3月30日(土)、声優として活動しながら2017年に歌手としてソロデビューを果たし、マルチな活躍を続ける安野希世乃の4th LIVEツアー東京公演がTOKYO DOME CITY HALLにて開催。スペシャルゲストとして東山奈央も出演し、ステージを熱く盛り上げた。本公演のオフィシャルレポートが到着したので紹介する。
「安野希世乃4th LIVEツアー 2024 ~まるごとしぼり100% Re:FRESH~」 東京公演
2024年3月30日(土) 開演:18:00 会場:TOKYO DOME CITY HALL ゲスト:東山奈央
<ライブレポート>
「安野希世乃 4th LIVEツアー 2024 ~まるごとしぼり100% Re:FRESH~」の東京公演が3月30日(土)にTOKYO DOME CITY HALLにて行われた。ちょうどプロ野球の2024年シーズンが開幕したばかりというタイミングでの開催となったが、会場は東京ドームに負けないくらいの熱気に包まれていた。
このツアーは安野いわく「いきなり飛ばしすぎじゃない?」というくらい、序盤から盛り上がるセットリストになっていて、1曲目は1stシングルの「ロケットビート」からスタート。安野のワンマンライブとしては初めてステージ上にスクリーンが設置されるほど広い会場だったが、安野は一人でも多くのファンに近づこうとステージを端から端まで移動する。ときにはステージ両端に設置されたお立ち台の上に乗って、2階席、3階席のファンにまで届くように手を振っていた。そこから間髪入れずに始まった「悲劇なんて大キライ」では会場の全員でお約束のタオルを回して熱く盛り上がる。「涙目爆発音」はTVアニメ『マクロスΔ』から誕生した戦術音楽ユニット・ワルキューレの楽曲。安野が演じるカナメ・バッカニアがメインボーカルを務める人気曲だけに会場のボルテージもさらに高くなっていく。1stアルバムからの人気曲「さよならソレイユ」ではスタンドマイクに持ち替えて、サビの部分でカスタネットを情熱的に叩きながら歌うパフォーマンスも印象的だった。
今回の東京公演に先立ち、大阪公演が3月20日にZepp Nambaで行われ、その終演後に安野は所属音楽レーベルをフライングドッグからエイベックス・ピクチャーズへと移籍したことを発表していた。ライブタイトルの“Re:FRESH”には、そんな新たな門出の一歩目という意味合いも込められているという。とはいえフライングドッグとエイベックス・ピクチャーズの二人三脚による音楽活動はこれからも大きくは変わらず、「変わらないところを大切にして、変わっていくところも大事にしながら、これからも突き進んでいきたい」と改めてファンの前で決意を表明した。また、今回のライブの裏コンセプトとして“安野希世乃クロニクル”があるとのことで「これまで応援してきてくれた皆さんにとっても、はじめましての方に対しても、今までの安野希世乃のいろんなところを見てもらおう」という楽曲をいくつかチョイス。その最初の曲が世代によっては懐かしく感じる人も多いだろうというTVアニメ『ふしぎの海のナディア』OPテーマ「ブルーウォーター」のカバーで、これはまだ安野が養成所のスクール生だったときに人生で初めて仕事として歌った“安野希世乃クロニクル”の始まりの曲だという。安野にとって大切な思い出の1曲を共有したことで会場の気持ちはさらに一つになっていき、続いて披露したのは安野がこれまで演じてきたなかでも人気の高いキャラクターの一人であるTVアニメ『冴えない彼女の育てかた』のヒロイン・加藤恵のキャラクターソング「M♭」と、加藤恵としてカバーしたゲーム『季節を抱きしめて』主題歌「季節を抱きしめて」。「クロニクルといったら、この作品は飛ばせないでしょ!」と、春の季節にもぴったりな楽曲を2曲続けて聴かせてくれた。ここでクロニクルのコーナーは一段落し、季節は春から夏へ。「夏色花火」では夕方、「フェリチータ」では夜と、夏の中でもちょっとせつない気分になる時間帯が演出され、安野の歌声もスッと心にしみこんできた。そして「echoes」からは東京公演のスペシャルゲストである東山奈央が登場。この曲はCD音源でも東山がBuddy’s Vocalとして友情参加しているが、音源そのままの夢のコラボがライブで実現したことになる。