INTERVIEW
2024.06.26
日本でロックフェスが開催されるようになって20数年。海外アーティストを呼んでの野外フェスは2000年期から日本国内アーティストの出演による夏の風物詩となり、昨今はバンド主催でのフェスも多く開催されるように。そんなフェスシーンにFLOWが立ち上げるのはロックバンドが創るアニソンロックフェス!前代未聞のテーマをもってシーンへと大きな花火を打ち上げる彼らに、開催を前にしてロックファンを、アニソンファンを大いに煽ってもらうべくインタビューを敢行した。フェスを前に、この熱に触れてほしい!
INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち
――10-FEETの“京都大作戦”、気志團の“気志團万博”など、バンド自身がフェスを立ち上げることも昨今珍しくはない状況で、フェス自体の数が非常に多い時代になってきています。そんな今、FLOWがフェスを、しかもアニメソングのロックフェスを立ち上げるに至ったのはどういった経緯だったのでしょうか。
TAKE 元々昔からフェスを立ち上げたいというざっくりしたイメージはありました。2019年くらいにも「“FLOW THE FESTIVAL”をやりたい」と当時のTwitter(現・X)に投稿していましたし、20周年のタイミングで「新しいことをやりたい」「今までやったことのないことをやりたい」という意味でも“フェスを立ち上げる”ことがまだ残っていたなと思ったんです。おっしゃるとおり世の中にはフェスが乱立していますし、特にバンドが作るものとしても新しさを出すこと、俺たちが改めてやる意味とは?俺たちがやるフェスのオリジナリティとは?みたいなことは考えていました。その結果、アニメとの関連性みたいなものを20年の中で大事にしてきたよね、というところで、アニソンフェスともロックフェスとも違う、「ロックバンドが創るアニソンロックフェス」という、本当に今までありそうでなかったものをやろうということで、立ち上げさせていただきました。
──普段、フェスに出演する立場としてはどういう意識で臨んでいたのでしょうか。
IWASAKI フェスなので、基本はお祭り、あとは、祭りとして出せる楽しみはもちろんステージ上で心掛けてきたつもりではあるけれど、そのなかでも勝ち負けのような気持ちってあるんですよね。一緒にやるなかで「今日良かったよね」みたいなものが。そういう欲もある程度出しながら楽しむのがフェスなのかなと思っています。
──“Animelo Summer Live”や“ANIMAX MUSIX”や“リスアニ!LIVE”のようなアニソンフェスとロックフェス。出演される際の意識に違いはありますか?
IWASAKI 基本的にはやることは同じですね。もちろん基本的なメニューも違いはしますし、出方も違うけどやることは一緒なので、フェスの趣旨に応じてそれなりのセットリストを出すし、その中でお祭りな気分を出していければいいなと思ってはいます。
GOT’S でも最近ロックフェスには出ていないからなぁ……。
KEIGO ええーっ。めちゃくちゃ出させてもらってるじゃん!
TAKE 去年“RISING SUN ROCK FESTIVAL”とか!
GOT’S 俺、出てないよ。
KEIGO ああ……出てなかったわ(笑)。
TAKE ほら!“ARABAKI ROCK FEST.”とかONEFESとか!
