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INTERVIEW

2025.02.27

美しい日常、みんなとの夢、大切な思い出――佐々木李子がニューシングル「Palette Days」に込めた色とりどりの想いに迫る!

美しい日常、みんなとの夢、大切な思い出――佐々木李子がニューシングル「Palette Days」に込めた色とりどりの想いに迫る!

たくさんの夢を一緒に叶えて、星になる約束を果たすために

――ここからはカップリング曲のお話を。鶴﨑輝一さんが提供した「Daydreamin’」は、ライブでファンと一緒に盛り上がる景色が浮かぶ快活なギターロックです。

佐々木 私もライブ映えする曲だと思いました。このシングルのリリース後、5月3日に久しぶりのワンマンライブ“『I’m RICO.』”を開催することが決まっていたので、いくつかデモ曲をいただいた中から、ライブで歌うことを想定して楽曲を選ばせていただいて。「Daydreamin’」は初めて聴いた時からコブシを上げたくなるような曲だと感じましたし、サビに出てくる掛け声もすぐ覚えて口に出したくなるような、一番ノリノリになれそうな曲だったので今回収録させていただくことになりました。

――歌詞にもみんなと一緒に楽しむ気持ちが表現されていますね。

佐々木 ライブで歌う時にその場で楽しい気持ちが溢れるような、その瞬間を共有して楽しむイメージが思い浮かぶような歌詞を書いていただきました。(コロナの影響で)ライブをなかなかできない時期もありましたし、2年近くワンマンライブができてなかったなかで、ファンの皆さんからも私のライブを望んでくださる声をよく聞いていたので、「早くライブで直接生歌を届けたい!」という気持ちが強くなっていて。例えば“約束を 1,2,3 指数えて 楽しみにしていたDays”やサビの“調子っぱずれでいいから 声を聞かせて欲しいんだ”は私もすごく共感できる歌詞なのでお気に入りです。

――タイトルの「Daydreamin’」には“白昼夢”や“現実離れした望み”といった意味合いがあって。ライブの夢のような時間だけでなく、叶えたい夢に対する想いが込められているように感じました。

佐々木 色んな夢を一緒に叶えていきたい!と思える楽曲だと思います。みんなと一緒なら何でも乗り越えられると思うし、実現できるかはわからない夢も、口に出して一緒に進みたくなる。ライブのMCで自分の夢を語りたくなる瞬間もありますし、今は夢に向かって少しずつ進んでいることを実感できているので、レコーディングでもより強く想いを込めることができました。

――サビに“一人じゃいけなかった 願っていた”とありますが、この曲は“君”と一緒に夢を叶えていくのがポイントなんですね。

佐々木 1人じゃここまで辿り着けなかったですし、ライブもなかなかできなくて「悔しい!」と思った時もありましたけど、それをみんなと一緒に乗り越えて今があるので。自分自身が励まされる楽曲でもあります。

――佐々木さんの諦めない気持ちが表れているようにも感じました。

佐々木 歌っていても自然と気持ちがこもるので、私は普段のレコーディングではこだわって何回もテイクを重ねることが多いのですが、この楽曲は何回歌ってもバチッとハマって「全部いいから選べない!」ってなりました(笑)。それとスタッフさんも掛け声をレコーディングしてくださって。一緒にブースに入って、よく聴くと顔が浮かぶくらいしっかりと歌ってくれたので嬉しかったです。みんなでノリノリになって一緒に作りました。

――佐々木さんは普段から自分の夢をしっかり言葉にしている印象があります。

佐々木 夢は恥ずかしからずに口に出すと近づいてくると思うので、実際になるべく口に出そうとはしています。マンダラチャート(目標達成のために頻繁に用いられる9×9マスのフレームワーク)も書いていて、その目標の中に「日本武道館に立ちたい」や、某有名音楽番組や、大型音楽フェスに出演したいなど色々書いているのですが、それこそ、1月にはAve Mujicaとして“リスアニ!LIVE 2025”で日本武道館に立たせていただいたので、今は少しずつ夢に近づいている感じがしています。

――もう1曲の「君と僕の星」は佐々木さん自身が作詞・作曲に携わっています。これは今回の収録に合わせて書き下ろしたのですか?

