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REPORT

2024.12.23

“温泉むすめ ミニライブ&トークイベント in 飯坂温泉 vol.3”開催、DJタイムや第3部など“初めて”尽くしの公演をレポート

“温泉むすめ ミニライブ&トークイベント in 飯坂温泉 vol.3”開催、DJタイムや第3部など“初めて”尽くしの公演をレポート

10月27日(日)に福島県のパルセいいざかで“温泉むすめ ミニライブ&トークイベント in 飯坂温泉 vol.3”が開催された。日本全国の温泉地をモチーフにキャラクター化を行い、地方や観光地の魅力を知ってもらうことを目的とした地域活性化プロジェクト『温泉むすめ』。2017年以来、同プロジェクトではキャラクターの声を担当する声優によるイベントを全国各地で行っているが、飯坂温泉は4年連続5回目での開催と全国屈指の盛り上がりを見せている。

今年はご当地温泉むすめとなる飯坂真尋役の吉岡茉祐に加えて、湯村千代役の高木美佑、小野川小町役の村上奈津実が出演した。今回は同イベントの第2部と、第3部にあたる「Special Guest Party」の模様をレポートする。

TEXT BY はるのおと

朗読劇あり、DJありの多彩なステージ内容

イベントの前半は3人が飯坂温泉に関するトークやゲームを行った。前半は「第1回 飯坂ベストショットグランプリ」として、事前にファンから募集していた飯坂温泉周辺の写真を見ながら、お気に入りの1枚を選ぶというコーナー。風情のある景色やバラエティに富んだグルメ、熱気のあるイベントの様子などが収められた写真の数々を見ながらそれぞれにコメントしていくが、吉岡はスポットや催しについてスラスラと紹介。イベントだけでなくプライベートでも飯坂温泉を訪れるだけあり、さすがの知識量を窺わせた。その吉岡が選んだ1枚はまだ参加したことがないという「けんか祭り」の一場面。高木は冬の鯖湖湯、村上は飯坂真尋がヘッドマークとする列車の写真をお気に入りの1枚としてセレクトした。

後半の「褒めまくれ!真尋めくり」は、これまで50以上描き下ろされてきた飯坂真尋のイラストを使ったトランプを利用してのゲームコーナー。ランダムで表示されるカードが新しいものなら褒め言葉を言い、すでに表示されたものならその褒め言葉を最初に言ったメンバーがポイントを獲得するというルールだ。序盤は村上が記憶力と反射神経の高さで先行していたが、後半には吉岡が怒涛の追い上げを見せ、最終的には2人にお土産としていもくり佐太郎がプレゼントされた。

トーク後には「叶うも八卦?小町の出張恋占い!」と題した朗読劇が展開。ここでは占いが得意な小野川小町が飯坂真尋や湯村千代を占っていく。しかし湯村の漫才の相方候補との相性を占うはずが恋愛占いになったり、真尋の理想のタイプを占っていると桃から飯坂温泉のマスコットキャラクター・ゆげおが出てきたりなぜか高木が彼氏役になったり……と、小野川の妄想が炸裂しまくる破茶滅茶な内容で観客の爆笑を引き出していた。

その後は、今回が初の試みとなるDJタイムに突入。ステージに現れたDJたんくは観客にスタンディングを促して「Hop Step Jump!」をドロップすると、その後もVJによる映像とともに「未来イマジネーション」や「純情-SAKURA-」など初期アンセム中心の選曲を続け、ライブに向けて客席のボルテージを引き上げていった。

ライブパートは各温泉地の観光大使になっている温泉むすめが集結した時だけ披露されるユニット・Ambassadorの「涌遊スマイルパワー」から始まった。イベントでは3年ぶりの披露となるレア曲だが、最初から客席は全力のクラップで応えてテンション高め。それも事前にDJタイムで会場を熱気で包んでいたためだろうか。ミニライブながら、この日はそういった構成の妙を感じさせることが多い内容となった。

恒例の「チョイナー!」によるコール&レスポンスに続いて事前に発表されていたユニット曲のカバーが始まると、1人ステージに残った吉岡が「孤高のピエロ」で会場の空気をシリアスに一転させ、高木と村上はゴシック調の「イプシロン進化論」で息の合ったダンスを見せる。元々7人組のユニット・Adhara(アダーラ)の楽曲だが、少人数でパフォーマンスするにあたって再構築されオリジナルとは異なる魅力を放っていた。

このカバーをやり遂げるにあたっては様々な試行錯誤があったようで、高木と村上は一緒にリハーサルをする機会が少なかったため、この日ようやく揃ったことで曲中に向かい合って視線を交わす場面で「泣いちゃいそうだった」と村上は告白。一方、吉岡は「孤高のピエロ」を1人で披露するにあたってAdharaの黒川姫楽役で旧知の田中美海に「振り付け覚えるの難しい?」と連絡をしたところ、ユニットのセンターのため「私、あまり振りがないからわからない」という返信が来たことを明かして笑いを誘う。

共通の衣装からそれぞれの制服に着替え終わった3人が次に披露したのは「情熱のパラディソ」。“他グループとは比べ物にならないパフォーマンスを披露する”“1人1人がどのグループでもセンターを張れる程”という触れ込みの最強ユニット・AKATSUKIの楽曲だ。しかしアイドル声優として長年活動してきた3人らしく、キレのある振り付けと3声ながら力強いハーモニーで新たなAKATSUKI像を見せつけた。

ライブパートを締めくくったのは「青春サイダー」。ステージ上の3人がタオルを握ると観客達も一斉にそれを取り出し、曲が始まると会場に大量のタオルの渦が発生。この日一番の熱狂が生み出されると、最後はステージから客席にタオルが投げ込み。「やっぱり締めはこれだね!」と吉岡が笑顔で語ったように、『温泉むすめ』ライブでは定番の楽曲でイベントが締めくくられた。

次のページ:リラックスムードのなかで行われた「Special Guest Party」

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