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INTERVIEW

2024.11.14

IDOLiSH7 3rd Album“LEADiNG TONE”発売記念!キャスト連続インタビュー【第2回目】増田俊樹(和泉一織役)

IDOLiSH7 3rd Album“LEADiNG TONE”発売記念!キャスト連続インタビュー【第2回目】増田俊樹(和泉一織役)

待望の3rd Album“LEADiNG TONE”をリリースするIDOLiSH7。キャスト連続インタビュー第2回目は、和泉三月の弟で沈着冷静な和泉一織を演じる増田俊樹が登場。前作“Opus”からの2年10ヵ月、IDOLiSH7のこと、音楽のこと、様々考え、感じながら過ごしてきたという彼が感じる3rd Album“LEADiNG TONE”のIDOLiSH7。新たな息吹に乗る歌声に込めたものとは。祈りと重なるその想いに触れる。

【第1回目】小野賢章(七瀬 陸役)はこちら

INTERVIEW & TEXT BYえびさわなち

IDOLiSH7の歌を「作りたい」という想いに委ねていきたい

――2nd Album“Opus”が発売されたのは2022年1月でした。そこから2年10ヵ月ぶりの3rd Albumが完成。そんな2年10ヵ月の間にIDOLiSH7は単独ライブ、TVアニメ『アイドリッシュセブン Third BEAT!』第2クール、“BLACK or WHITE LIVE SHOWDOWN 2022”(以下、“ブラホワ”)の開催、そして『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』(以下、『ムビナナ』)のスマッシュヒット&ロングラン、さらに全国ツアー「アイドリッシュセブン VISIBLIVE TOUR“Good 4 You”」(以下、「G4Y」)や“BLACK or WHITE COUNTDOWN 2023”の開催と精力的に展開を広げていました。IDOLiSH7のキャストを担当されているうえで増田さんが印象に残っていることを教えてください。

増田俊樹 僕が「これをしたい」「こう思ってほしい」というものをぶつけすぎてはいけないと考えている時期でした。コロナ禍中期、後期辺りの時期にこういった活動をし続けましたが、苦しい想いをしていたのは僕らだけじゃなくて。世界中の、地球上のあらゆる人たちが、コロナだけではないですが色んな現実と直面をしたときにつらい想いを抱えるタイミングってたくさんあったと思うんです。そこでやっぱり希望となるのはこういったキラキラした活動をしている方々の、希望に溢れたステージというもので。それが支えになるのかなって思うんです。そういう意味ではこの2年10ヵ月、様々なことを『アイドリッシュセブン』が続けてこられたことは、本当に素敵なことだったのかもしれないなと思いました。一瞬でもいい、どう夢を見せることができるのかということを考えていた時期かもしれないです。

――それだけ求められていたわけですしね。

増田 それはアイドリッシュセブンが培ってきた、積み上げてきた強みなので、こういう時期であってもしっかりと動こうと思えましたね。

――3rd Album“LEADiNG TONE”が完成しました。リリースが決まった際のお気持ちやリリースへの感想をお聞かせください。

増田 僕にとって、楽曲への想いや感想に関しては収録したタイミングで置いてきてしまっているんですよね。なので感想というと難しいですが、これは様々な局面で作られてきた曲と新曲を合わせたアルバムで。ここ数年のIDOLiSH7の軌跡をもう一度皆さんに楽しんでもらえるきっかけになるんじゃないかなっていう気持ちですね。曲を録っていって、最後に「アルバムにします」と言われて「そうなのか!」という気持ちに近いというか。「おめでとう!」みたいな感覚ですね。

これまでのIDOLiSH7の余韻と新しい風

――前作以降の2年10ヵ月をパッケージしたようなニューアルバムの収録曲をご覧になると、どのようなことを感じられますか?

増田 僕にとってここ数年、特にこの3rd Albumに収録されている楽曲のほとんどは、僕がもともとイメージしていたIDOLiSH7という枠組み からひろがっているので、IDOLiSH7が目指しているこれからの世界みたいなものをまだ漠然と見ているような気持ちです。音楽制作の環境も、歌っている自分からするとすごく様変わりしてきたので、まずはこの新しい環境でどういったものを作っていくのか、どこをIDOLiSH7の次のステージにするのだろうと制作側の意見を聞きながら歌ってきたので。

――今回のアルバムに収録されている楽曲は、割とそういった印象に繋がっているということですか?

増田 うんうん。多いと思います。このなかで一番古い曲は「マロウブルー」になるかと思いますが、この辺りは以前からの余韻があるかなあと感じています。「NiGHTFALL」くらいまでは景色が見えるんですよね。「WONDER LiGHT」もまだ以前のIDOLiSH7の楽曲という印象があるかな。

――新しいサウンド感や、以前だったら歌っていなかったであろうタイプの楽曲で幅を見せる印象がありますよね。

増田 そうですね。ちょっと、自分が和泉一織と、IDOLiSH7と付き合ってきた道の幅がいつの間にか広がっているような印象もあって。だから最近はディレクターや作っている側の「IDOLiSH7のこういう楽曲を作りたい」という意思にある程度は委ねながら歌うようにしています。総じて言えるのは、聴いてくれる人たちが幸福になってほしい、と祈りながら歌っているということです。どんな変化があっても、今まで応援してくれていた人たち、これから応援してくれる人たち、須らくIDOLiSH7を信じてくれている人たちを裏切らない曲になることを祈って、いつも録っています。それはすべての曲において変わらない。むしろ、よりそれのみに研ぎ澄まされてきている感覚に近いです。僕から出せるのは祈りしかないかもしれない。そうであってくれー!って。

――たださっきお話をしてくださった「WONDER LiGHT」や「マロウブルー」については、以前のIDOLiSH7の余韻があるとおっしゃっていましたが……

増田 余韻が残っていたと思います。時期的にも。親しみ深いです。慣れ親しんだという感覚での親しみやすさ。変化を恐れてしまっているようなものに対する逆説的な言い方ではありますが、それでも新しい風を入れていたと思うんです。特にAyaseさんですね。

――「WONDER LiGHT」ですね。

増田 Ayaseさんの場合はAyaseさんパワーが強いこともあって、変化を変化だと思わなかったんです。プロデュース曲だという感じが色濃く出たというか。楽曲提供をしてもらえた感覚で。めちゃくちゃわかりやすいですよね。Ayaseさんがトップシーンに出てきて、街を歩いていると自然と耳に入ってくる曲。彼らがそのシーンを作っていると言ってもいいような、楽曲を聴いたときに「Ayaseさんが作った曲です」と聞く前に既にAyaseさん味を感じていました。聴いていて、メロディラインや構成に馴染みがあるなって思ったんです。IDOLiSH7としてではなく増田俊樹として。「こういう曲、最近聴いたことがあるな」とか「この人の曲っぽいな」とか、「どういうバックボーンで作られてきた音楽ジャンルなんだろう」と、感じることも多かったですし、パワーのある曲なのでまた特別なのかもしれないですね。

――先ほどあげてくださった「マロウブルー」はいかがですか?

増田 「マロウブルー」も当時はちょっとかっこいい曲寄りの作り方をしていたけど、あれは4グループが同時に楽曲を解禁して、その組み合わせもありましたよね。バランスのとり方がIDOLiSH7だけじゃなくなってくるので、説明を楽曲から補完できると思うんです。ほかにもそういった説明ができるのが「TOMORROW EViDENCE」。「ブラホワ」での楽曲でしたが、この曲の出るタイミングって結局バトルじゃないですか。対象が増える。お客さんだけではなくTRIGGER、Re:vale、ŹOOĻ。彼らを倒すためにはどんな曲にするのか。勝てなかったとしても悔いの残らない曲にするにはどうしたらいいだろうかということがある楽曲だなと。

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