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INTERVIEW

2024.09.03

“小林愛香の音楽”のグラデーションを、さらに鮮やかにした輝き放つ1作――小林愛香『Illumination Collection』リリースインタビュー

“小林愛香の音楽”のグラデーションを、さらに鮮やかにした輝き放つ1作――小林愛香『Illumination Collection』リリースインタビュー

“強すぎる”新曲たちを引っ提げて、いざさらなる“最高”の更新へ

――では続いて、その他の新曲についてもお聞きしていきます。まずは先ほどおっしゃられた「BUMMER, BUMMER」ですが。

小林 ラテン曲を歌うとなったとき「やっぱり嫉妬とか、熱のこもった感情を歌わないとラテンっぽくならないよね」という話にもなったんですけど、私って今まで嫉妬とか、ネチネチした感情を歌ってきていなくて(笑)。そういう意味で、この曲も新しい挑戦でもあったんです。でもこの曲で描かれている感情って、ただのネチネチ感ともまた違っていて……。

――どんな違いを感じられましたか?

小林 相手が自分以外の人を選んだことに対して「バカじゃないの?ふん!」という感じよりも、「がっかりしちゃう」みたいに少し上から目線で、他の人を選ばれた時点でもう気持ちが切れてしまっている感じがして。それがかっこ良くて好きなんです。そういう、今までやってこなかった熱情みたいなものをオシャレにかっこよく歌えたのは、すごく楽しかったです。ただ、私自身はこの曲みたいな感情にそこまでなったことがなくて……きっと私、嫉妬したらすっごい嫉妬しちゃって(笑)、一気に突き放すことができないタイプだと思うんですね。だからこそ「このタイプのかっこいい女性に近づいてみたいな」という気持ちで、この曲を作ってくださったカミカオルさんディレクションのもと、色々なアプローチを試しながら歌わせていただきました。

――カミカオルさんはもう1曲、R&B調のチルなナンバー「As One」も手掛けられています。

小林 この曲は本当にレコーディングが大変だった曲で。コーラスも含めて6時間くらいずっと立ちっぱなしで録っていたので、足がガクガクでした(笑)。

――そういう疲労もありつつ(笑)。

小林 はい(笑)。「どこを苦労した」みたいな感覚はそんなにないんですけど、優しくて強くて、繊細で壮大で……みたいな絶妙な曲の空気や世界観を歌声でまとめるためには、1つ1つのニュアンスについても本当にピンポイントなところを攻めなきゃいけなかったので、とにかく「正解に近づくために、たくさん歌ったなぁ」という覚えがあります。

――また、作詞にも携わられているファンク調の「Can Can One One」では、“Additional Chorus”として愛犬・ライラちゃんとこむぎちゃんも参加されています。

小林 そうなんです。提案されたときにはもう「ありがとうございます!いいんですか!?」という気持ちで(笑)。いつもと違った意味合いの「宝物」が増えたような感じがしています。楽曲自体はうちの犬たちへの愛を歌った曲になんですけど、きっと皆さんのおうちにも一緒に住んでいるかわいい子ちゃんたちがたくさんいると思うので、そういう子たちと重ねていただいても楽しいんじゃないでしょうか?

――そのうえで、「ドキっ ドキっ Dog-Dog」のように掛詞になっていたり「Precious One One One One One One One!!!」の「One」の繰り返しが犬の鳴き声のようにもとれたりと、歌詞に面白い仕掛けもたくさんありますね。

小林 実はその「Precious One――」の部分のレコーディングで、田代さんから1回「全部『One』にするんじゃなくて、どんどん犬っぽくなるようにやってもらえる?」というディレクションがありまして。実際にやってみたら、人から犬に少しずつ変わっていく表現がうまくできすぎちゃったことで、「うますぎて引かれちゃうかも」とNGになっちゃったんです(笑)。……でも田代さん、「いつか出そうね」とも言っていました(笑)。

――そして「YARUSHIKANAI feat. 佐伯ユウスケ」は、セルフライナーノーツで「ほぼ一発録りに近い」と書かれていたラップ曲です。

小林 この曲はまず3回くらい普通に丸々1曲歌って、いい感じのものを録れたんです。で、そのあとにこの曲を歌っているところの映像を撮ることになって、撮影してもらいながらもう1回歌ったら、「あれ?意外と今のやつのほうが良くない?」となって採用になったんです(笑)。なので、元々は私が歌うはずじゃなかった部分を歌っていたり、それを見て佐伯さんが笑っているところとかも(笑)、そのまま使われているんですよ。

――この曲を聴いていると、自然に小林さんと佐伯さんが掛け合っている姿が見えたような感覚があったので、そのお話はすごく腑に落ちました。

小林 あはは(笑)。実はそうなんです……。あと、「佐伯さんとゆるラップを歌う」という話になってから、この曲を作るためのお食事会をチームみんなでしたんです。そのときは、ただただ普通に喋っているものを録音していただいていて(笑)、帰りながら「使えることなんて何もなかったんじゃない?」と思ったくらいだったのに、いざ曲が上がってきたらその会で喋ったことが詰め込まれていて!びっくりしましたし、「さすがだなぁ……」って。