佐々木 はい。スタッフさんから「書いてみないですか?」とお話をいただいて。でも、スタッフさんに言われなかったとしても自分から「作詞・作曲のどちらかでもやりたいです」と提案しようと思っていました。やっぱり自分の言葉を歌で届けたい気持ちも強いので。自分で作詞・作曲する時は作品のテーマに合わせたりストーリーを思い浮かべて作ることが多いのですが、今回は初めてありのまま、自由に作った感じがしました。誰かに寄り添うというよりも、自分が歌いたいことを貫きたい想いのほうが強くあって。

――歌詞の内容を紐解くと“別れ”の情景を描いた、ちょっと切ない内容になっていますよね。

佐々木 そうなんです。1番のサビは“君はもういない”で終わりますし。雰囲気としては「Daydreamin’」でみんなと一緒にライブを作り上げた後の時間、楽しい思い出ができた帰り道に急に1人になって寂しくなったイメージです。楽しかったぶん、寂しくなる時もありますし、人生には素晴らしい出会いもあれば別れの瞬間もある。でも一緒に過ごした思い出やその時の気持ちは消えないし、ずっと忘れたくない。それがあるからまた明日からも頑張れると思うんです。自分的にはDメロの“きっと星になるよ 約束したから”がお気に入りで。悲しい印象にも捉えられますけど「自分がより輝いて、スターになって、見つけやすくなるように頑張るよ!」という意味も込めていて。どっちの意味にも捉えられるようにこの言葉にしました。

――そのフレーズに自分もグッと来たんですよね。佐々木さんはこれまでにも色んな楽曲を作詞・作曲してきましたが、例えば初めて作詞に取り組んだ「Finale」でも“いつか溶ける夢の終わりを 探しに行こう”と夢について歌っていましたし、“白い星”という星のモチーフが登場していて。

佐々木 ああ、そうですね。でも、そこは意識的というよりも無意識で繋がった気がします。私は頭の中が宇宙と思うくらい想像力があるので(笑)、自然と星や宇宙のモチーフが出てくるんだと思います。

――なるほど。ただ佐々木さんがこれまで作詞に関わってきた楽曲には、自分の活動や夢にかける想いを描いたものもあったと思うんです。例えば「Empty Doll」(2019年)と「カーテンコールを揺らして」(2019年)には、挫折から再び立ち上がる心の軌跡が表れていると感じていて。

佐々木 確かに、その2曲も色んなことを経験したからこそ書けた曲でした。私は挫折も葛藤も全部曲にしてきたので。そういう気持ちを口にして言葉で話す機会はあまりないのですが、逆に歌に込めて届けることをずっとしてきたんです。自分の人生というか、ストーリーがそのまま形になってきていると思います。

――それが今回の「君と僕の星」にも繋がっていると思うのですが、佐々木さんとしては今回、テーマを設けず自由に書いたらこうなったという話ですよね。

佐々木 はい。相当書きたかったんだなと思って自分でもびっくりしました。実はテーマではないのですが、自分の中で大切にしたい具体的な思い出があって。その自分の人生でターニングポイントになるような出来事が、この歌詞を書くきっかけになったんです。それは今まで言葉にしてこなかったことなのですが、いつか絶対に楽曲に残したいと思っていて。もちろん私自身のことばかりではなく、聴いてくれる人の気持ちにも寄り添えるように「悲しい別れや切ない出来事で落ち込むことがあっても、光を見つけて進んでいってほしい」という気持ちも込めて歌詞を書きました。なのであえて想像を掻き立てるような言葉を選んだりもしました。

――個人的には、2番の“オレンジ色の薔薇 5本集めた朝”というフレーズが、想像を掻き立てられるというか気になりました。

佐々木 この部分は私の人生の中の実体験も織り交ぜています。その意味ではやっぱり結構私情が入っていますね。その思い出をどこかで話したことは一度もなかったので、このまま自分の中に仕舞っておくのもいいけど「届けたいなあ」という気持ちもあって。それは私のエゴなのかもしれないけど、どうしても消えない気持ちというか……やっぱり人生には出会いと別れが付きものなので、そのことに限らず色んな思い出が詰まっていますけど、初めて自分が書きたいものをわがままに書いた曲だと思います。

