リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

REPORT

2024.05.27

T.M.Revolution/西川貴教&玉置成実がジャカルタの地で『ガンダムSEED』楽曲を熱唱!“AFA Indonesia 2024”のライブステージをレポート!

T.M.Revolution/西川貴教&玉置成実がジャカルタの地で『ガンダムSEED』楽曲を熱唱!“AFA Indonesia 2024”のライブステージをレポート!

今年5月3日から5日までインドネシアで開催された東南アジア最大規模のJ-POPカルチャーイベント“AFA Indonesia 2024”。そのステージプログラムの中に「MOBILE SUIT GUNDAM SEED FREEDOM LIVE STAGE」として、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』もライブステージをプロデュース。日本での大ヒットを受けて4月からインドネシアでも公開された『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を背負って、玉置成実、T.M.Revolution/西川貴教がライブパフォーマンスでジャカルタのファンを沸かせた。海を越えながらも熱狂に迎えられたその様子をレポートする。

TEXT BY えびさわなち

大歓声と大合唱。玉置成実が生み出すジャカルタの灼熱ウェーブ!

開演を待ち、期待感に包まれた「MOBILE SUIT GUNDAM SEED FREEDOM LIVE STAGE」会場。アーティストの登場を前にすでに熱気に包まれた会場に最初に姿を現したのは玉置成実。ステージ中央に立つと、「Reason」が響き出す。するとフロアからは“遠く離れているほどに 近くに感じてる”と歌い出しの大合唱が!腕を高く上げ、クラップするもの、青いペンライトを高く振るもの、その始まりから熱気が伝わる。「オイ!オイ!」とあげられる声。日本のライブとまったく変わらぬリアクションを見渡すと、玉置は笑顔を見せた。疾風のエレクトロダンスサウンドが1曲目から会場を圧倒すれば、それにフロアの熱気が応じるようにさらに高まった熱を放った。

  

「Hello!Everyone!」と喜びに跳ねる声で挨拶をする玉置。インドネシア語で自己紹介をすると、オーディエンスから歓迎の声が。インドネシアでは初めてのライブであるという彼女。この場所で出会えた喜びを伝えると、青いペンライトが大きく揺れた。「皆さんは『機動戦士ガンダムSEED』は好きですか?」という問いかけには会場が割れんばかりの歓声に包まれる。「楽しんで!」と告げると、続いたのは「Realize」だ。軽快なダンスポップチューンに歓声が上がり、会場を揺らすようにオーディエンスがジャンプする。初めて観る玉置成実のライブのはずなのに、チャントもコーレスもパーフェクトなジャカルタのファン、そして共にライブを楽しむ玉置。キレあるダンスでも魅せれば、観客の熱もさらに上昇。「楽しんでる?」と英語で聞くと「ワァー!」と歓声が返ってくる。「どうしよう。みんな、日本語も大丈夫?」と尋ねる玉置に「イェーイ!」と賛同の声。「すごいね!」と驚きながら日本語で想いを語ることに。「初めてのジャカルタでのライブ、『機動戦士ガンダムSEED』のステージで、私の大好きな尊敬する西川さんと共にライブができることが嬉しいです」と言うと、会場から大きな拍手が湧く。

そして次の曲を紹介する玉置。続いたのは「Reborn」。背後のスクリーンには「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」の名場面が映し出され、ライブの勢いを加速していく。『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』オフィシャルサポーターソングであるこの曲。彼女が「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」と歩んできた21年という歳月の想いのすべてを込めたような熱いナンバーにオーディエンスの熱も高まる。ライブのラストを飾ったのは「Believe」。そのイントロに大歓声が起きる。「オイ!オイ!」と声が上がるなかで歌い出す玉置。「みんなの声、聴かせてー!」と彼女の声に応える会場のオーディエンス。海を越えた場所で、初めて出会うオーディエンスが共に歌っている姿に玉置のパフォーマンスにもさらに熱が宿っていくのを感じさせた。

  

