INTERVIEW
2024.09.30
――皆さんはReoNaさんの楽曲、堀江さんはLiSAさんの楽曲も通じて『SAO』楽曲の制作に関わっていますが、『SAO』シリーズの魅力や、『SAO』シリーズの楽曲を作るうえでの作品に対する印象はどういったものをお持ちですか?
毛蟹 僕はオンライン小説として投稿されていた頃から『SAO』には触れているんですが、その時に“新しい王道だな”と思ったんです。なので、概念的な話になってしまうんですけど、楽曲に関しても新しい王道をテーマにできるとずっと思っているので、「ANIMA」「VITA」「Till the End」など、『SAO』の楽曲は自分の中のものを真っ直ぐに出しているつもりでいます。まぁ、出すたびに身内の皆さんからは“君は捻くれているね”と言われるんですけど、僕は真っ直ぐいるつもりなんです。道が曲がっているだけです。
全員 あははははは(笑)
堀江 自分は割と思い返せば、色々と長くお世話になっていて、(堀江が編曲を担当した)「シルシ」からだとしたら……、どれくらい経っているんだ?
ReoNa ……私が中学生だったから。
全員 (笑)。
堀江 リリースが2014年だから10年ですね。『SAO』は、壮大なスケール感の真新しさと、最終的には人間じゃない人も含めて、人の心に集約していく普遍さの二面性というか、ここがすごく面白いところなのだとずっと感じていて。音楽において独創性と当たり前さをどう混ぜ合わせながら両立させるかというところは、『SAO』の音楽をやるにあたってそこは昔も今も自分のなかで実現したいテーマだったので、それをずっとやり続けています。無機質になりすぎてもいけないし、かといって有機的に甘んじすぎてもいけない。新しくしようとしすぎても、それによって失われるものもある。かといって、人の音楽であることに終始しすぎると没個性になりすぎる。そこの見極めはクリエイター目線としては怠ってはいけないなというのはずっと考えているつもりです。
ハヤシ 『SAO』は、普通にただの1人のアニメオタクとして関わらせていただく前からアニメを見ていたので、人生何があるかわからないなぐらいの感触でいます。『SAO』に限らないのですけど、やはり作品に対してオタク心を忘れないというか、この作品の何が楽しいのか、聴く人はこの作品のどういう部分を愛しているのか、キャラクターたちの魅力はどこなのかというのを常に考えて、それをReoNaが歌う意味としっかり照らし合わせて考えて作っています。あと、シリーズの魅力でいうと、僕は理系なのでSFとしての部分にすごく惹かれます。VRMMOという世界をこれだけ生み出しているし、しかもVRMMOって現実には存在していないのに、今やみんな当たり前にわかるじゃないですか。
堀江 確かにまだない。
ハヤシ フルダイブと言ったらみんなわかるし、そういう世界を作り出しているのもすごく画期的で。そのゲームの中でAIは命足り得るかとか、シミュレーション仮説みたいな話にも踏み込んできつつも、基本は少年漫画的というか、ファンタジー、ヒーロー活劇としての面白さが常にある。そういう浅いところでも深いところでも楽しめるのは作品としての魅力なのかなと思います。なので、なるべくそこに誠実な作品を作るように心掛けています。
荒幡 皆さん愛が溢れていますね。先ほども話した通り、自分はReoNaを通してこの作品を知りました。そもそもアニメというもの自体見てこなかった人間で、漫画とかも全然読まなかったんですけど、そのうえでこの作品見た時に、初心者でも見やすかったという印象がありました。話がどんどん展開していくし、そのなかでいろんな事件が起きて、必ずどこでも泣ける要素があったりする。だからこれが新しい王道なのだとしたら、他のアニメも見てみようかなと思う感じの面白さでした。キャラクターみんなが命懸けだから、ReoNaがステージで『SAO』の曲を歌うときも触発されて、(キーボードを演奏している)自分も命懸けだもの。
ReoNa いつも命を懸けて、命を削って、魂を削って演奏してくださっているのが伝わってきます。
――ReoNaさんは神崎エルザも含めたら10曲以上『SAO』楽曲を歌っていますが、『SAO』の魅力のほかに、ご自身のアーティスト性と『SAO』の世界観と相性をどのように感じていますか?
ReoNa 『SAO』は私も元々アニメを見ていて、初めて『SAO』本編に関わらせてもらったのはアリシゼーション編になります。『SAO』シリーズのなかでも、アリシゼーション編は重く苦しい戦いが続いているし、人間と同じように記憶や感情があって、自分で考えて動くAIは人間と何が違うのかといったテーマを扱っていたので、そういう意味では絶望系アニソンシンガーとしてこの物語を違和感なく背負わせてもらえたという意識がありました。特に私は記憶について固執して生きてきた人間で、なるべくすべてのことを忘れたくなかったり、人から覚えていてもらいたかったり、そういった自分自身のなかに元々ある気持ちとシンパシーを感じる部分がアリシゼーションの物語にすごくたくさんあったので、ケイさんや毛蟹さんが作り上げた音楽に自分の気持ちを乗せるのはとてもスムーズだったと思います。
――それこそ「VITA」では作詞に関わられたりして、『SAO』の世界観に密に関わっています。
ReoNa アーティスト人生の横にずっと『SAO』という作品がいてくれるので、本当に一緒に歩ませていただいている気持ちもありますし、自分自身の変化や成長に伴って、お歌で表現できることも広がってきたり、踏み込めるところも広がっている感覚がすごくあります。
――今回の新作ゲームに対してどんな期待がありますか?