GOT’S たしかに出たわ。客層が全然違う感じはありますし、曲順の選び方も全然違いましたね。例えばロックフェスのときには、FLOWにあまり興味がないとかそれほど知らないという人に対してのアピールとして「GO!!!」を最初にやるんですよ。みんなが知っているであろう曲から始めるというのはセオリーとしてあります。それによって人を呼び寄せられることはあって。でもアニメイベントだと、FLOWを知ってくれているし、なんだったら「GO!!!」を待っているから、最初にやることはほぼないんです。そういう意味でまったく違います。方向性は一緒でも、曲の並びは明らかに違うと思います。
TAKE 客層が違うっていう話になっているけど、それでもかなり近づいてきているとも思う。「現場を楽しみたい」という人がロックフェスにも行くし、アニメを観て育っているからアニソンも好き、と言って、アニソンフェスにも足を運ぶ。今回“DEAD POP FESTiVAL”(ロックバンド・SiM主催のロックフェス)にしてもLiSAちゃんやYOASOBIが出たところである種のクロスオーバーが進んでいて、FLOWがずっと課題としてきた「ロックバンドなのかアニソン歌手なのか」という問いに1つの答えが出ると思うんです。それが「ロックバンドがアニソンを演奏しているんだよ」ということが今となっては当たり前の日常になっていて、今回の“FLOW THE FESTIVAL 2024”に出演してくれるのもほぼほぼロックバンドということで。それは一昨年の“ANIMAX MUSIX”のときにORANGE RANGEを連れていったときのことにも繋がっていく。あのとき、レンジは10年前の俺たちのように「アニソン畑の人たちに受け入れてもらえるのかな」と心配していたけれど、ゴリゴリに盛り上がった。あれも俺の中では布石であって、そこでのクロスオーバーを進めていって、このフェスで答えを出す感じかな。
──客席を見ていて、アニソンと親和性のあるお客さんだけではないとも感じますか?アニソンフェスにいる層がロックフェスにもいたり、ロックフェスの客層がアニソンフェスにもいたりするような?
KEIGO 2つの円があったなら、それが重なった部分にどちらのフェスにも行く人たちがいるような感覚はあります。
TAKE でも“RISING SUN ROCK FESTIVAL”のようなロックフェスに出ても、結局盛り上がるのは『NARUTO-ナルト-』の「GO!!!」と「Sign」、『コードギアス 反逆のルルーシュ』の「COLORS」、『交響詩篇エウレカセブン』の「DAYS」だけどね?だからもうそういうカルチャーとして、例えば10代の頃に「NARUTOを観ていました」という世代が、20代後半や30代前半になって自分のお金でフェスに行けるようになっているんですよね。だから今のフェス世代の人たちにはそういうことに対してセパレートする意識すらないと思う。ただ今回、フェスを立ち上げさせてもらうということで、“アニサマ”“ANIMAX”“リスアニ!”といったお世話になってきたアニソンフェスにご迷惑をおかけしないように毛色を変えています。こういう泥臭いフェスがあってもいいんじゃないかな?というラインナップになっていると思っています。
──そんなこのフェスをやると聞いたときにメンバーの皆さんはどんなことを思いましたか?
KOHSHI ああ、やるのか、と。前から「やりたい」とは聞いていたしね。ロックバンド主催のフェスになかなか呼んでもらえないから「それなら自分たちが主催したほうが早いんじゃないの?」という気持ちもあったから(笑)、ちょうどいいなって。そういう意味でも、FLOWというバンドが20年やってきたことが1つ新しい形になるのはいいんじゃないかなと思いますね。この間も“FLOW THE PARTY 2024”として対バンツアーをやったりもして、繋がってきたバンドにもその形として出演をお願いできることでもバンドとしてここまでやってきた意味があるなと感じました。
──20周年イヤー最後の大きなイベントでもある“FLOW THE FESTIVAL 2024”。20周年イヤーを駆けてきた今、どのような想いがありますか?
TAKE 20周年突入イヤーの最後を“アニメ縛りフェス”として、過去最大規模のワンマンで、豪華ゲストをお招きしてやらせていただいたり、あとは同じ20周年のアニメ『NARUTO』と僕らの友情の印として初めてのカバーアルバムを作らせていただいたりもしましたし、『NARUTO』の曲だけのライブをすることもできました。そして“FLOW THE PARTY 2024”という、ある種バンド然としたツアーもありましたが、そのゴールに新しく立ち上げたフェスがある……あっという間の20周年イヤーでした。
──デビューしたときに、この先20年続いていくことを想像していましたか?
KEIGO 想像していなかったです。なんだったら考えてもいない。自分がやるべきことで精いっぱいだったので。
──20周年イヤーを意識したのはいつ頃でしたか?
GOT’S 15周年くらい。だいたい5年ごとに「〇年イヤー」ってやるから、5年、10年、15年ときましたし、次は20周年か、と。ただ本当に体感としてはあっという間ですよね。
──あっという間!?
