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REPORT

2024.12.12

内田真礼がファンに“大好き!!!!”を届け続ける!デビュー10周年ツアー最終日に見せた彼女の勇姿を振り返る

内田真礼がファンに“大好き!!!!”を届け続ける!デビュー10周年ツアー最終日に見せた彼女の勇姿を振り返る

伝わっているかはわからないけど、大好きを伝え続けるんだ!

ここで一度内田真礼がステージを去る。すると最高にかっこいいバックバンド・MAAYA BANDがテンションが上がるスペシャルな演奏で、会場を盛り上げる。そしてここで着物風の衣装を身にまとった内田が再登場。以前のインタビューで「着物を着て歌っている」と楽曲に対してのイメージを明かした「歌詠鳥」を披露する。和テイストのサウンドで、歌詞にも古風な言葉が並ぶ一方、デジタルダンスロックという一面も持ち、最先端な印象もある。さしずめ「海外から見た東京・歌舞伎町」という感じの本楽曲。TAKE(FLOW)が作詞・作曲、そして彼女の楽曲には欠かせない存在・y0c1eが編曲したナンバーで、「ここから一気に盛り上がっていくぞ!」と狼煙が上がるようなパフォーマンスだった。

追い打ちをかけるように「ロマンティックダンサー」のイントロが流れ出すと、会場のテンションがドバっと上がる。真っ赤なペンライトの中で、観客も“WHOA-OH-OH,WHOA-OH-OH”と声を合わせると“ご乱心のまま踊り明かそう”との歌詞のごとく、会場にいるすべての人が盛り上がる。それにしても、この曲のリフは極上だ。まだまだ暴れまくるぞ!とばかりに激しいドラムの音が会場を突き抜け、ロックナンバー「ラウドヘイラー」へ。再び塔の上まで登り、そこで内田真礼がロックをぶちかます。特に後半の“我儘でも何物でも声を…”での叫び! ここまでエモーショナルにロングトーンを叩きつける姿は、あまり見たことがない。「もっともっと声出せるでしょ!」という彼女の煽りに、会場も熱狂していた。

東京の夜を駆け巡ったあとは、再び10周年を振り返るコーナーへ。「c.o.s.m.o.s」は、ライブを重ねるごとにブラッシュアップしていることが伝わってくるライブ定番ナンバー。その舞い踊るようなダンスも、今回の和装風な衣装とマッチしていた。続くピアノロック「シンボリックビュー」では、内田自身がステージ前方に歩みを進め、お客さんに手を振ったりしながらパフォーマンス。そのどんどんと熱くなるボーカルにかっこ良さを感じずにはいられなかった。

再び衣装チェンジのタイミングが訪れ、バンド&ダンサータイムは、楽器が順繰りに加わっていきながら、MAAYA BANDのメンバー紹介、そしてソロパフォーマンスとMAAYA DANCERSのメンバーも紹介していく。和っぽいギターリフが最高にクールな「世界が形失くしても」は客席通路で披露。これには会場のテンションも爆上がり!フロアのど真ん中で、お立ち台に立って歌う姿は衝撃的だった。そしてファンサービスをしながら通路を通ってステージへ。そのあまりの衝撃的なパフォーマンスにざわめくオーディエンスに内田は「近かったね~」と笑顔でコメントした。

そして、ここでツアーの思い出を語っていく。福岡の打ち上げでMAAYA BANDのバンドマスターでありベースの黒須克彦が「合言葉があると言って、『永遠なんかありえない』の音に合わせて、“まあや”“大好き”っていうのコーレスを作ったんです。誰かが“まあや”と言ったら、全員で“大好き”と叫ぶんですけど、それがすごく良かったから、これから使いたいなぁと思っています」と話す。ちなみに、黒須自身は泥酔しておりこのコール&レスポンスについて「まったく記憶がない」とのこと。

