――「Good Luck Waker」でもう1つ気になったのが、halcaさんのボーカルスタイルでした。とても力が抜けた優しい歌い方は、最近のシングル曲にはなかった変化だなと。
halca さすがです!そこに気づいていただけて嬉しい!これはですね、さっきお話しした気持ちにも繋がるんですけど……いつかこういう楽しいこともなくなっちゃうだろうな、みたいな気持ちを込めたくて。私の横に“キミ”がいて、とても大事に思っている気持ちは嘘じゃないんですけど、この曲の“私”は、もしも離れることがあっても傷つかないために、なんかこう……あまり期待しすぎないようにしてるのかなと思ったんです。だから、すごく熱い気持ちは確かにあるけど、歌声としては、情熱的になりすぎないようにしたかった。2ndアルバム『nolca solca』で、私が作詞して川崎智也さんが作曲してくれた「weather through」という曲があるんですけど、そこには少し諦めみたいな気持ちも入ってて、近い想いがあるなって。その時に発見した歌い方に、今回トライしました。1月に「Good Luck Waker」を先行配信したばかりの時も、いつもあの応援してくれてるファンの方から珍しい感じだねとか、初めてこういう感じの歌い方を聴いたっていうメッセージをいただけて。よし、伝わってる!って嬉しくなりました。
――バックのバンドサウンドが、あえて粗いテイストで前に出てきているので、なおさらhalcaさんのボーカルが際立っていますしね。イントロの頭が、アンプにシールドを挿した時のノイズから始まっているのも、バンド初心者っぽい青春感があるんですよね。PAさんには怒られるやつ(笑)。
halca そうなんですよ!軽音楽部の部室みたいな、器用じゃない感じ。グランジ味ですよね(笑)。
――そういえば、1月末の“リスアニ!LIVE 2024”で初披露されてましたよね、「Good Luck Waker」を。
halca はい!あの頃こそまだ先行配信したばっかりで、この曲を知らない人のほうが多かったハズで。客席に頑張ってマイクを向けてみたら、皆さん歌ってくだって、ほんとに嬉しかったんですよ。リハーサルの時は、この曲、絶対に知られてないから、マイク向けてシーンとなっちゃうから嫌です!って言ってたんですけど(苦笑)、次のライブにはそこもみんなが練習してくれるハズだから、次に繋げるためにもスタッフさんが頑張りなさい!って背中を押してくれて、チャレンジしたんですよ。
――“リスアニ!LIVE 2024”のhalcaさんステージは、セットリスト構成もhalcaさんのパフォーマンスも、すごく成長が感じられて、本当に素晴らしかった。もう伸びしろしかないです。
halca ありがとうございます! Spotifyの「リスアニ!RADIO」でも褒めていただいて、ニヤニヤしちゃいました(笑)。実は最近、ライブにはちょっと悩んでた時期でもあったんです。ディレクターさんからも、ちょっとシャープさに欠けてるから注意していこうと言われていて……。確かに、例えば「誰彼スクランブル」なんかも、最近は歌い慣れて余裕が出てきたからこそ、スピード感に欠けちゃう。
――そんな葛藤が。
halca そんな時に、「Good Luck Waker」の初回生産限定盤の特典になっている、去年の『nolca solca』ツアーの時のSpotify O WEST 公演の映像をチェックしてたら……それがすごく自分のためになったんです。とても褒めてもらえたいいライブを見返して、あぁ、私ってこう歌ってたんだというフレッシュな気持ちをすごく思い出して“リスアニ!LIVE 2024”に向かえました。だから、次の5月4日の新宿ReNYのワンマン(LAWSON presents halca live 2024 playloud)は、ボイストレーニングもダンスレッスンも強化して、もっとすごいhalcaをお見せできると思います!……あ、自分でハードル上げちゃった(笑)。
――楽しみにしています。その時は、まだライブで披露されていない今回のシングルのカップリング「IN THE BRAIN」も、もちろん歌っていただけると!
halca ですです。あ、これってネタバレですか?でも、歌わない理由ないですもんね(笑)。
――ニューシングルを引っ提げてのワンマンにもなるので、歌っていただかないと困ります(笑)。
halca あはは、そうですよね!
――ライブタイトルに、halcaさんお得意の“play〇〇”がついているのも気になります。
halca 今回のワンマンは、みんなと一緒に歌える曲をたくさんやりたくて、最初は“singloud”にしようかなという案もあったんですけど、せっかく続いている“play〇〇”シリーズがあるので、後ですぐ雰囲気を思い返していただけるように“playloud”にしました。ラウドというくらいなので、激しい曲もありますし、歌声をラウドに響かせたいライブなので、ぜひ楽しみにしてください!
