京都発、オルタナティブ・エレクトロニック・グループ・Sawa AngstromがSpotify on PlayStation」のCMソングを担当！Sawa Angstrom流のポップミュージック「BUBBLE!」に迫る。

ゲームと音楽はもっと近くなる。3人が感じる変化と可能性

――今回の「Bubble!」は皆さんの中でどんな曲になったと感じていますか？

浜田　やっぱり、今回は出して戻して、出して戻してという過程を繰り返しながら作っていったので、「Sawaだけでは出来ない曲になったな」と思います。SACRA GAME MUSICがあって、PlayStationとSpotifyとのコラボがあって、その全部があったからこそ出来上がった曲だな、と。そういう意味では、まるでゲームみたいだな、と思います。

児玉　Sawaの曲の中では結構ハイテンションというか、サビをみんなで歌って盛り上がれるような曲ができたな、と思います。去年メジャーデビュー曲「Xi Huan Ni」を作ったことで、すごく大きな会場でライブをするイメージができるようになった感覚があって、「BUBBLE!」はだからこそ出来た曲だと思うので、音楽から自分の門を開けてもらった感覚です。

――新しい場所に飛び出していったゆえの変化なのかもしれませんね。

児玉　そうですね。今までは京都のライブハウスで演奏しているところをイメージしていたものが、「Xi Huan Ni」のときに色んな国の人たしが踊っているクラブの風景に広がって……。その結果、今回は野外であらゆる国の人たちと盛り上がっているような風景がイメージできる曲になったのかな、と思います。

吉岡　僕はさっきも言ったように「変な曲やなぁ……」という感覚です（笑）。でも、その「変な曲であること」って、結構大事なことだとも思っているんです。キャッチーさを持ちつつも、枠にはハマりきらないような曲が、何かを起こしてくれたらいいなと思っています。

――皆さんそれぞれに、ゲームに向き合う時間も増えているんじゃないでしょうか？その中で改めて感じたゲームの魅力などもあれば教えてください。

児玉　やっぱり、自分の居場所みたいな意味も含めて「世界がもうひとつ増える」というのが大きいな、と思います。私は兄がゲーム好きで、SACRA GAME MUSICで紹介されているゲームも色々と情報を送っているんですけど、この間「仕事をしているときや、家族といるときとはまた違う自分でいられる」と話をしていて、「なるほど」と思ったんです。それってまさにゲームの魅力の1つですよね。

浜田　ゲームごとの世界観のようなものを、より意識して見るようになったのかな、と思います。音楽自体もそうですし、音楽を作ったあとにアウトプットする映像についても、ゲームからの影響を持ち帰ることができるのかな、と思っています。

吉岡　僕の場合は、SACRA GAME MUSICが始まってから、最近のゲームもリサーチしたり、やったりしたいと思いつつ、「多分リサーチでは済まなくなるよな……」と、葛藤しています（笑）。

――吉岡さんは以前MMOを相当やり込んでいた方であることを話してくれていました。最近はそれこそ、MMOはもちろんオープンワールドの要素を持ったゲームを1つ始めると、それだけでも時間が足りなくなりますよね。

吉岡　そうですよね。なので、まだ距離感を保っているというところです（笑）。

――果たして、吉岡さんが我慢できなくなる日がやってくるのかこないのか……。

3人　はははは（笑）。

――最近気になっている、もしくはハマっているゲームはありますか？

児玉　私は最近、『クッキングマッドネス‐料理ゲーム』というお料理を出していくゲームにハマっていて、引くくらい星3（ステージの最高クリアレベル）を量産しています……。

浜田　やりだしたらとまらんもんなぁ（笑）。

児玉　あと、『雀魂』の段位を上げていますね。

――「BUBBLE!」に出てくる麻雀用語は、ゲームのものなんですね。

吉岡　僕は『ユニコーンオーバーロード』（アトラスとヴァニラウェアによるシミュレーションRPG）が気になっていて、プレイ動画を夜な夜な見ています。

――実際にプレイしないのは、始めるととまらなくなってしまうからですか（笑）。

吉岡　はい……そうですね……（笑）。

浜田　僕は最近VRゴーグルを買いまして、剣を持って戦うソードアクションRPGをプレイしています。VRゲームって実際にやってみるとすごいですね。これにハマってしまうと（夢中になりすぎて）やばいんじゃないかと思うくらいです。もうちょっと落ち着いたらじっくりやりたいです。あとは、『ドラゴンクエストタクト』（『ドラゴンクエスト』シリーズのタクティカルRPG）をやりつつ、（先日亡くなられた）鳥山明先生に想いを馳せたりもしています。

――これからの活動でやってみたいことなどはありますか？

吉岡　前に3人で話していたのは、Sawaの自主イベントなどで、ゲームの世界観のようなものを実体験できるような、マッピングされたような空間を用意してみたい、という話はしていました。

浜田　演奏中だけじゃなくて、会場に入った瞬間から、その空間自体を楽しんでもらえるようなものにできたら、という話をしていたんです。

――なるほど。皆さんの演奏だけではなくて、会場自体がエンターテインメントの舞台になるようなライブにしてみたい、と。

浜田　そうなんです。それで会場を出た瞬間、やっと現実の世界に帰ってくる、というような。そんなライブができたら面白いんじゃないか、ということは思っているんです。

――今回のムービーで皆さんの演奏シーンにゲームのキャラクターたちが重なっていたのと同じようなことが、ライブでも起こったら面白いんじゃないか、ということですね。

浜田　それはやりたいよね、という話をしていました。

児玉　あとは、SACRA GAME MUSICが始まったときのキーワードとして、ゲームやアニメ、音楽を通して日本のカルチャーを世界に発信していく、というものがあるので、Sawaが日本代表で出演する、仮想現実のパーティのようなものも開けたら楽しいだろうな、とも思います。

浜田　ゲームのキャラクターにもなりたいですし。

児玉　なりたい（笑）。本当に色んな可能性が広がっているな、と思います。

●リリース情報
Sawa Angstrom
デジタルシングル
「BUBBLE!」

作詞・作曲・編曲：Sawa Angstrom