かわいさと楽しさと、大切な友達への思いを全部込めて。吉武千颯＆後本萌葉、『わんだふるぷりきゅあ！ざ・むーびー！ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険！』エンディング主題歌「Happy≒Future」を語りつくす！

「わんぷり」ならではの絆とバディー感を歌に込めて

――2人で歌う感覚は持ちやすかったということですが、歌っていて難しかったところはありましたか？

吉武　難しかったというか、それこそ「友達」がテーマの1つだとさっきお話ししましたけど、歌詞の中には楽しいワードばかりではなく、“転んだりすりむいて　メゲたりもした”みたいな、ハッピーではない部分もストレートに書かれていると思ったんです。“嵐が来ても負けない”も、それは「みんながいるからだよ」という気持ちを込めて、一緒に悔しい思いをしても時間が経てば思い出になる、友達と一緒に経験したことが未来のハッピーに繋がるよ、という曲なので、そこの表現は意識したと思います。

――悲しい出来事を悲しく歌うのではなく。

吉武　プリキュアたちも、ずっと全部ハッピーに過ごしてるわけではないじゃないですか？　プリキュア同士でケンカするときもあるし、こむぎと（犬飼）いろはが言い合う回もありましたし。

――第6話（「こむぎ、いろはとケンカする」）ですよね。

吉武　それを経験したからこそ絆がさらに強くなりましたし、特に「わんぷり」はバディ感が強いので。

――こむぎといろはの経験が第21話でのユキと（猫屋敷）まゆのエピソードにも繋がるように。

吉武　そうそうそうそう。あと、今回は映画のエンディング主題歌なので、「わんぷり」のキャラクターたちもそうですけど、今までのシリーズのことも思い出しながら歌わせてもらいました。

――後本さんはいかがですか？

後本　歌詞を見ていて、“『成るように成る』”とか“涙も宙を舞い上がれば　「キラキラになる」”とか、悲しいことを全部ポジティブに変換していて素敵だな、応援歌みたいだな、と思っていたんです。だから、つらいことや悲しいことがあったときにこれを聴いて、元気になってほしいと思っていたんですけど、特に私が歌うパートにそういう歌詞が詰まっていたので、どうやったら伝わるかを一番に考えていました。難しかったという意味では、さっきお話しした2番の“Ha・Ha・Ha・Happy”で私が先導するところですね。甘えん坊さんの千颯ちゃんをイメージしたんですけど、やっぱり私は千颯ちゃんに甘えて生きてきたので。

レコーディングのときは、「いや、ちはやお姉さんはそれじゃついていかないよ」「もっと引っ張るつもりで」とディレクションで言われて、何回かテイクを重ねた記憶があります。

――引っ張っているところをどう表現したんですか？

後本　テンションをパーン！って上げていきました。千颯ちゃんの声はすごく明るいし、かわいいから、こういうポジティブな歌詞を歌うとキラキラするシンガーなんですよね。その千颯ちゃんを引っ張るということで、「もっと元気に」「もっと元気に」とテイクを重ねていきました。

――「Happy≒Future」を歌ってみたいという方へのアドバイスもぜひお聞かせください。

吉武　大好きなお友達と一緒に歌ってほしい気持ちもありますけど、もし1人で歌うときも、その大好きなお友達やその子との思い出を思い浮かべながら歌ってもらえると、よりHappyで、Futureに繋がる楽曲になるんじゃないかと思います。具体的には、“キラピカ”とか“キラキラ”とか“ポカポカ”といったワードがあるので、一緒に過ごすと楽しいところを思い浮かべながら歌うとか。私も、みんなで手をつないで歩いているところを想像しながら歌っていました。

他に意識したところとしては、A・Bメロでは1人ずつ歌っているのがサビで2人になるんですけど、その直前の“反応しあう”では、クレッシェンドみたいな感覚を意識していました。自分の歌詞カードの、そのサビ前のところにマークを書いていたんですけど、サビに向かう感情の高鳴りを意識する、というのかな。

――ソロパート後に合流し、そこでクレッシェンドした先にさらにサビの本流がある、という感じですね。

吉武　そうですね。「行くよ、行くよ♪」「楽しいね」ってなるサビなので、やっと合流した嬉しさを“反応しあう”で表現しました。まさに「Happy！」みたいな。

後本　私はやっぱり、大切な方と歌っていただいた方がノリやすい歌詞だと思っているので、カラオケとかでお友達と歌ったらすごく楽しいと思います。私が意識したところは、2番の“屈んだら思い切り　ジャンプしよう”で、ここは本当にジャンプをして歌っていました。

