【連載】「幹葉の森 おしゃべりルーム」第5回：幹葉（スピラ・スピカ）×徳井青空

いつか一緒にクリエイティブなことを！

──人を笑顔にするのが好きという思いは元々あったんですか？

徳井　そうですね。お笑いのおかげで、その楽しさを知った感じです。

──幹葉さんもそうじゃないですか？

幹葉　そうですね。人って自分のためだけにはなかなか頑張れないもので。ライブに来て喜んでくれる人がいたり、この「幹葉の森」の対談にしてもみんなが笑顔になってくれたりしたら嬉しいなって思っています。今日は私が単純に笑顔になってしまっていますけど（笑）。漫画を描いた最初のきっかけも、声優活動の原点も、「笑顔にしたい」という思いがあるのかなと思いました。漫画家デビューに至ったきっかけも知りたいです。

徳井　小さい頃から漫画が好きだったんです。声優の活動をしているなかで、私が漫画を描くのが好きと知ってくださった方が声をかけてくださって「やります！」って。

幹葉　漫画家さんって締切に追われているイメージがあったんです。4コマ漫画『魔法少女★自宅ちゃん』、アニメ化にも至った『まけるな!! あくのぐんだん！』と連載もされていたじゃないですか。両立は大変だったんじゃないですか。

徳井　そうですね。ページ数は多くなかったものの、まずはネームを紙に書いて、編集さんに見せて……と時間はかかるのでライブが多い時期は大変だったかもしれません。

幹葉　それが映像化されたときってどんな気持ちでしたか？

徳井　いや、もう「嬉しーーー！」って。漫画を描かれている方は、いつかアニメ化をしたいと考えられていると思うのですが、まさか自分が描いたものがアニメーションになるなんてと。また夢が叶っちゃった、嬉しいと思っていましたね。

幹葉　私も拝見させていただいたのですが、本当に面白くて！そりゃアニメ化になるわ！って思いました。というか、そらまるちゃんは多彩ですよね。漫画も描いて、サックスも吹いて、さらには地元・南房総市の観光大使まで。私はまだ観光で行ったことがないんですけど、ものすごく強そうな名前の街で。

徳井　強いと感じられたのは“ぼうそう”のところですね（笑）。海に囲まれている街なので、お魚や貝が好きな方にはお勧めです。南房総市は東京から車で90分くらいで。千葉だから電車で、と思いがちなんですけれど、アクアラインを通っていくバスが新宿バスタや東京駅から結構な頻度で出ています。免許を持っている方はドライブもお勧めです。

幹葉　勧め方がプロだ！行きたくなってきました！そういう話を聞くと海辺をドライブしたくなりますね。私はペーパードライバーなんですけど（笑）。こうやってお話をしていても、話題が尽きなくて。私はそらまるちゃんのことをアウトプットするのが、とても上手だと思っているんです。声の表現だけではなくて、先ほど話にあったとおり絵を描いたり、さらにはミニ四駆もされていたり、ものづくりもされていて。でもそれだけアウトプットするには、インプットが必要だと思うんですね。それはどこから？って。

徳井　え～言われてみれば、何だろう？思うがままに過ごしている感じ……。

幹葉　意識的になにかをやっているわけじゃないんですね。それもまたすごい。

徳井　元々1人で考え事をするのが好きなんですよ。色々な場所で「こうだったらさらに楽しいだろうなぁ～」って常に想像を膨らませている気がします。

幹葉　頭の中がどうなっているのか知りたい！例えば映画からインスピレーションを得るってこともあまりないんですか？

徳井　人並みに、くらいですね。この間、自分が出演している『ウマ娘プリティーダービー』の4DXを観ました。だから映画自体、詳しくはないんですけど、撮るのは大好きで！　でも作りたいって思いはあります。

幹葉　何かを生み出すことが好きなんですね。やり始めると凝ってしまうタイプですか？

徳井　そうですね。縫い物も好きなんですよ。先日ライブイベントがあったんですが、私はソロ活動をしていないので決まった衣装がないんです。だから既製品にオカダヤで買ったチュールをつけてリメイクして……ってこともします。

幹葉　すごい……！めちゃくちゃ面白人間！

徳井　面白人間は一番の褒め言葉！

──表舞台も舞台裏もどちらもお好きなんですね。

徳井　そうですね。今は自分で着る服を作ってますが、幹葉さんのMVを観ると「私だったらこういう表情の幹葉さんを撮ってみたいな」「こういう服を……」って考えてしまうんですよ。作りたい欲求がめちゃくちゃ強いです！

幹葉　面白い！　「次は一体何をやるんだろう？」ってファンの皆さんも絶対ワクワクしますし、お話を聞いていて、そらまるちゃんのことがさらに好きになりますよね。私は満遍なく楽しいと思うタイプなんです。だから1つのことに集中できる人、世に何かを送り出せる人ってものすごく尊敬します。

徳井　いやいや。私は好きなことがたくさんありますけど、どれも中途半端なんですよ。でも中途半端で良いと思うんです。

幹葉　救われる言葉……。いつも「幹葉の森」では最後に、アドバイスをいただいているんですが、今日はもう大丈夫！（笑）。たくさんいただきました。

徳井　「人生は生きるか死ぬかの2つしかない。生きている間は全部中途半端なんやで！」……というのは、アンミカさんの言葉なんですけども（笑）。そのとおりだなって。広く浅くで良いと思うんです。中途半端って悪い言葉な雰囲気ですけど、全然良いんだなって。

幹葉　そんなそらまるちゃんに、ぜひいつか私のことを撮ってもらいたい！

徳井　ぜひ！歌っているときの表情がすごくかっこいい。でも、楽しいことにたくさんチャレンジする、笑顔の幹葉さんを撮ってみたいな。私は普段からMVを観るのがすごく好きで。色々な世界観が詰まっているじゃないですか。それを1回撮ってみたいです。

幹葉　バイタリティが本当にすごい……やりたいことは尽きない？

徳井　尽きないですね。

幹葉　今後やってみたいことはありますか？

徳井　いつかストーリー漫画を描いてみたいですね。今ってSNSがあるから、人によっては“そういう場で話すための趣味”みたいなものもあると思うんですよ。でも私は人に言っていない趣味もまだまだあって。自分が楽しければいいっていうか、自分がいかに、ニヤリとできるかどうか、ってところを大切にしていますね。もちろん笑顔も良いなって思うんです。でもニヤリって良いなって。

幹葉　ニヤリとできるかどうか、ってすごく良い言葉！周りがどう思うかは関係ないってことですもんね。これを読んでくれた人にも、自分のニヤリを大切にしてほしい！

──なんだか1曲できそうですね。

幹葉　たしかに！「ニヤリ」で1曲、本当に作れそうな気がしてきた。そしたらそのMVはそらまるちゃんに……。

徳井　もちろんですよ！わかりました。もう、芸人さんに出てもらいましょう！

幹葉　わ、それは最高だ！詞先で書いたことってあまりないんですけど、この気持ちを忘れない間に歌詞を書いてみようと思います。そして、何度も申し訳ないのですが、これを機に、これからも仲良くしてください！

徳井　ぜひ！これからもよろしくお願いします！

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