10月28日に大宮・ソニックシティ 大ホールで行われた“TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』3期OP&ED主題歌リリースイベント”。Liella!の、伊達さゆり(澁谷かのん役)、Liyuu(唐 可可役)、岬 なこ(嵐 千砂都役)、ペイトン尚未(平安名すみれ役)、青山なぎさ(葉月 恋役)、鈴原希実(桜小路きな子役)、薮島朱音(米女メイ役)、大熊和奏(若菜四季役)、絵森 彩(鬼塚夏美役)、結那(ウィーン・マルガレーテ役)、坂倉 花(鬼塚冬毬役)の11人が最高のライブと楽しいトークで、ファンを楽しませた。本ページでは2回目の模様を中心にレポート。
TEXT BY 塚越淳一
PHOTOGRAPHY BY 髙橋定敬、笹森健一
10月より放送がスタートしたTVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』3期のOP主題歌「Let’s be ONE」とED主題歌「DAISUKI FULL POWER」の発売を記念したリリースイベント。無料での生配信もあったが、現場の熱気は映像では伝わりきらないそれ以上のものがあった。11人が1列になり、ポーズを取って登場したときの大音量の大歓声。そのファンの熱を受け止めて、Liella!が、OP主題歌「Let’s be ONE」を、キラキラ輝きながら歌っていく――。
『ラブライブ!スーパースター!!』は、1期ごとに学年が1つずつ上がり、その都度、新メンバーが加入していく物語になっている。それが大きな魅力になっていて、先輩・後輩の関係性や同級生だからこその絆が色濃く感じられるのだ。
今回のイベントで何が感動的だったのかというと、3期生の結那が担当するウィーン・マルガレーテと坂倉 花が担当する鬼塚冬毬が、Liella!のメンバーとしてスクリーンで踊っていて、それとシンクロしてパフォーマンスをするステージ上での11人が見られたことだ。キャストの11人は、すでにLiella!として何度もステージに立っているのだが、11人のメンバーがパフォーマンスする映像とシンクロしたのは初めて。1年生のマルガレーテと冬毬が笑顔で踊っている姿と、ステージで笑顔で踊っている2人が本当に楽しそうに感じられて、これが新たなスタートのようにも感じた。(ちなみにTVアニメでは、3期生はまだLiella!の一員になっていないので、OPアニメーションは、少し先の姿となる)
2年生である2期生の4人は先輩としての頼もしさが感じられ、3年生である1期生の5人は、みんなを引っ張っていっている。どことなくそんな空気感を感じながらのパフォーマンス。“約束をしよう”と小指を合わせ、“僕らひとつだよ Let’s dream!”と人差し指を突き出して掲げていく振付も、Liella!の絆や想いが感じられ素晴らしかった。
OP主題歌を歌ったあとの自己紹介では、それぞれが観客を煽り、観客もそれにものすごい声で応えるというやり取りが繰り広げられる。その後は、新衣装の紹介へ。黒い羽のあしらい方や学年ごとに色が少し違っていたり、お気に入りのポイントをアピールしていく。ここで大熊和奏が唐突に「明日、誰の誕生日なの?」と問いかける。教えてほしいと言われ「明日は、米女メイちゃんのお誕生日です!」と嬉しそうに言うと、〈1回目〉公演に引き続き、みんなでメイの誕生日をお祝いする。バースデーソングを歌い、赤いペンライトをろうそくに見立て「ふぅー」と消していく。大熊と薮島朱音も、ファンに大人気の四季とメイの関係性を表現してくれて、とても温かい気持ちになった。
トークコーナー「投書箱」では、会場&配信で見ているファンからのメッセージを読み上げていく。シングル「Let’s be ONE」のカップリング曲「青春HOPPERS」について、メンバーの個性に合った歌詞が良いなど、ファンの考察がとても鋭い。キャストも、鈴原希実が“キズつこうぜ青春だ”という歌詞について「青春って、キズつきもするけど輝いているみたいなところがあるから、すごく良いなと思いました」と語ると、隣に座っていた絵森と岬が激しく共感していた。
また、“お行儀よく並ぶ五線譜も”というパートを歌っている青山なぎさは、担当する恋に関わりの深いこの“五線譜”という歌詞を、これまでも歌ってきたと話し、今後もこの言葉が出てきたら歌っていきたいと意欲を見せる。結那もマルガレーテとして〈宝石よりもまぶしい!〉と歌ったことについて、熱く語る。マルガレーテはLiella!加入前、ソロで、宝石を意味する「エーデルシュタイン」という曲を歌っていた。そこで本物の宝石になりたいと歌ったマルガレーテがLiella!と出会い、歌の楽しさを知る。「宝石よりまぶしいと思えているマルガレーテちゃんが存在しているのがすごく嬉しくて!このフレーズを歌うときは笑顔になります」と語る。物語を知っていると解像度が高くなる歌詞、これはラブライブ!シリーズの大きな魅力と言ってもいいだろう。
また「DAISUKI FULL POWER」のジャケットについての話も盛り上がっていた。TVアニメ1期から3期のED主題歌のジャケットを並べ、メンバーの関係性などを考察し盛り上がるキャスト陣。今回のジャケットは、冬毬がマルガレーテを笑わせているのだが、「笑わせてみなよ」と結那が坂倉に振っていたのも面白かった。さらにTVアニメのエピソードについてもたっぷり語り合う。毎話、胸が締め付けられるような感動エピソードの連続なので、TVアニメもじっくり楽しんでほしい。
その後も、カメラに抜かれたときのかわいいポーズをしたり、11月1日が誕生日の鈴原を、メイのときと同じくみんなでお祝いをしたり、ジェスチャーゲームを楽しんだり、盛りだくさん。11人いるので、誰かと誰かが遊んでいたり、カメラに向かって、色々な表情を見せたり、ずっとファンを楽しませてくれるのがLiella!のすごさだ。そんな笑顔が絶えないトークコーナーのあと、ライブコーナーへと移っていく。
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