GOT’S だって(20周年イヤーを)実質2年くらいやっていますから。
KEIGO そうだよね。
GOT’S 周年が近いんですよ。
KEIGO “突入”からやるからね。
GOT’S 多分、ずっと20年目まで止まらずに続いてきているんです。もう次は25周年イヤーの準備に突入していく。ただ、今回の20周年イヤ-は過去一じゃないですか?これだけ色んなことをやって盛り上がってきたのは。この年齢にしてよく頑張っているなと思います。
IWASAKI 20年、長いようで短い間隔というのはやはりありますよね。もちろんデビューしたときには、ここまで長くやれることを想像はしていませんでしたし。とはいえ去年、僕は手術をしていますし、そういう意味でリセットも込みの1年だったなと思いますけど、それは「治さないとダメだ」と思わせてもらえる状況だったということなんですよね。「あと10年やりたい」と思ったからこそ手術をしましたし、20周年だけどここからまだまだ頑張っていきたしい、止まるつもりもないから、という意識です。周年イヤーはあるけれど、それで終わりではないから。次の階段を上がるための1つの施策だったのかなと思いますね。
──そんな20周年イヤーの最後を飾る“FLOW THE FESTIVAL”。初回とは言え、2日間の開催。しかも会場はぴあアリーナMMです。
TAKE 会場は「ここを押さえてくれ」って僕がお願いをしました。やるからやっぱり規模感はちゃんと出して、来た人がより祭り感を楽しめるようにしたいと思ったので、2日間の開催を目指しました。
──今回のフェスのコンセプトを伺えますか。
TAKE まず明確になったのは、去年の“アニメ縛りフェス”です。あのときに背中を押された感じがあって。FLOWとアニメの親和性の中で過去最多の9000人以上の方が集まってくれたから、そういう意味でもその人たちが楽しんでくれるような、期待値が上がるようなフェスができれば、一緒に盛り上がれるんじゃないかと思って実施を決めました。
KOHSHI とは言え、フェス1年生だから。フェスにお客さんがついているわけでもないし、しっかり色を出さなきゃいけないということも思っていました。
IWASAKI “アニメ縛りフェス”で自分たちが一度幕張メッセを埋められたことはある程度自信にもなりました。これだけの規模で開催したなら、みんなが集まってくれるという感じもしていました。しかもやるならこのタイミングしかないだろうとも思っていました。20周年が終わる、このタイミング。
──新たなフェスをやろうと思ったのはなぜですか?
TAKE これは完全に対バン形式のフェスです。“アニメ縛りフェス”は5年や10年に1回やるかもしれないですし、またそれとは違う楽しみ方のできるフェスをやろうということで、今回はファンの皆さんがよく知っている対バン形式のフェスにしました。
──その“FLOW THE FESTIVAL 2024”は出演者が非常に豪華です。これは皆さんからアイデアを出したのでしょうか。
TAKE 意外とメンバーからは名前は出てこなかったですね。基本的には俺の中にイメージはありましたし、コンセプトとしては“ロックバンドが創るアニソンロックフェス”。アニソンをやったことのあるアーティストで、アニソンのフェスになかなか出る機会がなかった人たちで、FLOWと関係性のある人たちにお声かけをさせていただきました。それぞれの日の出演者は、同じ役割を持って振り分けられてもいるんです。
──シンメトリーのような?
TAKE そういうイメージで出演をお願いしました。
──出演アーティストはどのような基準で選ばれたのでしょうか。
TAKE 欠かせなかったのはGRANRODEO先輩とJAM Project先輩でした。大先輩で、ありがたいことに付き合いも長くなってきましたし、“GR FES”が自分のイメージに一番近いフェスでもあったんです。例えばまもちゃん(宮野真守)が出ているけど、MUCCもいたりして。そういう両方のファンの人たちも見に来られるのが“FLOW THE FESTIVAL”だと思っています。そこが着想としてありましたし、だからこそこの2組には出ていただきたい、ということでお願いしました。SCANDALちゃんとはちょうど去年にブラジルでご一緒したので、そのときに声をかけさせていただきました。KANA-BOONに関しては去年まさにごっちゃん(GOT’S)がお休みしていたときにベースのマーシー(遠藤昌巳)くんがFLOWを支えてくれたこともあって、開催が決まってすぐにオファーをさせていただきました。「忍連合軍」としての結束力も深まっていたので、絶対に誘わせていただきたいと思っていました。それから今回の出演者の中でも「なんで?」ってみんなが思うのってCreepy Nutsだと思うんだよね。
KEIGO それはそうだよね。交流があったの!?ってなると思う。
GOT’S 確かに意外だもんね。共演したことは全然ないよね。
TAKE 一緒にやったこともないし、会ったこともない。
──え?会ったこともない?
