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2024.04.24

6周年新衣装と共に“今日よりもっと輝ける”明日へ――“THE IDOLM@STER SHINY COLORS 6thLIVE TOUR Come and Unite! Fantastic Fireworks”DAY1レポート

6周年新衣装と共に“今日よりもっと輝ける”明日へ――“THE IDOLM@STER SHINY COLORS 6thLIVE TOUR Come and Unite! Fantastic Fireworks”DAY1レポート

アイドルマスター シャイニーカラーズ」(以下、「シャニマス」)のライブイベント“THE IDOLM@STER SHINY COLORS 6thLIVE TOUR Come and Unite! Fantastic Fireworks”DAY 1公演が、4月20日、神奈川・Kアリーナ横浜で開催された。

作品の6周年に合わせて企画された今回のライブイベントはツアー形式で実施。3月2日・3日には“Brilliant Blooms”というタイトルを冠したライブを大阪城ホールで行い、満開に咲き誇る花のように華麗なステージを展開した。それに続く本公演は“Fantastic Fireworks”と題し、大阪2公演とはまた異なるセットリストで、お祭りさながらのファンタスティックな花火が打ち上げられた。

さぁ旅立とう 虹の先へ――!ひとつひとつの“星”が未来を紡いだ“THE IDOLM@STER SHINY COLORS 6thLIVE TOUR Come and Unite! Fantastic Fireworks”DAY 2レポート

TEXT BY 北野 創

8ユニットがそれぞれの輝きを見せるナイトカーニバル!

今回の会場となるKアリーナ横浜は、「シャニマス」の単独公演としては最大規模となる会場。その座席を埋め尽くすプロデューサー(「アイドルマスター」シリーズのファンの呼称)たちの期待がこもった眼差しからも、TVアニメの放送開始や新作アプリゲーム「アイドルマスター シャイニーカラーズ Song for Prism」などで盛り上がりを見せる「シャニマス」というコンテンツの勢いが伝わってくる。

そんな矢先、ステージに姿を現したのは、「シャニマス」の作中に登場するマスコットキャラクター、デビ太郎の着ぐるみと4人のダンサーたち。まずは「283体操」で彼らの動きに合わせてプロデューサーたちもしっかりと準備運動をして、これから始まるライブに備える。さらに芹沢あさひ(CV:田中有紀)の「体操したあとは一緒に声出すっすよー」という呼びかけに応えて、スクリーンに表示される協賛の名前をプロデューサーたちが大声で読み上げて、喉も温まったところで、ついにライブが開幕する。

ステージに備え付けられた横長の巨大スクリーンに、花火のオープニングムービーが映し出されるなか、この日に出演するアイドルたち全員がメインステージとアリーナ席を囲むように設置された花道に散らばって登場し、283プロの始まりを象徴する最初の全体歌唱曲「Spread the Wings!!」を歌い始める。しかも本ツアーのために制作された、トロピカルなアレンジを加えたバージョンで、サンバっぽいサウンドがカーニバル感を際立たせていた。

そしてここからは、各ユニットが自分たちの持ち歌を1曲ずつ披露していくブロックへ。しかも間奏をいつもより少し長めにとって、そこでアイドルたちが1人ずつセリフで挨拶する、自己紹介を兼ねたような演出だ。この日の先陣を飾ったのは、イルミネーションスターズ。近藤玲奈(風野灯織役)が体調不良により出演が見送られたため、関根 瞳(櫻木 真乃役)、峯田茉優(八宮 めぐる役)の2人でのステージだったが、マーチング風のポップチューン「Forward March!!!」を2人でハートの形を作ったり、行進するような振付と共に披露して、鼓笛隊の指揮者よろしくパレードを先導していく。

