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REPORT

2024.08.20

4年越しのリベンジ公演!『A3!』夏組単独イベント「MANKAIカンパニーpresents “Summer Party!” 2024」濃密レポート

4年越しのリベンジ公演!『A3!』夏組単独イベント「MANKAIカンパニーpresents “Summer Party!” 2024」濃密レポート

A3!の『MANKAIカンパニー presents “Summer Party!”2024』が開催された。待ちに待った夏組の単独イベント。2020年に開催されるはずだった各組の単独イベントだが、コロナ禍を経てついに4年越しでの開催とあって、会場に向かうファン(この日はカンパニーのファンのためのイベント)はみんな、推しのキャラクターの色の洋服やアクセサリー、愛の主張あるバッグなどで期待感を示していた。昼夜開催されたそんなイベントの模様をレポートする。

TEXT BY えびさわなち
PHOTOGRAPHY BY 本多大介

夏組!ファイトー!オー!の掛け声でマチネ、スタート

会場の照明が開演を知らせるブザーが鳴る。その音はもちろん劇場のブザー。会場の照明が落ちて暗くなると観客は静かにその時を待つ。いつもはスマホの画面の中から響く『A3!』の日常の音楽に誘われるようにスポットライトが舞台上に注がれると、そこには夏組の6人の姿が。「お待たせしました。本日は夏組のファンミーティングにお越しくださり、誠にありがとうございます」と挨拶を始めたリーダーの皇 天馬だったが、斑鳩三角、三好一成、兵頭九門といったマイペースで元気なメンバーに遮られてしまう。最初は1人ずつ自己紹介する段取りだった、というものの、自由すぎるメンバーたちはそのまま雑談を初めてしまう。天馬がそれを収め、挨拶をする。いつもカンパニーを応援してくれるファンの人たちへの感謝の気持ちを届けるファンミーティングの開催とあって、瑠璃川 幸も向坂 椋も声を弾ませた。第十一回公演『Water me!!~333年の約束~』を終えたメンバーと観客で一緒に楽しむ、そんなファンミが開幕した。「春組単独公演よりも、もっともっと盛り上がる準備はできてる~?」と九門も声を上げた。椋は「前から聞いてみたかったことがあった」と、夏のイベントといえば何?と「夏はやっぱり花火が大好き」「夏は海やプールが好き」「夏はお祭り」と3つの質問をする。ペンライトを振り、拍手をして、回答する観客たちだったが、最後に幸が「夏っていえばやっぱり夏組っていう人!」と選択肢を増やすと、会場が一体となって歓声を上げる。そして一成は会場と一緒に「テンアゲ↑」と声を上げ、三角はペンライトで三角を作ってもらい「三角―!」と叫び、観客と心を1つにした。最後は九門が「みんなで円陣組みたい」と「夏組―!ファイトー!オー!」を会場の全員で叫んでファンミはスタート。

夏組メンバーの「好きな夏組公演曲」は?

森のホール21 大ホールの、3階までいっぱいになった会場に向けて「こんにちはー!」と元気に声を放った天馬役の江口拓也、幸役の土岐隼一、椋役の山谷祥生、三角役の廣瀬大介、一成役の赤澤 燈、九門役の畠中 祐の6人にフロアから歓声と拍手が送られる。梅雨がこの「Summer Party!」の数日前に明けたばかりの関東。梅雨の中のサマパになるのは避けたかったというメンバーも、夏組のパワーで梅雨が早く明けたのでは、と笑顔を見せる。「このメンバーでの単独は嬉しい」という江口に「久々で緊張する」と山谷。すると「嘘だ!」と瞬間的にツッコミを入れる土岐。「今日は無礼講だ」という畠中。朗読劇から始まった今回のイベントだが、6人揃ってしっかり朗読できたのが久しぶりだった、と笑みが浮かぶ。


そして最初のコーナーは「夏組公演トークショー!」。新生夏組旗揚げ公演「Water me!~我らが水を求めて~」から最新公演までを紹介。その中で「好きな夏組の公演曲」をメンバーが発表していく。畠中は第七回公演「+3Ghosts!」の公演曲「Shake the Shape」を選択。実はもう1人、この曲を選んでいたという廣瀬と共に、ラップも秀逸なダンスナンバーのライブやレコーディングでの思い出を語った。続いて赤澤は「水色キャンパス」。第九回公演「スカイギャラリー」の公演曲。普段の夏組公演とはイメージの違うところが好きだという赤澤。江口とのエピソードも交えて語った。山谷は第六回公演「花の王子様」の公演曲「「The Prince in Full Bloom~花の王子と従者様~」だ。ミュージカルのような1曲について、椋の心情の機微を交えながら話した。そして土岐は最新公演の1曲「ネバー。エンド・ワンダー」をセレクト。旗揚げ公演の続編の公演曲を歌えたことが嬉しかったと語った。そして江口は「楽園オアシス」。旗揚げ公演の公演曲を選んだことに「エモ!」とキャストからも声が上がる。公演曲の指針となった1曲で『A3!』のことを色々と考えたと熱い話を聞かせたのだった。また公演のことやお互いの演じるキャラクターの成長についてなど「夏組トークショー」としてファンへと届けた。

 

 

 

夏組名物『Aしりとり』で、メンバーのペンが勢いよく躍る!

トークに続いたのは夏組名物(!?)「Aしりとり」!生配信でやってきた絵でのしりとりを、会場の大きさに合わせた巨大キャンバスを使い「AしりとりParty!」としてやっていくことに。ファンとしても盛り上がりたくなるこの「Aしりとり」に大歓声が沸く。制限時間は「オレサマ☆夏summer」が響いている間。畠中から赤澤、廣瀬、山谷、土岐と繋いで江口へと順番を回し、1人3つの絵を描き合計18個の絵をしりとりで繋げるという。始まりは「パーティー」の「パ」。そして書き始めた畠中。そこから次々と絵を描いていくが、描かれていくものがカオスの様相。会場も笑い声が止まらない。18個繋がったところでそれぞれが描いたものを解説。ほぼこじつけの解説ながら無事にクリアした6人は罰ゲームを免れたのだった。

 

 

 

 

転換のタイミングで出てきたのは大きな亀吉。MANKAIカンパニーの愛されオウム(ただし口が悪い)は会場でも大人気だった。

続いたコーナーは朗読劇「MANKAIファンレター」。ファンから募ったメールでのファンレター。メンバー宛に届いた質問に劇団員たちが答えていく。「ほかの組の公演を夏組でやるならどの公演のどの役をやってみたいですか?」という質問には一成が春組の『SSRファミリー』でリツを、九門は秋組の『燃えよ饅頭拳!』で兄の演じた赤龍を挙げるなど、それぞれのキャラクターの個性が見える。「最近、テンションがアガった出来事は?」の質問には椋が商店街のサマーキャンペーンの福引で3等の水遊びセットを当てたとか。夏組みんなで遊んで楽しかったのだそう。さらに「夏組メンバー推しポイント」のコーナー。ファンから届いた各劇団員の推しポイントを発表していく。劇団員それぞれがファンから褒められ、ほかのメンバーからも称賛され、会場の観客からも共感の拍手が湧く。普段の寮での様子も伝わってくるようなほっこりとした時間となった。

 

 

 

ライブコーナーは興奮の熱気に包まれる

後半はライブコーナー。海賊姿の廣瀬と山谷が三角の演じるスカイとして、椋の演じるヘンリーとして歌い上げるのは第三回公演「抜錨!スカイ海賊団」の公演曲「進め!パイレーツ」を、1000人を超える船員(観客)の「ヨーソロー!」の声と共に力強く響かせた。波しぶきが映し出されたステージ。荒波を進んでいく海賊たちの冒険と航海へと想いを馳せるステージだった。

 

続いたのは九門演じる秋山壮太と天馬が演じる井上 遼。野球のユニフォームに身を包んだ2人が青春の鼓動が軽やかに響く第四回公演「初恋甲子園」の公演曲「Exciting Charmer!」を会場とのコール&レスポンスも交えながらパワフルに、爽快に響かせた。

 

「ノラー!ミケー!タマー!」と客席から登場した猫。幸が演じるシロだ。悲鳴にも近い大歓声が沸くなか、「このあたりに住んでる猫なら知ってるかもな」と一成演じるクロも姿を現し、第二回公演「にぼしを巡る冒険」の公演曲「にゃんばれ!にゃにゃにゃにゃ☆にゃん生!」を歌い上げると、会場のオーディエンスも歌声を重ねる。監督待望の歌に会場の熱気はヒートアップ!森のホール21大ホールに沸き上がった歌声は大きな熱の塊となって響き渡った。

 

ライブを終えてステージに登場したキャストたちは揃いのサマパのTシャツ姿。ライブの感想を伝え合う。グッズ紹介も挟みつつ、最後はみんなでタオルを回しながら、夏組の新ユニットテーマ曲「ゲキ夏☆Go My Way!」を歌い上げた。煌めきと華やぎと快活さとが同居する、夏組らしい1曲とコール&レスポンスとでライブは灼熱の様相となり、その熱のままに昼公演は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

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