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2025.01.31

ファンへの「ありがとう」が詰まったソロデビュー5周年記念ライブ“Liyuu 5th Anniversary Concert 2025「5th Special Day」”レポート!

ファンへの「ありがとう」が詰まったソロデビュー5周年記念ライブ“Liyuu 5th Anniversary Concert 2025「5th Special Day」”レポート!

中国・上海出身の歌手であり、『ラブライブ!スーパースター!!』の唐 可可役、そしてLiella!のメンバーとしても活躍するLiyuu。彼女のソロデビュー5周年を記念した“Liyuu 5th Anniversary Concert 2025「5th Special Day」”が、デビュー記念日である1月22日に、Zepp DiverCity(TOKYO)で行われた。ソロアーティスト・Liyuuの魅力が詰まったステージの模様をレポートする。

LIVE PHOTO BY AZUSA TAKADA
写真提供 BY HoriPro International
TEXT BY 塚越淳一

MCも少なめ、ほぼノンストップで駆け抜けた5周年コンサート

ステージを覆う紗幕を、たくさんのハートが下から上へと流れていく――。ちょうど5年前の2020年1月22日は、Liyuuのデビューシングル「Magic Words」のリリース日である。そんな記念すべき日に“Liyuu 5th Anniversary Concert 2025「5th Special Day」”が開催された。

紗幕にライブタイトルのロゴが映し出されると、それがLiyuuのシルエットに切り替わる。左手を腰に当てスッと立っている姿に、5年を経て得た、自信のようなものが感じられた。デビュー曲「Magic Words」のイントロが流れると、紗幕が落ち、ステージの真ん中にあるミニステージに、シルエットのままのポーズを決めたLiyuuが姿を表す。ライブのキービジュアルと同じ真っ白な衣装もかわいらしい。

湧き上がる会場に、真っ直ぐな歌声を響かせていくLiyuu。サビへ向けて徐々に盛り上がっていくBメロでは、観客も力強いクラップで加勢。ミラーボールによるカラフルな光に包まれながら、4人のダンサーチーム“MIXクレープ”と共に、かっこいいパフォーマンスを見せつけていく。続くポップダンスチューンの「カルペ・ディエム」では、間奏で「いくよー!」と煽り、そのままラップパートもクールに決める。

最初のMCで「5周年を迎えた今日、本当に今、すごく緊張していて……」と素直な気持ちを吐露しながら、「デビュー日にライブをするのが初めてなので……皆さん、一緒にお祝いする気持ちの準備はできていますか?」とファンに問いかけると、「おめでとう!」という温かい声が戻ってくる。彼女を勇気づけようとする会場の雰囲気に、Liyuuも安心した表情を見せていた。今回のステージセットは、花道とセンターステージがある特別仕様。「ソロで、会場の真ん中にステージがあるのは初めてなので、近くまで行くのを、楽しみにしてください!」と伝えると、「Endless Vacation」へ。さっそく2コーラス目で、センターステージに行ってパフォーマンス。続く「OPEN UP!」まで、5人の息の合ったダンスで会場を盛り上げていく。どんどん伸びやかになっていくボーカル、そしてレーザーによる派手なステージ演出も素晴らしかった。

キャッチーで切ないメロディのサビと歌詞にキュンとする「わがままとPコート」は、この季節にピッタリの楽曲。歌詞の心情をダンスで上手く表現していたし、何よりLiyuuのボーカルの表現力の豊かさが印象的だった。終盤「一緒に!」という合図と共に“Chu chu chu la Chu chu chu la”と声を合わせると、クラップに包まれながらメインステージに戻っていく。

花火が打ち上がる様子を映し出したあと、ここからは1人で、切ないバラード「Touch」を、ステージにあるミニステージで披露。Liyuuの横にある4つのミラーボールに反射する無数の光が会場を包み込み、Liyuuの透き通る歌声が観客に染み渡っていく。これは、この会場でしか味わうことができない美しすぎる光景だったし、大きな感動を生んだ。