――レコーディングブースで？

後本　はい。軽くですけど。だからそこでは皆さんもジャンプしてみたらいいかもしれないです。

ステージで歌うときも2人の仲良しを感じてもらえるように

――今回の『わんぷりむーびー』はもちろん、TVシリーズでもそれぞれオープニング・エンディング主題歌を担当されているお二人ですが、「わんぷり」をどのような作品だと感じていますか？　歌う際の気持ちに反映されるところだと思いますが。

吉武　戦わないで浄化する、というところが私の中ではすごく大きいですね。私も実家で犬を飼っているからこそ、自分と重ね合わせちゃいます。ユキが人の姿になったとき、「いつも一緒にいて、大丈夫だよって励ましてくれてたでしょ。言葉が通じなくても、伝わってたよ」ってまゆちゃんが言ったシーンとか。毎週泣いちゃいますし、親からも「毎週泣いちゃうんだけどどうしよう」みたいなメッセージが届きます（笑）。

あと、「わんぷり」を見て動物好きになってくれる子たちもいると思っていて。大人でも知らないような知識を（兎山）悟くんが教えてくれますし、命の大切さや色々なことを伝えながら、楽しさや温かさもたくさん詰め込んだ作品だと感じています。オープニング主題歌の「わんだふるぷりきゅあ！evolution!!」を録ったときは放送前でしたけど、毎週観て、イベントなどでもたくさん歌っていくと、歌詞の意味を色々と発見することが多いので、アニメと一緒に楽曲も成長していけるように頑張ろうとも思っています。放送終了後に歌う主題歌ってやっぱり違うんですよ、いつも。

後本　私は、「わんぷり」には「かわいい」が詰まっていると思っていて、それはもう涙が出てくるくらいなんです。それに、ポカポカで本当に優しい世界ですよね。第1話から感動していたんですけど、毎週が癒しの時間です。お仕事に行く前とか、電車に乗っているときでも「わんぷり」を観るとほっこりしちゃいます。この間の（第22話）「わんだふるご～！」でこむぎといろはが（ドッグスポーツの）アジリティに挑戦したとき、自分たちだけのコマンド名をつけたんですけど、ホップを「だいすき」、スルーを「なかよし」、スタートを「わんだふるご～」にするんですよ。それで、「だいすき！だいすき！」「なかよし！なかよし！」って叫びながらぴょんぴょん跳ねながらガルガルになったリスさんに迫っていって。

吉武　かわいかったよね。

後本　かわいくて、それで泣けてきて。印象に残っていますね。

――とにかく「かわいい」にやられているんですね。

後本　やられています。「なかよし」「だいすき」って気恥ずかしくてなかなか言えない言葉ですけど、ストレートに思いを伝え合うところが本当にかわいくて素敵ですね。言葉が通じなくても気持ちが通じ合うところも素晴らしいですけど、言葉で伝えられるなら伝えたいって思いました。

――では、ぜひ今。

後本　（吉武に向かって）大好きです。

吉武　ありがとう、大好き！

――そういうときの後本さんの反応の速さも素晴らしいですね。

吉武　すごかった！　一瞬で来ましたね。

――今後、2人で歌うことを想像するとどんな気持ちですか？

吉武　その日がいつなのか楽しみです。多分、ライブやイベントで披露するときは振りが付くと思うんですけど、2人で目線を合わせながら歌いたいですね。ステージが広くて離れているときも、「私たちなら平気だよ」ってお互いの気持ちを通わせながら、皆さんの前で歌えたらいいなって思います。

後本　立つ位置が決められていなかったら千颯ちゃんとずっと手を繋いで歌いたいです。

吉武　かわいい（笑）。いいですよー♪

後本　2人の歴が長いという話もしましたけど、そういうところはライブ中に目を合わせた瞬間でも伝わるものかな、と思うので。友達と手を繋ぐことの大切さみたいなものも伝えられたらいいですね。

●リリース情報
『わんだふるぷりきゅあ！ざ・むーびー！ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険！』主題歌シングル
2024年9月11日発売

【CD+DVD】

品番：MJSS-09381～2

価格：￥2,200（税込）

【通常盤】

品番：MJSS-09383
価格：￥1,320（税込）

【収録内容】
＜CD＞
1.大好きのキズナ
歌：石井あみ・北川理恵
作詞：こだまさおり　作曲・編曲：馬瀬みさき
2.Happy≒Future
歌：後本萌葉・吉武千颯
作詞：青木久美子　作曲・編曲：馬瀬みさき
※各曲のカラオケ（CD＋DVD：オリジナル・メロディ・カラオケ/通常盤：オリジナル・カラオケ）を含む4曲入り
※DVDには、映画予告編映像などを収録予定

【初回特典】
・キャンバスブロマイド（スーパーアート6色印刷）
・「わんだふるぷりきゅあ！LIVE2024」購入者限定配信視聴券500円割引クーポン