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INTERVIEW

2024.06.27

Roselia 工藤晴香、櫻川めぐ、志崎樺音が3rd Album『Für immer』で見つめ直したバンドの原点と進化、初の全国ツアーで誓った“とこしえ”への想い

Roselia 工藤晴香、櫻川めぐ、志崎樺音が3rd Album『Für immer』で見つめ直したバンドの原点と進化、初の全国ツアーで誓った“とこしえ”への想い

Roseliaが2020年発売の2nd Album『Wahl』以来、4年ぶりとなる3rd Album『Für immer』をリリースした。その収録曲に目をやると、「BLACK SHOUT」「LOUDER」をはじめとする初期楽曲から、2nd Album以降の配信楽曲、そして本作のための新曲とRoseliaが積み重ねた時代を駆け抜けるラインナップとなっている。Roseliaは現在、2024年2月より初のライブツアー“Rosenchor”を開催しており、そのファイナルとなる東京公演 -Final-直前のリリースであり、また、Blu-ray付生産限定盤にはツアーの大阪特別公演2DAYSが早くも映像収録される。“Für immer(=とこしえに)”歩み続けているRoseliaについて、工藤晴香(Gt./氷川紗夜役)、櫻川めぐ(Dr./宇田川あこ役)、志崎樺音(Key./白金燐子役)の言葉を届けよう。

INTERVIEW & TEXT BY 清水耕司

Roseliaらしいけれども“新しいRoselia”も感じさせる楽曲

――久々にAlbumをリリースすると聞いたときの心境から教えてください。

工藤晴香 全国ツアーの話を聞き、そのファイナルに合わせてAlbumをリリースするとお聞きしたんですね。オリジナルAlbumとしては4年ぶりですが、その間も劇場版のミニAlbum(『劇場版「BanG Dream! Episode of Roselia」Theme Songs Collection』)やミニAlbum『ROZEN HORIZON』があったのであまり久しぶり感はなく。定期的に新曲を出してもいたので、その曲が集結するのかな、くらいのイメージでした。

工藤晴香

櫻川めぐ 私は、新曲がドドンと増えてライブでやる曲がドドンと増えたらどうしよう、と思ってドキドキしてました。

工藤 確かに。その意味ではちょっとホッとしたね。

櫻川 デビュー曲の「BLACK SHOUT」が入っているのは嬉しかったですね。「LOUDER」も1st Singleのカップリング曲ですし、7年も経って曲が色褪せずニューAlbumに入るってすごいことだと思うんです。今もライブで演奏している曲がさらに新しく生まれ変わった、ということが嬉しいですね。

櫻川めぐ

志崎樺音 個人的には、予想を覆すような選曲になっているので驚きがありました。あと、私が加入してから5年くらいが経ったのですが、今回、初期楽曲の私と中島(由貴)さんが参加したバージョンが収録されるということで嬉しかったです。実はレコーディングしたのは随分前のことだったので、その当時のことを思い出して懐かしくなりました。

志崎樺音

櫻川 2人(中島と志崎)のエッセンスが入ることで以前とは全然違うバージョンになっているんですよね。

――それならばぜひ、再録曲の中で思い出深い曲について教えてもらえませんか?

工藤 じゃあ、のんちゃん(志崎)、先に話していいよ。

志崎 私が最初でいいんですか?

工藤櫻川 どうぞどうぞ。

志崎 そうですね……。私にとって「BLACK SHOUT」はRoseliaそのものみたいなイメージなんです。オーディションでの課題曲だったこともありますが、歌詞にしても演奏にしても、覚悟を持って、誇りを持って、バンドをやっている姿勢がRoseliaと本当にマッチしているので。その音を自分が演奏して、バンドに溶け込まなければならない、というところでも思い出深いです。今では、(Roseliaに)入り込めている意識を持てているし、なんというか、(この曲を)「聴いて!」という気持ちもできていますね。

櫻川 今ののんちゃんの話を聞いて、「BLACK SHOUT」のことが好きになった。

志崎 元々好きですよね(笑)。

櫻川 いや、デビュー曲だし、初ライブ(“BanG Dream! 3rd☆LIVE Sparklin’ PARTY 2017!”)のときから一番長く演奏してきた楽曲の1つだから、正直、慣れてしまっていたところがあって。でも、のんちゃんの想いを聞いて、もっとしみじみ演奏しようと思った!