美しく重なり合う二人の歌声もさることながら、曲の途中でペコリとお辞儀をしながら目を合わせたり、姫と王子のように手を取り合ったり、あるいはハグしたりと、二人の仲のよさをうかがわせるパフォーマンスでも会場を大いにわかせていた。実は出番が来るまでの間、客席でライブを見ていたという東山は安野との共演にテンションが上がっている様子。ワルキューレでも共に活動するなど縁の深い二人は「ぽかぽかイオン」という“暖かい季節限定”ユニットを組んでいて、季節もすっかり春になったということでユニットのデビューシングル「やじるし→」を披露。歌い終わると「私たち、ぽかぽかイオンでしたー!」と言って、二人で仲よくステージを去っていった。
衣装チェンジして再びステージに登場した安野は身も心も軽やかに「ぼくのヴィーナス」を歌う。「世紀の祝祭」では「みんなのクラップを響かせちゃいましょう!」と客席をあおったり、「エイリアンボーイ」では気だるげな表情で歌ってみせたり、「生きる」ではみんなで一緒に旗を振ったり、後半戦の頭を飾る“元気パート”はあの手この手で楽しませてくれた。バンドメンバーとのトークをはさんで、次はしっとりとした雰囲気でお届けするアコースティック編成のコーナー。同じアコースティックアレンジでも「ちいさなひとつぶ」「花時雨」と、それぞれの楽曲ごとに違った音色の声を聴かせてくれて、心地よく歌に身を任せることができた時間となった。ワルキューレの楽曲「AXIA~ダイスキでダイキライ~」では再び東山も登場して、レアな二人バージョンでの一期一会のパフォーマンスを聴かせてくれた。6年前に1stシングル「ロケットビート」のリリースイベントを行ったラクーアガーデンステージと同じ東京ドームシティで開催できた今回のライブは安野にとっても特別な思いがあるようで、「また一歩一歩、みんなと一緒に音楽で遊び続ける旅を続けていきたい」と心境を語る。最後は「新しい季節を歩いていくあなたが、あなたらしく、あなた色に輝いていけますように」と、「恋する私カラー」でライブ本編を締めくくった。
アンコールではライブタイトルにもなっている新曲「Re:fresh」を、満を持して披露。ここでは歌唱に合わせて初お披露目となるリリックビデオがスクリーンに映し出され、「本当に素敵なリリックビデオで、頑張ってくださったスタッフさんに大感謝です!」と安野は感動があふれている様子。そんな興奮も冷めやらぬまま、ライブは本当に終わりの時間に。ラストは「今日も会いに来てくれてありがとう!」の思いを込めた「逢いたくて」。すべての楽曲を歌い終えた最後の挨拶では東山もステージに姿を見せて、サインボールならぬサイン入りの“桃”をバンドメンバーとともに客席に投げ込んだり、客席をバックに記念撮影をしたりしながら、一つ一つファンとの大切な思い出を作っていく。安野らしい温かさに包まれた空間にまた帰ってこられる日が来るのを信じて、この日のライブは幕を下ろした。
「安野希世乃4th LIVEツアー 2024 ~まるごとしぼり100% Re:FRESH~」 東京公演
<SET LIST>
M1 ロケットビート
M2 悲劇なんて大キライ
M3 涙目爆発音
M4 さよならソレイユ
M5 ブルーウォーター
M6 M♭
M7 季節を抱きしめて
M8 夏色花火
M9 フェリチータ
M10 echoes(with東山奈央)
M11 やじるし→(with東山奈央)※ぽかぽかイオン
M12 Destino〜恋は一秒の永遠〜 (バンドインスト)
M13 ぼくのヴィーナス
M14 世紀の祝祭
M15 エイリアンボーイ
M16 生きる
M17 ちいさなひとつぶ
M18 花時雨
M19 AXIA~ダイスキでダイキライ~(with東山奈央)
M20 恋する私カラー
EN1 Re:fresh
EN2 逢いたくて
●配信情報
「Re:fresh」
安野希世乃
配信中
配信リンクはこちら
https://avex.lnk.to/kiyono-yasuno_Refresh
安野希世乃 オフィシャルサイト
http://avex.jp/kiyono-yasuno/
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