芹澤 優が5thソロツアー“My Room Fantasy”千秋楽でみせたのは、“すごみ”と“一体感”が両立した観る者を憧れさせるステージ

“みんなが楽しむ”光景が、胸に湧き上がらせた熱いもの

さて、ライブもいよいよ終盤。MCでの「楽しみブースター、必要じゃない？」という話題から、“最強カード”としてMOTSUが3年連続となるサプライズ登場！彼を交えての「JUNGLE FIRE feat. MOTSU」から、ラストスパートが始まる。MOTSUのスタイリッシュなラップを伴いながら、鋭くパワフルな歌声を力強いダンスと共に披露。サビでオーディエンスを見事に巻き込み踊らせてみせると、その盛り上がりに力を得たのか2コーラス目に入ると歌声のパワフルさはさらにアップ。大サビを伸びやかかつ高らかに歌い上げ、ここにきて場内の熱量をもう一段階高め、シームレスに、最新ソロシングル「ROCK ME KISS ME feat. MOTSU」へ。引き続きオーディエンスを踊らせつつ、シリアスかつ確固たる芯のある歌声で曲を彩る。中盤ではパフォーマンスとラップバトルを通してMOTSUと盛り上げると、そのまま本編ラストナンバー「EVERYBODY! EVERYBODY!」がスタート。今度はメンバーカラーのブルー一色に染まった客席と一緒に思いっきり楽しくぶち上がっていく。サビでは腕振りワイパーとコールで場内にさらなる一体感が生まれるなか、芹澤も途中でジャンプをしたりしてオーディエンスのボルテージを引き上げ、高まりきって本編を終えたのだった。

そしてアンコールを求める声がしばしの間響き渡ると、芹澤がステージに再び現れ、「最悪な日でもあなたが好き。」の冒頭部分をキーボード弾き語りスタイルで披露。スペシャルな見せ方でまたもファンの心を改めてぐっと惹きつければ、弾き終わってからは満面の笑みと共にステージ前方へ。笑顔で視線を交わしながら再び愛らしい歌声を響かせていく。その後も会場中のファンとコミュニケーションをとりながら歌い、2サビ明けにはまたもやイヤモニを外して“愛の言葉”である大きな口上を受け取っていた。

歌唱後、改めて公演の冒頭で弾き語りを行なった「冒険でしょでしょ？」の選曲理由を「中2の頃の自分が部屋の中でのびのびと楽しんでいるような歌詞から、私の部屋っぽさを感じてほしかった」と明かすと、「まさか恋してる？」を動画撮影OK曲として1コーラス披露。再び甘々な歌声とキュートなダンスで少し早いクリスマスプレゼントを届ける。

さて、この公演は芹澤のバースデーライブという面も兼ねている……ということで、彼女のバースデーといえば！のナンバー「Merry Birthday!」へ。ポップで温かなナンバーを手を振り合いながら歌っていくと、Dメロ明けには直前の歌詞に呼応するかのように起こったファンからの大合唱に包まれるなか、バースデーケーキをMOTSUが運び入れるサプライズが！満面の笑みを見せた芹澤は大サビ直前に「ありがとー！」と感謝の気持ちを送り、最高の笑顔で「Happy Birthday to me!」な1曲を完成させた。

ハッピーな空気の中、2024年について「本当にみんなに支えられた」と振り返り、感謝を述べる芹澤。続けて「できるなら全員楽しく帰ってほしい！だって、私がこんなに楽しいんだからみんなも楽しくなきゃもったいないよ！」と呼びかけると、「だから私は、30歳になっても31歳になっても、歌い続けるぞー！」と誓い、「またね」の約束を交わす「パラレルスターズ」でもう1回“みんなで楽しむ”時間を作りにかかる。途中思いきり腕をぶんぶん振り、楽しさを爆発させつつ近づく終演を惜しむようなそぶりをみせていたが、そんななかでも歌声がおざなりになることは決してない。パッションを放ちつつも質を担保したその歌声は、観る側が自然と「またね！」と言いたくなるようなもの。ステージ上の全員と客席中のファンみんなで楽しみ尽くす1曲にして、最高のパーティを締め括ったのだった。