続いては黒木ほの香(大崎甘奈役)、前川涼子(大崎甜花役)、芝崎典子(桑山千雪役)によるアルストロメリア。もこふわ感のある生地が印象的なウーリーメイラースクレ衣装で登場した彼女たちは「ハピリリ」で極上のピュア&癒しボイスをアリーナ全体に届ける。そして、この日は河野ひより(小宮果穂役)、永井真里子(西城樹里役)、丸岡和佳奈(杜野凛世役)、涼本あきほ(有栖川 夏葉役)の4人での参加となった放課後クライマックスガールズは、お祭り風の衣装(その名もドンシャンマツリバヤシ)で「五ツ座流星群」をパフォーマンス。放クラらしい賑やさで無尽蔵のポジティブパワーを振りまきながら、流星のごとく駆け抜けていく。

紫月杏朱彩(七草にちか役)と山根 綺(緋田美琴役)によるデュオユニットのシーズはスタイリッシュなダンスポップ「Forbidden Paradise」で会場を沸かす。黒コーデの紫月、白コーデの山根、対照的なカラーリングの衣装の2人が、背中合わせのフォーメーションから手を繋ぎ合わせる振付も、キャラクターの関係性を踏まえると熱い。透明感と爽快なエモーションを掛け合わせたような「Reflection」で、会場を潤いで満たしたのが和久井 優(浅倉 透役)、土屋李央(樋口円香役)、田嶌紗蘭(福丸小糸役)、岡咲美保(市川雛菜役)から成るノクチル。大舞台にも関わらずマイペースな口調で「いえーい、横浜~」と挨拶する透(和久井)をはじめ、タイプはバラバラでいながら不思議な結束を感じさせるところも彼女たちらしい。

昨年10月に開催された“THE IDOLM@STER SHINY COLORS 5.5th Anniversary LIVE 星が見上げた空”が初ステージだった、川口莉奈(斑鳩ルカ役)、三川華月(鈴木羽那役)、小澤麗那(郁田はるき役)によるコメティックは、羽那がセンターを担う「平行線の美学」を披露。明滅するライトが鮮烈さを演出するなか、5.5周年ライブからさらに切れ味が増したパフォーマンスで会場を魅了する。そして菅沼千紗(田中摩美々役)、八巻アンナ(白瀬咲耶役)、希水しお(三峰結華役)、結名美月(幽谷霧子役)の4人体制での参加となったアンティーカは、黒いマントを羽織った騎士団さながらの勇ましい衣装で「とある英雄たちの物語」を歌唱。不在だった礒部花凜(月岡恋鐘役)の代わりに希水がリードする場面が多く、特に楽曲終盤の見せ場、八巻を剣で貫くような振付では演劇さながらの気合いの入った動きを見せていた。

アンティーカからバトンを受け取って、本ブロックのしんがりを務めたのが、田中有紀(芹沢あさひ役)、幸村恵理(黛 冬優子役)、北原沙弥香(和泉愛依役)から成るストレイライト。サイバーなミクスチャーロック「Imitation Ghost」を力強い歌声とダンスパフォーマンスと共に畳みかけた。その後のMCでは、アンティーカ、ストレイライト、ノクチル、コメティックのメンバーが登壇。ストレイライトが目元に付けたお揃いのラインストーンをアピールしたり、コメティックは3人で自主練したほか、前日の夜には三川の部屋に集まって「あんなことやこんなこと」(三川)をして過ごしたという仲良しエピソードを披露する場面もあった。

レアな組み合わせ満載!DJ小糸のスペシャルタイム

ここからは、この日の出演アイドル全員が3チームに分かれて盛り上がりを競い合うブロックへ。まずはTeam.Sol(峯田、八巻、永井、涼本、芝崎、幸村、和久井、岡咲、紫月、小澤)がストレイライト「Hide & Attack」をパフォーマンス。オリジナルメンバーの幸村はもちろん、各々が情熱的な歌声や動きで会場から大きな声を引き出す。続くTeam.Stella(関根、河野、黒木、田中、土屋、山根、三川)はシーズ「Fashionable」をカバーし、大人っぽいステージングで“Wow, Wow Wow”と盛り上げる(その中で河野は果穂らしい天真爛漫さのまま本楽曲を表現していたのも良かった)。それぞれペアになっての振付も見どころで、山根はいつもの相棒(紫月)とは違って土屋と一緒に歌っていたのが新鮮だった。そしてTeam.Luna(菅沼、希水、結名、丸岡、前川、北原、田嶌、川口)は全体曲「Dye the sky.」を歌唱。それぞれが力強い歌声に“世界の全てを打ち破って”自分だけの道を突き進まんとする意志を込めるなか、Dメロ締めの希水の気迫のこもったソロフレーズが印象的だった。

