リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

REPORT

2024.06.29

HOLOSTARS、グループ誕生5周年を記念した有観客リアルライブ『HOLOSTARS 5th Anniversary Live -Movin’ On!-』レポート!

HOLOSTARS、グループ誕生5周年を記念した有観客リアルライブ『HOLOSTARS 5th Anniversary Live -Movin’ On!-』レポート!

昨今のVTuberブームを牽引する人気事務所・ホロライブプロダクションの男性VTuberグループ、HOLOSTARS。6月8日、彼らがグループ誕生から5周年を記念した有観客のリアルライブ『HOLOSTARS 5th Anniversary Live -Movin’ On!-』を開催した。

TEXT BY 杉山 仁

2019年に誕生したHOLOSTARSは、現在までに1~3期生とその後輩に当たるUPROAR!!、そして英語圏のリスナーに向けて活動するTEMPUSやARMISといったHOLOSTARS Englishのメンバーたちを擁する大所帯グループになり、メンバーの個性を生かした配信活動や外部大会/企画への参加などで、VTuber界でますます活躍の場を広げている。

今回は彼らの“アイドル”としての姿を見せる晴れ舞台。全編音楽をテーマにしたライブとしては、2021年12月の1st Act、2022年10月の2nd Actに続く3度目の開催となる。1期生・花咲みやびの初配信日であり、グループ設立から5年に当たるタイミングで、1~3期生とUPROAR!!が集結した。会場の東京・豊洲PITは、2019年に彼らと同事務所の女性VTuberグループ・ホロライブがスターダムを駆け上がるきっかけを掴んだ場所でもある。

ライブは冒頭、夜空に降り注ぐ星々をひとりひとりのメンバーになぞらえてはじまる紹介ムービーを経て大歓声の中スタート。出演者全員が登場し、虹色に輝くライトを受けながら全体曲「カレイドパレード」でいきなり会場の熱気がぐんぐん上がっていく。この曲は今回の5周年記念ライブに向けて公開された新たな全体曲で、歌詞にはここまで支えてきてくれたホロスタ民への感謝や仲間への思いが込められている。中でも「ひとつひとつは小さくて、どんな星座にも負けない流星になれ」というサビの歌詞は、これからも前に進んでいくメンバーたちの力強い足取りを連想するようだ。個性豊かなメンバーのボーカルリレーに続いてサビでは特大の一体感が生まれ、キラキラと華やかな雰囲気でライブの幕を開けた。

2曲目はディスコファンクを取り入れたゴージャスなポップ曲「We are the HOLOSTARS & UPROAR!!」。この曲は元々HOLOSTARSの全体曲として公開されたものの、2023~24年のカウントダウンライブのパフォーマンス中にUPROAR!!が飛び入りし、サプライズで彼らのパートも加えたものにアップデート。この日もわちゃわちゃ楽しい自己紹介風の歌詞や「H」「O」「L」「O」「S」「T」「A」「R」「S」という合いの手&歌で盛り上がった。

全体曲のさらなる一体感に加えて、5周年を迎えた今ならではの各メンバーのパフォーマンスも今回の聴きどころ。以降は2019年6月8日の花咲みやびの初配信からはじまって、1期生、2期生、3期生、UPLOAR!!と次々にメンバーたちの出演メンバー初配信の様子がデビュー順にまとめられた映像を経て、各メンバーのソロコーナーへ。スタイリッシュな音&歌や目をぐっと閉じて曲の世界に入り込む様子も印象的だった水無世燐央の「Come Over」、ミラーボールきらめくパリピモードのEDMポップを全身で表現するようだった躍動感いっぱいの緋崎ガンマ「ハイパーパリピラプソディ」。SAKEROCK~星野源の楽曲にも通じる下町風オーケストレーションを加え、陽気でコミカルな普段の姿とも少し違う、爽やか&ポップなアイドル像に全振りした夕刻ロベルの「POP-TALK」、彼らしいEDMサウンドやラップを詰め込んだアルランディスの「W.I.M.」を次々に披露。メンバーそれぞれの魅力を反映した楽曲の数々は、音楽的にも様々なバリエーションに富んでいて、その多様性はそのままグループに集まった個性豊かな仲間たちを連想させるようだ。

「さーてお前たち、任務開始だ!」と伝えてはじまった影山シエンの「BEGINNING」は疾走感溢れるハードロック風のバンドサウンドと熱いボーカルで会場を沸かし、羽継烏有の「メンヘラ▼パニック!」ではBPM早めのせわしない&キュートなシンセポップで会場を盛り上げる。一転、荒咬オウガの「Silent Night Requiem」では「ここまでハイテンポだったから、ちょっとつかれたんじゃないか?」「一旦俺とチルしようか」と低音ボイスを生かしたバラードで観客をクールダウン。続く夜十神封魔の「about you」は、クラブミュージックを通過したモダンなR&B。囁くような声で歌うラブソングで観客を魅了した。

次のページ

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP