REPORT
2025.02.23
スマートフォン向けゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」と「あんさんぶるスターズ!!」のコラボレーションで送る“コネクトライブ 特別版 プロジェクトセカイ×あんさんぶるスターズ!!Ensemble in SEKAI”が2日目に突入。初日公演ではサプライズに次ぐサプライズで観客を歓喜させた本公演。前日とは顔ぶれの違うアンサンブルスクエアのアイドルたちが参加するとのことで、オーディエンスの期待も高まる。そんな中で開催された2日目の昼公演のレポートをお届けする。
※この記事はコネクトライブのネタバレがございます。
TEXT BY えびさわなち
2日間にわたって開催される“コネクトライブ 特別版 プロジェクトセカイ×あんさんぶるスターズ!!Ensemble in SEKAI”も最終日とあって、期待感の高まるフロアは歓声に満ち、様々な色のペンライトの光が瞬いていた。そんなステージにVivid BAD SQUADの東雲 彰人と青柳 冬弥、そしてALKALOIDの天城 一彩、白鳥 藍良、礼瀬 マヨイ、風早 巽が登場し、大歓声が巻き起こる。公演数日前に公開されたばかりの、都会的で軽快なダンスビートで紡がれるコラボ楽曲「フラジール(作詞・作曲:ぬゆり)」が響きだし、息の合ったパフォーマンスを見せた。アンニュイな歌詞を歌い上げるユニゾンでは卓越した歌唱力を誇る6人の声がフロアを浸食していくのを感じられる。
トップバッターからサプライズが用意されたこのライブ、さすが“想い”に応えるステージだ。歌唱の後には楽曲を披露した6人に加えて、初音ミクと瀬名 泉、漣 ジュンという面々も加わってのオープニングトークへ。楽しそうに会話する彼らの様子にこちらも自然と笑顔になる。そんなトークの終わり、ミクの「Ensemble in SEKAI!」の声に導かれて最終日がスタートした。
この日の全出演者を紹介するVTRに続いて、最初の登場となったのはワンダーランズ×ショウタイムだ。天馬 司、鳳 えむ、草薙 寧々、神代 類というワンダーランズ×ショウタイムのメンバーにMEIKOを加えた5人で聴かせるのは、エンターテインメントショウが幕を開ける時のワクワク感と煌めきをドラマチックに響かせる「フィラメントフィーバー(作詞・作曲:栗山夕璃)」。華やかな音が集まり、ショウの楽しさを存分に詰め込んだようなナンバーは躍動するホーンの音でご機嫌に奏でられる。
そんな楽曲に続いた「太陽系デスコ(作詞・作曲:ナユタン星人)」はワンダーランズ×ショウタイムに初音ミクを加えた5人編成での歌唱曲。普段からテーマパークのショウステージで喝采をさらう類の演出なのだろうか、メンバー1人1人に5色のUFO(!)がスポットライトを当てる。どこかノスタルジックな歌謡曲テイストのある1曲で会場には大合唱が起き、大きくなった歌声がフロアを席巻した。
小粋なダンスでも楽しませたショウタイムが終わるとMCを経て司と類が続くユニットを紹介する。登場したのは、エス、カンナ、ユメ、ライカによる“王子様ユニット”のSpecial for Princess!、通称「エスプリ」だ。「しょーがいゼッタイそーあい宣言♥(作詞:松井洋平、作曲:本多友紀(Arte Refact))」で、瑞々しい魅力を全面に押し出し甘くも小悪魔的なキュートさと共にたくさんのハートを放っていく4人。力強く響くビートと跳ねるメロディとで、一気にオーディエンスのハートも撃ち抜いていき、会場はコールと歓声でヒートアップ。そのかわいらしさと、ところどころで見せる王子様感の虜になった観客は、タイトル通りに生涯相愛を宣言してしたことだろう。
そんなキュートな王子様たちのステージからバトンを受け取ったのはfineの4人。純白の羽が舞うなか、天祥院 英智、日々樹 渉、伏見 弓弦、姫宮 桃李が姿を現し、響きだしたのは「The Tempest Night(作詞:松井洋平、作曲:陶山隼)」。華やかなホーンの音色にジャジーなピアノとベースの旋律、そして力強くも軽快に奏でられるドラムとで洒落た大人なナンバーだ。心地良いジャズビートにオーディエンスも身を任せるように体を揺らしていた。爽やかに伸びやかに歌い上げる4人は軽やかなステップを踏みながらも優美なパフォーマンスを見せ、フロアをその優美な歌声で包み込んでいった。そんな魅惑のステージの後にはSpecial for Princess!とfineが勢揃いでのMCの時間に。初めての大型ライブに立ったSpecial for Princess!とfineの会話は新鮮だった。