11年ぶりの西川貴教の登場を迎えたジャカルタの熱狂

“AFA Indonesia”への参加はT.M.Revolutionとしての出演以来11年ぶりとなる西川貴教。『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の公開もあり、久しぶりのジャカルタでの出会いに心を躍らせていたという。満員の観客がざわめく会場に『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の映像が流れると、ステージにDJセットが運び込まれる。躍動感と緊迫感に溢れた映像に固唾を飲むオーディエンス。キラやシンが映し出されると歓声が。その歓声はフリーダムの発射でより大きくなり、SEで西川の声が流れた途端、大合唱へ。海を渡り、『機動戦士ガンダムSEED』が、西川貴教が、どれほど愛されているのかが世界へと轟く、そんな瞬間だった。

そして西川の名が出演者としてアナウンスされ、カタパルトにいるような音から「MOBILE SUIT GUNDAM SEED FREEDOM LIVE STAGE」の文字が浮かび上がり、会場は『SEED』の世界へと変貌する。青い光に照らされたステージに響く硬質なSE。「INVOKE -インヴォーク-」だ。センターに立つ黒のロングジャケット姿の西川。フロアから高く上げられた無数のペンライトの光が轟くビートに合わせて揺れる。DJによるスペシフィックな音が加えられコールが起きると。会場を見渡した西川の顔に笑顔が浮かぶ。畳みかけるように音が押し寄せる。続いたのは「ignited -イグナイテッド-」だ。ステージを右へ左へ、とフロアのオーディエンスをさらに盛り立てながら歌い上げる西川に向けて、ペンライトの光が風を起こすように振動する。心を駆り立てるような疾走感と鼓動逸らせるラウドなビートが会場を席捲していく。「Make some noise!!!!」と声を上げる西川に大歓声が応え、熱風に包まれる“AFA”は灼熱の様相に。静かに響いた低いシンセの音。その音だけで歓声が沸く。そう、「Meteor -ミーティア-」だ。約20年ぶりとなるシリーズの新作『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が公開され、SNSのトレンドにも名前が挙がったファンにとってはもちろん、西川にとっても想い深い1曲にペンライトが凪のように揺れた。『機動戦士ガンダムSEED』監督の福田己津央によって作品の中で重要なシーンに挿入歌として命を吹き込まれた珠玉曲が、最新作でもファンの心を熱くしたことは記憶に新しい。海を越えた場所で待っていたファンにとっても、大きな存在感あるこの1曲を、オーディエンスは熱い歓声で迎えたのだった。続いたのは「vestige -ヴェスティージ-」。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の最後のシーズンのオープニングを飾ったミディアムなエレクトロロックで魂の歌声を響かせると、オーディエンスが同じく想いを込めるように力強くペンライトを振っているのが印象的だった。

 

ここで西川がステージから姿を消し、Yamato(DJ)のソロでのパフォーマンスを聴かせたところで再びステージへ。白のシャツを中に着た彼が歌い出す。「I don’t want to lose desire」、欲望を失いたくはない、熱を失いたくはない、と――。西川の背後に“FREEDOM”の文字。そして発射される機体。「共に歌おう」と叫ぶ西川にフロアから大きな歌声が浴びせられる。歌詞がカットインしてくる『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のMVが流れるなか、物語を、あの躍動感を蘇らせる歌が会場を圧倒していく。ドラマチックで大きな力を感じる1曲はオーディエンスとステージの西川とを繋ぎ、「Awesome!Jakarta!」と叫ぶ。高く高く掲げられるペンライトの光の向こうから、煌めき命を宿す歌が放たれる、最高の時間だった。ラストは「Just for you!(君たちだけのために)」と声を上げた西川が、TM NETWORKの「BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)」のカバーを聴かせるサプライズ。ラウドに轟くエレクトロビートで力強いボーカルで響かせるという西川貴教バージョンでの1曲。数多くのアーティストがカバーしてきた『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の主題歌であり、今回の『FREEDOM』を西川と共に制作した小室哲哉と『ガンダム』の出会い出会うきっかけになったナンバーは、その名の通りメビウスの宇宙を越え、海を越え、ジャカルタを熱くさせていく。大きく腕を上げて歓声に応える西川。日本を飛び越え、愛される『ガンダムSEED』の楽曲の魅力を改めて感じさせた。

 

次のページ:ジャカルタの、“AFA”のための1曲はまさかのサプライズナンバー!

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP