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2024.02.26

『マクロスΔ』ワルキューレの5人と“Last Mission”を振り返った特別な一日。“5.1chで聴く!幕張Day6ディレクターズカット版舞台挨拶付き応援上映会”レポート

『マクロスΔ』ワルキューレの5人と“Last Mission”を振り返った特別な一日。“5.1chで聴く!幕張Day6ディレクターズカット版舞台挨拶付き応援上映会”レポート

TVアニメ『マクロスΔ(デルタ)』より誕生した戦術音楽ユニット“ワルキューレ”。その約8年間の活動の一区切りとなった単独ラストライブ“ワルキューレ FINAL LIVE TOUR 2023 ~Last Mission~”が、Blu-ray&DVDとなって昨年12月にリリースされた。これを記念し、本作のライブ本編を5.1ch音響で上映するイベント“5.1chで聴く!幕張Day6ディレクターズカット版舞台挨拶付き応援上映会”が2024年2月10日に開催。東京・丸の内ピカデリーにて3度にわたり行われた舞台挨拶の最終回にはワルキューレのメンバー5人が集合! 現地に集まったファン、そして全国各地の映画館でライブ・ビューイングに参加したファンと共に楽しいひと時を過ごした。

TEXT BY 仲上佳克
PHOTOGRAPHY BY 小島マサヒロ

劇場をライブ会場に変える、メンバー直々の「声出し」猛特訓が再び!

今回のイベントで上映されたのは、“ワルキューレ FINAL LIVE TOUR 2023 ~Last Mission~”のDay6(幕張メッセ・国際展示場公演)のうち、アンコールを除いた約140分のディレクターズカット版。5.1chならではの音が縦横無尽に聴こえてくる環境はライブの臨場感がより増していて、特に観客の歓声は映像から聴こえてくるものと実際に映画館で声を出して応援している人たちとの声が入り混じり、自分が今ライブ会場にいるのか映画館にいるのか一瞬わからなくなってしまうほどだった。また、大画面ならではの細かい動きや全体のフォーメーション、メンバーのふとした表情も確認することができて、当日のライブに参加していた人にとっても大満足の内容だったと思う。

楽しめるポイントが多いだけに、画面をじっくり眺めるべきか、5.1chの音響にしっかり耳を傾けるべきか、悩んでいる人もいたかもしれないが、ライブ冒頭の「一度だけの恋なら」からTVアニメのOP・EDテーマ4曲が続くブロックや、「ワルキューレがとまらない」「ワルキューレは裏切らない」「ワルキューレはあきらめない」の通称“ないないゾーン”から「未来はオンナのためにある」に続くブロックなどは自然と盛り上がりも大きくなっていた。ラストは客席に向かって深々とお辞儀をする画面内のメンバーに向かって温かい拍手が沸き起こり、“Last Mission”から半年以上の時を経ても変わらないワルキューレ愛の強さが感じられた。

応援上映会の開始前に行われた舞台挨拶では、美雲・ギンヌメールの歌唱担当JUNNA、フレイア・ヴィオン役の鈴木みのり、カナメ・バッカニア役の安野希世乃、レイナ・プラウラー役の東山奈央、マキナ・中島役の西田望見が勢揃い。5人はそれぞれ客席のファンとライブビューイング中継用のカメラに向かって笑顔で挨拶した。

トークの時間が始まると、まずは上映に先駆けて「5.1chでライブ映像を体験する機会って、なかなかないですもんね」と東山が話を切り出した。「音にこだわりのある『マクロス』チームだからこそという感じがしますけど、今日すでに5.1chを体験したメンバーがいるんだって?」と話を振ると、先に会場入りしてこっそり上映を観ていたというメンバーがそれぞれに5.1ch体験の感想を語り出す。

安野 多分、座っている位置によっても感じ方は変わってくるんですけど、音の粒がすごく細かく聴き取れる感じがありました。あくまで個人の感想です(笑)。でも、爆音でドーンと攻めてくるだけじゃないんですよ。誰々の声を聴きたいなと思ってフォーカスすると、つかみ取れるみたいな感じ?

東山 えーっ!? でも、さすがにハモの多い私たちの声はあまりわからないんじゃないの?

JUNNA そんなことないんですよ! すごいなと思ったところが3つくらいあるんですけど、まず「絶対零度θノヴァティック」のみんなの声が時間差で交わる“Hah〜”がそれぞれ違う位置から聴こえます! 私の座っていたところでは、ですけど、きっとみんなも聴こえると思う。みんなの声で言うと、「みらオン」の“冗談 やめて とめて…”も違うところから聴こえます。あとは私たちの声じゃないんですけど、皆さんの歓声が周りから全部聴こえるみたいな感じで、「みんなの声、すごい!」ってなりながら聴いていました。

東山 本当に、会場の中で楽しんでいるみたいな臨場感が味わえるんだね。

鈴木 普段、お家で観るよりも臨場感があって、たまに私とかがお客さんの拍手に紛れて「ナントカナントカ~!」って叫んでいるのが「え、今なんて言った?」みたいな(笑)。いい意味で聴き取れないリアルさもあってライブっぽくて楽しかったです。

上映を楽しみにしているファンにとっても有益な情報が得られたところで、「さっきの回までは、みんなの声出し弾け具合が……」と、安野が率直な思いを口にする。どうやら、応援上映でありつつも観客の声出しが遠慮がちだったらしく、そこが少々物足りなく感じたらしい。ということで「声出しの練習、1回くらいしておく?」と西田が提案し、メンバーもファンも拍手で大盛り上がりしたところで「せっかくなので、奈央ちゃん、いい?」と突然の無茶振りも。「すごくきれいな流れだけど、台本じゃないんですよ、これ(笑)」と驚いた様子の東山だったが、「じゃあ、私が『歌はー?』って言ったら『あーい!(愛)』って返してもらおうかな」と、レイナの決めゼリフを使ったコール&レスポンスをとっさに思いつく辺りはさすがの一言に尽きる。実際には「歌は愛」を2回繰り返した後に、「ギリギリー?」「あーい!」と「いけないボーダーライン」の歌詞から引用する変化球も披露したが、それでも打ち返してきたファンに東山は「OK!」とご満悦の表情。

会場もすっかり温まったところで、ワルキューレのライブで煽りを担当することの多い鈴木がこの流れを引き継ぐことに。このとき、鈴木がすぐさま前置きなしで「歌はー?」と言ってマイクを客席に向けたため、レスポンスの声が一瞬止まってしまう。すると、鈴木は「ちょっと!私たちと皆さん、何年一緒にやってきたの!?(笑)」とわざとらしく猛抗議。会場と周りのメンバーから笑いが漏れるなか、「私、フレイア・ヴィオン役なんですよ!フレイア・ヴィオンのキャッチフレーズといったら、わかるじゃないですか!」と促し、「歌はー?」と振ると、今度はタイムラグなく「元気ー!」と正解が返ってくる。これを数回繰り返すと、次はテンポアップして「歌は?」「元気!」「歌は?」「元気!」とすばやく繰り返し、「ありがとうございます!」と言って鈴木の煽りタイムは終了。“煽り番長”らしいパワフルな猛特訓を受けて、会場は和やかな空気に包まれた。

次ページ:「Go! ワルキューレ!!!!!」5人のかけ声で会場が1つに!

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