ASCA、新作はまさに“VIVID”な1枚に！ニューアルバム『VIVID』に込めた想いを語る

「この先何度でも何度でも幻滅してあげるね」

――そんな特別な体験の第3弾がセンチミリメンタルの温詞さん提供の11曲目「あげる」です。温詞さんに提供してもらうのは初めてになります。

ASCA　センチミリメンタルさんの楽曲は以前から聴かせてもらっていて、（温詞が楽曲提供した）TVアニメ『ギヴン』のEDテーマ「まるつけ」を私のファンコミュニティ（「ASCA Music Entertainment」）でカバーしたり、私のワンマンライブの会場BGMに温詞さんの楽曲を使用させていただいたことがあるくらい元々大好きな方なんです。センチミリメンタルさんに「対落」という楽曲がありまして、メロディも決して明るいとは言えないんですけど、心の奥底にまで入り込んでくる歌詞で、私が歌に対して悩んでいる時にたくさんお世話になった曲なんですね。なので、楽曲提供してほしい人がいるか聞かれたときに温詞さんの名前を出させてもらいました。制作の前に温詞さんとお互いの持っている考えなどをお話させてもらうなかで、お互いの共通点が“許す”ということだったんです。2人とも、人に対して良くも悪くも許しすぎてしまう。例えば、相手が「それはちょっとそういう言い方はどうなの」という場合でも、「まあそういう人もいるよね」と許してしまう。そんな会話をしていたら、温詞さんがその場で1曲作り始めたんですよ。その時に聴かせてもらったフレーズが、“あげる”の“この先何度でも何度でも幻滅してあげるね”という部分です。

――すごく印象的なフレーズですよね。

ASCA　一見すると“幻滅してあげるね”ってすごくネガティブに見えてしまうかもしれないんですけど、“許す”とは最大の愛であると私は思っているので、とにかくこの曲は愛がたくさん込もった1曲です。こんなに温かくて真っ直ぐなラブソングは私にとって初めてでしたけど、自分が持っているものでもあるので、この曲は演じるのではなく、自分ごとのように歌わせてもらいました。

――愛を感じさせる優しい歌声でした。

ASCA　私が出せる最大の優しさを込めさせていただきました（笑）。それは1番の歌い出しから感じてもらえると思いますし、2番は今までにやったことのない声の出し方をしています。あと、いつもだったらキーをもう少し下げるところ、あえてこのキーにしたことで恋をしている人の声を表現できている気がしますね。

ファンがいるからこそ生まれた言葉

――そして先ほどお話しされた13曲目の「Departure」でアルバムが締め括られます。

ASCA　まさに「一緒に出発していこうよ」という思いで作った曲で、家の周りを歩きながらiPhoneのボイスメモに鼻歌を入れながら作っていきました。

――確かに音源自体、口ずさんで歩いている雰囲気がありますね。

ASCA　今まで作曲した曲の中でも「みんなで進んでいこうよ」という思いを一番込めることができた曲になったと思います。この曲に出てくる“しなやかに”というワードは、数年前の自分には発想もなかった革命的な言葉なんです。昔は、とにかく強くあらねばみたいな時期があったんですけど、強さだけではなくしなやかに、色んなジャンルに挑戦して、色んな人と出会って一緒に音楽を楽しんでいきたい。そんな思いが“しなやかに”には込められています。（共作で作曲した）「No Voice, No Live」は自分の弱いところもさらけ出して素直に書けた曲で、ファンの皆さんとの信頼関係があるからこそ「もっとみんなの愛をちょうだいよ」とわがままになれている曲なんです。だから、“しなやかにありたい”と思えたのも皆さんのおかげ。なので、ストーリー的には12曲目「No Voice, No Live」と13曲目「Departure」は繋がっているんです。そんな思いを「Departure」に入れられてとても嬉しいです。

