【特集】「学園アイドルマスター」川村玲奈（篠澤 広役）インタビュー――天才肌の広と向き合うなかで気づいた、未知の「光景」に踏み出す楽しさ

補習組3人の収録は、ほかの2人との温度差も楽しい

――どの曲もそうですが、広の声ってただただふんわりして弱いように聴こえつつも、その中に芯があるように感じます。

川村　広ちゃんは、意外と自分の意思や気持ちをはっきり言う、我の強い女の子でもありますからね。プロデューサーに「明日ライブする」とか言い出しますし。そういうところは、私が最初に描いていたキャラ像とはだいぶ違っています。そこがかわいいですけど、こんなに我の強い女の子とは思っていなかったです。

――親愛度コミュでも、プロデューサーに対して結構強引に我を押し通すシーンがありますね。

川村　そうなんです。意外とグイグイいくタイプです（笑）。

――そういう意味で、コミュの収録も進んだ今、改めて広の印象はいかがですか？

川村　「うまくいかないこと」に喜びを感じる子ではありますけど、ただMっ気のある女の子ではないと感じています。自分の意思がすごくはっきりしていて、素敵な性格だと思いますし、自分ができないことに対して「ままならないね」と笑えるのは本当に強いなと思います。自分も広ちゃんのようにメンタルが強くなりたいなと憧れる部分もあります。

――強気の子の方が一見するとメンタルも強そうに思えますが、実は広ってメンタル最強というか。そんな広とプロデューサーのやり取りも面白いですよね。広のシナリオは伏見つかさ先生が担当していて、さすがだなと思いました。

川村　すごく面白いですよね。台本をいただくたびに毎回笑っています。広ちゃんとプロデューサーさんは本当にいい関係で。

――他の子との絡みでは、補習組の子たちとの関係性も話題です。孤高の天才みたいな感じになるのかなと思いきや、この3人の組み合わせは楽しいですね。

川村　収録もすごく楽しいです。3人で収録することも多いですが、広ちゃん以外の2人は熱量のあるキャラクターなので、ずっと叫んでいるんです。私だけずっとローテンションでボソボソと喋っているから、2人との体温が違っていて。2人とも収録が終わると「暑い〜！」って感じなのですが、私は全然そんなことなくて（笑）。その感じもすごく楽しいですし、3人の絡みが大好きなので、これからももっと見たいです。

――今後も楽しみにしています。楽しみといえば、10月14日から“学園アイドルマスター DEBUT LIVE 初 TOUR -初恋公演-”が開催され、いよいよ川村さんたちの出番が来ます。ライブへの意気込みをお聞かせください。

川村　レッスンは順調に進んでいますが、広ちゃんとして表現するのに苦戦しています。声量に関しても、ライブだと普通のレコーディングとは違って、ちゃんとマイクに乗せるように歌わないといけない問題もありますし。ソロ曲の振りもすごく難しく、悩みながらいつもレッスンしています。ですが、広ちゃんならステージでこんな風に歌うんじゃないかな？と自分なりにいっぱい考えて、いいライブにできたらなと思っています。

――「光景」の間奏での華麗なダンスも期待していいでしょうか？

川村　そ、そうですね、頑張ります（笑）。期待していてください、と言ったらハードルが上がってしまいますが、ゲームのライブシーンに近づけるように頑張っています！

――初ライブツアー開催記念の3曲「がむしゃらに行こう！」「Howling over the World」「ミラクルナナウ(ﾟ∀ﾟ)！」は、広として歌ってみてどうでしたか？

川村　一番難しかったのは「Howling over the World」です。かっこいい楽曲ですが、あまり声量を出してかっこ良く歌うと広ちゃんではなくなるので、声量を抑えつつも、その中に感情をしっかり乗せるのが本当に難しくて……。さらに、キーの高低差があるので、広ちゃんを意識しながら歌うのが大変でした。逆に、「がむしゃらに行こう！」と「ミラクルナナウ(ﾟ∀ﾟ)！」は、「キミとセミブルー」などで明るい系の曲を広ちゃんはどういう歌い方をするのか想像ができていたので、楽しくレコーディングできました。

――楽曲もライブもほかのアイドルたちとの絡みも、色々楽しみにしています。ありがとうございました！

●リリース情報
初星学園
篠澤広 1st Single「光景」
9月25日（水）リリース