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INTERVIEW

2024.11.16

IDOLiSH7、3rd Album“LEADiNG TONE”発売記念!キャスト連続インタビュー【第4回目】代永 翼(和泉三月役)

IDOLiSH7、3rd Album“LEADiNG TONE”発売記念!キャスト連続インタビュー【第4回目】代永 翼(和泉三月役)

3rd Album“LEADiNG TONE”を発表したIDOLiSH7のキャストインタビュー第4回目は代永 翼。アイドルになるという強い夢に向かって、がむしゃらさに努力してきた和泉三月は、仲間と共に様々な困難に立ち向かいながら、ムードメーカーとしてファンに元気を届けるアイドルに。その三月を演じる代永が歩んだ“LEADiNG TONE”までの2年10ヵ月。進化を遂げる姿はどう映っていたのか。

【第1回目】小野賢章(七瀬 陸役)はこちら
【第2回目】増田俊樹(和泉一織役)はこちら
【第3回目】白井悠介(二階堂大和役)はこちら

INTERVIEW & TEXT BYえびさわなち

2年10ヵ月も経っているとは思えない色濃い日々のこと

――2022年1月に発売された2nd Album“Opus”から2年10ヵ月が経ち、待望の3rd Album“LEADiNG TONE”が完成しました。代永さんにとってこの2年10ヵ月はどんな時間でしたか?

代永 翼 楽曲制作期間中にはアルバムのことを意識することはなかったです。アプリは今ストーリーが第6部でひと段落していますが、ファンの皆さんが楽しんでくれる曲を作ったり、記念日楽曲を作ったりという感じでした。だから今回のアルバムを作ると聞いて「そうか!アルバムか!」と思いました。ただ、2年10ヵ月も経っているというのは言われて驚きでした。前作はそんなに前だったのか!って。なんだったら単独ライブ「IDOLiSH7 LIVE BEYOND “Op.7”」をやったのも、つい最近みたいな感覚でいましたから。そんなに経っているんだなあって思っちゃいました。ライブだって3年近く前ってことですし、そこからも『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』(以下、『ムビナナ』)があり、たくさんの活動をさせていただいていたんだなぁ、と改めて感じました。

――今おっしゃっていただいたように、この2年10ヵ月の間にIDOLiSH7は単独ライブ、TVアニメ『アイドリッシュセブン Third BEAT!』第2クール、“BLACK or WHITE LIVE SHOWDOWN 2022”(以下、“ブラホワ”)、そして『ムビナナ』のスマッシュヒット&ロングラン、さらに全国ツアー「アイドリッシュセブン VISIBLIVE TOUR“Good 4 You”」(以下、「G4Y」)や“BLACK or WHITE COUNTDOWN 2023”の開催と精力的に展開を広げていました。そんな様々な展開の中で印象に残っていることは何でしょうか?

代永 TVアニメ『アイドリッシュセブン Third BEAT!』が、ちょうどナギがいなくなりそうなところで終わったので「ここで終わり!?」っていうのはみんなで思っていたんじゃないでしょうか(笑)。他のキャスト陣とも、続きを知っているからこそ、ノースメイアに行って、ナギを取り戻したい!ということを、この2年間よく話してました。そんな話はありつつ、ほかにも『ムビナナ』や”ブラホワ”の生配信と、アプリだけでなく見せていくこともあって、時間が空いているという感覚になる暇もなかったんじゃないかなと思います。止まっているわけではなくずっと続いているのだと僕らも感じることができました。この先どう展開されていくのかな、と思ってもそう思ってたことをすぐに忘れてしまうくらい色々とやらせてもらっていますし、そういう意味でも全部が印象に残っています。

――ライブとの関わりとしても『ムビナナ』も「G4Y」もMCは収録されていますしね。

代永 そうなんです。TVアニメのアフレコの間に『ムビナナ』のMCや“ブラホワ”や「G4Y」も録っていたので、そういう意味でも常に収録もありました。特に「G4Y」は楽しかったですね。それぞれの地方で組み合わせの違う開場アナウンスがありましたし。IDOLiSH7の7人だけじゃなくTRIGGERもRe:valeもŹOOĻのメンバーも関わってのMCは楽しかったです。前に、僕らがステージに登場するときに、CGライブの裏でスタンバイして、彼らの曲が終わって登場することがありましたが、彼らが目の前にいて、しゃべっている姿、そこに立って生きているのを、僕も間近で見てみたいです。IDOLiSH7が好きでたまらない人たちには本当に幸せな空間ですよね。ファンサも同じようにしてくれていますから。