ReoNa 私はみんなでゲームを一緒にやりたいです。やっとみんな一緒にレイドバトルができるゲームになるので。
毛蟹 『フラクチュアード デイドリーム』に関しては、その自由度がどれくらいの自由度の高さなのかはすごく気になる。やりたい放題できるというのは事前に聞いてはいるんですけど。
――今回のゲームは敵味方関係なく色んなキャラクターがプレイアブルになっています。皆さんでプレイするとしたら、『SAO』のキャラクターで誰を使いたいですか?あくまで自由に、実装されていないキャラクターでもいいです。
荒幡 僕、アリス使うわ。アリス推しだから。
毛蟹 ピトフーイ使おうかな。
ReoNa 私はユージオを使いたいです。
毛蟹 でしょうね(笑)。
ReoNa でも、ゲーム的なプレイスタイルで言ったら、レンちゃんも楽しそうだな。アジリティ特化型のガンナー。
堀江 いやいや、普通にキリトでしょう。割と皆さんマニアックなとことか、愛情深いキャラで行くけど、僕は絶対そっちじゃなくて、基本的にゲームをする時は1番メインのキャラを使うことを徹底しているので。キャラクターが好きかどうかとはまた別です。
ハヤシ でも曲を作るときは後方支援(笑)。
堀江 自分とゲーム性とは別なので(笑)。
ハヤシ 敵キャラも使えるんでしたっけ?であればヒースクリフとかですね。敵キャラ使いたがりなので。
――敵キャラの方が惹かれるんですね。
ハヤシ あんまりちょっと主人公とかじゃないので……。
堀江 この2人、絶対真反対です(笑)。
●楽曲情報
家庭用ゲーム『SAO フラクチュアード デイドリーム』主題歌
「私たちの讃歌(ウタ)」
9月30日配信
作詞:ReoNa、ハヤシケイ(LIVE LAB.)、⽑蟹(LIVE LAB.)、rui(fade)、Iruma Rioka(LIVE LAB.)、神崎エルザ
作曲:荒幡亮平、堀江晶太、rui(fade)、⽑蟹(LIVE LAB.)、ハヤシケイ(LIVE LAB.)、神崎エルザ
編曲:荒幡亮平、堀江晶太、宮野幸⼦(SHANGRI-LA INC.)、⽑蟹(LIVE LAB.)
●ライブ情報
神崎エルザ starring ReoNa ✕ ReoNa Special Live “AVATAR 2024”
2024年10月19日(土)
開場 17:00/開演 18:00
会場:東京ガーデンシアター
全席指定 ¥8,800-(税込)
▼チケット一般発売中
e+ https://eplus.jp/avatar/
ぴあ https://w.pia.jp/t/avatar24/
ローチケ https://l-tike.com/search/?keyword=70821
アニメイト https://animate-onlineshop.jp/pn/pd/2907561/
お問合せ ホットスタッフ・プロモーション 050-5211-6077 (平日12:00〜18:00)
■ReoNa ONE-MAN Concert “Birth 2024”
2024年10月20日(日)
開場 17:00/開演 18:00
会場:東京ガーデンシアター
全席指定 ¥8,800-(税込)
※チケットSOLD OUT
問い合わせ:ホットスタッフ・プロモーション 050-5211-6077 (平日12:00〜18:00)
●リリース情報
アニメ『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅡ』OPテーマ
「GG(ジージー)」
10月4日(金)24時より配信予定
スマートフォン向けFateRPG「Fate/Grand Order」「奏章Ⅲ 新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション」TVCM楽曲
「Wonderer (feat. ReoNa)」
アーティスト:スパイラル・ラダー
ボーカル:ReoNa
作詞・作曲・編曲:スパイラル・ラダー
配信中
https://anxmusic.lnk.to/GjuOse
「Believer -English ver.-」
作詞・作曲・編曲:毛蟹(LIVE LAB.)
訳詞:Konnie Aoki
配信中
https://reona.lnk.to/Believer_Englishver
「オムライス」
作詞・作曲:傘村トータ (LIVE LAB.)
編曲:荒幡亮平
配信中
https://reona.lnk.to/omeletterice
アナログレコード
神崎エルザ starring ReoNa NEW Analog Record
『ELZA / Prologue』
ミニアルバム「ELZA」「Prologue」合計10曲を再構成・リマスタリング
11月3日発売
詳細はこちら
https://smu.lnk.to/ELZA_Prologue
©2023 時雨沢恵一/KADOKAWA/GGO2 Project
ReoNa オフィシャルサイト
https://www.reona-reona.com/
ReoNaオフィシャルX
https://x.com/xoxleoxox
https://x.com/ReoNaStaff
ReoNaオフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/channel/UCyUhtF50BuUjr2jOhxF3IjQ
「ソードアート・オンライン フラクチュアード デイドリーム」公式サイト
https://fd.sao-game.jp/
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