楽しいトークの後にはヒーロー参上!流星隊の登場だ。南雲 鉄虎、高峯 翠、仙石 忍、守沢 千秋、深海 奏汰の5人による熱血ユニットである流星隊。歌うのは「熱血☆流星忍法帖(作詞:こだまさおり、作曲:ヒゲドライバー)」だ。銀河を駆けるような疾風の8bitロックンロールで、忍者さながらのパフォーマンスとキメポーズを繰り出し、熱いライブを展開していく。フロアの歌声も重なり、ダイナミックなアクションとコネクトライブならではの光や煙、炎などの目まぐるしい演出も相まって楽曲の躍動感がアップしていく。流星隊のカラーをいかんなく発揮した忍法ロックだった。
その熱気を放ったステージに続いたのはMaM。豪胆で快活な“みんなのママ”こと三毛縞 斑のソロユニットであるMaMが歌うのは、ラテンの軽快なノリとホーンで紡ぐパーティチューン「愉快痛快 That’s alright!(作詞:ナオト・インティライミ & 佐伯youthK、作曲:ナオト・インティライミ)」。軽やかなスカビートに「Oh!Oh!」とフロアからも盛大な歌声が沸き、会場一体となって騒ぎ出すようなハッピーな空間が広がっていく。斑の笑顔がステージ後方のビジョンに映し出されると、楽しさが伝播するのを感じずにはいられない。中盤のフォークロア調の間奏では華麗なダンスパフォーマンスを魅せたMaM。そのステージングはピースフルな“想い”に満ちていた。そのMaMと流星隊で行ったMCは、彼らを応援する歓声の大きさでステージの声が掻き消されんとばかりだった。そんな声の大きさを喜ぶメンバーたちは、オーディエンスの声を受け止めて笑顔を見せた。
静かにステージが始まる。儚くも美しさのある歌声とピアノの音だけで紡がれていくその曲の冒頭に、すべての感覚が集約されていくようだった。ステージに立っていたのは宵崎 奏、朝比奈 まふゆ、東雲 絵名、暁山 瑞希をメンバーとする音楽サークル・25時、ナイトコードで。と巡音ルカ。1曲目に披露したのは「演劇(作詞・作曲:ナノウ)」だ。舞踏のように繰り広げられていくステージパフォーマンスは悲しい物語を読み上げるように“誰かさん”を慈しみ、オーディエンスに強烈な印象を与える。
胸に刺さる1曲の後には「エンヴィーベイビー(作詞・作曲:Kanaria)」が鳴り出した。高揚感あるノスタルジックなロックナンバーを、ルカに替わって鏡音リンが25時、ナイトコードで。と共に歌う。妖艶なファッションに身を包み、マリオネットのようなパフォーマンスを見せると、フロアからは「オイ!オイ!」とのコールが巻き起こり、躍動するメロディも熱を帯びていった。彼女たちはMCで自己紹介をすると、観客からのメッセージに素直な反応を見せるなどリラックスした雰囲気を見せてオーディエンスを楽しませた。
続いてステージに登場したのはガールズバンドのLeo/needだ。星乃 一歌、天馬 咲希、望月 穂波、日野森 志歩が鏡音レンを迎えて「STAGE OF SEKAI(作詞・作曲:針原翼(はりーP))」を披露。気持ちが1つになっていくロックンロールがフロアに大歓声を呼ぶ。顔を見合わせ、呼吸を合わせながら“想い”を1つにして歌う彼女たち。そのライブパフォーマンスはフロアの熱を上昇させていく。
続いて初音ミクを迎えて響かせる「カゲロウデイズ(作詞・作曲:じん)」。アンニュイな雰囲気を漂わせながらも畳みかけるようなビートで聴かせる1曲に「Hey!Hey!」と歓声があがる。青春の光と影を感じさせるナンバーにフロアはロックフェスのような熱気が沸いた。MCでは自己紹介と共にオーディエンスへの感謝を口にする彼女たち。バンドとしてステージに立つことができることへの喜びが、その声に滲んでいた。
そんなパフォーマンスの後に登場したのはALKALOID。ライブの始まりを飾ったコラボステージでもその表現力豊かな歌声を聴かせた彼らが歌うのは「Black Out See Saw(作詞・作曲:TK(凛として時雨))」だ。エレクトロなブレイクビーツで刻まれるエモーショナルなロックサウンド。ユニゾンでメロディの機微を感じさせる1曲には彼らのサウンドワールドを感じさせられる。4色の声が鋭く響くとギターとドラムもアグレッシブに轟き、歌に力強さを加えていく。パワフルでエッジの効いたサウンドと、繊細に紡がれるボーカルが印象的なステージだった。
