「リスパレ！チョイス」選出アーティスト・HACHIインタビュー！

仲間と一緒に夢を追いかける！その決意を示した先行曲「Dusk」

――ここからはアルバムから先行配信された3曲のお話を中心に聞いていきます。「Dusk」は前作『Close to heart』でも多数の楽曲を提供していたtee teaのお二人が制作した楽曲で、アニメ『SHIBUYA♡HACHI』の主題歌になります。

HACHI　今回はタイアップ曲ということで、HACHIの新たな一面に挑戦しつつもHACHIっぽい楽曲をお願いできる方として、tee teaさんにお願いさせていただきました。アニメの舞台が渋谷なので、渋谷っぽい都会的な音楽ということで、UKガラージ風のポップスになっています。

――tee teaさんは前作収録の「いつまでも」でもハウスミュージック調の楽曲を提供していましたが、HACHIさん自身もこういったクラブミュージック系のサウンドは好みなのでしょうか？

HACHI　結構好きです。周りの友人がクラブでイベントをしていたり、そこで流せる楽曲を作っていたりしているので、私としては壁を一枚隔てた向こう側にクラブミュージックがあるみたいな感じで、「いいなあ」みたいな気持ちで隣の畑を見ていていました（笑）。なので「HACHIの歌声でクラブで流せる楽曲ってどんな感じだろう？」というイメージはずっと持っていて。今回のアルバムにはそれっぽい楽曲が数曲あります。

――それは楽しみです。「Dusk」に話を戻しまして、今回はアニメのタイアップ曲として、作品のどんな部分に寄り添った楽曲になりましたか？

HACHI　『SHIBUYA♡HACHI』は私の同じ名前のハチちゃんが、愉快な仲間と一緒に渋谷で大切なものを探す旅をする作品なのですが、この楽曲も「仲間と一緒に」という部分にフォーカスを当てていて、歌詞に“僕らどこまでも”というフレーズが入っていたりします。私自身もその“仲間”というところに共通点を感じていて。私にとってはライブユニオン（HACHIが所属するVTuberプロダクション）のメンバー全員が大切な仲間で、みんなと共に夢を追い求めて一緒に大きくなっていくために頑張っているので、ハチちゃんの「仲間と一緒に旅をしていく」というところにすごく親和性を感じています。なので「Dusk」のMVにはライブユニオンのお友達全員に出演してもらっていて。「私の仲間はこのみんな！」という感じのMVになりました（笑）。

――HACHIさんにとってライブユニオンのメンバーは大切な存在なんですね。

HACHI　はい。ライブユニオンには結構長い歴史があって、最初に同期として所属した焔魔るりちゃん、そして瀬戸乃ととさん、水瀬凪ちゃん、みんなずっと一緒にやってきた仲間なんです。「Dusk」はメジャーデビューして最初の楽曲という意味で、自分はこれからどう進んで行くのかを示す楽曲にもなると思っていたので、だからこそこの楽曲では私の“仲間”も入れたい気持ちが強くあって。「これが私を今まで支えてきてくれた人たちです！」という紹介も兼ねた、この先もこのみんなと一緒に頑張っていく決意を示した楽曲でもあります。

――何の予備知識もなくMVを拝見したら、いきなり焔魔るりさんが車に乗って登場したので「おおっ！」となりました。しかも最後はみんなで海を眺めるシーンで終わるという。

HACHI　MVの中の私は、ちょっと思い悩んでいるんですよ。それは私が実際に感じていた気持ち、メジャーデビューに対する責任感や「これからどうなっていくのがいいんだろう？」という気持ちともシンクロしていて、表向きはそういった悩んだ部分を出していなかったのですが、裏ではメンバーに話を聞いてもらったりしていたんです。やっぱり悩みを抱えているときに自分の気持ちを引き上げてくれるのは、事務所のメンバーなんですよね。で、MVのストーリーとしては、思い悩んでいる私をメンバーたちが外に連れ出してくれて、最後はそのおかげでふっ切れた私が自分の歌を取り戻す、という流れになっています。

――それはグッときますね。そういったエピソードを踏まえてか、「Dusk」でのHACHIさんの歌声はいつもより明るくて上向きな印象を受けました。

HACHI　リスナーさんからも「今までは寂しさや失恋の気持ちを歌うのが得意な印象だったけど、今回は明るめの歌声で新鮮でした！」みたいな意見をいただくことが多くて。きっとメジャーデビューに向けて心が強くなったんだと思います（笑）。これはまだ自分でも上手く言語化できないのですが、アルバムの収録を進めていくなかで歌声が変わっていったんですよ。周りの方からも「前作よりもパワーアップしている」と言っていただくことが多いですし、この曲のレコーディングもすごく早く終わったんです。多分、今回メジャーデビューすることで自分の中の心持ちが変わったんだと思います。今回はアルバムを通して色んな曲調に挑戦していて、今までのHACHIとは違ったアプローチの曲も増えているので、それも込みで自分の中で何か意識が変わったんだと思います。

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