――改めて、今回のアルバムはご自身にとってどんな作品になりましたか？

ASCA　本当に楽しく制作できた1枚でした。昔からリスペクトしている方々に楽曲提供もしていただけましたし、色んなことを教えてもらったことで次に進むためのアイデアやパワーをいただくことができました。「日々過ごしていく中で大変なことも起きるけど、その裏にある希望や光にフォーカスを当てて、ともに生きていきましょう」という前向きなメッセージを散りばめることができたアルバムだと思っています。

――最後に2024年の展望や目標はありますか？

ASCA　このアルバムを引っ提げて、海外はもちろん日本国内の多くの方、そして初めましての方ともどんどん出会える機会を作っていきたいなと思いますね。このアルバムで一緒に皆さんと楽しい時間を作っていけたらそんな幸せなことはないと思います。ステージから皆さんの笑顔をたくさん見られる年にしたいと思います！

●ライブ情報
ASCA LIVE TOUR 2024 -VIVID-
8月17日(土)大阪心斎橋JANUS　開場16:00　開演16:30
8月18日(日)福岡 DRUM SON　開場16:00　開演16:30
8月25日(日)愛知新栄シャングリラ　開場16:00　開演16:30
9月15日(日)北海道 SOUND CRUE　開場16:00　開演16:30
9月27日(金)神奈川 CLUB CITTA’　開場18:00　開演19:00

チケット価格
オールスタンディング
AME社員(FC会員)前売料金：¥6,000(税込)
一般発売料金：¥6,500(税込)

●リリース情報
ASCA 3rdアルバム
『VIVID』
3月13日発売

【完全生産限定盤（CD+Blu-ray）】

品番：VVCL-2416
価格：￥6,600（税込）
＜BD＞ (完全生産生産限定盤のみ)
1.VIVID WORLD – Music Video –
2.命ノ証 – Music Video –
3.眠くて眠くて本当に無理です。- Music Video –
4.ASCA in WORLD

【初回生産限定盤（CD+Blu-ray）】

品番：VVCL-2419
価格：￥4,400（税込）
＜BD＞
VIVID WORLD – Music Video

【通常盤（CD）】

品番：VVCL-2421
価格：￥3,300（税込）

＜CD＞※全形態共通
1.Overture
作曲：ASCA 編曲：戸嶋友祐　※アルバム新曲（小曲）
2.VIVID WORLD
作詞：ASCA 作曲・編曲：YOSHIHIRO (KEYTONE)　※アルバム新曲
3.上海小夜曲 (Shanghai Serenade)
作詞・作曲：熊谷和海編曲：岸田勇気・熊谷和海　※アルバム新曲／BURNOUT SYNDROMES提供作品
4.Stellar
作詞：杉山勝彦　作曲：杉山勝彦・GINPEI　編曲：GINPEI・杉山勝彦
5.君が見た夢の物語（TVアニメ『「ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-」特別編』主題歌）
作詞・作曲・編曲：梶浦由記
6.カルペディエム（TVアニメ『すばらしきこのせかい The Animation』EDテーマ）
作詞：ASCA　作曲・編曲：石元丈晴
7.命ノ証
作詞：ASCA・Saku　作曲・編曲：Saku
(『魔法科高校の劣等生』10周年記念完全新作アニメーションPVテーマソング)
8.あなたが居ないこの世界でも
作詞・作曲：阿部真央編曲：ミトカツユキ　※アルバム新曲／阿部真央提供作品
9.リンネ（TVアニメ『EDENS ZERO』EDテーマ）
作詞：ASCA・Saku　作曲・編曲：Saku
10.私が笑う理由は（TVアニメ『豚のレバーは加熱しろ』OPテーマ）
作詞：ASCA　作曲・編曲：古川貴浩
11.あげる
作詞・作曲・編曲：温詞　※アルバム新曲／センチミリメンタル提供作品
12.No Voice, No Live
作詞：ASCA　作曲：ASCA・重永亮介　編曲：重永亮介
13.Departure
作詞・作曲：ASCA　※アルバム新曲(小曲)