――メロディもお洒落でかっこいいんですよね。

佐々木 嬉しいです!ただ暗い曲にはしたくなかったので、楽しかった思い出や心が軽くなるような感じを表現したくて。そこはアレンジを担当してくださった佐藤(厚仁)さんがピアノで素敵に表現してくださいました。最初はもっと音数が多いアレンジだったんです。でも私から「もう少しシンプルな方がより伝わるかもしれません」と提案して、今の形にしていただきました。

――想像力が働く余地のあるアレンジと言いますか。

佐々木 ぽつりぽつりと想いが溢れ出す感じにしてくださって。歌う時もすごく気持ちを込めることができました。ブースを暗くして、思い出に浸りながら歌って。最後のTD(トラックダウン)チェックの時は色んな想いが蘇ってきて、周りの人に引かれるくらいボロ泣きしました(笑)。Dメロの部分も流れ星みたいな感じになっていて。本当に素敵な楽曲にしてくださったので涙がバーッと溢れ出てきました。

――「君と僕の星」というタイトルも素敵です。“星”がお互いを繋ぐイメージが沸きますし、佐々木さん自身のスターを目指す想いも込められていて。

佐々木 「スターになってまた会おう!」と思いながら生きているので。(小声で)絶対にスターになりたい……。

――そこはもっと自信を持って言ってもらって大丈夫だと思います(笑)。

佐々木 そうですよね(笑)。簡単には言えない言葉だからこそ、今、噛み締めてしまいました。今回のシングルはどの曲も様々な色があるので、1枚のパレットに並べられた3曲をぜひお楽しみいただければと思います。

――最後に今後の活動について伺いたいです。先ほど話題に上がりましたが、5月3日には約2年ぶりのワンマンライブ“『I’m RICO.』”の開催が決定しました。

佐々木 ワンマンは久しぶりなので、きっと初めて私のワンマンに来られる方も多いと思いますし、より好きになってもらいたくて。今まで色んな楽曲を歌わせていただいているので、それを佐々木李子らしく届けて、来た人全員をよりトリコ(佐々木李子のファンネーム)にしたうえで、次に繋がるライブをしたいです!

――さらに佐々木さんの公式ファンクラブ・MottoRico!が先日開設されました。

佐々木 そうなんです!ずっと念願で妄想していたので嬉しいです。ファンクラブはより濃密なものを計画できればと考えていて。イベントや生配信だけでなく、自分が今までやりたかったこともたくさん出来そうなので、皆さんとの距離がより縮まるように、要望も細かく取り入れてたくさんコミュニケーションしていきたいです。

――告知では、チャットルームに佐々木さん本人が現れるかも?と書かれていました。

佐々木 もう常に現れてしまいそうなくらい私は乗り気なんですけど(笑)、レア度を感じてもらいつつ程よい頻度で現れたいと思っているので、そういうバランス感も考えながら、よりみんなが楽しめる空間を作っていきたいです。

――ちなみにプライベートでやりたいことはありますか?それこそ最近は色々なことに挑戦しているというお話しだったので。

佐々木 滝行をやりたいです!去年からずっと言っているんですけどできなかったので。最近は日々が目まぐるしくて、「明日は何をやるんだっけ?」となるくらい、全部を一生懸命に取り組んでいるんですけど、時には心を無にすることも大事だと思うんです。あとは色んなところに行きたいです!世界中を旅行してみたいですし、気になることがあれば全部挑戦するくらいアクティブに生きていきたい。滝行に行った際にはまたご報告させてください(笑)。


●リリース情報
「Palette Days」
2025年2月26日発売

【アーティスト盤(CD+Blu-ray)】

品番:LACM-24654
価格:¥3,300(税込)

【アニメ盤(CDのみ)】

品番:LACM-24655
価格:¥1,650

<CD>
1. Palette Days
作詞:真崎エリカ
作曲・編曲:KOUGA
2. Daydreamin’
作詞・作曲・編曲:鶴﨑輝一
3. 君と僕の星
作詞:佐々木李子
作曲:佐々木李子・佐藤厚仁
編曲:佐藤厚仁

<Blu-ray>
1.「Palette Days」 Music Video
2. Music Video Making
3. Sasaki Rico presents “エルフさんおもてなしプラン”

関連リンク

佐々木李子 公式サイト
https://sasakirico.com/

佐々木李子 公式X
https://x.com/sasakirico

佐々木李子 公式YouTube
https://www.youtube.com/channel/UC5oqO52W1mdO8-7AJuIs5Uw

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