そんな熱いステージからバトンを受け取ったのは朱桜 司、月永 レオ、瀬名 泉、朔間 凛月、鳴上 嵐の5人によるKnights。彼らが披露した「Fight for Judge(作詞:松井洋平、作曲:Dr. Lilcom)」は、煌めきのあるダンスチューン。ビッグビートのダイナミックなリズムがグルーブする、騎士たる気高さを刻む1曲だ。フロアからはクラップの音が響き、「Hey!Hey!」のコール、そして大合唱も沸いた。視線を奪うKnightsのパフォーマンスに向けられる歓声は会場を1つにしていく。眩く照らされたステージを所狭しと大きくステップを踏み、キレのあるダンスとときめきへと繋がっていくパフォーマンスで魅せたKnightsだった。そんなKnightsとALKALOIDの2組でのMCは、普段の彼らの関係性が見えるものとなっていた。
ここでアイドルからアイドルへとバトンが渡る。登場したのは花里 みのり、桐谷 遥、桃井 愛莉、日野森 雫の4人によるアイドルユニット・MORE MORE JUMP!だ。登場だけでステージを華やかに色づける彼女たちがKAITOと一緒に、キラキラとした笑顔と元気でキュートなダンスで届けたのは「ワールドワイドワンダー(作詞・作曲:TOKOTOKO)」。「ハイ!ハイ!」とコールが起き、沸き上がる歌声が会場を一体にしていくと、軽快なギターと躍動するビートが熱いライブ空間をますますヒートアップさせた。
続いてMORE MORE JUMP!がMEIKOと共に歌うのは人気曲「きゅうくらりん(作詞・作曲:いよわ)」。そのイントロが響くだけで会場が沸いた。細かく刻まれるビートと軽快なメロディが印象的なエレクトロポップチューンにかわいらしいダンスと歌声が乗ると「ヘイ!ヘイ!」と鳴りやまないコールが加わり、フロアが熱を発しているようだった。
充実したステージだったことを感じさせた彼女たちのMCの後にステージに姿を現したVivid BAD SQUAD。小豆沢 こはね、白石 杏、東雲 彰人、青柳 冬弥によって結成された“伝説”を超えようと活動する実力派ストリートユニットだ。そんな彼らが巡音ルカと共に歌い上げるのは「マーシャル・マキシマイザー(作詞・作曲:柊マグネタイト)」。イントロからコールが巻き起こり、オーディエンスが手にしたペンライトも激しく揺れる。リズミカルなピアノの音に合わせて軽快なステップを踏みながら畳みかける歌を響かせ、エッジの尖ったサウンドワールドで会場を沸かせた。
ハイスピードな1曲に続けてVivid BAD SQUADが初音ミクと共に放つのは、圧倒的な歌唱力で襲い掛かる「Ultra C(作詞:Reol、作曲:Giga &TeddyLoid )」だ。エレクトロニカルに轟くビッグビートに弾むようなボーカルが重なる。都会的でクールなトラックに乗るエモーショナルな歌声が印象的な1曲。オーディエンスとのコール&レスポンスで聴かせる場面ではその一体感でフロアを熱くした。
観客とのコミュニケーションを見せたMCの後に彰人と冬弥の紹介で登場したのはSwitch、コネクトライブのプレライブにも登場した逆先 夏目、青葉 つむぎ、春川 宙の3人による“幸せの魔法”をかける魔法使いユニットだ。そのSwitchが披露したのは「Brilliant Smile(作詞:松井洋平、作曲:R・O・N)」。アグレッシブなビートがラウドに轟きベースが跳ねるアッパーチューンに乗せ、ダイナミックかつ激しさのあるダンスパフォーマンスでオーディエンスを圧倒する。観客からはコールが起き、躍動するビートが会場をダンスフロアへと変貌させていくのを感じる。
そのダンスと歌とで“視線を釘付けにする魔法”をかけたSwitchがMCに立ち、観客の感想を読みながらステージの印象を語ると、そこへ氷鷹 北斗、明星 スバル、遊木 真、衣更 真緒によるTrickstarも合流。そして、2ユニットが楽しく語らった後にはTrickstarのステージだ。歌うのは「Welcome to the Trickstar Night☆(作詞:こだまさおり、作曲:ヒロイズム)」。コネクトライブのような特別なライブにぴったりのポジティブな気持ちが宿る爽快なポップチューン。ストリングスの音色と共にカラフルに色づくユニゾンは、オーディエンスの歌声も重なって虹のように発色していった。ステージにも光が舞い、その歌声が笑顔を生む。人の心を動かす音楽の力とTrickstarの前向きな“想い”が力強いビートに乗って届く珠玉ナンバーにフロアから大きな歓声が沸き、とびきりの“夜”を彩った。
