やなぎなぎ、新作アルバム『ホワイトキューブ』を携えた国内ライブツアーファイナル公演のオフィシャルレポートが到着！

2024年5月26日（日）東京・日本橋三井ホールで、やなぎなぎライブツアー2024 「ホワイトキューブ」の国内ファイナル公演が開催された。このツアーは３月にリリースした同タイトルをフィーチャーした内容。自身「第２期のスタート」と位置づけたアルバムをライブで存分に聴かせ、集まったファンを大いに沸き立たせた。

まっさらな美術展示空間をモチーフに作られた、コンセプチュアルなアルバム『ホワイトキューブ』。ライブで聴けることを待望していたファンに向け、アルバムと同じく「guideroid」で幕を開けると、生のドラムやシンバル音に合わせて会場からクラップが沸き起こり、たちまちファンは総立ちに。「色覚醒」は技巧的なつくりながらも、ライブではそのグルーヴを迫力と優しさで包みこんでくれるようなパフォーマンスだ。

「デビュー10年を迎え、また真っ白なホワイトキューブを用意してここからまた大好きなもので埋め尽くしていく」と語りかけ、「ユキハルアメ」（『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』10周年記念ソング）や、「ルーキーシーフ」、「豆粒タイムライン」を立て続けに披露。こうしたポップチューンを並べたり、アルバム初回特典に収録された、やなぎなぎ自身がリミックスした楽曲をライブ再現したりと、コンセプチュアルな１枚のライブをMCで区分けすることで集中して聴かせる綿密な構成だ。

シリアスなゾーンのハイライトは、何と言っても彼女が敬愛する新居昭乃と共作した「Partie de ton monde」深いサウンドに合わせてゆったりと歌詞世界に浸らせる歌をたっぷりと時間を使って表現。本編ラストはアルバムと同じく「Blank」を世界観を感じさせる切々とした歌声を披露し観客を陶酔させた。

アンコールでは『ホワイトキューブ』に合わせたツアーグッズの白いキャップとワンピース風にアレンジしたビッグTシャツという、彼女としては珍しいスタイルで登場してファンを驚かせ、人気曲の「テトラゴン」をロッキンなアレンジで披露したあと、多くの劇中歌を担当する大人気ゲーム『ヘブンバーンズレッド』から、新曲の第5章劇中歌「Bougainvillea」を力強く歌唱。オーラスは彼女のメジャーデビューシングル「ビードロ模様」。クラップを促したりステージを左右に歩き回りファンに視線を送るなど、会場全体を盛り上げつつ、元気よく歌い上げた。直前のMCではカバー曲オンリーのライブ開催（2025年初頭予定）を発表し、ファンからもリクエストを募ることを話すと、大きな歓声が巻き起こった。これまでもライブ「color palette」シリーズなどでカバー曲を披露し好評を博していただけに熱い反響が寄せられそうだ。

やなぎなぎライブツアー2024 「ホワイトキューブ」-東京公演-
2024年5月26日（日）東京・日本橋三井ホール
＜セットリスト＞
M1　guideroid
M2　色覚醒
M3　ユキハルアメ
M4　ルーキーシーフ
M5　豆粒タイムライン
M6　未明の君と薄明の魔法
M7　209415
M8　トコハナ
M9　標火
M10　命火
M11　Picky about you
M12　私とクーリエ
M13　Partie de monde
M14　homeward journey
M15　Blank
アンコール
M16　テトラゴン
M17　Bougainvillea
M18　ビードロ模様