……だが、客出しのアナウンスが流れても、ステージを降りた芹澤を呼ぶ声は止まない。その声に呼ばれてまず芹澤が、続いてバンドメンバーとMOTSUがステージへと戻り、急遽ダブルアンコールとして「EVERYBODY! EVERYBODY!」が始まり、会場は最高潮を迎える。すさまじい熱量を感じ、腕振りやダンスで楽しむ会場中のファンの姿を目にした芹澤が思わず声を詰まらせる場面も。2サビ後の間奏中に涙ぐみながら「おっきいカウントダウン聴きたいです！」と呼びかけると、客席からは本編以上のボリュームのカウントダウンが響き渡る。そしてラストには持ち直してしっかり歌いきってみせると、歌唱後またも涙しながらも改めて「やっぱ、みんながいるからうちらって最高だよね！みんなと過ごしてる時間が本当に最高！ありがとう！」と口にし、達成感溢れる笑顔とちょっぴりの涙と共に5thツアーを終えたのだった。

中盤のMCで「アイドルも声優も“どっちも”って、“私”なんだなって今まさに感じています」と語った芹澤。その二本柱の活動で培った力を発揮したこの日のライブは、誰もが惚れ込み憧れる、輝けるステージになっていたように思う。本編で誓ったように、これからも彼女は歌い続けていく。その先にはどんな、オンリーワンでナンバーワンの声優アイドルとしての姿が待っているのだろうか。まだまだ進化の止まらない芹澤優から、2025年も目が離せない！

“Yu Serizawa 5th Live Tour 2024 ～My Room Fantasy～”東京公演夜の部
2024.12.22＠Zepp DiverCity(TOKYO)
＜SET LIST＞
M00. 冒険でしょでしょ？
M01. Voice for YOU!
M02. ハウ？トゥ！パーティー☆
M03. デビきゅー
M04. 神×太陽×サマーパーティ
M05. まさか恋してる？
M06. カラクリズム
M07. レモネイドスキャンダル
M08. ぷりっとぱ～ふぇくと
M09. outshine
M10. 告白
M11. Revelation
M12. No Regulation
M13. BLUE ROSE
M14. 不可逆的運命ディストピア
M15. Close to you
M16. JUNGLE FIRE feat. MOTSU
M17. ROCK ME KISS ME feat. MOTSU
M18. EVERYBODY! EVERYBODY!
EN1. 最悪な日でもあなたが好き。
EN2. Merry Birthday!
EN3. パラレルスターズ

●リリース情報
芹澤優 5th ソロシングル
「ROCK ME KISS ME feat.MOTSU」
好評発売中

【CD】
価格：￥1,980（税込）
商品番号：EYCA-14481

【CD＋DVD】
価格：￥2,530（税込）
商品番号：EYCA-14479X

【CD＋Blu-ray】
価格：￥2,750（税込）
商品番号：EYCA-14480

収録内容：
＜CD＞
M-01. ROCK ME KISS ME feat. MOTSU
M-02. 告白
M-03. ROCK ME KISS ME feat. MOTSU -TV size ver.-
M-04. ROCK ME KISS ME feat. MOTSU -Instrumental-
M-05. 告白 -Instrumental-
M-06. ROCK ME KISS ME feat. MOTSU -w/o 芹澤優-
M-07. ROCK ME KISS ME feat. MOTSU -w/o MOTSU-
M-08. 告白 -Off Main Vocal-

＜DVD／Blu-ray＞　※共通
①ROCK ME KISS ME feat. MOTSU -Music Video-
②ROCK ME KISS ME feat. MOTSU -Off Shot Movie-
※TVアニメ『MFゴースト 2nd Season』オープニングテーマ