TAKE うん。でもこれ、実はリベンジなんです。2020年の“ARABAKI ROCK FEST.”に同じ日で出演する予定があって、しかもその日にコラボをしましょう、と話が進んでいたんです。でもコロナ禍でなくなってしまった。そのときのリベンジをここでやらせてもらう、という形になります。皆さん、「Bling-Bang-Bang-Born」(以下「BBBB」)を聴けるんですよ!?この日!
KEIGO 誰もがやっているあのダンスを一緒にできますよ、と!
TAKE オファーをしたのは去年だったので、まだあの社会現象を巻き起こす曲が世に出ることも想像もしていなかった。すごいことですよね。それでいえばオファーをした時点ではSPYAIRもまだ「オレンジ」が出てもいなかったですからね。さらに言えば、Creepy NutsとJAM Projectが一緒に見られるフェスはどこを探してもないですよ!?
KEIGO 煽る煽る(笑)。
TAKE ORANGE RANGEとJAM Projectが一緒に出るフェスなんてほかにはないですよ!?本当に出ていただけてありがたいです。すべてのアーティストに感謝です。理想的なメンツになったと思います。
──ではその理想的なメンツについて、改めてお話を伺っていこうかと思います。まずは初日です。welcome actとしてfrom ARGONAVISが出演します。
TAKE ARGONAVISからスペシャル編成で登場してオープニングアクトになります。自分がコロナ前から楽曲提供をずっとやらせてもらっていますし、チームのみんなのことも知っているし、いつか同じステージにあがりたいと思ってもいたので、出演いただけてすごく嬉しいです。今回はwelcome actという形でオファーさせていただきましたが、このフェスが続いたらもしかして、それぞれのバンドが本線に食い込んでくるかもというストーリーも作りたかったので。
──続いて登場するのは盟友・GRANRODEOです。
GOT’S 今回のアーティストの中でもかなり長くやっているアーティストですし、お互いのイベントに呼んで、呼ばれて、という関係でもありますが、こちらとしても大きなイベントにお呼びすることができて誇らしいですね。GRANRODEOもロック系のバンドとの対バンもたくさんやっていますから、今回のフェスにも合うと思ってもいます。
TAKE そのGRANRODEOの出番を最初にしていることがヤバいフェスですよね。
──そのGRANRODEOの前に出るのがfrom ARGONAVISというストーリーが粋です。
TAKE たしかに。作品的にも(谷山)紀章さんが伝説のバンド・SYANAのボーカルという、ラスボスですしね(笑)。そういったストーリーもあって、この出演順を考えているときはすごく楽しかったです。
──谷山紀章さん演じる伊龍恒河の息子である旭那由多を演じる小笠原 仁さんもfrom ARGONAVISとして出演されますからね。
TAKE ぜひ、思いきりかましてもらいたいです。
──そのGRANRODEOのあとに登場するのはKEYTALKです。彼らについてはいかがですか?
TAKE (小野)武正がどうしても出たいと言うので(笑)。「キミたち、アニソン持ってる?」って聞いたら、「3曲だけあります!」というので、その3曲を武器に頑張ってもらいたいです。「桜花爛漫」を聴きたいですね!
