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INTERVIEW

2024.08.10

【特集】「学園アイドルマスター」飯田ヒカル(藤田ことね役)インタビュー――世界一可愛い“アイドルのことね”と自分を重ねられる“素のことね”

【特集】「学園アイドルマスター」飯田ヒカル(藤田ことね役)インタビュー――世界一可愛い“アイドルのことね”と自分を重ねられる“素のことね”

「アイドルマスター」シリーズの6年ぶりの新ブランドとなるアプリゲーム「学園アイドルマスター」(以下、「学マス」)が、5月のサービス開始以降、大ヒットを続けている。ヒットの要因は様々あるが、“アイドルへの挑戦状”をテーマに掲げた楽曲の数々もそのひとつ。近年の音楽シーンを彩る多才なコンポーザーたちが参加した、アイドル作品の枠を超えた楽曲たちは圧倒的なインパクトを残している。リスアニ!では、各アイドルの1stシングルリリースを記念して、楽曲や音楽面にフィーチャーしたキャストインタビューを実施。今回は、人生一発逆転の手段としてアイドルを目指している女の子・藤田ことね役の飯田ヒカルに話を聞いた。

INTERVIEW & TEXT BY 千葉研一

歌詞の意味を考え、表情をつけて思い切り歌ったのが良かったのかも

――今年3月の生配信でキャスト発表されてから約5ヵ月が経ちました。ゲームも大人気ですごいことになっていますが、今の率直な気持ちをお聞かせください。

飯田ヒカル キャスト発表された日、配信後に信号機トリオの3人(花海咲季役・長月あおい、月村手毬役・小鹿なお、飯田ヒカル)でお泊り会をして、改めてコメント付きで発表の瞬間を観たんです。今までこんなに多くの人に注目される経験はなかったですし、コメントも多くて驚きました。

ゲームがリリースされてからは、たくさんの方がゲーム実況をしてくださり、SNSにはイラストや「歌ってみた」「踊ってみた」動画が当たり前のように流れてきて。こんなにもたくさんの方に好きになってもらえて良かったなと感じています。友人からもたくさん連絡がきたので、そこでさらに実感が湧きました(笑)。

――急に連絡がくるって本当にあるのですね!

飯田 ありました(笑)。「応援してるよ!」とかみんな温かいことを言ってくれました。

――「学マス」はかなり早くから始動していたそうで、オーディションを受けたのも結構前になりますよね。ことねの第一印象はいかがでしたか?

飯田 オーディションは2021年だったと思います。キャストのみんなとも結構長い仲になりますね。ことねは資料をいただいたときから、見た目も性格もすごく私の好みでした。

藤田ことね

――極端な言い方をすれば、そこで人生がガラッと変わったわけですよね。「アイドルマスター」のオーディションといえば歌唱審査もありますが、課題曲は何を歌ったのでしょうか?

飯田 課題曲は「アイドルマスター ミリオンライブ!」の楽曲で、「Princess Be Ambitious!!」(プリンセススターズ)でした。

――ことねが「Princess Be Ambitious!!」とはちょっと意外です。

飯田 「Princess Be Ambitious!!」は歌詞にも“女の子”が詰まった、すごくキラキラしてかわいい楽曲だったので、ことねとして歌いやすいだろうなと思いました。でも、私はとにかく自信がないタイプで……。移動中はずっと楽曲を聴いて、家で何回も何回も歌って練習したのに、「どう歌えばいいんだろう?」となっていました。

今回に限らず、どのオーディションでも共通することですが、やり切れずに落ちたときの後悔はすごいんです。しかも、ことねは大好きな作品の大好きな女の子でしたから、絶対に後悔したくないと思って。時間があるときはひたすら練習して、やり切れるように努力しました。

――そうやってひたすら練習して、実際のオーディションではどのようなことを意識して歌ったのですか?

飯田 私は元々、カラオケで歌うときも自然と歌詞に合わせて表情をつけるのが好きなんです。なので、いただいた歌詞を一度普通の言葉として読んで意味を考え、「ことねならどんなふうに歌うのかな?」ということを意識して、「ここはかわいく、ここはちょっと悔しい感じに」と、歌詞に合わせて表情をつけて歌いました。

――それに対する先方の反応はいかがでしたか?

飯田 オーディション当日は細かな記憶がないくらい、やり切った感じだったんです。演技面ではことねの真剣な表情を演じる場面もあって、正解がわからないまま自分なりにやってみたら「なるほど、そうきたか」と言われて。「(オーディションに)落ちてしまったかもしれない……」と落ち込んで帰った記憶があります。

でも、歌に関しては、オーディションを見守ってくださったマネージャーさんによると、みんなが緊張している中で私は思いきり歌えていたみたいで。たくさん練習した甲斐があったのかなと思っています。

――ちなみに、プロフィールに趣味・特技は「歌うこと」とありますが、何か習っていたとか?

飯田 いえ、習っていたわけではないです。ただ歌うことが大好きだったので、高校生のときはテストが終わったら、必ず友達とカラオケに行って好きな曲を歌っていました。そのくらい歌うのが小さい頃から好きでした。

――公式ラジオ番組「初星学園音楽部」に出演された際には、高校生のときに聴いていた曲としてSHISHAMOさんなどの名前を挙げていましたが、その他にはどんな曲を聴いていたのかも教えてください。

飯田 「アイドルマスター シンデレラガールズ」の曲をたくさん聴いていました。カラオケでも半分くらい「シンデレラガールズ」の曲を歌っていたほどで(笑)。その中でもよく聴いていた曲はたくさんあり過ぎるので悩みますけど……例えば、自信がなくて落ち込みやすいタイプの私が“曲にすごく元気づけてもらった”という意味では、「情熱ファンファンファーレ」(本田未央、日野 茜、高森藍子)をめちゃくちゃ聴いていました。あとは、「アタシポンコツアンドロイド」(双葉 杏、前川みく、島村卯月、小日向美穂、安部菜々)とかキュート属性の楽曲もすごく好きで。私は双葉 杏ちゃんが特に好きなのですが、「あんきら!?狂騒曲」(双葉 杏、諸星きらり)を1人で歌っていたこともあります。

――あの曲を1人で!?

飯田 はい。友達の前で、ちょっと特徴をマネしながら1人で歌っていました(笑)。

――それはいつか聴いてみたいです。他にも765プロのメンバーでは高槻やよいが好きで、楽曲では「GO MY WAY!!」が好きとのことですし、昔からのプロデューサー(「アイドルマスター」シリーズのファンの呼称)もかなり共感を覚えそうですね。「完全に俺らだ!」って。

飯田 そう思ってもらえると嬉しいです(笑)。

次ページ:かわいさを意識しつつ、素を出す部分は自分とことねをユニゾンして

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