続いては大阪公演でも好評を博したDJタイムの時間。出演アイドルのうち1人が各公演日替わりでDJを担当し、その日だけのスペシャルな組み合わせのライブがメドレー形式で次々と展開されていく。横浜公演DAY 1のDJを務めたのは“DJ福丸小糸”こと田嶌。DJブースの前にスタンバイして「み、みなさ~ん」「今日だけのノンストップメドレーを一緒に楽しんでくださ~い!」と呼び掛けると、まずは川口がソロでアンティーカ「ラビリンス・レジスタンス」を1コーラス歌唱。常に何かに抵抗するように生きている彼女に相応しい選曲と言えるだろう。そんな強烈な一発に続いては、アルストロメリアの3人とデビ太郎の着ぐるみがステージに登場して「デビ太郎のうた」を仲良く手を繋ぎながら披露(デビ太郎は手がないので両サイドの2人に羽を掴まれていた)。甜花も大好きなデビ太郎と一緒にステージに立てて本望だったことだろう。

星をモチーフにした歌詞や楽曲の内容を含め、あまりにもハマっていたのが、イルミネーションスターズによる「星をめざして」(芹沢あさひソロ曲)のカバー。続いて放課後クライマックスガールズ「一閃は君が導く」を歌ったのは、涼本と紫月(=夏葉とにちか)の“ムキムキ組”。さらにアルストロメリア「ダブル・イフェクト」を土屋と山根(=円香と美琴)の意外なコンビが歌い、軽やかなステップと共に普段は見られないキュートな表情でプロデューサーたちを熱狂させる。DJタイムの最後は、関根、結名、前川による「フェアリー・ガール」(七草にちかソロ曲)でポップ&ラブリーに締め。予想外にして絶妙な組み合わせで観る者を惹き込ませる時間だった。DJ小糸、恐るべし。

そしてここからは、ゲーム内投票イベント「シャイニーPRオファー」から誕生した3曲がライブ初披露。まずは“コスメブランドからのTVCM出演と楽曲歌唱オファー”というお題で選出された、甘奈、雛菜、摩美々(=黒木、岡咲、菅沼)による「輝きにかわる」。ボカロP/シンガーソングライターのくじらが提供した2ステップ~UKガラージ風味のお洒落な楽曲を、ガーリーな振付と共に華やかに表現して観客を魅了する。続いては“アニメ主題歌歌唱のオファー”というテーマのもと、FLOWのKOHSHIとTAKEが手がけた熱く滾るロックチューン「ONE STAR」を、河野、幸村、北原(=果穂、冬優子、愛依)が歌唱。いつもよりも背伸びしたヒロイックな歌声を響かせる果穂と、それを支える冬優子と愛依の安定感あるボーカル。その3声がサビで合わさったときの爆発力や、間奏での各自のソロダンス(特に北原のキック)も印象的だった。そして“ストリート系ファッションブランドのオファー”という設定で制作されたのが、RIP SLYMEのRYO-Z、ILMARI、FUMIYA制作によるラップチューン「GOTCHA」。歌うのは田中、峯田、永井(=あさひ、めぐる、樹里)の3人で、高速トラックをタイトなフロウで元気いっぱいに乗りこなしつつ、キメ部分で中央に集合してカメラ目線でポーズを決める姿も様になっていた。最強のパーティーチューンの誕生と言えるだろう。

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