――確かに、いまお話にあった「IN THE BRAIN」もライブでぜひ聴きたい、ノリのいい楽曲になっていますね。
halca なんかもう、気持ちがファンキーです(笑)。この曲を書いてくださった山崎真吾さんとは、初めましてで、halcaチームからご指名させてもらいました。以前の「うそじゃないよ」とか、halcaのカップリングといえばこれだよね!という、ちょっと電子音がピコピコしながらドフドフいってる曲をまたやりたいという話になりまして。コロナ禍に入ってから、そういう曲をほとんどやっていなくて、ロックな楽曲にハマっていたんですよね。でも、かなり激しい曲へのチャレンジは、行くところまで行けたかなと。
――だから原点回帰をここで。
halca そうですね。それに、山崎さんの既存曲を聴かせていただいたら、曲も素敵だし、歌詞もすごく面白いんです。私が作詞をする勉強にもなるよと、スタッフさんからアドバイスもいただいて、ぜひ!とお願いしました。
――作詞はhalcaさんと山崎さんの共作になっていますね。
halca 実は、デモをいただいた時に山崎さんが書いてくださっていた歌詞が、とにかくぶっ飛んでいたんですよ。いい意味で、狂気的というか(笑)。何かがバトルしている内容だったんです。山崎さんの歌詞にも共感できたし、曲の方向性を決めるうえですごいヒントをいただけた。このメロディだったら、このままテクニカルな韻を踏んだ歌詞で歌いたい!というフレーズもたくさんあって、共作という形にさせていただいたんです。サビにいきなり“サーセン サーセン 超サーセン”って出てきて、街で流れたら「お?なに?」って感じてもらえる、すごく遊び心のある曲になって感謝です。
――タイトルどおり、頭の中のモヤモヤと戦っている曲ですよね。空気を読んでああ言ってみたものの、ホントにそれで良かったのか?と。
halca そうですね(笑)。これ、歌詞の締め切りギリギリに、私にある出来事がありまして。それが元になってるんですよ。電車に乗っていたら、私の両側の席が空いていて、仲が良さそうな男子高校生が2人乗ってきたんですね。で、私が1つ席をずれたら、彼らが並んで座れてみんなが幸せだなと思って、ずれたんです。そしたら、1人の子が「でも俺、次の駅で降りるんだよね、どうしよっか」みたいにボソボソ言っていて、隣の子が「いいから、こういう時は座らせてもらえよ」って、2人でお礼を言ってくれたんです。その子の一言がなかったら、私の優しさがボロボロになっちゃうところを、救ってくれたんです。
――ありますね、そういうこと。
halca 遠慮してくれてた子も優しさだし、私のことを考えてくれた子も優しい。そう思ったら、すごく嬉しくなっちゃって。あと、前に配信をした時、私がボールペンを欲しいって言ったら、スタッフさんがわざわざ取りに行ってくれたんですね。でも、その場にいたスタッフさんが持ってて渡してくれようとしたんですけど、ここで私がそれを使ってしまったら、さっき出ていったスタッフさんに申し訳ないじゃないですか。だから、それは見なかったことにしたんですね。
――halcaさんの優しさ!
halca そうなんですよ(笑)。なので、この曲は優しさについての曲で。
――察せよ、皆まで言うな、言わせるなと(笑)。
halca はい(笑)。それを誰かに説明するのって、すごく難しいよね、という曲です。懐かしさもあるけど、しっかり新しいhalcaの曲になっているので、ぜひ皆さんの感想を聞かせてください!
●リリース情報
「Good Luck Waker」
2月28日発売
【通常盤(CD)】
品番:VVCL-2445
価格:¥1,320(税込)
【初回生産限定盤(CD+Blu-ray)】
品番:VVCL-2443~2444
価格:¥6,600(税込)
<CD>
01.Good Luck Waker
02.IN THE BRAIN
03.Good Luck Waker -Instrumental-
04.IN THE BRAIN -Instrumental-
<Blu-ray>
・「Good Luck Waker」 Music Video
・「Good Luck Waker」 Music Video Making
・LAWSON presents halca first tour 2023 “nolca solca culca”@Spotify O-WEST
01.時としてバイオレンス
02.FIRST DROP
03.LOVEして
04.Fuzzy Rain
05.あれこれドラスティック
06.one another
07.weather through
08.なんで?なんで?なんで?
09.告白バンジージャンプ
10.ロマンティックマニフェスト
11.センチメンタルクライシス
12.BUZZER BEATER with 北澤ゆうほ
13.君のせいwith 北澤ゆうほ
14.A・WA・WA・WA
15.もういいや。
16.曖昧グラデーション
17.キミがいたしるし
18.誰彼スクランブル
EN1.キミの隣
EN2.サカナイトデイズ
EN3.HORiZON
【期間生産限定盤(CD+DVD)】
品番:VVCL-2446~2447
価格:¥1,760(税込)
<CD>
01.Good Luck Waker
02.IN THE BRAIN
03.Good Luck Waker -Instrumental-
04.Good Luck Waker -TV size.-
<DVD>
TVアニメ『ぽんのみち』ノンクレジットエンディングムービー
●作品情報
TVアニメ「ぽんのみち」
MBS/TBS/BS-TBS“アニメイズム”枠、RCCにて放送中
<イントロダクション>
のんびり、ゆったり、ほんわかする。
彼女たちの日常は「楽しい」を伝えてくれます。
尾道で楽しく暮らす女子高生たちの日常を描く本作の監督・構成・脚本を務めるのは、TVアニメ「炎炎ノ消防隊 弐ノ章」、TVアニメ「波よ聞いてくれ」など、緻密なフィルム作りに定評のある南川達馬。キャラクター原案は、「五等分の花嫁」がシリーズ累計発行部数2,000万部突破となった春場ねぎ。春場がオリジナルアニメでキャラクター原案を手がけるのは、今回が初となる。制作は「ポケットモンスター」シリーズや「妖怪ウォッチ」のOLMが担当。
広島県尾道市の風情ある街並みや由緒ある神社仏閣、美しい海、豊かな自然を舞台に、キャラクターたちのゆっくりと、だけどきらきら輝く日々がはじまります。
<ストーリー>
「でてけぇー」!
広島県尾道市に住む女子高生・十返舎なしこは家を追い出され困っていた。
「友達と遊べる場所がないけん…」
父親が昔経営していた雀荘が今は空き家になっていることを知ったなしこは、みんなで集まれる場所に作り直すことを決めた。友達のぱい、泉とともに。
遊び場を手に入れたなしこたちは、遊んだり、料理をしたり、お茶をしたり、時々麻雀をしたり…。
そんな、なんでもない日常が愛おしくなる物語です。
©IIS-P/ぽんのみち製作委員会
halca オフィシャルサイト
http://halcaofficial.com/
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