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INTERVIEW

2025.02.14

TVアニメ第2期オンエア&ニューシングル「Uni:Birth」リリース記念!「UniteUp!」ユニット別撮りおろしインタビュー<PROTOSTAR編/戸谷菊之介×山口諒太郎×平井亜門>

TVアニメ第2期オンエア&ニューシングル「Uni:Birth」リリース記念!「UniteUp!」ユニット別撮りおろしインタビュー<PROTOSTAR編/戸谷菊之介×山口諒太郎×平井亜門>

多次元アイドルプロジェクト「UniteUp!」の新たな物語が開幕。現在放送中のTVアニメ第2期『UniteUp! -Uni:Birth-』ではsMiLeaプロダクション所属の3組のアイドルが「リリースバトルプロジェクト」で競い合う!先にデビューを果たしていた先輩ユニットを追いかけるPROTOSTARのメンバーを演じる戸谷菊之介(清瀬明良役)、山口諒太郎(直江万里役)、平井亜門(五十鈴川千紘役)が振り返る第2期までの日々と今、そしてこれから。

PHOTOGRAPHY BY 堀内彩香
INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち

★TVアニメ第1期『UniteUp!』振り返りコラムはこちら
★撮りおろしインタビュー<LEGIT編/助川真蔵×森蔭晨之介×坂田隆一郎>はこちら

アニメ第1期から第2期までの時間で育んだライブへの想い

――2023年4月まで放送されたTVアニメ第1期「UniteUp!」から、現在放送中の第2期まで、精力的に活動されていました。その時間の中で忘れられない出来事を教えてください。

戸谷菊之介 1回目のライブ“sMiLea LIVE -Unite with You-”に出られなかったことです。そのあとにリリースした「ELEVEN」という楽曲は、あの時のライブを意識して作ってもらった思い入れのある1曲で、そんな曲と共に臨んだ“sMiLea LIVE -Unite with You- ELEVEN”の成功は、僕の中では1つのスト-リーがある出来事でした。

山口諒太郎 (恵比寿の)ライブでは泣いていたもんね。

戸谷 うん。泣いちゃったね。その流れを作ってもらえたことがすごく嬉しかったですし、ようやくPROTOSTARとして初めてライブができて、本当に楽しくて。ここでようやく僕のライブが始まった感覚がありました。それから……まだあるんですけど、いいですか?

山口 うんうん。どんどん言っていこう。僕らも乗っかるから。

戸谷 時系列としては少し戻りますが、恵比寿でのライブ前に“リスアニ!LIVE 2024”で日本武道館のステージに立てたことも大きな経験でした。あの時の日本武道館の、客席の沸き方がとにかくすごかったです。

平井亜門 (武道館の観客の反応が)温かかったよね。

山口 “リスアニ!LIVE”は男性ファンが圧倒的に多い状況でしたが、すごく盛り上がってくれて。

戸谷 1日目は緊張もしていたし、会場もノリ方に戸惑っている雰囲気もあったけど、2日目はこちらからも煽るし、お客さんからも声を出してくれていたんですよね。

平井 1日目を終えて2日目に至るまでに、しっかり履修してくれていた感がすごくあった。

戸谷 (1日目と2日目で)声量が全然違ったよね。

平井 “リスアニ!LIVE”きっかけで男性ファンが増えた気もしていて。

戸谷 武道館後のリリースイベントにも男性ファンが来てくれたし、ライブにも足を運んでくれたり。たくさんライブをやってきたので、思い出も多いですね。

平井 ライブの話で言うと、僕が思い出すのは福岡でのステージです。“リスアニ!LIVE”の武道館よりも少し前(2023年11月)に、「KPFを楽しまないと!」と銘打って、KPF(“北九州ポップカルチャーフェスティバル”)に出演したのですが、それは本当に楽しかったです。初めて地方でライブをしましたし、みんなで小旅行に行ったような感覚にもなって。

