――次にレコーディングしたのが「初」とのことで。こちらは全体曲ですし、「白線」とはまた違った感じで臨んだと思いますが、曲の印象やレコーディングのことをお聞かせください。
花岩 曲調は「白線」とはガラリと変わりますが、この曲もすごく素敵だなと思いました。アップテンポな「白線」に比べると「初」はゆっくりなので、リーリヤのキャラクター性や表情をより色んな箇所に入れることができて、すごく楽しかったです。
――例えば、どこにどのような表情を入れたのでしょうか?
花岩 Bメロの“キモチバラバラ思いがぶつかって 上手くいかなくて困っちゃう”は本当に困っている演技というか、リーリヤがふにゃふにゃになっているように歌っていますし、サビの“一つの夢を叶えたい思いは きっと誰にも負けないわ”には意志の強さを込めています。リーリヤのキャラクター性を詰め込むのにすごくいい歌詞だなと思いました。
――それは「Campus mode!!」にも当てはまりそうですね。“振りのポーズが全然決まらない”とか、リーリヤの困っている姿が目に浮かぶ歌い方をしています。
花岩 そうですね。「全力でリーリヤが困っているように歌ってください」と言われたので、あのような歌い方になりました。
――その「Campus mode!!」は賑やかな曲ですが、リーリヤとして歌うのはいかがでしたか?
花岩 この曲も事前にレッスンしていただき、そこでディレクションいただいた内容を持ち帰って本番のレコーディングに臨みました。でも、アップテンポな中にすべての表情を入れなくてはいけなくて、意志の強さを示したかと思ったら次はふにゃふにゃになるとか、切り替えが忙しかったです。
――シングルにはソロ歌唱バージョンが収録されますし、表情や歌い方も注目ですね。そんな「初」や「Campus mode!!」は親愛度コミュでライブ映像とともに聴いて感動した人も多いと思います。
花岩 私もリーリヤがくじけたり、たくさん失敗したりする姿をプロデュースの過程で見ているので、親愛度コミュの第9話でTrue Endのライブを見たときは、より一層感じるものがありました。こんな大勢の前で堂々と、笑顔で歌えるようになったんだな……って涙が出てきちゃって。第10話で「Campus mode!!」を聴いた時も、これからも頑張るんだっていう意志の強さを感じて、また泣きました。
――続いて、今回のシングルには収録されないですが、実装済みの曲についてもお聞きします。誕生日に配信されたソロ曲「Wake up!!」はいかがでしたか?
花岩 こちらは「白線」とはまた違った曲の印象で、歌詞からもわかるように、絶対に負けない気持ちが伝わってきました。「白線」は意志の強さがありつつもステージで楽しんでいることを意識しましたが、「Wake up!!」は「戦うんだ!負けないんだ!ここから頑張るんだ!」という意志の強さをより前面に出して表現しています。
――曲全体もそうですし、サビからもそれがすごく伝わってきます。フレーズで特に好きなところをあげるならどこでしょうか?
花岩 ラスサビの“こんなもんじゃないんだ ここから起き上がって”とか、リーリヤはただ自信がないだけの子ではない、失敗したから諦めるような子じゃないことが伝わってくる歌詞がいいなと思いました。いっぱい失敗するし、くじけることもあるけど、「アイドルになりたい」という夢があるから絶対に起き上がる。この歌詞を聴いた瞬間に、みんなリーリヤのことが好きになるだろうなと思います。
――シーズンイベントの曲としては、「冠菊」をリーリヤがメインで歌唱しています。こちらは和を感じる楽曲ですね。
花岩 この曲も大好きなんですけど、すごく難しかったです。どういう風にリーリヤのキャラクター性を曲に入れようかなと思い、「リーリヤが誰かを演じている」「リーリヤが“かっこいい”を演じている」といったイメージで歌うようにしました。リーリヤのまま歌ってしまうと結構ほわほわふわふわになってしまうので、演じることで表情の出し方を変えました。
――声の出し方にも、どことなく和を感じました。
花岩 「白線」や「Wake up!!」は、リーリヤがはっちゃけているようなかわいい声の出し方をしていますが、「冠菊」は和のテイストのあるかっこ良さも意識しています。それがリーリヤの儚さともマッチするかなと思い、かっこ良さに全振りしつつ声の出し方も意識しました。
――ゲーム内のライブ映像もかっこ良かったですよね。
花岩 すごく良かったです。(手に入れるのに)結構苦労しましたけど(笑)。
――普段と違うという意味では、同じくシーズンイベント曲であるサマーソング「キミとセミブルー」も楽しく歌えたのでは?
