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2024.09.04

無数の輝きが繋がれた先には、一等星のようにきらめく笑顔が―― “Animelo Summer Live 2024 -Stargazer-”DAY2・速報レポート

無数の輝きが繋がれた先には、一等星のようにきらめく笑顔が―― “Animelo Summer Live 2024 -Stargazer-”DAY2・速報レポート

ハッピーエンドに向けて、後半戦はいきなりトップスピードでスタート!

休憩時間中、ユーロビートに乗せてMOTSUから「出走5分前」のアナウンスが流れ、“出走時間”に合わせてエンジン音が鳴り響き2階ステージに芹澤優 feat. MOTSUが登場。新曲「ROCK ME KISS ME」で“出走”だ。前作とリンクするシンセの音色も盛り込んだドラムンベース調の曲となっており、今回は2番に入ってからは芹澤もラップを担当。MOTSUと掛け合い力強い姿をみせる一方で、サビでは揃えたステップで抜群のチームワークもみせていく。そしてアニサマダンサーズとともに披露した「JUNGLE FIRE」では、ステージ前方では炎も上がるなか、観客は披露直前に振付講座のあったサビのダンスなどで大盛り上がり。直前のMCで話題になっていたセクシーさという側面も、2-Aメロでの寝転がりながらの歌唱やラストの尻下がりに歌うロングトーンなどで、芹澤は見事に回収してみせた。

続く『神谷浩史・小野大輔のDear Girl~Stories~』発のエアバンド・MASOCHISTIC ONO BANDは、まずアニメ『ぼのぼの』の主人公・ぼのぼのと一緒に「ぼのぼのロックンロール」を披露。1サビ後にはステージ上にメンバーとぼのぼのが1列に並んでダンスをみせる。そう、エアバンドなので担当楽器から離れても何の問題もないのだ。そしてもう1曲、10年前に発表のデビュー曲「Ace of Asia」へ。イントロ中にリーダー・ONO-D(Vo.)とHIRO-C(Vo.)がセンターステージへと向かってから歌われたこの曲、落ちサビの「きっと強くなる」のフレーズに合わせて2人が向き合うさまは、コンビネーションの良さが表れた象徴的な瞬間だった。そしてメインステージに戻り拳を突き上げて出番を締め……たかと思いきや、降壇後中に突然かき回しのアンコールが発生。MOBらしい、なんとも珍妙な 締めくくりとなった。

「Guide」のイントロとともにステージ中央に登場し、歌い始めたのが早見沙織。微笑みとともに温かな歌声を響かせて、神々しいステージを形作り魅了していく。歌唱後には、特別な景色を作ってくれる観客への感謝を述べてから、今年のアニサマのテーマにも沿う「Abyss」を、ピアノソロを経てスポットライトを浴びてから披露スタート。たっぷりと感情をあふれんばかりに乗せに乗せて、腕を広げながらの歌唱でそれを会場いっぱいに広げていく彼女は、歌声とともに表情・全身を使って想いを表す、ひとりの表現者として素晴らしいステージを作り上げてくれた。

その雰囲気を「魔女の呼び声」が妖しく一変させると、『Re:ゼロから始める異世界生活』3rd seasonのOPテーマ「Reweave」から鈴木このみのステージがスタート。ハイスピードなロックにときおり身体を折りながらパワフルな歌声を叩きつけ、再び場内に熱をもたらしていく。続くミドルバラード「白花」は、静かな歌い始めから徐々に歌声のスケール感を広げていき、その曲中の歌声の流れが心を震わせてくれた。

そしてここで鈴木は芹澤優を呼び込み、彼女への「かわいく踊りたい」との相談を経て、芹澤の“悪魔的にキュートな”持ち歌「デビきゅー」でコラボ。鈴木は歌声にもダンスにも思い切りキュートさを乗せつつ、さらに隣に立つ本家・芹澤とも揃えたダンスでバッチリかわいく魅せる。……が、しっくりこない様子の2人は、フラストレーションを「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」の冒頭シャウトで爆発させてコラボ2曲目へ。鈴木の歌声のパワフルさはもちろん、序盤から鋭いスピンを決めるなどしていた芹澤もソロパートで歌声の力強さを大観衆に再認識させて、コラボをジャンプエンドで終えた。そして「This game」のイントロのピアノソロとともに場内が歓声に包まれるなか、鈴木は白の衣装に早替え。「10年経っても、この景色大好きー!」とのシャウトに続いてスタートさせたこの日の歌声も、Aメロ後半部分に乗った攻撃性にぐわっと広がりゆくBメロ、さらにサビでもう一段階増すパワー感まで、その何もかもが最高だった。