KEIGO KEYTALKのツアーにも呼んでもらって、対バン経験もありますし、先日は自分のやっているラジオにも巨匠とかゲストで来てくれましたから。「3曲をフル活用していきます」って言っていました(笑)。
TAKE 今回のフェスのいいところは、もちろんアニソンロックフェスというテーマなんだけど、縛りではないからそれぞれのキラーチューンもやってもらって、バンドと出会える場にもしてもらいたいなって思って。アニソンしか知らないよっていう人にはロックバンドとしての表情にも出会えるし、その逆も然りだとも思っていて。そういう機会が作れる場になればいいなと思ってKEYTALKに出演をお願いしています。「MOSTER DANCE」もやるでしょうね。楽しみです。
──続いてはSPYAIRです。
TAKE ここにきて劇場版『ハイキュー!!』の主題歌である「オレンジ」という楽曲で、新たな道を歩み始めたタイミングでジョインしてもらえることをすごく嬉しく思っています。今までの曲も改めてレコーディングして、今の形での声を大きく響かせている真っ最中ですし。熱いステージを見せてくれることは間違いないです。
──そして2人で登場するKANA-BOONです。
KOHSHI 去年、バンドを手伝ってもらったこともあってマーシーともやりとりをさせてもらっていますし、(谷口)鮪くんとも海外で一緒にやったときに色々とお話をさせてもらっていましたし、仲良くさせてもらってきたこともあって、すごく身近に感じているバンドですし、改めて一緒にやれるのは嬉しいですね。それに「シルエット」をカバーさせてもらったということでも思い入れ深いバンドで、しっかり楽曲に触れる機会もあったので、今の窮地は他人事ではないとも思っています。
IWASAKI Welcome Backですよ。本当に気持ちはそれ。“FLOW THE FESTIVAL 2024”というタイミングにちゃんと戻ってきてくれたことをありがたいと思いますし、一緒にできることが嬉しいなと思っています。
──そしてオーイシマサヨシさん。オーイシさんのパフォーマンスについてはどのようなイメージをお持ちですか?
KOHSHI 以前、大石昌良名義でのライブを観させてもらったんです。漢字名義なのでアニソンはやらないライブだったんですけど。
KEIGO 元々“Animelo Summer Live”などでお会いしたときから思っていたのですが、何をやるにも器用だし、しゃべれるし、歌も上手いしというところに感銘を受けていました。その漢字名義でのライブを観たときにもやっぱり器用で、とにかくなんでもできてしまうという印象が強いです。
TAKE エンターテイナーだよね。
KEIGO まさしくそう。
TAKE 俺はカタカナのオーイシマサヨシでの日本武道館公演を観に行かせていただきましたが、1人エンターテイナーのショーは本当に盛りだくさんでした。お客さんを楽しませようという気概が素晴らしかったです。今回も我々の前に、大いに盛り上げてくれると思います。
──さらにREAL AKIBA BOYZも含めて初日には様々なクリエイターも登場します。
TAKE 去年の“アニメ縛りフェス”で好評だったサブステージでのクリエイターズトークを、再演という形で転換の間に入れて、お客さんを飽きさせないように工夫しています。
──特筆すべきはピエール中野氏がDJとして登場されることです。
TAKE DJでご一緒させてもらっていたこともありますし、将来的には凛として時雨さんも出演していただきたい、と目論んでいますから、その布石としても中野くんがアニソンDJとして盛り上げてくれるでしょう。
──そして2日目。こちらのwelcome actはROOKiEZ is PUNK’Dが登場します。
TAKE 『デュラララ!!』も『弱虫ペダル』も聴きたいですよね?ということでお願いしました。
──リスアニ!本誌で連載されていたTAKEさん、GOT’Sさんによる「ロケ物語」でも対談で登場していただいたこともありますし、それこそARGONAVISのGYROAXIAの楽曲提供をSHiNNOSUKEさんが参加されるなど、ここでもシンメトリーになっていますね。
TAKE 今回のフェスは「ロケ物語」とも繋がっていますよね。ここに至るまでの流れの源流の1つでもあると感じます。
GOT’S 繋がっていたら嬉しいですよね。
──2日目本編の最初を飾るのはBURNOUT SYNDROMESです。
TAKE 今回は2日目の最初に登場するアーティストとなっていますが、海外で見る彼らのライブがスタートダッシュにめちゃくちゃ向いているような盛り上げ方をしているので、お任せしました。『ハイキュー!!』もそうだし、『Dr.STONE』もそうだし、キラーチューンもたくさん持っているからこそ、より今回のテーマに沿ったライブをやってくれるんじゃないかなと思います。
──続いてSCANDALが登場します。
TAKE 海外のアニメコンベンションでも何回かご一緒させていただいてきましたが、海外ではアニソン中心のセットリストになるんですよね。でもそれは国内ではなかなか見る機会はないと思うので、そんなSCANDALのステージが見られると思います。
KEIGO この間、ラジオにゲストで来てもらったのですが「FLOWにしかできないフェスですね」と言ってくださって、呼ばれたことが嬉しいですし、しかも第1回目の開催のメンバーになれたことに感謝していると言ってくださっていました。
TAKE 今となってはガールズバンドでメンバー変わらず、一番長くやっているバンドとしてギネスに乗っていますし。楽しみですね!