工藤 今は代表曲が増えたからね。次は私が。ちぃめぐ(櫻川)さんは多分あの曲だろうな、と思っているのでその曲は譲るとして。

櫻川 ありがとうございます!

工藤 私は「-HEROIC ADVENT-」ですね。初披露したとき(“Roselia 2nd Live 「Zeit」”)のことも覚えていますけど、そのあとにコロナ禍に入ってしまい、この曲はシンガロング楽曲だったので寝かせることになったんですよね。声出しOKライブができるようになってようやくライブで再び解禁、という流れがあったので、時代に沿っているというか。

志崎 本当だ。

工藤 だから、久しぶりにお披露目できたときはすごく印象に残っていますね。“Farbe”(2023年9月16日・17日)のアンコールではメンバー5人がトロッコの上でこの曲を歌ったんですけど、オケで歌うことが実は初体験で。色々な思い出がある楽曲ですね。

櫻川 で、私は……。

工藤 (収録曲リストの中から1曲を指差す)。

櫻川 そうです!

志崎 やっぱり。

櫻川 7曲目の「熱色スターマイン」!実は今回の全国ツアーで一番育ったと感じている楽曲なので、今回のAlbumに入ってすごく嬉しく思っております。ライブではいつも盛り上がりますし、フロントメンバー(相羽あいな、工藤、中島)がステージ上を練り歩くんですよ。あれ、かっこいいよね?

工藤 かっこいい。

志崎 めっちゃ好きです。後ろで演奏しながら「歩いてください」って思います。

工藤 わかりました!歩きます!(笑)。

櫻川 私も「歩け、歩け」って思っています(笑)。お客さんが喜んでいるのもすごく感じられますね。イントロから歌い出しまでの間に歓声がどんどん大きくなるので私もたぎるし、みんなの楽器の音もどんどん大きくなっていくんですよ。今回のツアーでRoseliaの代名詞的楽曲になったと思います。

工藤 セリフも入っているしね。

櫻川 そうそう、Roselia楽曲で初のセリフ入りだ。

工藤 実は、相羽さんがこの楽曲をレコーディングした日の夜に電話をかけてきて、「突然セリフを録ることになったんだけど、初めてのことですごく違和感があるので変だったらどうしよう」って言うんですよ。「大丈夫かな」って。「それを私に聞かないで」とは思ったんですけど(笑)、でも私は翌日にレコーディングだったので「聴いてみるね」って返事して、実際に聴いたらすごく良かったんですよ。相羽さんも今ではライブで味をしめたのか、恥ずかしさがどんどんなくなってドヤ顔で言っています(笑)。

――では今度は新曲「Sage der Rosen」について、どのような楽曲と感じているか教えてください。

櫻川 きたーっ!ネタバレいきますかね。

工藤 どうぞ代表して言ってください。

櫻川 はい……謎が全て解けた!

工藤 いや、だからその謎を言わないと(笑)。

櫻川 そうか(笑)。この楽曲は“Farbe”から“Rosenchor”までのライブで、Roseliaが登場するときに流れていた楽曲を1曲にまとめています!

工藤 オープニングで流れていたクラシックっぽいインスト楽曲を歌ものにした楽曲ということで、我々も「おぉ」となりました。なので、ずっとライブに来てくれているファンの人たちも感動してくれるんじゃないかと思います。

櫻川 面白いですよね。“Farbe”のときはまだその話は聞いていなくて、全国ツアーが始まる少し前くらいに聞かされて、みんなで喜んだ記憶がありますね。

志崎 そういう仕組みも含めて、この曲は全体的に“新しい”ですよね。今までのRoseliaにはなかったタイプの楽曲だけど、すごくRoseliaっぽさがあって。

工藤 確かに。コーラスもドイツ語だし、洋楽っぽいと思った。ライブでやるのは難しそうだけどね。

櫻川 私が演じさせていただいているあこは“中二病キャラ”なのですが、この曲は“闇の力”を感じるので、きっとあこも好きだと思うんですよね。なのでいつかあこが喜ぶような演出で演奏したいです。あこは「ガルパ」のストーリーの中でライブの演出をメンバーに提案することがよくあるのですが、「龍が登場して……」とか言って大抵却下されているので(笑)。

次ページ:初の全国ツアーで得たものとその先に

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