「うつろい」のイントロ中に登場したTrySailは、ハイテンポだが涼やかさもあるこの曲において、歌声には熱を込めつつパフォーマンスでは美しさを重点的に見せてこの曲ならではの魅力を表現。そして名乗り後に「アニサマだー!」とはしゃいでみせた3人は、2曲目として披露した「マイクロレボリューション」で、いきなりセンターステージへ。この日非常にパワフルだった夏川椎菜の歌声が一段と力強さを感じさせると、メインステージへと戻る途中には麻倉ももがカメラに手を伸ばして、視線まで完璧に決めて心を捉えていく。終盤では雨宮天のソロにも熱と力がこもり、マネしやすいサビ冒頭のフリとともに一体感をも生んでいた。そして続く「華麗ワンターン」で、場内はさらにヒートアップ。コール部盛りだくさんの思いっきり騒げるナンバーで場内はさらに熱さを増し、3人もステージ上を駆け巡ったりしながら、とにかくパワフルなステージを見せてくれた。

続くGRANRODEOは、センターステージに登場したKISHOW(Vo.)とe-ZUKA(Gt.)が椅子に座り、アコースティックバージョンの「偏愛の輪舞曲」からスタート。シンプルな編成だからこそより感じやすい、歌声に込められた哀しみや柔らかさのようなものを心に染み渡らせてくれると、2番からは原曲寄りのアレンジにスイッチして熱く鋭い歌声を響き渡らせる。それは2曲目「ROSE HIP-BULLET」でも同様。さらにガンガンと身体に響く音を打ち出しつつ、歌声はさらなるトゲを感じるものとなっていた。そしていつもどおりの軽妙なMCにて飛び出した“バキ”“獣”というキーワードに結びつく曲「BEASTFUL」の披露へ。ここでは激しい楽曲をさらに荒々しくソリッドに歌うことで、観客の心をたぎらせ野生を解き放ちにいくと、後奏中に観客へ「まだいけるか?」「やれるだろ!」と呼びかけるなか、「Can Do」のイントロのギターが演奏されて場内には大歓声。同時に“ANISAMA BOYZ”が登場してともに歌唱すれば、中盤にはフリースタイルバスケットボーラー・YOHもパフォーマンスで盛り上げていき、終盤は場内一体で大合唱。最後はジャンプエンドとYOHの逆立ちクラッチで、熱気渦巻くなか出番を終えた。

そしてDAY2のトリを務めたのは、内田真礼。「c.o.s.m.o.s」のインストを用いたOP映像のもと登場し、最新曲「パラレルなハート」から出番スタート。歌い出しにだけ少々トリへの緊張がにじみつつも、冒頭のフレーズを歌い終わるとそれが解けたか笑顔を咲かせ、スタンドマイクを用いたダンスも織り交ぜてキラキラ笑顔やキュートな歌声とともに観客のハートをがっちり掴むと、トロピカルなドレスに早替えしてトロッコで「CHA∞IN」を披露。ファンクなナンバーを歌声の強弱や表情も含めて表現し、パフォーマンスにも滑らかさや艶っぽさを盛り込み魅了していく。歌い終わると、スイッチを切り替えるようにふぅっと息を吐き、デビュー曲「創傷イノセンス」へ。炎も噴き出すステージからシャープかつ力強い歌声をぶつけ、会場のボルテージをさらにもう一段上げていく。そしてかき回し中に今の想いをシャウトのようにして届けていき、「同じ時間を過ごせたみんながずーっと先までみんな幸せでいられるように、最後まで全力で歌います!」と誓って、ラストに歌ったのは「ギミー! レボリューション」。早速SSAには自身も観客も思いっきり楽しむ光景が広がっていき、それを目にした内田の笑顔は曲が進むにつれて輝きを増す。また、2サビ明けの間奏では「レスキュー!」のたびにヒーロー=この日の出演者がステージに“駆けつけ”、出演者が勢揃い。最後は観客もヒーローとして会場全体で大きな声で「レスキュー!」とシャウトしクライマックスを迎えたところで、ジャンプエンドによってDAY2は内田によく似合う、ハッピーすぎるエンディングを迎えたのだった。

