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2024.09.04

無数の輝きが繋がれた先には、一等星のようにきらめく笑顔が―― “Animelo Summer Live 2024 -Stargazer-”DAY2・速報レポート

無数の輝きが繋がれた先には、一等星のようにきらめく笑顔が―― “Animelo Summer Live 2024 -Stargazer-”DAY2・速報レポート

8月31日、さいたまスーパーアリーナにて“Animelo Summer Live 2024 -Stargazer-”(以下、アニサマ)のDAY2が開催。毎年夏恒例の世界最大級のアニソンフェスの2日目は、幕開けを飾った奇跡のコラボや力いっぱいの“祈り”など、初日同様にアーティストが星々のようにそれぞれの素晴らしい輝きを放って作り上げていった。

TEXT BY 須永兼次

話題の楽曲や出演者が続々登場!前半戦から大充実のステージ

DAY2も、開演前に“REALITY × アニサマ ~スターVシンガーオーディション~”の勝者によるオープニングアクトが。まず1人目・ぷりんせすは、イエローのペンライトが光るなか、軽快でポップなナンバーをキュートに歌って魅了していくと、2人目・水瀬ななは曲中コール部分について説明してから歌い始めると、みずみずしくて歌声の乗りも非常によく歌唱。最後にはサビのコール部分が会場中で揃えさせて、本編前に場内を盛り上げてくれた。

そしてOP映像を経て、場内には涼宮ハルヒ(CV.平野綾)と小鳥遊六花(CV.内田真礼)のセリフが続けて流れると、大歓声響くステージに平野と内田が登場。「INSIDE IDENTITY」から“京アニ”作品繋がりのスペシャルコラボが幕を開ける。交互に歌われたA・Bメロでは、曲もあってか内田がややキャラ声寄りに歌っていたように聴こえたのも印象的なポイントだ。客席は赤とオレンジに染まり高ぶりを表すと、そのままメドレーで「Lost my music」へ。変わらずまっすぐに力強く想いを届ける平野の姿に観客のテンションはさらに上がっていき、サビ最後「I still I still――」の部分では大合唱が起きていた。

歌唱後、2人とも満面の笑みでのMCで喜びをあらわにすると、ステージには平野が残って、赤いペンライトの輝きへの感激や再び『ハルヒ』曲を歌えることへの感謝、さらには未来への想いを伝えると、ギターを提げて「God knows…」を歌唱。ギターをかき鳴らしながらの力強い歌声で、背負ったアニメ映像の中の体育館のように観客を魅了。堂々たるハルヒと重なる姿を、また見せてくれた。

続いて太陽と踊れ月夜に唄えが、『愚かな天使は悪魔と踊る』のOP映像を背負い、そのOPテーマ「オトワ」を披露。ライブを通じて磨かれてきた非常に綺麗なフォーメーションと、フレッシュな歌声をもって一曲入魂のステージをみせる。後奏部分ではセンターステージへとダッシュし、360度から大きなコールを浴びて初出演のステージを締めくくると、LEDスクリーンには『フラガリアメモリーズ』の3ユニットを紹介する映像が。それを経て、まずはRED BOUQUETが1人ずつスポットを浴び、赤く染まった場内にコールを巻き起こしながら「EVER RED」を歌唱。続いてBLUE BOUQUETがトロッコに乗って登場し、セリフに呼応して青空のように染まったアリーナに「青空のメモリー」とともにきらめきを振りまくと、2階ステージにNOIR BOUQUETが現れ「ALL SO BAD」に乗せラップを展開。客席から大きなコールを引き出していた。そしてステージに全員集合すると、なんとそこにハローキティが降臨!客席をバックに記念撮影を行ない、この日出演の3ユニット・17人での「Bouquet of Wishes」へ。ソロパートで各々が個性あふれる歌声を響かせるのはもちろん、1曲の中に各ユニットの特色も表して、再び一体感を作り上げつつ披露していった。

そしてセンターステージにちゅーたん(CV.早見沙織) feat. HoneyWorksが登場し、「すきっちゅーの!」で一瞬にして客席の色をピンクに変える。ソロとは全く違い、楽曲やキャラクターに徹底的に寄り添う早見。それは、大きく上がったコールに「全然聴こえないっ♡」と小悪魔さも見せたMCでも同様だ。さらにその世界に引き込んだところで、2曲目「可愛くてごめん」ではサビでは「CHU!」から始まる部分にキュートなフリを交えたり「人生楽しんでごめん」のフレーズで満面の笑みを見せたりしながら、歌声にも生ならではのニュアンスを乗せ、キャラ性をさらに爆発させて魅了してくれた。

続くカノエラナは、ステージ中央にスッとリフトアップして歌い始めた「Queen of the Night」を、ぐっと深みを感じさせる歌声を芯強く大会場へ堂々と響かせていく。力感なくスーッとまっすぐ飛んでくるのに心にしっかり刺さる確固たる、魅力あふれる歌声で、アニサマの舞台に見事に登場してみせた。そしてもう1曲「イロドリ」では、じんわりとした入りから徐々に歌声はエモさを増し、サウンドとともにぐいっと圧を帯びていく。鋭くパワフルに疾走感ある難曲を乗りこなしながら、最後までステージを楽しんでいく姿もまた、心に残るものだった。

岡咲美保は、自身が演じる『転生したらスライムだった件』のリムルとともにトロッコに乗って登場。まずは同作『コリウスの夢』EDテーマ「ココロトラベル」を、微笑みたたえて温かく伸びやかな歌声を会場中に届けながら大会場を“トラベル”だ。また、サビやDメロではその歌声にぐっと力がこもり、ときには凄みさえ感じる壮大ささえ醸し出していたのも見逃してはならないポイントだった。そうして昨年とは違った歌声の魅力を届けると、もう1曲「ペタルズ」ではキュートなダンスや歌声、そしてラブリーさを発揮し観客のボルテージを爆上げ。軽やかなステップも交えた笑顔満開のステージで、場内をハッピーエネルギーで満たしてくれた。

続いては伊藤美来が、最新曲「Now On Air」で出番をスタート。優しく穏やかな表情で歌っていくなかで、少々力を抜き気味に入った2サビでは弱さや儚さを表現することでDメロ以降の終盤での力強さを引き立たせたりと、歌唱構成によって楽曲のメッセージ性や魅力を引き出す。そしてもう1曲歌ったのは、今年のテーマとも結びつくナンバー「Plunderer」。透き通る清涼感のある歌声はそのままに、ステージ上でのメリハリ利かせたダンスやステップも含めて、要所にぐっと力を込めていき、楽曲とともにさらなる盛り上がりを先導しながら“力強さ”という魅力も提示し出番を終えると、センターステージに土岐隼一が「Another Birthday」のイントロとともにゆっくりリフトアップで登場。歌い出しから温かみを持たせたその歌声には、楽曲が進むにつれて次第に力がこもっていく、ストーリー性を感じさせるもの。大会場へと広がっていくような晴れやかで澄んだハイトーンボイスで、見事に楽曲を彩っていった。

そして『ワンルーム、日当たり普通、天使つき。』のOP映像とともに白の衣装で登場した小倉唯は、そのOPテーマ「君色のキセキ」を、まさにひとつの“小倉唯らしさ”の完成形のようなたまらなくラブリーな歌声と軽やかなダンスをもってみせていく。それに続いては、ダンサーを従えてのキャッチーなダンスが散りばめられた「Empty//Princess.」を披露。キャリアを重ねた今のタイミングだからこそみせられるような小悪魔さをこの大舞台で見事に表現し、“らしさ”と同時に新たな一面も大観衆に感じさせることに成功していた。

蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブは、ユニットごとの楽曲から初アニサマをスタート。まず先陣を切ったみらくらぱーく!が、ウルトラハイテンションなナンバー「みらくりえーしょん」で場内をぶち上げまくれば、センターステージに登場したDOLLCHESTRAが「レディバグ」で、メリハリつけた美しいダンスを麗しさもある歌声とともに全方位の観客へ届け、スリーズブーケは爽やかで青春感あるミドルポップ「アオクハルカ」を、しとやかさのあるダンスとともにフレッシュに届けていく。そしてステージにメンバー9人が集合しての「Dream Believers」では、ラブライブ!シリーズの真骨頂である“映像の中のメンバーとのシンクロ”が全体としてもソロパートでもバッチリ。大サビではセンターステージへと移り、大観衆の近くでもきらめきあふれるパフォーマンスを見せてくれた。

……と、ステージに突然伊藤美来とTrySail、4人の“おジャ魔女”が登場して「おジャ魔女カーニバル!!」でコラボがスタート。イントロが流れ4人がステージに現れた瞬間から、会場はさらに大熱狂。4人も歌声とパフォーマンスに自身の個性をにじませ魅せていき、サビでは4人が跳ねながら肩を組んでの歌唱で最後まで楽しんでいった。

愛美はメインステージの中央に登場し、1曲目「HELP」では赤のライトに照らされながらのイントロからギターを演奏。ハイスピードなシャッフルに乗せて、歌声にはスタイリッシュさも持たせつつ、特にサビではラフさも現出。加えてファルセットの用い方から艶っぽさも漂わせつつ、観客を熱く乗せていく。そして振付講座を経て、ダンサー2人を従えての「メリトクラシー」では引き続きギターの演奏も交えつつ、ダンスロックにマッチするノリとラフさを併せ持った確かな歌声を響かせていき、見事に一体感と熱の両方を同時にぐいっと高めてくれた。

そこに流れた荒野を思わせるInterludeに続き、「無路矢」からMyGO!!!!!のライブがスタート。ステージの中央でまっすぐ前を見据えて高松燈役・羊宮妃那(Vo.)が想いを乗せて歌唱するのと同時に、要楽奈役・青木陽菜(Gt.)はそれよりも遥かに高音のパートを彩っていく。しかもギターも演奏しつつ、間奏部分ではソロとしてフィーチャーされるパートも持つというのも、またすさまじい。そしてそのまま椎名立希役・林鼓子(Dr.)によるドラムソロを経て、「砂寸奏」でイントロから大きなコールで場内を沸き返らせると、メドレー形式でさらにハイスピードな青春エモパンク「歌いましょう鳴らしましょう」へ。5人は楽しそうに、しかしパワフルな演奏とあふれんばかりの想いを込めた歌声で、自らの音楽を届け続けていく。そしてラストナンバーを前に羊宮が燈として、観客が作る温かな星空を前に「迷子でも、叫び続けたい」と語り、彼女たちのはじまりの曲「迷星叫」へ。青とオレンジ星々に向けて直前の言葉に続く想いを歌と演奏に乗せていき、ラストは全員向き合って、笑顔でDAY2の前半を締めくくった。

次ページ:ハッピーエンドに向けて、後半戦はいきなりトップスピードでスタート!

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