自身最大規模のライブツアー“Inori Minase LIVE TOUR 2023 SCRAP ART”が映像化！水瀬いのりが“アート”だらけのツアーを振り返る！

ファンの声で完成した「僕らは今」

――そして本編ラストのブロックは通称“WWWシリーズ”の3曲と「僕らは今」で締める構成。水瀬さんの音楽活動に欠かせないクリエイター、栁舘周平さんと藤永龍太郎さんの楽曲が並んでいます。

水瀬　お二人ともライブを観に来てくださったので楽屋でもお話ししたんですけど、「（この日のライブは）お互いの曲が多くて最後は死闘みたいだった」とおっしゃっていて（笑）。（2人の楽曲は）自分を肯定してくれたり、自分の良いところや可能性を引き出してくれるので、何年経っても当時の自分のキラキラしていた部分を忘れずにいられるんです。「Winter Wonder Wander」は生バンドでの披露は久しぶりでしたけど、歌うと童心に帰れるような楽曲で、改めて“アーティストの自分”を好きになれる楽曲だと感じましたね。このツアーでライブ初披露した「While We Walk」は、レコーディングのときに何度聞いてもクリック（※メトロノームのようなガイドリズムのこと）が馴染まなくて、「どうやって歌えばいいんですか？」と栁舘さんを問い詰めたほど歌うのが難しい曲で（笑）。自分の中では「BLUE COMPASS」も変拍子で同じ傾向だったんですけど、「While We Walk」はそれを越えるぐらい難しくて……。実際にツアーの別の公演では結構失敗もして、それでまたトラウマになったのでずっと怯えながら練習していたんですけど、ツアーファイナルでは無事にタイミングよく歌に入れたんです。「ちゃんと歌えたかな？」と、ちらっとミッチーさん（※バンドマスターの島本道太郎）を見たら頷いてくれていたんですよ！その時点で私は涙腺が崩壊して「お父さん！」という気持ちになっていました（笑）。

――あはは（笑）。

水瀬　“WWWシリーズ”では、LEDの演出は、絵本のページが変わるごとに街の景色が変わっていくようなイメージになっています。私にとってもあの瞬間はスノードームの中に入ったような感覚でした。

――本編ラストの「僕らは今」は、コロナ禍で全公演中止になった2020年のツアー“Inori Minase LIVE TOUR 2020 We Are Now”に向けて、ファンとのコール＆レスポンスありきで作られた楽曲ですが、2022年のツアーで披露されたときはまだ客席の声出しがNGだったので、このツアーでようやく本来意図していたファンとみんなで歌う楽曲になりましたね。

水瀬　『皆さんの声を聞けた瞬間に「僕らは今」は完成する』とずっと言い続けてきたので、やっと見たかった景色が見られました。「僕らは今」はコロナ禍を想定して作っていたわけではないんですけど、逆境だからこそより輝いた、意味を持った曲になったと思いましたし、皆さんと一緒に「僕らは今」を作り上げたことを、どの会場でも感じることができました。皆さんの熱量がさらに上を行き、それに応えようと私も必死で歌うというシーンは、自分が予想できなかったところへ皆さんが持ち上げてくれるような感覚でした。

――アンコールパートでは、“くらりちゃんフロート”に乗ってアリーナを回遊しながら「Morning Prism」と「ココロはMerry-Go-Round」を歌われました。

水瀬　個人的には本編とアンコールの世界観は直結していないと思っているので、アンコールは私が皆さんの目を見て歌いたい曲を軸に選ばせていただきました。今回選んだ楽曲はどれも、輝きだけではなく挫折も歌っているのが共通点で、皆さんと目を合わせてありがとうの気持ちを乗せながら歌うことで、CDで聴いたときとは違う景色が届けられたと思います。くらりのフロートは、図面を見せてもらった時点でとにかく大きくて驚きました（笑）。くらりの装飾は当初は片側だけの予定だったんですけど、それだと背面側が真っ白い姿になってしまうので、両面顔貼りにしてもらいました。今後も季節やテーマによって装飾を変えながら、“くらりちゃんフロート“が皆さんに馴染んでくれたら嬉しいですね。

――アンコールのラストは定番のタオル曲「Ready Steady Go！」でした。

水瀬　ライブの楽しさを皆さんに感じてもらえるラストになりましたし、「Ready Steady Go!」も声出し楽曲なので、皆さんの熱気と熱量が本当にすごかったです。みんなまだこんなに元気なんだと思ったし（笑）、愛されている曲だなとも感じましたね。

色々な想いが混ざったダブルアンコールの涙

――そしてツアーファイナルのみダブルアンコールがあり、歌われたのが「Catch the Rainbow！」。水瀬さんが初めて自分で歌詞を書いた曲ですが、そういった思いも含めての選曲だったのでしょうか。

