートさせる。ギターソロの時間を迎えると福原は一歩前に進み出て、観客からの「オイ!オイ!」を全身に浴び、山本は楽曲に合わせてかわいくジャンプしてみせていた。
貴重なバンドパートで客を沸かせた後、すぐさまドラマパートが始まる。ここで登場したのは、イロドリミドリの後輩メンバーである凪。遅れて「ライブ喫茶あけさか(仮)」に到着し、芹菜と2人だけの時間を過ごす。芹菜と凪は会話が弾み、いつかのライブイベントに想いを馳せる。そして「弾き語っちゃう?2人ならこのスペースでもできるかも?お客さん入れて、その日はライブイベントですってことにしてさ」「それじゃあ先輩、リハーサルをしましょう」と語り合う。
流れてきたピアノイントロに会場からは大歓声が生まれる。「ライトスピード・デイズ」だ。舞台上手にはこの夜初登場となる佐倉が、下手には新田が現れる。互いに背中を向けた形で離れて立つ2人。だが曲が始まると交互に客席へ歌う姿を見せ、あるいは間奏で立ち位置を入れ替え、シンメトリーの美しいフォーメーションで爽やかに歌を届けていく。最後にセンターに進みよった2人が背中合わせで客席を向いてフィニッシュすると新田がステージを去った。
佐倉が凪のソロ曲である「Presence」を披露する。小さくステップを踏む姿も、歌詞の高まりに合わせて手を大きく広げながら歌う姿も可憐だ。ラスト、佐倉の歌う“La La La”と秒針が刻む音が共に速度を落としていき、清々しい時間が終わると最後のドラマパートがスクリーンで始まった。
流れる芹菜のモノローグ。店内を片付けたあと、音楽を奏でた1日を振り返る芹菜は、皆と一緒ならどんどん楽しそうなことに近づけると確信を抱く。「そのうち皆にも、「ライブ喫茶あけさか(仮)」へようこそ!って言いたいな」と、これからも続く未来を期待させる言葉の後、上手から山本と佐倉、下手から福原と新田が登場し、最後を飾る曲「Here the Our MIRAI!」へ。手がけたのは、プロジェクトのスタート時に送り出された楽曲「Change Our MIRAI!」と同じfu_mou (Hifumi,inc.)。変化の先にある未来へ踏み出すと決めた決意を歌い上げていくと、曲中フォーメーションでイロドリミドリの3年生メンバー(新田、福原、山本)と、2年生メンバー(佐倉)が距離をとり、そしてまた交わる様をフロアが見守る。歌い終えた4人は「ありがとうございました」と客席に手を振り、下手の舞台袖に消えていった。だが、名残惜しい客席からはすぐさま、チュウニペンギンの鳴き声を伴ったアンコールが響きだす。
その声に応えて最初に登場したのは小夜曲だ。DJブースに姿を現すとエナジードリンクを飲み干し「キシャー!」と奇声を発し、ステージを覆った赤いライトの中で舞いながら「紅き魔汁、闇より降りて天啓の響きを導く(小夜曲mix)」に続けて「イロドリミドリ(megamix)」と題したDJプレイを繰り出していく。その横でスクリーンには、エイプリルフール企画で誕生したRPG「IRODORIMIDORI FANTASY」の動画が流れるお楽しみも。
そこから福原、佐倉、原田による「Λlteration」、八島と原田の「The wheel to the Night ~インド人が夢に!?~(小夜曲mix feat. 陽南袴)」とシャッフルユニットタイム。ますますスペシャル感が増していくと、今度は山本、佐倉の絶妙なゆるいコンビネーションが味わい深い「ここで一席! Oshama Scramble!」、八島が振付とコールアンドレスポンスで届ける「猫祭り(陽南袴cover)」を披露。そして立花、八島、東城の導きの元、スクリーンに現れるノーツ(音楽ゲームで画面上を動くシンボル)を観客にコールさせる「痛快リズムアクション「B.B.K.K.B.K.K.」」で会場はリズムゲーム空間と化していった。
「イロドリミドリ」ライブといえば、アンコールも本番、と言われるほどのボリュームが特徴だが、この夜はアンコールだけで1時間にも及ぶロングパフォーマンス。しかもここから、なぜかステージ上で八島と原田が弾幕系シューティングゲーム『東方花映塚 ~ Phantasmagoria of Flower View.~』で対決しその様子を立花が実況、会場のファンが見届けるという時間が用意されてもいた。ゲームは八島の勝利に終わり、ステージ上に立つ3人はそのまま、“うさうさうさ……”と会場全体で高速大熱唱する「『ウソテイ』 ~エキシビジョン戦」へとなだれ込み、正真正銘のラストスパート。続いては雰囲気を一転させイロドリミドリ、HaNaMiNa、S.S.L.を代表して新田、東城、立花が夢の共演を見せる「リハーサルタイム」でラストへの道筋を作った。切なくも優しく、それでいてトキメキを感じさせるテクノポップは、歌い終わりに万感の拍手で迎え入れられる。