――そんな時間を経て3rd Album“LEADiNG TONE”が完成しました。今のお気持ち、リリースへの感想をお聞かせください。

代永 今回のラインナップを見せてもらったときに「この曲も入るんだ!」「こっちの曲も!」という感想がどんどん出てきて。ある意味、IDOLiSH7のベストアルバムのような印象がありますね。出来上がったらめちゃくちゃ良いアルバムになるだろうなと思いました。お待たせしてしまったところもありますが、様々な場で発表されてきた曲が収録されているので、ものすごく良いものが出来たと思いますし、楽しんでもらえるだろうなという自信もあります。

――それにしてもたくさん歌ってこられましたね。

代永 「マロウブルー」もだいぶ前に録った曲ですしね。この曲、大好きだったんです。アプリで配信されて、ユーザーさんにプレイしてもらった曲で、シングルとして配信もされていますが、「ネクストIDOLiSH7」として一歩先に進んだ彼らを感じてもらえる大事な曲でしたから、アルバムに収録されたことによって、3年近くお待たせしてきた間にこんなにIDOLiSH7が進んできたよということを改めて感じてもらえるなと思いました。「マロウブルー」が収録されていることは嬉しかったですね。

――たしかにアルバムの1曲として聴くことでまた雰囲気や印象の変わる曲もありましたね。

代永 たくさんありますよね。「アヤナスピネル」もそうですし、「WONDER LiGHT」もそうですが。TVアニメOP主題歌というのもあり、歌っていたときのことを思い出しましたし、「NiGHTFALL」も『ムビナナ』のために歌っていた曲だったなあと改めて思い出しましたし。歴史を振り返ることができますよね。何度も聴いていたけれど、アルバムのなかでまた物語として開いていける。IDOLiSH7として歩んできた時間、みんなで一緒に歩いてきた時間をこれまで以上に感じられるアルバムになったのではないかと思います。

「マロウブルー」が見せたIDOLiSH7の新たなステージ

――前作以降の2年10ヵ月という時間をパッケージしたようなニューアルバムの収録曲から、新曲とグループ記念日楽曲について伺います。まずは新曲「Crz Love」の感想や印象をお願いします。

代永 この曲は本当に色気がありますよね。すごく大人な曲だなと思いました。これまでにも大人っぽい曲はあったのですが、すごく大人の恋愛をしているような1曲。ノリも曲調も歌詞も、すべて合わせて今のIDOLiSH7じゃなければ歌えない曲だなと思います。これを初期のIDOLiSH7が歌えるかというと、絶対に無理だったと思うんです。今のIDOLiSH7だからこそ歌える曲だし、各々が色々と経験してきたから出会えた曲だろうなと思います。大人の恋愛を、それぞれみんな自分らしいアプローチで歌えていた気がしています。そこも聴いていただきたいです。

――続いて2022年のグループ記念日楽曲「HELLO CALLiNG」はいかがでしたか?

代永 かわいらしい曲ですよね。この曲から「アイドリッシュセブン」に出会ったとしても、IDOLiSH7というグループの個性を感じてもらえるんじゃないかな。コンテンツのカラーも含めて。ここからゲームを始めてもらうこともできる、入口になるような存在だなと感じます。これまでのファンの皆さんはもちろん、新しく出会ってくれた皆さんも楽しんでもらえる、そんなたくさんの人へ向けた1曲ですし、お洒落でポップですね。かわいらしさもあり、聴いていて楽しいですし、気持ちも明るくなる曲です。

――「Day/Night DiSCO」は2023年のグループ記念日楽曲です。

代永 今までの彼らなら歌わない曲調だなと思いました。「こういう遊び心のある曲を歌ってもいいんじゃない?」っていう気持ちが入っているような印象を受けますよね。「今に乗って踊れ」って、時代に乗って一緒に楽しもうよ!という彼らの声をも感じるような曲だし、懐かしくもあり今っぽくもある、とても良いバランスで作られている曲だなと思っています。ディスコブースや、ちょっとみんなで盛り上がりそうな場所でこの曲をかけながら、わいわい踊ってもらいたいです。これをグループ記念日楽曲として出してくるのはお洒落ですよね。かわいい感じかなと思いきや、ディスコ系でまた新しい2023年のIDOLiSH7を見せる。こういうものもできますよ、というところを見せられたのではないかなって思いました。

――続いて新曲「BE WITH YOU」はいかがですか?