──続いて盟友・ORANGE RANGEが出演です。
TAKE フェスを立ち上げる上でレンジは欠かせないと思っていました。一番長い付き合いでもありますし。
──アニメ主題歌を歌ってはきたけれど、アニメに関わるイベントへの出演はFLOWとのコラボがあるまではほぼ皆無だったバンドでもありますよね。
TAKE 本人たちも緊張する場面もあったようですが、レンジの登場を待っているファンのみなさんもいますし、「*~アスタリスク~」も聴きたいだろうし、ここでしかない、普段と違うライブをやってくれたらいいなと思います。でも「*~アスタリスク~」はライブで全然やらないらしいんだよね。セットリストに入ってなかったら、マジでぶっ飛ばす!って伝えたいです(笑)。
KEIGO 「やらないさぁ」って言われちゃう(笑)。
KOHSHI 「だってこのところやってないしさぁ」って。
GOT’S 俺的には「O2」もやってほしいなぁ。
TAKE やるでしょう!
GOT’S 去年は俺たちがカバーをしていましたからね。
TAKE この“FLOW THE FESTIVAL 2024”ではオリジナルが聴けることでしょう!
KEIGO 聴けることでしょう(笑)。
──ではJAM Projectについてお聞かせください。
TAKE KING OF KING!
KEIGO GOD OF GOD!
TAKE 満を持して5人で登場です。
KEIGO 焼き尽くされますよ、ぴあアリーナMMが。
TAKE でも影山(ヒロノブ)さんが「え?Creepy Nutsの前でORANGE RANGEのあとなの!?セットリスト変えるわ」って言っていました(笑)。すごく戦々恐々とされていたのが印象的でした。キラーチューンしかないバンドですし、翌日の膝が立たなくなるくらいジャンプすることになると思います。よくよく考えたらFLOWが出る頃にはみんな、クタクタになっているんじゃないですか?
KEIGO 両日ね(笑)。
──そしてJAM Projectのセトリにも影響を及ぼしているというCreepy Nutsについての印象をお願いします。
GOT’S 「BBBB」ですね。
──やってくれるのか!と。
IWASAKI これをやらないってことはないでしょう!(笑)。
KEIGO その選択肢はヤバい(笑)。
KOHSHI いや、やってよ。俺はそれも聴くのが楽しみなんだから(笑)。
──シンメトリーのように設定されている出演者。初日の福山潤さんに対して2日目は名塚佳織さんが声での出演をされますし、クリエイターズトークにはNON STYLEの井上裕介さんの出演も発表になりました。
TAKE 芸人枠は初めての試みです。井上さんはアニソンに詳しくて、メインMCのヨッピー(吉田尚記)さんと対等にお話ができて、盛り上げてくれる人の中からオファーをさせていただきました。
KEIGO 何度か井上さんの番組にもゲストで出演させていただいたこともありましたし。
──ここでも1つ、返すということですね。
KEIGO 今までは番組に呼んでいただいていたので、今度は僕らがお声をかけさせていただけたというのもまたこのフェスだなと思います。
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