歌い終えた新田に促され、全出演メンバーがステージに集結する。自己紹介を済ませていなかった佐倉は客席に向かって挨拶し、続けて「もし次回ライブがあったら“でんしゃ”(「Kattobi舞高Riders」)をやりたい」と願望を吐露した後、新田から次が最後の曲との紹介がなされる。客席からは勿論「えーっ!」の声が。それに加え、出演メンバーも「今来たばっかりー」という言葉を。そんな楽しい時間ではあったが正真正銘終わりを迎え、出演メンバー全員による「Starting Over」がラストソングとなった。
2時間の本編+「ギネスに載るんじゃない?」(新田)という長く濃密なアンコールの末に数々の要素が盛り込まれたエンターテインメントショーは終了した。ライブ終了後、「イロドリミドリ」公式サイトで展開されている最終章「卒業編」が残り8話で完結することが告知映像で知らされ、コンテンツからの“卒業”を迎える日が訪れるのか、一抹の不安を抱かせる。だが、新田がラストのMCで述べた「また皆でね、揃って皆さんとお会いできるようにこれからも頑張っていきますので、皆さんもまだまだ「イロドリミドリ」一緒に盛り上げていってくださいねー」の言葉に期待と希望も感じさせる。多彩で多数の楽曲、高い域まで練度を上げたライブエンターテインメント、そして卒業後を見つめ始めたキャラクターたちの“未来”というストーリー。このコンテンツをこれからも味わっていきたいと心から感じさせるライブだった。
<SET LIST>
M1. Rhythmic Ride
M2. Help me, あーりん!
M3. 光線チューニング ~なずな妄想海フェスイメージトレーニングVer.~
M4. Kattobi舞高Riders
M5 We Are Us
M6 超Rock The Party
M7 We don’t need tears!
M8 Limits
M9 The Greatest Night~ラビットランド・メッセンジャー~カモンゴー!~Forever and…
M10 無敵We are one!! (舞高最強ver.)
M11 ライトスピード・デイズ
M12 Presence
M13 Here the Our MIRAI!
EN1 紅き魔汁、闇より降りて天啓の響きを導く (小夜曲cover)
EN2 イロドリミドリ(megamix)
∟AprilFool2024 (オープニング)
∟A.S.S.S.M.R.
∟Black’n White JAMMIN’ CATS
∟Everything for a Reason
∟Agitation
∟プライマリー進化論
∟ラストバトル ~サシュウとの戦い~
∟Change Our MIRAI!× Forever and… マッシュアップ
∟どこにもいかない
∟ALL I WANNA DO
∟エンドマークに希望と涙を添えて ~イロドリミドリアレンジ~
∟色彩過剰のダイアリーミュージック
EN3 Λlteration
EN4 The wheel to the Night ~インド人が夢に!?~(小夜曲mix feat. 陽南袴)
EN5 ここで一席! Oshama Scramble!
EN6 猫祭り(陽南袴cover)
EN7 痛快リズムアクション「B.B.K.K.B.K.K.」(ULTIMA)
EN8『ウソテイ』 ~エキシビジョン戦
EN9 リハーサルタイム
EN10 Starting Over
●事後物販情報
<一次販売/受注販売>
■受付期間:2025年4月5日(土)12:00~2025年4月20日(日)23:59まで
■商品お届け:6月上旬より順次発送
※オリジナルペンライトにつきましてはおひとり様2つまでお買求めいただけます。
また、オリジナルペンライトに限り先着販売となりますので予めご了承ください。
<二次販売/数量限定先着販売>
■受付期間:2025年6月14日(土)12:00〜なくなり次第終了
■商品お届け:6月30日(月)より順次発送
※二次販売は数量限定先着販売となります。
※ランダム販売のグッズは、絵柄の種類と同数以上ご購入いただいても全種揃うとは限りません。
※5,000円以上購入特典、10,000円以上購入特典のシリアルコードは、1回の注文の合計金額に基づいて一枚ずつお渡し致します。複数の注文の合計金額を合算することはできません。
※一部の購入特典については、会場での販売時と配布条件が異なります。
※「イロドリミドリ LIVE’25 第5話 ~ようこそ!ライブ喫茶あけさか~」のグッズについては、その他の商品と同じカートに入れてお買求めいただくことは出来ません。
※購入サイトの注意事項をご確認の上、ご購入ください。
▼ご購入はこちら
https://musicraynmall.com/pages/irodorimidori
公式サイト
https://chunithm.sega.jp/irodorimidori/
公式X(イロドリミドリ新聞部)
https://x.com/irodorimidori5
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