「ここからも東京の夜、巡って行きましょう!」と言って歌ったのは「アーバンハイウェイ」。この曲は15thシングル「ラブ・ユー・テンダー!」のカップリング曲で、“三茶渋滞”をはじめ、『TOKYO-BYAKUYA』にも通じるテーマがふんだんに盛り込まれている。ジャンクションやハイウェイの映像を流しながらの演出に加え、珍しいラップパートなど、聴きどころ&見どころ満載のパフォーマンスだった。そして『TOKYO-BYAKUYA』のオープニングナンバーで、彼女が生まれ育った下町の風景を歌詞に込めた「透明な合図」を歌う。歌詞やメロディ、すべてがエモくも高低差があるナンバーを完璧に自分のものにしたその歌声は、感動的で心に訴えかけてくるものがあった。

MAAYA BANDのメンバー・今井 隼によるピアノ演奏に合わせ、スクリーンに直筆の手紙が表示される。これまで共に歩んできたファンへの想いが綴られたメッセージに感動していると、流れてきたのは「わたしのステージ」のイントロだった。“UCHIDA MAAYA 1st LIVE「Hello,1st contact!」”でも披露した本楽曲、その時も今回と同様に2つのメインスクリーンがステージ上に設置されていたのが思い出深い。今回のライブでは、そんな2つのメインスクリーンに彼女の10年の歴史を感じられる映像が映し出される。自身が作詞に参加した大事な曲を、幸せそうな笑顔で“いつもみたいに笑う僕ら 最強だね”と歌う彼女の姿はとても印象深いものだった。

間髪入れず、デビュー当時から、彼女の「今」の思いをありのまま楽曲に閉じ込めてきたと言っても過言ではない盟友・田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)が作詞・作曲をした「永遠なんかありえない」をぶちかます。MAAYA BANDの熱くパワフルなプレイを見せ、山本、黒須もステージ前方へと出てきてギター、ベースをかき鳴らす。“大好きを 精いっぱい めいっぱい 歌ってきたけど 伝わったかどうかは わかりようもないね”と歌うこの曲。締め括りには“永遠なんか…ありえないけど! ありえないけど! みんな大好き!!!!”というフレーズがある。「伝わっているかはわからないけど、大好きを伝え続けるんだ!」という、彼女らしい意思の強さを感じずにいられない。先程のMCの流れで、曲が終わった瞬間、自然発生的に“まあや大好き”コールが起こっていたのも微笑ましかった。きっとこれは「ファンに大好きだという想いは伝わっているよ」というアンサーでもあるのだろう。

ファンとの絆を確かめたあとは、「幸せな時間は、自分の気持ち次第でいくらでも作れるんだなと、過去のライブ映像を見ていて思いました。今日ここで、神戸、福岡と積み重ねてきたツアーが終わってしまうのはとっても寂しいんですけど、幸せだなと今日も心の底から思います。みんなのことが大好きです。私は、大好きと言われるのが大好きです。これから先も、私を大好きでいてくれますか?(客席から沸き起こる「大好き」の声を受け)その気持ちを受け取ったので、私もちゃんと気持ちを返したいです。今日ここにいるたくさんの光、星々に、私の大切な大切なみんなへ、この歌を送ります」と言って、本ライブのラストに「Letter from Star」を歌う。この曲は、内田の理解者であるZAQが書いた楽曲。声を震わせながら歌うその声には、音源とはまた違う、その場でしか放つことができない想いが詰まっていたように感じた。そして音源では“「大丈夫」”と歌っていた、歌詞カード“「  」”の部分。この日はこの言葉しかないだろうということで、“「大好きだよ」”と歌って届ける。そしてラララの大合唱が響くなか、深々と頭を下げ、ステージをあとにする。

