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INTERVIEW

2024.07.30

CHiCO、1stアルバム『CONTiNUE』発売記念トークセッション[CHiCO×FLOW]公開!CHiCOとFLOWが歩んできた音楽人生がここで交わる!

CHiCO、1stアルバム『CONTiNUE』発売記念トークセッション[CHiCO×FLOW]公開!CHiCOとFLOWが歩んできた音楽人生がここで交わる!

CHiCOファン待望のソロ1stアルバム『CONTiNUE』は、豪華アーティスト/クリエイターとの様々な楽曲コラボレーションが話題に!そのリリースを記念して、参加アーティストとのクロストークをお届け。まずは、CHiCO×FLOWコラボ曲「我物語」で作詞とボーカルを担当したFLOWのKOHSHI、作曲・編曲を担当したTAKEが登場!楽曲制作、レコーディングの裏側と、初めてライブで共演した「FLOW THE FESTIVAL 2024」のエピソードを語ってもらった。

INTERVIEW & TEXT BY 阿部美香

CHiCOの歌声は男前!?FLOWが感じたボーカリストとしての魅力

――今回、楽曲提供に留まらず、ガッツリとCHiCO×FLOWコラボが実現したのが「我物語」(われものがたり)。FLOWさんは色々なアーティストとコラボレーションされていますが、女性シンガーと一緒に歌うコラボは珍しいですね。

TAKE そうですね。Wyolicaのazumiさんとの「陽だまり」以来だと思うので、15年以上ぶりになりますね。

CHiCO 光栄です。今回は、私が大好きなアーティストさんに楽曲をお願いしたくて、FLOWさんとコラボができたら!という願いが叶いました。

TAKE いや~、話をいただいたときは本当に嬉しかったですね。ちゃんとCHiCOちゃんとお話しさせていただいたのは、多分去年の“NARUTO THE LIVE”の会場だったと思いますけど、「ずっとFLOWを聴いていました」って言ってくれたことがまず嬉しくて。音楽をやっている同士としても、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』のOP主題歌で、CHiCO with HoneyWorksの「我武者羅」のあとに、我々の「GOLD」という曲でリレーを繋がせてもらったご縁もあってね。もう本当に「我武者羅」が良すぎたんで、生で聴けて良かったなと思いました。

CHiCO そう、ずっとおっしゃってくれていたんですよね、「我武者羅」のことを。それも光栄でした。

KOHSHI 僕もCHiCOちゃんの歌を聴かせてもらったのは“NARUTO THE LIVE”が初だったんですけど、もう『NARUTO』の塊を、歌で思いきり爆発させているのが印象的でした。

TAKE そう、意外だったんですよね。僕はCHiCO with HoneyWorksさんの曲も色々聴かせていただいていたんですけど、HoneyWorksさんがボカロPだということもあって、すごく今っぽい、若い世代の人にギミックが刺さりそうなキャッチーなイメージが強かったんです。まさに令和の人たちだなと。でも「我武者羅」はすごくロックな歌だったので、CHiCOちゃんは非常に色んな歌い方ができる器用なボーカリストという印象でした。

KOHSHI 歌い方がすごくストレートですよね。しかも声の響きがめちゃくちゃいい。女性でああいう発声の方を初めて聴いた気がします。実際、「我物語」のレコーディングや、6月にシークレットゲストして出てもらった“FLOW THE FESTIVAL 2024”で隣で歌わせてもらって、とても男前な歌声だなと改めて感じたんですよ。僕も、CHiCOちゃんにちょっと影響受けましたよね。

CHiCO えー、まさか!そんなふうに言っていただけると、困っちゃいます。私のほうこそ、小学生で「GO!!!」を初めて聴いて大好きになって、アニソンフェスでただのファンとしてライブを拝見していたFLOWさんとコラボができたなんて、まだ夢のようで現実味がなくて!

KOHSHI もう一緒にステージに立ったんですけどね(笑)。

CHiCO そうなんですけど、まだ「まさか!」ってどこかで思っています(笑)。

TAKE そういう話を聞くと、僕らももう20年以上やってきているんだなと実感しますね。

「我物語」のテーマは“ライブアンセム”になる“交差する音楽人生の物語”

――「我物語」を書くにあたって、CHiCOさんからはFLOWさんの「GO!!!」やFLOW×GRANRODEOさんの「7-seven-」のような雰囲気の曲を、というリクエストがあったそうですね。

TAKE はい、非常に明確な指標があって、ライブアンセムになるブチ上がり曲を、今までにない形で作りたいというお話だったので、曲も考えやすかったですね。まずメインのメロディをCHiCOちゃんとKOHSHIが掛け合い、サビはハモリで合流する。まさにコラボで2組が交差するようにですね。そこにKEIGOのラップが乗って……と、打ち合わせさせていただいた段階からパッと思いついたので、そこから広げていった感じです。ボーカルが3人いますけど、自分の中でも明確に棲み分けができていたので、それを素直に音に落とし込んでいきました。

CHiCO 最初からKEIGOさんはラップで、と決めていたんですか?

TAKE うん、そうですね。それぞれのボーカリストの持ち味が表現できたらいいなと思ったので、単純に3人が入れ替わり立ち替わり歌うよりも、役割を決めて曲に色を添えてもらえたらと。しかも実際にCHiCOちゃんが生で歌っている姿も見ているので、ライブのイメージも持てましたしね。すんなり制作に入れましたよ。

――KOHSHIさんは作詞を担当されましたが、どのようにこの曲の世界観を考えていかれましたか?

KOHSHI リモートで最初に打ち合わせをさせてもらったときに話していたんですが、FLOWは20周年だったし、CHiCOちゃんもソロになって環境が変わった。お互いに節目を迎えていて、そういうタイミングでのコラボということで、出てきたワードが“ライフ・イズ・ストーリー”、人生の物語だったんですよ。それも自分の人生というよりは音楽人生ですね。それぞれが歩んできた音楽人生が、ここで重なるイメージだったので、そこから歌詞を書き始めましたね、ロードムービーになぞらえて。

CHiCO だから映画っぽい言葉がたくさん出てくるんですね。

KOHSHI そう。もちろんね、お互いすべてが順風満帆でここまで来たわけでもないと思うんですよ。だから人のことが羨ましかったり、大ピンチがやってきたりするけど、胸張って生きようと。サビでお互いが歌うパートにも、しっかり“私”と“俺ら”がいるし。だから書きやすい曲でした。

TAKE メロの歌い分けもハモも、CHiCOちゃんとKOHSHIのキーのレンジに合わせて、最初から狙い撃ちでしたし、そこも書きやすかったと思いますよ。

CHiCO 緻密に!すごい!

TAKE さすがにね、20年間2人ボーカルの曲を作ってるんでね(笑)。

CHiCOがKOHSHIと共作した歌詞に込めた想い

――そんなKOHSHIさんの歌詞の後半、落ちサビのパートに、CHiCOさんの作詞がフィーチャーされました。

CHiCO ……すごく難しかったです(苦笑)。

KOHSHI ・TAKE あははは!(笑)。

CHiCO 1番、2番と物語が続いてきて、私が担当したパートはラスサビに向けてのまとめの部分になるから、どうしたらいいんだろう?って。でも、お互い違う道、物語を歩んできた者同士が今、令和になって重なって、 コラボという形で楽曲が爆誕しようとしているから、私たちの楽曲で周りが震撼すればいい。バズるくらいの大きな影響を与えるきっかけになればいいなと思って、今のフレーズになったんです。それにプラスして、『NARUTO』の物語にも重なって。

TAKE ほぉ……。

CHiCO お互いの生き方があり、私はどうやってCHiCOになったかな、FLOWさんはどうやって20周年を迎えていったのかな?と色々考えたなかで、“拳”を合わせるというワードも出てきました。

KOHSHI 俺も、その落ちサビは大事なパートだと思ったし、それ以外のところは本当にすんなりできたんです。だったら、まさに今話してくれていたようなことを、CHiCOちゃんが表現してくれたら、なおさらこの曲が意味があるものになるなと思って、お任せしました。

CHiCO 嬉しいです。

KOHSHI 書いてくれた歌詞を見たとき、歌声同様、男前だな!って思いましたよ。ここで“拳”入れてくるんだって(笑)。

CHiCO ナルトとサスケが、拳じゃないんですけど、指や腕を交差するシーンのイメージもあったし、私もKOHSHIさんもKEIGOさんも、マイクを拳のように握って歌う。目の前の壁をぶっ壊して、新しい世界をパーンと開ける拳のイメージもあったから、どうしても入れたかったんです。

KOHSHI なるほどね! やっぱり発想も男前だなぁ、CHiCOちゃんは(笑)。

次のページ:FLOWが全員でコーラスに参加!「我物語」レコーディング秘話

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