この日、出演がアナウンスされている全てのユニットのステージが終わり、拍手に包まれていたステージに執事たちが姿を現す。サプライズのスペシャルステージだ。バトラー姿の遊木 真、瀬名 泉、仁兎 なずな、神崎 颯馬、HiMERUによるシャッフルユニット・XXVeilが登場。ホーンの音が軽快に響くジャジーで洒落たナンバー「Midnight Butlers(作詞:こだまさおり、作曲:baker)」を艶めくボーカルで響かせ、軽やかで優美なダンスパフォーマンスを魅せる。ここに続けて登場したのは羽風 薫、守沢 千秋、椎名 ニキ、逆先 夏目、天満 光によって結成されたシャッフルユニット・√AtoZ。彼らが歌う「デートプランA to Z(作詞:こだまさおり、作曲:Tom-H@ck)」は鳴り響く音のすべてが跳ねるハッピーチューン。初恋や初デートの甘酸っぱさとワクワクドキドキで鼓動が速くなる感覚を味わうことができる。√AtoZが快活に、甘く、時に艶めく歌声で幸せな時間を堪能させると、そんな彼らの隣に巴 日和、風早 巽、氷鷹 北斗、深海 奏汰、鳴神 嵐によるのはシャッフルユニット・月都スペクタクルが現れる。彼らの登場に歓声が沸くと、ビッグバンドの音で躍動するディスコチューン「ムーンライトディスコ(作詞:こだまさおり、作曲:BRADIO)」のダイナミックなサウンドと層の厚いユニゾンがフロアを席巻していく。色鮮やかに発色するボーカルで紡ぐ魅惑のディスコナンバーで会場の熱は一気に上昇した。
そんなアイドルたちによるサプライズの後に、今度はバーチャル・シンガーによる“スペシャルステージ”が待っていた。 初音ミク、鏡音リン、鏡音レン、巡音ルカ、MEIKO、KAITOが登場し歌ったのは「アイムマイン(作詞・作曲:halyosy)」。前日のスペシャルステージでは「Blessing」を歌った面々。その1曲から繋がるような前向きな“想い”に満ちた応援歌からは、彼らがが聴く者の近くに寄り添う存在であることを改めて感じさせる。オーディエンスの歓声と歌声が大音量で響き力強いユニゾンに色を添えると、フロアを眩いほどにポジティブなカラーに染め上げた。
ミクたちがステージを降りると直後から「アンコール」の声が起きる。会場をこだまするその声に応えた天馬 司、神代 類、東雲 彰人、青柳 冬弥、鏡音レン、KAITOの6人がステージへ。気心の知れたメンバーでのリラックスムードで響かせたのは「Fire◎Flower (Rerec)(作詞・作曲:halyosy)」だ。アンコールのステージに叙情感あるエモーショナルなピアノロックが響き、歌声の花火があがった。トークの場面ではステージに司、類、彰人、冬弥に加えて漣 ジュンと瀬名 泉、守沢 千秋、逆先 夏目の姿があった。ここでファンサをするというサプライズでファンを歓喜させると、そんな8名によるスペシャルコラボユニット・DI:VerseにレンとKAITOを加えた10名で最後に「フュージョン(作詞・作曲:DECO*27 (OTOIRO))」を披露。スペシャル感ある10人の歌声のユニゾンに心が躍り、オーディエンスからはクライマックスに相応しい歓声が響きわたった。こうして永遠に続いてほしいと思うほどの豪華共演で贈る2日目の昼公演は幕を閉じた。
まだまだ彼らの魅力を味わい、その歌声を浴びていたいと感じさせてくれる、そんな充実の公演は最終公演となる夜公演を残すだけに。“コネクトライブ 特別版 プロジェクトセカイ×あんさんぶるスターズ!!Ensemble in SEKAI”という歴史的なコラボレーションを、その最後の最後の瞬間まで楽しみたい。
●イベント情報
コネクトライブ 特別版 プロジェクトセカイ×あんさんぶるスターズ!!Ensemble in SEKAI
2025年2月22日
昼公演 13:30 夜公演 17:30 アフターイベント 20:45
2025年2月23日
昼公演 13:30 夜公演 17:30 アフターイベント 20:45
会場:「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」アプリ内
詳しくはこちら
https://pjsekai.sega.jp/es-collabo/connect-live/index.html
「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」
公式サイト
https://pjsekai.sega.jp/
公式YouTube
https://www.youtube.com/@pj_sekai_colorfulstage
「あんさんぶるスターズ!!」
公式サイト
https://ensemble-stars.jp/
公式X
https://x.com/ensemble_stars
公式YouTube
https://www.youtube.com/@ensemble_stars
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