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INTERVIEW

2025.04.06

アイドルをモチーフに描かれる新たな『プリキュア』!そのオープニング主題歌となる「キミとアイドルプリキュア♪ Light Up!」がどのように歌われたのかを石井あみ、熊田茜音、吉武千颯の3人に聞く

アイドルをモチーフに描かれる新たな『プリキュア』!そのオープニング主題歌となる「キミとアイドルプリキュア♪ Light Up!」がどのように歌われたのかを石井あみ、熊田茜音、吉武千颯の3人に聞く

『プリキュア』シリーズ第22弾となる『キミとアイドルプリキュア♪』は応援してくれる“キミ”への想いを強く描き出していく作品となっている。そんな本作のオープニングを飾る主題歌「キミとアイドルプリキュア♪ Light Up!」は、数々の『プリキュア』主題歌で歌詞を紡ぎ出した六ツ見純代と、『Wake Up, Girls!』や『アイドルマスター シンデレラガールズ』などで知られる作曲家の広川恵一(MONACA)という新風吹き込む布陣で制作されている。歌唱を担当するのは新たにプリキュアシンガー(プリキュアシリーズの主題歌を担当するシンガー)となった熊田茜音と、彼女を迎え入れる先輩プリキュアシンガーである石井あみ吉武千颯。彼女たちは『プリキュア』シリーズ初の3人ボーカル体制となる本楽曲をどのように捉え、歌い、どんな輝きを見せるのだろうか。その過程をじっくりと語ってもらった。

INTERVIEW & TEXT BY 清水耕司

自分の想いとのリンクを強く感じる歌詞

――まずは楽曲に対する印象と、オーディションでどのように歌ったかをお聞きしたいと思います。熊田さんは今回初の『プリキュア』シリーズ主題歌への参加となりますが、過去にオーディションに挑戦したことはありましたか?

熊田茜音 実は以前にも受けていました。その時に受からなかったことがすごく悔しくて、音楽活動をする中で自分の歌い方をもっと伸ばしたいという気持ちと同時に、どうやったら受かるんだろうとずっと模索してもいたんです。でも今回の楽曲は、キーが合っていたこともありますけど聴いた時に「歌いたい!」という気持ちがすごく湧いてきました。

――吉武さんとはコーラスユニット・ヒーラーガールズで一緒に活動していた仲ですが、オーディション前に相談することはなかったのでしょうか?

熊田 相談したい気持ちはあったんですけど、私に何が足りなくて不合格だったのか、オーディションへの姿勢だったり向き合い方だったりをちーちゃん(吉武千颯)の背中から学ばせていただいたところもあって。

吉武千颯 えー、なんだか不思議な気持ちですね。

熊田 そもそもちーちゃんは、ずるいくらいに輝く声と笑顔の魅力があって子どもたちにもすごく想いを届けられると思うんですけど、『プリキュア』シリーズで歌い続けている姿を見ていると年々輝きが増していることに気付くんです。出会った頃の笑顔と今の笑顔は全然違いますし、新しい自分を見せ続けてくれていて。それは多分ちーちゃんが努力家というのもありつつも、本当に楽しい気持ちが内面から出てきているからだと思いまいた。私は難しく考えこむ癖があるので、「じゃあ私も本気で楽しんでみよう!」という気持ちになりました。

吉武 嬉しいですね。ありがとうございます。

――他方、吉武さんと石井さんがオーディションに対してどう臨んだかも教えてもらえますか?

吉武 オーディションの時はまだ、“キミとアイドルプリキュア♪”の部分も“ラララ♪”でした。でも、歌詞から感じられる小さい頃からステージに立つのが大好きだった気持ちと自分の想いがリンクするのを感じて。“笑顔 Light Up!”ではステージがライトアップされる様子が一瞬で浮かびました。客席からこうブーンって……伝わります?(笑)。

――カメラがパンする感じですね(笑)。

吉武 そうです。カラフルなライトにステージが照らされているような。私はこの曲の“ムチュウはムテキのステキなおまじない”という歌詞がお気に入りなんですけど、その歌詞通りに「夢中になる」という感情が子どもたちに芽生えるような、そんな歌にできたらという想いもありました。なので、“Shine,キミがいるから今 私は輝ける”では子どもたちと過ごしてきた日々をイメージしながらオーディションに臨みました。あとは、昨年末に「“えがおのおくりもの” 〜Chihaya Yoshitake Precure Song Best〜」を出させていただいたので「勝負」という感覚もあり、「何が何でも歌いたい」と、気持ちが強すぎるくらいありましたね。

石井あみ 私は最初に聴いた時、かわいさや優しさ、温もりや上品さ、華やかさ、曲の中に色々な要素も感じたんですけど、内に秘めた想いも89秒の中に込められているとの印象もあり、私が今までプリキュアシンガーとして歌ってきた想いを詰め込んで歌うべきだと思ったんですね。あと、オーディションでは自分の歌声に自信を持って歌いたいという気持ちが強くあって、自分らしさをすごく意識していました。アイドルというテーマを後から知った時は、「それぞれの“らしさ”が個性になる場所」というイメージがあったので、自分を大事にする気持ちと曲がリンクできていたと思えました。

――作品としても楽曲としてもアイドルという要素がポイントになっています。皆さんは憧れたアイドルはいましたか?

熊田 私はAKB48のあっちゃん(=前田敦子)が大好きで、ドラマ「Q10」に出演した時の彼女の物真似をずっとしていました。

吉武 私もやってた!「Q10、キドウシマシタ」って。

熊田 私の中では前田敦子さんが本当に輝いて見えて。一挙手一投足、一発言全部に憧れていましたね。それでお父さんにAKB48のアルバム「ここにいたこと」の初回限定盤を買ってもらったことも覚えています。

石井 私は初めて自分で買ったCDがAKB48でした。まゆゆ(=渡辺麻友)が好きで、それまでは両親にCDを買ってもらっていたんですけど「まゆゆがセンターのCDは自分で買う」と言って小学生の時にお小遣いで買ったのを覚えています。『プリキュア』シリーズもそうですが、小さい頃から女の子が頑張る姿が本当に大好きで。今でもすごく元気をもらっていますね。誰かが一生懸命な姿を見ると、まるでアイドルみたいだなって思うんです。

――AKB48を通ってきたというところは3人とも共通していますね。

熊田 インタビュー始まる前も3人で結構語っていました。

吉武 やっぱり「神7」の時代なので。ただ、私は広島アクターズスクールに在籍していたのでハロプロに入る先輩方が多く、憧れたのはハロー!プロジェクトの方が多かったですね。特に鈴木愛理さんが好きで、ヒーラーガールズとして“Animelo Summer Live 2021 -COLORS-”にシークレット出演させてもらった時にはリハーサルでお見かけしたんですけど、誰も見たことがない顔をしていたみたいです。

熊田 見た瞬間に驚いた顔をして、その後はずっと私の後ろに隠れていました(笑)。

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