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2024.12.16

来年5月には日本武道館公演2daysも!ファンとの“最高の日”を更新した“LiSA LiVE is Smile Always~COCKTAiL PARTY~[SWEET&SOUR]”東京公演をレポート!

来年5月には日本武道館公演2daysも!ファンとの“最高の日”を更新した“LiSA LiVE is Smile Always~COCKTAiL PARTY~[SWEET&SOUR]”東京公演をレポート!

【DAY2 [[SOUR]]】

苦く酸っぱいブルーカラーをテーマに届けた [SOUR]なDAY2

すべてが贅沢極まりない“~COCKTAiL PARTY~[SWEET&SOUR]”は、 [SWEET]のステージで明らかになったように、 4月の日本武道館で開店していたアイスクリーム屋が人気を広げて、LiSAが歌うパーティを催しているカクテルバーが新たに全国で開店。そのバーを巡って、LiSAとバンドがショーを届けていくのが、今ツアーのコンセプト。[SWEET]ではオレンジ色をテーマに甘いお酒(楽曲)を盛りだくさん混ぜてカクテル(演出)し、とんでもない熱量と物量をファンに差し出していた。実際、終わった後だから言えることだが、“[SWEET&SOUR]”の2日間は、セットリストの2/3が違う楽曲で構成されるという惜しみない内容。LiSAが“混ぜ混ぜ”した“色んなもの”は、軽々と私たちの想像を超えていたというのが、正直な感想だ。

そんな[SWEET]から一夜明けた2日目の[SOUR]は、テーマカラーをオレンジからブルーに変えてのステージに。昨日はポップで爽快な「Rally Go Round」から幕を開けたカクテルパーティー、[SOUR]な今日はもっと刺激に満ちた1日になるはず。今日のオープニングはどの曲から?とワクワクする。その答えは、予想以上に痛烈だった。プロローグムービーを終え、バンドのノイジーでド派手なかき回しを浴びるように、せり上がりステージの上に、右手を高々と掲げたLiSAのシルエットが見える。爆音とともにマグネシウムが焚かれると、ソリッドなリフに合わせてLiSAが足元のフロアタムにマレットを叩きつけ、ハイエモーションな「ADAMAS」で思い切り吠える。オーディエンスの「Oh,Oh」の叫びが、LiSAの歌声にシンクロ。衣装も[SOUR]なイメージに合わせ、寒色系にまとめられている。

ライブタイトルを告げて「どの瞬間も掴んでいく準備はいい?行くよー!」と叫ぶLiSA。「ADAMAS」からの勢いを繋いだのは、早くも繰り出されたキラーチューン「Catch the Moment」だ。“集めた一秒を 永遠にして行けるかな”のフレーズは、こうしてライブで一緒に遊ぶ時間を、いつまでも続けたいファンの気持ちを代弁しているかのようだ。歌い終え、今日も胸に手を当てていたずらめいた表情で、「ただいま、LiSAでーす!」「東京―!帰ってきたよ」と元気に挨拶。

「このカクテルパーティー、14公演目です。昨日はスイート、そして今日はサワーです。サワーということは……苦くて刺激的な夜を楽しむ準備、いいですか?昨日がとても素晴らしかったので、その伝説を越える準備、いいですか?」と告げ、客席全体を真ん中からスイートなカクテルカラーのオレンジのペンライト、サワーなブルーのペンライトに2分して向かい合う。昨日とは少し趣向を変えた「乾杯!」コールに、ファンも満面の笑顔になる。

LiSAの「開店でーす!」の声から、3曲目がスタート。先ほど分けたオレンジとブルーの2チームがLiSAの合図で「Hi!」と呼びかけるコールを挟みながらの「エスケープゲーム」だ。最後はLiSAとサポートメンバーのNona*がチームごとの元気さをLiSAが「ブルーの勝ちー!」とジャッジする。全員参加の楽しいゲームに続いては、[SWEET]と対を成すように、鍵盤ハーモニカを奏でる「オレンジサイダー」へ。一面のオレンジのペンライト。ノスタルジックなメロディが胸を刺す。そして一気にリズムがテンポアップ。もっと苦くて酸っぱい世界が待っている「ハルシネイト」へと駆け出し、切ない物語を描く「Empty MERMAiD」へと[SOUR]な想いを繋げていく。激しいアクション、中空を睨みながら、魂を振り絞るように歌い上げるLiSAがいた。

メドレーゾーンにはレアナンバーもたっぷり!

[SWEET]と対になっているセットリスト。ここから今日も妖艶なゾーンへと突入する。昨日は白衣のドクターがテーマだったが、今日の衣装はアラビア風。客席から1人の女性をエスコートして、センターステージの椅子に拘束。始まった曲は「GL」だ。シャラシャラと金色に輝く豪華なアラビアン衣装を身に纏ったLiSAが歌いながら、囚われた“彼女”に近づき、肌が触れるほど寄り添い、妖しい笑みを浮かべてセクシュアルなハーレムへと誘う。ラストは“彼女”に優しくハグ。クルリと回って客席に煽りを向け、アグレッシブな歌声と拡声器を使って「洗脳」をがなりたてる。そして[SWEET]では「わがままケット・シー」で大人の魅力をふりまいたポジションに今日置かれたのは、懐かしの「虚無」。ストリングスが加わりジャジーなアレンジに変貌したこの曲を、LiSAがセクシーに歌い上げた。

 

カクテルバーでの芝居を繰り広げるダンサーズのメンバーを昨日とは替え、心待ちにしていたメドレーゾーンがやってくる。この日、“混ぜ混ぜ”された楽曲たちにもレアなナンバーが用意された。LiSA×Uruのデュエットが話題を呼んだ「再会 (produced by Ayase)」はNona*と共に。FictionJunction feat. LiSAの「from the edge」は雄大に。そしてGirls Dead Monsterナンバーからは「Day Game」が!……と、ここで1つ気づくことがあった。昨日の[SWEET]メドレーでは、LiSAが歌う背景となっていたリフトするステージの下部LEDモニターには、曲によってブラスセクションのシルエット映像が出ていたが、今日は弦楽カルテット風のストリングス隊のシルエットが映り込んでいた。そういえば、メドレーで披露された各楽曲も新アレンジになっていた……そのアレンジに合わせて、2日間の曲間映像も準備されていたのか!

LiSAワンマンの演出は、どこまでもボリューミーでディテールにもこだわっている。この2日間のメドレーゾーンでは、ステージ後ろの巨大ビジョンに、このカクテルバーがある繁華街の一帯を俯瞰するCG映像が流れていたが、それもよく見るとこのツアーやLiSAにまつわる会社やブランドのロゴが風景の一部として散りばめられていた。さらにLiSAのカクテルバーが入居するビルの電光掲示板には、メドレーで歌われている曲名がリアルタイムで流れていたのも、ニクイ気づかいだ。バンドと肩を寄せ合い、懐かしくも切ないメロディを歌った「No More Time Machine」で締めくくられた[SOUR]メドレーに、大きな拍手が送られた。

 

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