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2024.08.10

CHiCO、最新アルバム『CONTiNUE』を引っ提げたツアー初日公演をレポート!

CHiCO、最新アルバム『CONTiNUE』を引っ提げたツアー初日公演をレポート!

デビュー10周年を迎えたCHiCOが最新アルバム『CONTiNUE』を引っ提げ、ソロ活動初となる全国Zeppツアー<LAWSON presents CHiCO 1st Zepp tour 2024“CONTiNUE”>をスタート!ギターの弾き語りも披露されたスペシャルなデビュー日&ツアー初日、8月6日の東京・Zepp DiverCity公演をレポート!

TEXT BY 阿部美香
PHOTOGRAPHY BY 江藤はんな(SHERPA+)

オープニングは夏らしいポップチューンから

CHiCOはどこまでも進化する!記念すべきデビュー日に開催された“CONTiNUE”ツアー初日・Zepp DiverCity公演は、10年前、まだ何者でもなかった歌好きの少女が、その歌声で人々を魅了する無二のアーティストへと成長した証を見せつけた。

オープニングも新鮮だった。BGMが止んで会場が暗転すると、無人のステージに流れてきたのは『CONTiNUE』収録の1曲、CHiCO×FLOW「我物語」。真っ赤なペンライトが光り手拍子が鳴る。自分が主役のストーリーを生きろ!と伝えるこの曲こそ、“ずっと歌を歌い続ける=CONTiNUEすること”をテーマに掲げたアルバムツアーの幕開けにふさわしい。そしてBGMにのって、CHiCOソロライブではお馴染みの黒須克彦(b)率いる山本淳也(ds)、金井央希(key)、Ommyこと城石真臣(g)のバンドが登場。ステージ中央でスポットライトを浴びたCHiCOが「“CONTiNUE”へようこそー!楽しんでいきましょう!」と叫んで歌い始めたのは、sumikaの片岡健太と小川貴之が楽曲提供した「Noel」。夏の日にぴったりのキャッチーなロックナンバーに、早くも客席のテンションが跳ね上がる。ロックでポップな風は、続くCHiCO with HoneyWorks(チコハニ)ナンバー「醜い生き物」でさらに強くなる。

この日のセットリストは、アルバム『CONTiNUE』の楽曲をメインに、昨年からスタートしたCHiCOソロの楽曲とCHiCO with HoneyWorksの楽曲がシームレスに盛りこまれていたのが印象的だ。明るくスタートした前半は、大塚 愛(aio)作詞・作曲の「fam!」や爽やかな陽の光を感じる「TRUE BLUE SKY」、チコハニ楽曲のダンサブルな「真夜中エスケープ」へと“ポップ”を繋ぐ。コーラスが入る曲では、ワイパーしながらCHiCO が耳に手を当ててオーディエンスの歌声をニコニコと受け止め、ピョンピョンと楽しそうにジャンプ。CHiCOライブならではのフレンドリーなMCでは、10周年のお祝いのメッセージをSNSでたくさんもらい、嬉しさに泣きながら読んでいたことを告白。10周年とツアー初日を重ねられた幸せを語り、客席に「ありがとう!」と大きな声で感謝の言葉を投げかける。

CHiCOの原点となるデビュー曲で初の弾き語りに挑戦!

今年2月のCHiCOソロ初ワンマンではやっていなかったアコースティックコーナーも、キャリアを積んで進化したCHiCOの歌唱力と表現力を改めて感じさせてくれた。OmmyのアコースティックギターとCHiCOの魅力的な歌声だけで綴られる「寄り道」にうっとりしていると、次に「みんなが驚きそうな曲を久しぶりに」と告げて始まったのは、まさに10年前の今日リリースされたデビューシングル「世界は恋に落ちている」のカップリング曲だった「color」。「おお~」とどよめきの声が起こり、情感たっぷりに歌い上げるCHiCOのボーカルが客席を包み込む。

嬉しいサプライズはそれだけでは終わらなかった!Ommyがステージを降り、ずっとギターを練習中だと語っていたCHiCOが「弾き語りをします!」と宣言。スタッフが持ってきた椅子に腰かけ、赤いギターを抱える。ステージには1人きり。「8月6日の今日だけ、お届けする曲です」と告げ、マイクにも入るほど深く深呼吸をして始まったのは、「color」に続いてスペシャルなこの日にこそふさわしいデビュー曲「世界は恋に落ちている」。CHiCOの弾き語りを静かに温かく見守る客席にはピンクと赤のペンライトが揺れ、張りのある美しい歌声と軽やかなギターの音が染み込んでくる。歌い終わって「はぁ~、緊張したー!!」と笑顔になったCHiCOに、大きな拍手が贈られる。

「最初はバンドの中で(弾き語りを)やろうかという話だったんですけど……デビューして10周年、ソロ活動で初めてのツアーができるなら、歌の進化だけじゃない違うものもみんなに見てもらいたくて、『セカコイ』を1人でやりたいんです!と言いました」

これからもギターを頑張って、「いつか『サイダー』を弾いてみたいな~!」と意欲満々のCHiCO。再びステージに集結したバンドメンバーの「リハーサル以上に良かった」「泣きそうになった」という感想を受け取り、とても嬉しそうだった。

次のページ:CHiCOソロ曲もチコハニ曲も!欲張りなセットリストに歓喜!

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