――その佐伯さんがもう1曲、編曲として携わられているのが「KANPAI」です。

小林 私がビール好きなのもあって、「いつか乾杯ソングを作りたいなぁ」という想いが叶った曲です。あと、ファンのみんながライブ後に打ち上げに行って乾杯している写真を「羨ましいなぁ」と思いながらいつも見ていたので、「乾杯曲を作れば、私もみんなに寄り添って、その輪の中に入れるのでは?」という想いも込めて作ってもらった曲でもあります(笑)。

――ポップなディスコではありますけど、楽しみつつも思い切り声を張っているわけでもない歌声になっているので、“1週間頑張ったあと感”も感じました。

小林 たしかに(笑)。少し気が抜けたというか肩の荷が下りたような歌声になっているというか……やるべきことをすべてやったあとの曲ですからね。

――あと、最近ビール型のポンポンを持たれているのも気になっていまして……。

小林 あー……(取り出す)これですね?(笑)。

――現物だ!(笑)。

小林 これ、私が勝手に作ったもので。100円ショップで1Lの計量カップを買って、そこにキラキラをぐるぐる巻いてジョッキ型にしてみたんです。そうしたらこれ、ステージ上ですごく映えるんですよ!野外で持ったときなんて、日が差したときにここだけ反射してすごいキッラキラになるんです!しかも、レシピを公開したらファンのみんなが作って来てくれて、一緒にふりふりできたのも嬉しかったですね。

――そんな光景がまた見られるかもしれない、本作を引っ提げての東名阪ツアーが10月にございます。新曲がかなり増えて楽曲のバリエーションの幅も広がりましたが、それを踏まえてどんなツアーにしたいと思われていますか?

小林 まず『Illumination Collection』の収録曲がどれもこれも強いので、それをどう表現して皆さんに届けようかな?ということ自体、すごく楽しみなんですよ。もちろんドキドキもありますけど、この曲たちが一番輝く方法で皆さんにお届けしたいと思っているので、それを通じてまた“最高”を更新できるようなライブにしたいですし……きっと皆さんがいてくれたら、いつでも“最高”は更新できるはずなので。私も1つ1つ考えて作戦を練りながら、皆さんと楽しめるライブにしていきたいです!


●リリース情報
小林愛香
『Illumination Collection』
発売中

【初回生産限定盤A(CD+BD+Photo Book A(28ページ)+チェキ風ブロマイド本人メッセージ(複写)付き A 3種ランダム封入)】

品番:TFCC-81093~81094
価格:¥9,350(税込)

【初回生産限定盤B(CD+GOODS+Photo Book B(28ページ)+チェキ風ブロマイド本人メッセージ(複写)付き B 3種ランダム封入)】

品番:TFCC-81095
価格:¥6,050(税込)

<GOODS>
オリジナルGOODSキーホルダー

【通常盤(CD)】

品番:TFCC-81096
価格:¥3,300(税込)

全形態、初回プレス分のみ2024年10月から行われる【小林愛香 LIVE TOUR 2024 “Illumination Collection”】CD先行シリアルナンバー入り

<CD>
01:Lonely Flight
作詞・作曲・編曲:Q-MHz
02:BUMMER, BUMMER
作詞:カミカオル 作曲:田代智一 編曲:U-Key zone
03:Breakthroughだ!
作詞・作曲・編曲:やしきん
04:アミュレットメモリー
作詞・作曲・編曲:メキメキ地蔵
05:Can Can One One
作詞:小林愛香、高瀬愛虹 作曲:田代智一 編曲:薮崎太郎
06:グミチュウ(パソコン音楽クラブ REMIX)
作詞・作曲:田代智一 編曲:酒井拓也(Arte Refact)
07:YARUSHIKANAI feat. 佐伯ユウスケ
作詞・作曲・編曲:佐伯ユウスケ
08:Live goes on!!
作詞・作曲・編曲:西片瑞樹
09:As One
作詞・作曲:カミカオル 編曲:U-Key zone
10:KANPAI
作詞・作曲:田代智一 編曲:佐伯youthK
11:Original My Life
作詞・作曲・編曲:Q-MHz
12:だれも知らないんだ
作詞・作曲・編曲:パリで食べたカマボコ

<BD>
小林愛香 爆誕祭「Happy ∞ Birthday」
01:Happy ∞ Birthday
02:Easy Fizzy
03:Holiday!!
04:Please! Please! Please!
05:君を守りたい
06:Sunset Bicycle
07:マコトピリオド
08:Night Camp
09:NO LIFE CODE
10:Deep Resonance
11:AMBITIOUS GOAL
12:Crazy Easy Mode
13:Border Rain
14:グミチュウ
15:Original My Life
En1:キセキヒカル
En2:Lorem Ipsum
En3:Can you sing along?

●ライブ情報
小林愛香 LIVE TOUR 2024 “Illumination Collection”
2024年10月12日(土)大阪・大阪バナナホール
OPEN 17:00 / START 17:30
2024年10月13日(日)愛知・名古屋ElectricLadyLand
OPEN 17:00 / START 17:30
2024年10月25日(金)東京・日本橋三井ホール
OPEN 18:00 / START 19:00
2024年10月26日(土)東京・日本橋三井ホール
OPEN 16:00 / START 17:00

関連リンク

小林愛香
公式サイト
https://kobayashiaika.jp

公式X
https://x.com/aikyan_

公式Instagram
https://www.instagram.com/kyanstagram_/

公式TikTok
https://www.tiktok.com/@aikyan_official

公式YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCNG7L36HtofjQk0FduxLxpw

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