大きな拍手を経て、少しテンポの速い「空に投げて」へ。リラックスした歌声と心地良いリズム……途中、ラップ調になって言葉を畳み掛けてくる緩急が楽しい。イントロが流れた瞬間、会場が湧いた「ミルクキャンディ」では、「声を聞かせて?」という呼びかけに、観客も「オイ!オイ!」と大きな声で応えていた。サビの開放感と疾走感、そしてLiyuuのストレートな歌声が、会場の熱をさらに上げていったし、最後の“君が好きです”のセリフも抜群にキュートだった。

衣装チェンジのため、一旦Liyuuがステージを降りると、「カラフルホライズン」から始まった、Liyuu楽曲を短く繋いだメドレーを、MIXクレープが、ダンスしていく。メドレー最後はロックチューン「BLUE ROSE」。観客が声を上げて盛り上がっていると、赤いチェック柄のスカートと、髪に大きな赤いリボンを付けたLiyuuが再びステージに登場!ギターロック「Ambition」を、センターステージで熱唱する。レーザーが飛び交うなか、熱いパフォーマンスを見せつけると、続く、トリッキーなギターフレーズが印象的な「TRUE FOOL LOVE」では、MIXクレープも加わり、キュートな世界観を表現していく。キャッチーなメロディが心地良いポップチューン「bloomin’」では、会場との一体感も高まっていき、間奏でのLiyuuの「せーの!」の合図で、みんなで“タンタン”と、クラップを合わせて楽しんでいた。

ノンストップでLiyuuの曲が流れているライブだったが「みんな、まだまだ元気ですか? 声を聞かせてー」と煽ると、まだまだ元気だ!とばかりに声を上げるオーディエンス。すると、ステージにDJブースがセットされ、そこでDJ Liyuuとなって、今度は、MIXクレープのメンバーを紹介していく。激しいビートに合わせ、かっこいいソロダンスで魅了したMIXクレープのパフォーマンスを終えると、その勢いのまま、「このキュートなビートでノッてね!」と言って、「CuteBit」をかわいく届けていく。キューピッドのように指先で矢のようにして、“キミは……”と指差し、ファンのハートを射抜いていくLiyuu。そのまま「ルルカワイマ」と、かわいいEDMゾーンを続けていく。MIXクレープと共に、花道でパフォーマンスをして、全方向にかわいいを振りまくと、クラップと共に歌った「ワンダーランド」でもかわいく、うさぎのように飛び跳ねるダンスを披露。特に間奏のダンスは、会場を大いに盛り上げていた。

衣装チェンジを挿みながらも、3曲目~14曲目まで、ほぼノンストップで駆け抜けて、クール、かっこいい、かわいいと、色んなLiyuuを見せてきたライブ。久々となるMCで、「いかがですか?もう疲れましたよ、大変、大変……みんなも疲れた?」と尋ねるLiyuuに、「楽しいー!」と返すファン。これには「私だけ疲れた?」と、さすがに驚いていた。そして新衣装について、赤いチェックと大きなリボンは、自分のリクエストだったと話をすると、この日はライブ配信も入っていたので、世界中のファンへ向けてもご挨拶。

そして、ライブもラストが近づいてきたことを告げ「最後まで、盛り上がっていけますか!」と確認して、Liyuuのボーカルから始まる「No Complete」で、テンションを一気に上げていく。間奏のかっこいいダンスパフォーマンスと、伸びやかでパワフルな歌声で、グイグイと引っ張っていったあとの本編ラストは「バッドゥドゥドゥ」。ミラーボールを5個使って、たくさんの光の中で歌い、ファンも歌声とクラップで曲に参加し、みんなで一緒に盛り上げていった。ラスト2曲は、5thシングルと最新6thシングルの表題曲で、2曲ともアニメのOPテーマ。5周年を振り返りつつ、これから先もさらに勢いをつけていくぞ!という、前向きなメッセージも受け取れるような、最高のセットリストだった。

次のページ:ファンへ向けた、心からの「ありがとう」

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