花岩 はい。こちらは楽しいに全振りして、リーリヤがステージで楽しんでいる、観客を盛り上げている様子をイメージして歌いました。
――シーズンイベントなどバラエティに富んだ曲も増えてきて、リーリヤとして今後どんな曲を歌ってみたいですか?
花岩 「冠菊」のコミュで少し恋愛チックな雰囲気がありましたけど、リーリヤとしてラブソングを歌ってみたいです。振り回されてあわあわしているのもまたかわいいだろうなって。あとは「冠菊」以上にかっこ良さを前面に出した、ロックな曲も歌ってみたいです。
――ラブソングの歌い方に悩んで、清夏に相談するかもしれないですよね。花岩さんはリーリヤと清夏の関係性についてはどう感じていますか?
花岩 清夏ちゃんはリーリヤがアイドルになるために、プロデューサーと同じくらい必要不可欠な存在だと思っています。リーリヤの親愛度コミュでも清夏の親愛度コミュでも、お互いがお互いに影響し合って、結果的にいい方向に向かうのが本当に尊くて。どちらも欠けてはいけない存在なんです。
――アイドルの紹介だけではわからなかった2人の関係性が、ゲームがリリースされてからよりわかるようになって。
花岩 最初は「見た目も性格も全然違うのになんで仲良くなったんだろう?」って思いますものね。でも、サポートカードのコミュでもお互い好きなことがわかりますし、この2人はお互いを尊敬している部分があるからこそ、高め合っていける存在で。お互いのために頑張ろうって思えるのが素敵だなと思いました。
――この2人がいる「1年1組」には花海咲季、月村手毬、藤田ことねもいて、イベントコミュは結構カオスな状態から始まりました。1年1組については、正直どう思いますか?
花岩 そうですね……清夏ちゃんがいなければ終わりだなって思います(笑)。でも、「冠菊」のイベントコミュ(「夏宵フェイスオフ」)であったように、咲季ちゃんとことねちゃんは打ち解ければすごくリーリヤに優しくしてくれて。手毬ちゃんはリーリヤとは性格が全然違いますが、目標に一途なところは一致していて。そこは手毬も認めているので、相性がいい2人だなって思いますし。これからもたくさん絡んでほしいです。
――1年1組以外では、麻央先輩(有村麻央)との絡みもドキドキする感じです。
花岩 少女漫画を見ているような絡みですよね。「冠菊」ガシャで登場したサポートカード「やさしさ、あったかい」のコミュもお勧めです。
――それぞれの関係性がさらに描かれていくのが楽しみです。楽しみといえば、9月1日から“学園アイドルマスター DEBUT LIVE 初 TOUR -初心公演-”がスタートします。レッスンをやってみていかがですか?
花岩 キャラクターを演じながら歌って踊るのがこんなにも大変なんだと、身をもってひしひしと感じています。楽しみな気持ちもありますが、「これでプロデューサーさんたちは納得してくれるかな?」って不安や緊張もすごく大きくて。時間もお金も使ってリーリヤを観に来てくださるプロデューサーさん、配信で観てくださるプロデューサーさんに、「そこにリーリヤがいた」「リーリヤに会えた」と言ってもらえるように頑張っています。
――どんな感じのライブになりそうか、見どころをお聞かせください。
花岩 私自身が全力で頑張っているところは、リーリヤとマッチするんじゃないかなと思っています。一緒に出演する薄井友里ちゃん(姫崎莉波役)と伊藤舞音ちゃん(倉本千奈役)も本当に魅力的で。3人の穏やかでふわふわした空気感は、“初声公演”や“初恋公演”とはまた違う雰囲気を出せると思いますので、そこもぜひ観てもらいたいです!
●リリース情報
初星学園
葛城リーリヤ 1st Single「白線」
8月28日(水)リリース
品番:BNEI-00168
価格:¥2,500(税込)
<CD>
01 白線
02 初 [葛城リーリヤ Solo ver.]
03 Campus mode!! [葛城リーリヤ Solo ver.]
04 白線 [Instrumental]
05 初 [Instrumental]
06 Campus mode!! [Instrumental]
「学園アイドルマスター」公式サイト
https://gakuen.idolmaster-official.jp/
【公式】アイドルマスター ポータル
https://idolmaster-official.jp/
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