代永 これも「Crz Love」とはまた違う、落ち着いている雰囲気で新しさを感じさせますよね。こちらも大人の恋に近づいている。でも子供っぽさや少年の甘酸っぱい恋愛感が盛り込まれているなぁ、と思いました。IDOLiSH7っぽさもありますよ。曲の紡ぎ出す言葉や歌から魔法を感じます。そう、「魔法」っていう言葉が合いますよ。冬のラブソングとして楽しんでもらえる曲ですね。三月の中の大人であり少年であるようなところを意識しながら歌いましたし、それを感じてもらえるのではないかと思います。

――最後は2024年のグループ記念日楽曲「MEDiUM」です。こちらは「MEDiUM -Extended Mix-」として収録されています。

代永 かっこいいですよね。今までの「かわいい」「キラキラ」というアイナナ感から、ちょっとひと皮もふた皮も剥けて、アイドルとしての見せ方やアプローチの仕方が変わってきたのだな、と感じながらお芝居をさせてもらいました。聴いたときにはびっくりしましたが、色んなことを経験してきた中での記念日楽曲で、物語のある楽曲になっているところにアイドリッシュセブンらしさを感じました。

――先ほど「マロウブルー」のお話も伺ったのですが、改めて今、お話いただいた楽曲以外の収録曲で思い出に残っている曲や思い入れのある曲があれば教えてください。

代永 「WONDER LiGHT」はやっぱり楽曲をもらったときに、作曲にAyaseさんの名前があって、みんなでびっくりしました。IDOLiSH7がAyaseさんに楽曲を作ってもらえるんだという嬉しさもあるのと同時にAyaseさんの曲はすごく難しくて。どこで息継ぎをすればいいのかとか、お洒落なんですけど、上級テクニックが必要とされる歌でした。いざ完成したら、すごく素敵な曲で。『Third BEAT!』の彼らにぴったりだと思いました。Ayaseさんが『アイナナ』の世界観を知って作ってくださったので、白井(悠介)くんとも「めっちゃいい曲だね」って話をしました。この曲からIDOLiSH7のテクニカルな表現力を聴いてもらえるようになったかなとも思います。あとはさっきもお話をしましたが、やっぱり「マロウブルー」ですね。

――この曲が出来たときのことも思い出されますよね。

代永 新しいIDOLiSH7として歩んでいかなければいけない、というストーリー的な状況を象徴する曲調だなと思いました。ナギにとってとても特別な存在であり、それまでIDOLiSH7に楽曲を提供してきてくれていた桜春樹さんが亡くなってしまって、ここからどうしていけばいいのかなとIDOLiSH7としても考えていかなければいけないタイミングでした。そんなときに壮五が「ずっと曲を作りたかったんだ」と話を切り出したんですよね。そのことを言ったらみんなから反発されるのではないかという気持ちもあって、なかなか言えなかったっていうのを聞いた環は「なんでだよ!」って言うんです。もっとそーちゃんは自分の気持ちを言うべきだって。そんなやりとりで環が壮五の背中を押してあげて、壮五はお父さんとも戦って、「自分のやりたいことをやります」という決意もにじませながら作曲した曲。その想いも知ったうえでレコーディングに臨んだので、次に踏み出すIDOLiSH7に、とてもぴったりだったなと思いました。寂しさもありつつ、いつまでも引きずっているわけにはいけないから、どんなにつらくても前を向いていこうねという壮五らしさもある1曲でした。新しいIDOLiSH7はこうやって進んで行くんだと見せてもらった気がしました。

――「TOMORROW EViDENCE」はいかがでしょうか。

代永 やっぱり“ブラホワ”で歌う曲は勝負の曲ですから、三月ならどう気合いを入れるかなと考えながらのレコーディングでしたし、ほかの曲とは心情が違いました。勝ちたいという想い。でも去年勝っているから今年は負けるかもしれないという不安。王者にはそういった想いはつきまといますし、Re:vale先輩たちが感じていたのはこんな想いだったんだとの気づきもある。その想いを感じながら歌いました。三月としてもIDOLiSH7が大好きだし、IDOLiSH7として優勝もしたい。だからこそかっこ良さとかわいらしさの両方を入れました。

次のページ:今の三月には大人の余裕をも感じるように

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