そしてそのままテーマ曲、「Stargazer」の歌唱へ。序盤のハイトーンを早見が美しく歌い、MOTSUがラップを織り交ぜるなど、この日だけの星座を歌声で作られていく。最後には内田が過ぎゆく時間を惜しむように、笑顔でぎゅっとこの空気を抱きしめるような姿もまた、印象的なものだった。

こうしてDAY2のステージも大団円を迎え、残るは最終日・DAY3。今度はどんな星々のきらめきが見られるのか、ステージ上で2日に渡って輝いた星空が、その期待をさらに高めてくれた。

“Animelo Summer Live 2024 -Stargazer-”DAY2
2024.08.31@さいたまスーパーアリーナ
【SET LIST】
M01. INSIDE IDENTITY / 内田真礼×平野綾
~ Lost my music / 平野綾×内田真礼
M02. God knows… / 平野綾
M03. オトワ / 太陽と踊れ月夜に唄え
M04. EVER RED / RED BOUQUET
~ 青空のメモリー / BLUE BOUQUET
~ ALL SO BAD / NOIR BOUQUET
M05. Bouquet of Wishes / フラガリアメモリーズ
M06. すきっちゅーの! / ちゅーたん(CV.早見沙織) feat. HoneyWorks
M07. 可愛くてごめん / ちゅーたん(CV.早見沙織) feat. HoneyWorks
M08. Queen of the Night / カノエラナ
M09. イロドリ / カノエラナ
M10. ココロトラベル / 岡咲美保
M11. ペタルズ / 岡咲美保
M12. Now On Air / 伊藤美来
M13. Plunderer / 伊藤美来
M14. Another Birthday / 土岐隼一
M15. 君色のキセキ / 小倉唯
M16. Empty//Princess. / 小倉唯
M17. みらくりえーしょん / みらくらぱーく!
~ レディバグ / DOLLCHESTRA
~ アオクハルカ / スリーズブーケ
M18. Dream Believers / 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ
M19. おジャ魔女カーニバル!! / 伊藤美来×TrySail
M20. HELP / 愛美
M21. メリトクラシー / 愛美
M22. 無路矢 / MyGO!!!!!
M23. 砂寸奏 ~ 歌いましょう鳴らしましょう / MyGO!!!!!
M24. 迷星叫 / MyGO!!!!!
M25. ROCK ME KISS ME / 芹澤優 feat. MOTSU
M26. JUNGLE FIRE / 芹澤優 feat. MOTSU
M27. ぼのぼのロックンロール / MASOCHISTIC BONO BAND
M28. Ace of Asia / MASOCHISTIC ONO BAND
M29. Guide / 早見沙織
M30. Abyss / 早見沙織
M31. Reweave / 鈴木このみ
M32. 白花 / 鈴木このみ
M33. デビきゅー / 芹澤優×鈴木このみ
~ 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い / 鈴木このみ×芹澤優
M34. This game / 鈴木このみ
M35. うつろい / TrySail
M36. マイクロレボリューション / TrySail
M37. 華麗ワンターン / TrySail
M38. 偏愛の輪舞曲(Special ver.) / GRANRODEO
M39. ROSE HIP-BULLET / GRANRODEO
M40. BEASTFUL / GRANRODEO
M41. Can Do / GRANRODEO with ANISAMA BOYZ
M42. パラレルなハート / 内田真礼
M43. CHA∞IN / 内田真礼
M44. 創傷イノセンス / 内田真礼
M45. ギミー! レボリューション Special!! / 内田真礼 with ANISAMA FRIENDZ
M46. Stargazer / アニサマ2024出演アーティスト DAY2

©Animelo Summer Live 2024

関連リンク

「Animelo Summer Live 2024 -Stargazer-」公式サイト
https://anisama.tv/

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