大きな真礼コールに応えたアンコールは、最新の「パラレルなハート」からスタート!そして“Animelo Summer Live (アニサマ)2024 -Stargazer-”のトリで披露した記憶も新しいライブ人気曲「ギミー!レボリューション」を歌っていく。いつやっても何度やっても盛り上がれる楽曲を持っているのは強みだ。そしてインフォメーション、グッズ紹介を挟み、アンコールラストで披露したのは、こちらも1stライブから、「ギミー!レボリューション」とともによく歌ってきた「Hello, future contact!」。この曲でも最高に盛り上がりが巻き起こり、アンコールを締めくくられる……のだが、ファイナル公演はダブルアンコールも実現。もう一度「永遠なんかありえない」を歌う。最後の“みんな大好き!!!!”の部分を内田自身が“まあや”と叫ぶと、会場からは“大好き!!!!”との大きな声が届いていた。

10周年の中で、基本的に太陽のように笑顔を届け続けていた内田だが、実は弱い面や悔しがったりするときがある。そんなことまでよく知っているファンが揃う会場で、“大好き”を確かめ合う素敵なライブだった。

<セットリスト>
M1 RADIAL CITY
M2 ラブ・ユー・テンダー︕
M3 パパルラ
M4 TickTack…Bomb
M5 Shiny drive, Moony dive
M6 キミ⾏きEXPRESS
M7 CHA∞IN
M8 sleepless
M9 ジェミニ
M10 歌詠⿃
M11 ロマンティックダンサー
M12 ラウドヘイラー
M13 c.o.s.m.o.s
M14 シンボリックビュー
M15 世界が形失くしても
M16 アーバンハイウェイ
M17 透明な合図
M18 わたしのステージ
M19 永遠なんかありえない
M20 Letter from Star
EN-1【東京】パラレルなハート
EN-2 ギミー︕レボリューション
EN-3 Hello, future contact!__
W-EN-1 永遠なんかありえない


●リリース情報
UCHIDA MAAYA 10th Anniversary Live Tour“TOKYO-BYAKUYA” Blu-ray
2025年3月26日(水)
品番:PCXP-51127
価格:¥8,500(税込)

【特典内容/商品仕様】
特製三方背ケース
特製デジパック
ライブフォトブック

【映像特典】
Documentary of UCHIDA MAAYA 10th Anniversary Live Tour“TOKYO-BYAKUYA”
※特典・仕様は予告なく変更となる場合がございます。

【収録公演・SET LIST】
2024年11月30日(土)
会場:立川ステージガーデン

M1 RADIAL CITY
M2 ラブ・ユー・テンダー!
M3 パパルラ
M4 TickTack…Bomb
M5 Shiny drive, Moony dive
M6 キミ行きEXPRESS
M7 CHA∞IN
M8 sleepless
M9 ジェミニ
M10 歌詠鳥
M11 ロマンティックダンサー
M12 ラウドヘイラー
M13 c.o.s.m.o.s
M14 シンボリックビュー
M15 世界が形失くしても
M16 アーバンハイウェイ
M17 透明な合図
M18 わたしのステージ
M19 永遠なんかありえない
M20 Letter from Star
EN1 パラレルなハート
EN2 ギミー!レボリューション
EN3 Hello, future contact!
WEN 永遠なんかありえない

●書籍情報

「リスアニ!Vol.56 内田真礼音楽大全」

発売中

定価:¥6,050(本体:¥5,500+税10%)
発行・発売:株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ

[内容]
・新規撮りおろしインタビュー
・リスアニ!掲載インタビューアーカイブ
・“まあやバンド”メンバー座談会(山本陽介×黒須克彦×今井 隼×村田一弘×大串友紀)
・楽曲レビュー
・年表
ほか掲載

[10th Anniversaryアクリルスタンドセット]
アクリルスタンド10体と台座10個がセットになったプレート仕様
サイズ(アクリルプレート):約W250×H200mm
詳細はこちら
https://www.lisani.jp/0000257003/

関連リンク

内田真礼 公式サイト
http://uchidamaaya.jp/

内田真礼 アーティスト10周年特設サイト
https://uchidamaaya.jp/10th-anniversary/

内田真礼 YouTube Official Channel
https://www.youtube.com/channel/UCJFEXIRB6DP_2FQJzv7pbXg

内田真礼 公式X
https://twitter.com/MaayaUchida

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