水瀬　そうですね。「Catch the Rainbow！」は、皆さんへの想いと自分の感情を日記のようにストレートに書いた、初作詞“ならでは”の歌詞になっています。なので、この言葉に自分の感情が乗っていくのもあって、その直前のMCからもう泣いてしまっていました。自分の中では“Inori Minase LIVE TOUR 2019 Catch the Rainbow！”は悔しくて自信をなくしてしまうことも多かったツアーだったんですけど、今回は純粋に楽しくて、自分の心に陰りがなく「Catch the Rainbow！」を歌えたんですね。 “水瀬いのりのライブ”というものが、私にとってファンの皆さんやスタッフの皆さんのことを信じて自分を解放できる場所になったんだと思うと、「今をありがとう」という歌詞のとおり「Catch the Rainbow！」がすごく沁みました。しかも「Catch the Rainbow！」って、皆さんがペンライトの色をそれぞれ好きな色にしてくださるんですよ。それは「自分は1色じゃなくてもいい」と言ってくれるようでもあり、皆さんの光が私の涙腺を刺激してくれましたね。

――その景色自体が「スクラップアート」のテーマ性ともつながってきますよね。

水瀬　そうですね。バラバラのものでも集まったらアートになるというのもそうだし、色々な場所から来てくれるファンの皆さんも1つのアートになっているんだと改めて感じました。

――改めて今回の“SCRAP ART”ツアーを完走して、ご自身としてはどんな経験になりましたか？

水瀬　今回は初めてのことも久しぶりのことも多かったので、始まる前も始まったあとも「本当に完走できるんだろうか？」という思いは正直なところあったんです。1人で抱え込まずにスタッフのみんなに共有していくことで、時には緊張が伝染してしまうこともあったんですけど（苦笑）、「なんとかなる」「大丈夫だよ」と笑い合える空間にライブが変わっていったのがまず1つ大きかったですね。身を預けることを知れたのは自分の中では大きな収穫だったし、バンドメンバーもスタッフさんもより好きになったし、好きになってもらえたツアーだったんじゃないかなと個人的には思っています。長く応援してくれている方はもちろん、最近知ってくれた方にも「このツアーの水瀬いのりは違うな」と思ってもらえると思います。一方で、これが私のライブ像だと思える場面もたくさんあるので、ぜひBlu-rayを観てほしいですね。

抽選で1名様に水瀬いのりさんのサイン色紙をプレゼント！

●応募期間
2024年3月7日（木）～2024年3月14日（木）23:59

●応募方法
1：リスアニ！編集部の公式アカウント（@Lis_Ani）をフォローする
2：該当ツイートをRTする

【応募に関する注意事項】
・厳正なる抽選の結果当選された方には、リスアニ！編集部公式アカウントのダイレクトメールにて後日連絡させていただきます。リスアニ！編集部公式アカウント（@Lis_Ani）のフォローをお願いします。
・プレゼントキャンペーンは予告なく変更・中止することがあります。あらかじめご了承ください。
・応募期間中にフォローを取り消された場合は、応募が無効となります。
・複数のアカウントで応募された場合は、1アカウントのみ有効となります。
・Xアカウントを非公開にしている場合は、応募対象外となります。
・落選者へのご連絡はございませんのでご了承ください。
・当選結果に関してのお問い合わせにはお答えすることはできません。
・応募は日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。
・賞品および当選の権利は当選者本人のものとし、第三者への譲渡・転売することは一切禁止させていただきます。譲渡・転売が発覚した場合、当選を取り消し賞品をお返しいただく場合があります。
・賞品の不具合、破損に関する責任は一切負いかねます。

【個人情報の取り扱いについて】
・お客様からいただいた個人情報は、当キャンペーン当選者へのお問い合わせのために利用いたします。なお、個人情報を当該業務の委託に必要な委託先に提供する場合や関係法令により求められた場合を除き、お客様の事前の承諾なく第三者に提供することはありません。上記をご承諾くださる方のみご応募ください。

●リリース情報
Blu-ray
「Inori Minase LIVE TOUR SCRAP ART」

発売中

品番：KIXM-578〜9
金額：￥8,800（税込）

＜収録曲目＞
Inori Minase LIVE TOUR 2023 SCRAP ART 2023.10.29 ぴあアリーナMM
01. OPENING
02. スクラップアート
03. identity
04. brave climber
05. MC
06. 僕らだけの鼓動
07. クリスタライズ
08. バンドメンバー紹介
09. アイマイモコ
10. 運命の赤い糸
11. MC
12. くらりのうた
13. あの日の空へ
14. Short Movie
15. アイオライト
16. クータスタ
17. TRUST IN ETERNITY
18. MC
19. 約束のアステリズム
20. Million Futures
21. Interlude
22. Well Wishing Word
23. While We Walk
24. Winter Wonder Wander
25. MC
26. 僕らは今
〈ENCORE〉
27. Morning Prism
28. ココロはMerry-Go-Round
29. MC
30. Ready Steady Go!
〈DOUBLE ENCORE〉
31. MC
32. Catch the Rainbow!
33. Line Up
34. Endroll