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2024.11.15

『とある科学の超電磁砲』の15年を彩ってきた音楽たちによる祝祭感あふれる1日――”とある科学の超音楽祭”レポート

『とある科学の超電磁砲』の15年を彩ってきた音楽たちによる祝祭感あふれる1日――”とある科学の超音楽祭”レポート

『超電磁砲』15年という歴史は過去から現在、そして未来へと繋がっていく

音楽パート前半戦を終えたあとは、井口をMCに佐藤、新井、豊崎、伊藤のキャスト陣たちが登場、トークコーナーがスタート。

ライブを袖で観ていた佐藤が「なんにもしてないのハアハアしている」とその興奮を口にするなど次々と音楽パートの感想を語ったあとは、アニメ『とある科学の超電磁砲』シリーズを振り返る話題へ。キャストそれぞれが15年前のTVシリーズ第1期の頃を思い出していると、井口が「せっかくメインキャストが揃っているのでただ振り返るだけではございません!」と言うと、ここからはキャスト陣が過去のシーンをその場で演じるという、「嬉し懐かし生アフレコ」のコーナーに突入。

4人のキャストがマイク前に立ち、改めてシリーズの名シーンを実際に演じてもらうもの。第1期での
4人の出会いのシーンに始まり、初春と佐天の病院屋上での感動的なシーンなど、次々と名シーンが現在のキャストによって蘇っていく。途中、新井里美による黒子の「お姉様」をさまざまな声で演じる「お姉様20連発」を挟み、最後は『超電磁砲T』最終話のラストシーンを4人で演じ、アニメ『超電磁砲』の15年を振り返っていった。
トークパートのあとはいよいよイベントもいよいよ終盤戦。まずはfripSideが登場して、ふたたび『超電磁砲』OPテーマを次々と披露。

『超電磁砲T』後期OPテーマ「dual existence」の激しくも切ないサウンドで会場にふたたび熱気を吹き込んだあとは、今度はOVA『とある科学の超電磁砲』OPテーマ「future gazer」で一転してキラキラとしたポップネスを聴かせる。そんな多幸感あふれる客席を、笑顔で見渡す八木沼の表情がまた印象的だった。そんな八木沼がその後のMCで「思い起こせば15年前……」と、これまで数々の名曲を生み出した視点で振り返る。そして「現行fripSideとしてリスペクトと感謝、いろんな想いを込めて」と語って、『超電磁砲T』前期OPテーマ「final phase」を披露して、fripSideのステージを終えた。
”とある科学の超音楽祭”もクライマックス。トリを務めるのは八木沼と南條によるfripSide Phase 2だ。まずは『超電磁砲S』後期OPテーマである「eternal reality」で華々しくスタート。

南條のパフォーマンスも後半に入ってさらにギアが入ったようにパワフルだ。
それに呼応するように八木沼のシンセをはじめとしたバンドサウンドも攻撃的にシフト、ゲーム『とある科学の超電磁砲』から主題歌「way to answer」へとアグレッシブに鳴らし、観客も大きな声で応える。MCでは南條と八木沼が「おひさしぶりです!」と改めてfripSide Phase 2でのご挨拶。ひさびさの再会をみんなで喜び合いながら、南條「私たちのファイナルでは声出しできなかったので、今日この場を借りてたくさん声出してください」と言って、『超電磁砲S』前期OPテーマ「sister’s noise」へと続く。ヒットチャート首位を飾った、「only my railgun」にも劣らない人気を誇る名曲に、会場のボルテージも一気に最高潮に達する。そして最後に残った曲はもちろん、冒頭に15周年バージョンが披露された「only my railgun」をオリジナルバージョンでパフォーマンス。この曲がこの編成で聴かれるのは実に2年半ぶり。2022年当時コロナ禍によって声出しができなかったファイナルライブにはない、多くの観客の声がそこにはあった。さまざまな場所で何度も聴かれた歴史的アンセムが、本来の姿となって眼前に広がっている。そして最後にはオリジナル通りエンディングを迎えた……かと思えば、ふたたびイントロが鳴り、もう一度ギターソロから再開するという”おかわりバージョン”へと突入する。そして”儚く舞う 無数の願いは”というフレーズを南條ではなく、観客が合唱する。かつてのfripSideのライブでは恒例となっていた一連のシークエンスもまた、ふたたび目撃できるのもまた感動的だ。15年という『超電磁砲』の偉大なる歴史を祝福する音楽祭は、こうして幕を閉じたのだった。

『とある科学の超電磁砲』の15年を彩ってきた音楽たちによる祝祭感あふれるイベントとなったこの日。『とある魔術の禁書目録』も含めた巨大な『とある』というユニバースとして今なおノベル/コミック、アニメ、そして音楽というそれぞれのシーンにおいて今なお愛されているなか、その歴史を振り返るという点においても実に感慨深く、しかしその影響力が現在までしっかり続いているという刺激的な音楽イベントという側面も見られた。最後に全出演者がステージ上に集まったとき、キャスト陣からは「16周年でお会いしましょう!」という言葉が聞かれたが、過去から現在を祝う一方で、『超電磁砲』のさらなる未来を期待したくなるそんなイベントでもあった。『超電磁砲』という強大な閃光は未来に向かって放たれた。そしてそこでは、どんな音楽が鳴らされるのかーー今はそれを楽しみしていたい。


■“とある科学の超音楽祭”
2024.11.4@TOKYO DOME CITY HALL
<セットリスト>
M01.only my railgun ₋15th Anniversary version₋
M02.LEVEL5-judgelight-
M03.Grow Slowly
M04.青嵐のあとで
M05.nameless story
M06.ここにいたい
M07.stand still
M08.メモリーズ・ラスト
M09.masterpiece
M10.終わらない歌
M11.Gravitation
M12.No buts!
M13.dual existence
M14.future gazer
M15.final phase
M16.eternal reality
M17.way to answer
M18.sister’s noise
M19.only my railgun

■アーカイブ配信
11月17日(日)〜 期間限定で特典映像付き再編集版を配信!

配信チケット :¥5,500(税込)
視聴可能期間:2024年11月17日(日)18:00 〜 12月1日(日)23:59
チケット購入はこちら:
https://dwango-ticket.jp/project/dBwk7eetSR
※販売期間:12月1日(日)20:00まで

■グッズ事後販売
会場で販売したイベントグッズを「カドスト」で数量限定販売!
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詳細はイベント公式サイトをチェック!
https://event-info.kadokawa.co.jp/toaru-music-festival/

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