戸谷 あの日は楽しかったなあ。

平井 ライブでもお客さんの歓声がとにかくすごくて驚きました。

山口 印象的なライブと言えば、Animelo Summer Live 2024 -Stargazer-”(以下、“アニサマ”)もあったよね。

戸谷 “アニサマ”は僕ら(戸谷と山口)にとっては夢だったからこそ嬉しかった。

山口 前の年に、同じ事務所の人の出演ステージを見に行っていたのですが、会場でお客さんとして見ていた僕が、そのステージに立っていることはすごい経験でした。武道館も大きかったですが、さいたまスーパーアリーナの広さもすごかったです。

戸谷 想像を超えた景色だったよね。

山口 一歩ずつ段階を踏むように色々な会場を経験させてもらったことで、ライブにも慣れてきていたし、さすがにもう緊張しないかなと思っていたけど……そんなことなかったね(笑)。

戸谷 SSA(さいたまスーパーアリーナ)は違ったね。

山口 ライブ以外にも色々な経験があったけど、他にも我々は「より道Cheers!」で作詞に挑戦させてもらったのも大きな経験だったよね。レーベルの人たちと会議をしながら「こういう風な曲を作っていきましょう」と話をすることも初めてだったので、楽しかったです。

戸谷 本当にいい曲が出来たしね。

山口 特に“ミンミンミン 暑すぎてもうアツファルト”っていう歌い出しよ!(笑)。

平井 菊之介が1行目の歌詞で書いてくれたフレーズなんですけど、あれで歌詞の方向が決まりましたね。

戸谷 良くも悪くも引っ張りすぎたかな(笑)。

山口 自分が最初の行を書くと考えると、色々な歌詞を見てきた経験から無難な表現を置きにいってしまいそうですが、“ミンミンミン”というフレーズは出てこない!

戸谷 いやいや、“PROTOFESTIVAL”もね。ライブのタイトルになったくらいだし。

山口 確かに。ユニットの単独ライブ“Welcome To PROTOFESTIVAL!!!”もこのタイトルでやらせてもらいました。

戸谷 その話もしなきゃ!

山口 ユニットライブ、どうだった?

戸谷平井 楽しかった!

山口 “Welcome To PROTOFESTIVAL!!!”は僕たちからも意見を出させていただいて、内容が固まっていったんですよね。

平井 僕らのライブの前に開催されたJAXX/JAXXの単独ライブ(UniteUp! 1st Unit LIVE “Jack the Lads”)を観に行ったのですが、かなり痺れるパフォーマンスで「これはやばいな」という話をしていたんです。JAXX/JAXXがこんな熱いライブをしていたし、LEGITもきっとレベルの違うパフォーマンスを見せるはず。じゃあ僕らには何ができるだろう?と突き詰めていったら、それはやっぱりみんなを笑顔にすることだと思いました。それができるユニットだからこそ、何をしたら楽しんでもらえるだろうかと考えました。

戸谷 たくさん話し合ったよね。PROTOSTARにはできることが色々とある気がしていましたし、「何をしたいですか?」というヒアリングの時に「生アフレコをしたら楽しそうです」という話をさせてもらって。TVアニメ第1期はPROTOSTARに焦点を当てた話数も多かったですし、そうしたエピソードの生アフレコから楽曲へと繋がる流れも素敵にできました。

――他のユニットのライブが刺激になったとのことでしたが、JAXX/JAXX、LEGITのステージはいかがでしたか?

戸谷 JAXX/JAXXはすごく音楽的だなと思いました。みんな楽器ができることが個性となっていましたが、それだけじゃなく下前(祐貴)くんがピアノを弾いて、masaくんと馬越(琢己)くんが歌うパートがとても良かったです。

平井 わかる。僕もあのシーンが忘れられない。はる賀の「好きだから、好きにならないようにするね」だったから余計に。特にあの小編成でのパフォーマンスは緊張感もあったはずだけど、すごくかっこいいステージを見せてもらいました。

戸谷 馬越くんの歌が本当に良かったよね。

山口 (坪倉)康晴くんの歌も含めてmasaくん以外のメンバーの歌声も堪能できたのが良かったです。

――LEGITの“To The Top”はいかがでしたか?

山口 LEGITはダンスが強みと本人たちが言っているのでダンスがバキバキに決まるのはすごかったですし、盛り上げ方や会場との一体感をすごく意識しているなと感じました。坂田(隆一郎)さんが会場を沸かせる煽りをしている姿にも、まぐちゃん(助川真蔵)のダンスのキレやMC力の高さにも、森蔭(晨之介)くんのソロ曲にもすごく感動しました。ソロパートではそれぞれがYouTubeに上げていたソロ曲を披露していたのですが、自分で書いた歌詞だからこその心からの叫びが滲んでいて、感動しました。僕の隣にJAXX/JAXXのmasaくんがいたのですが、彼は泣いていました。

戸谷 かわいすぎる!

平井 JAXX/JAXX、PROTOSTARときてLEGITが最後にステージをやったときには集大成感があったよね。仕上がったライブという空気があった。スマートだし、余白なく楽しいライブだった。

山口 LEGITのライブはAnelaの曲をカバーしたのも良かった!またユニット別のライブができた時には、僕らも色々な仕掛けをやりたいと思いました。

真っ直ぐに頑張るアイドルたちの苦悩と進化が見えるアニメ第2期

――皆さんはTVアニメ第1期の終了後も様々活動をされてきましたが、第2期の新たな表現に繋がる経験や挑戦は何かありましたか?

戸谷 僕は今まで歌う時に音程を意識しすぎてしまっていたんです。それでmasaくんに「どうやって歌っているの?」と聞いたら「俺は心が一番大事だと思っているよ」と答えてくれたんですね。あんなに歌が上手いmasaくんでも、音程ではなく心で歌っているのかと驚きました。だからmasaくんの歌は胸に届くんだと思って。そこからは心を一番に置いて、音程は多少ずれてもいいから、伝えたい言葉やメッセージを気持ちと共に歌うようになりました。そこが自分の表現として変化のあった部分です。

平井 僕は逆に音程を意識して歌うことの素晴らしさを、この時期に感じていました。気持ち良いままに流れのように歌うところがあるからこそ、音程を意識する歌い方を見習いたいと思っていました。

山口 僕はアフレコなのですが、第1期で万里くんとしてのお芝居を改めて観た時に、所々に後悔するところや粗が目立つ部分もあったので、この1年をかけて色んなアニメを観て、そこから色んな吸収を経て第2期のアフレコに臨みました。なので第2期はたくさんのエッセンスを加えた演技ができているなと感じています。

平井 アフレコ、そうだね。僕も、第1期のお芝居は自分的には悔しい部分が多くてアフレコに対して少し苦手意識があったんですね。でも声優である菊之介と諒太郎とブースに入れるからこそ、台本にどんな書き込みをしているのかを見たり、「いいな」と思った芝居表現を取り入れたり質問もしながらアフレコに活かすことができました。

――そのTVアニメ第2期のOPテーマ「Uni:Birth」がリリースされます。改めてこの楽曲を受け取ったときの感想と歌った際の印象を教えていただけますか。

戸谷 デモを聴いた瞬間からすごく好きでした。「Unite up!」よりもテンポが速くて、リズミカルに踊れる感じがいいですよね。メロディも好きですし、ノリノリでレコーディングしました。

平井 「Unite up!」の時よりも11人全員がスキルアップしていますし、できることが多くなっているぶん、ダンスブレイクのレベルもあがって振りは大変だったのにすごく楽しむことができました。

戸谷 本当にそう!歌っていても踊っていても楽しい!

山口 曲をもらった時にまず「ダンスが大変そうだな」と思ったんですよね。歌っているところはもちろんだけど、こういうテンポの速い曲は歌っていないところのダンスが激しくなるものもありますから、間奏を聴いて不安でした。でも歌の感じはすごくいいなと思いました。

平井 リズムに対しての動きの細かさが前作よりもレベルアップしている感じはあったよね。個人的には2番で僕はセンターに立つ場面があるのですが、11人で歌う曲のセンターで初めて踊らせてもらっています。「普段から菊之介はこんなに責任のある場所で踊っているんだな」「ずっとここで視線を浴びているんだ」と改めて思いました。

戸谷 センター、気持ちがいいよね。それと、この曲は物語と繋がっているとも感じます。特に“見つけたいんだ この目で”という歌詞がすごく好きです。「いくぞ!」という強い気持ちと熱さを感じます。

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