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INTERVIEW

2024.02.21

新しい挑戦を続けるNACHERRYの「今」と「運命」に迫る!TVアニメ『魔法少女にあこがれて』OPテーマ「My dream girls」リリースインタビュー

新しい挑戦を続けるNACHERRYの「今」と「運命」に迫る!TVアニメ『魔法少女にあこがれて』OPテーマ「My dream girls」リリースインタビュー

村上奈津実と田中ちえ美による声優音楽ユニットのNACHERRYが、2ndシングル「My dream girls」で華麗なる変身を遂げた。デビュー時からアメリカンロックを軸に様々なスタイルに挑戦してきた彼女たちが、今回我々に届けてくれたのは、魔法少女をイメージした煌めきいっぱいの姿。TVアニメ『魔法少女にあこがれて』のOPテーマとしてこれ以上ないほどのマッチングを見せる、キュートなポップチューンに仕上がっている。NACHERRYらしい絆とワクワク感が詰まったニューシングルは、彼女たちのどんな夢を叶えてくれたのか?新しい挑戦を続ける2人の「今」と「運命」に迫る!

INTERVIEW & TEXT BY 北野 創

憧れの魔法少女に変身!NACHERRYのニュースタイル

――今回のシングル「My dream girls」は、曲調やビジュアルを含め、今までのNACHERRYとは趣きがガラリと変わりましたね。

村上奈津実 ジャケットからすでにキラキラで、「これは本当にNACHERRYなんでしょうか?」って思ってしまうくらいです(笑)。『魔法少女にあこがれて』のタイアップのお話しをいただいたときから、今回は“かわいい”に全振りした楽曲や衣装になると聞いていて。そういうのもやってみたかったので嬉しかったです。

田中ちえ美 「エクリプス」(TVアニメ『4人はそれぞれウソをつく』OP主題歌)のときにアニメタイアップを歌う夢を叶えさせてもらって、その次の夢として「今度はどんなアニメの歌をうたいたいか?」と考えたときに、魔法少女ものをやりたいと思っていたので、また夢が叶った気持ちです。しかも自分たちも魔法少女になったかのような衣装で。今までの衣装は既存の服をコーディネートして着ていたんですが、今回は初めてイチから衣装を作ってもらったんですよ。

村上 フィッティングのときにめちゃめちゃテンションが上がったよね。

田中 うん。「(黄色い声音で)かわいい~!まさかNACHERRYでこんな衣装を着られるなんて~!」みたいな感じで(笑)。

――お二人とも、魔法少女もののアニメ作品は好きなんですか?

村上 私の『カードキャプターさくら』愛はヤバいです。小学校の頃からDVDが擦り切れるくらい何度も繰り返し観ていますから(笑)。

田中 私も『おジャ魔女どれみ』とか、女の子が変身する系の作品が好きで、魔法少女とは違うかもしれないですけど『ぴちぴちピッチ』も大好きでした。あとは姉の影響でCLAMPさんの『魔法騎士レイアース』も好きでしたし、自分も声優としてそういう変身ものの役をやりたい気持ちは強いですね。

――田中さんは『キャッチ!ティニピン』の主人公・ローミー役で、そういう役柄を演じていましたよね。

田中 そうなんです。あれも戦う変身少女みたいな感じでした。

村上 私もサンリオの『ミュークルドリーミー』でそういう役柄をやらせていただいたので(主人公の日向ゆめ役)、今回自分がそういう衣装を着てなりきれることが嬉しかったです。

――子供の頃は魔法少女になりたい気持ちがありましたか?

村上 めちゃめちゃなりたかったです。(田中に向けて)妄想してなかった?

田中 うん。『カードキャプターさくら』ごっこもやってましたし、多分誰しもがやったことあると思うけど、ほうきや杖にまたがって飛ぼうとしていました(笑)。

村上 私も、幼稚園のときに制服の早着替えを、魔法少女が変身するときみたいな気分で「トゥルルルル~ン♪」ってやってました(笑)。

――じゃあ今回は魔法少女風の衣装を着られて、テンションが上がりますよね。

田中 やっぱり衣装の力ってすごいんですよね。私服のときに「お客さんの前でプリティーなNACHERRYを見せてください」と言われても「無理!」ってなりますけど(笑)、メイクや衣装が揃うとスイッチが入って「(黄色い声音で)みんな~!」って振る舞うことができて。なので、この衣装も魔法であり、変身なんです!

――そういえば前作『POLAROID』収録の「WE ARE THE “HEROES”!!」でもヒーローに変身されていましたが、もし次にNACHERRYの2人で変身するとしたら、何になりたいですか?

田中 ヒーロー、魔法少女ときたから……人魚!人魚みたいな衣装、着てみたくない?

村上 ああ~、「パールを落としたマーメイド」もあるもんね。

田中 そうそう。あとは天使とか妖精とか。

村上 頭に輪っか付けてね。アニマルはどう?

田中 なっちゃんはネコが好きだもんね。でも、私は別のコンテンツでネコを結構やっているので、他のがいいかなあ。

村上 そっか(笑)。でも私はネコかもしれない。最近「ネコ耳が似合うね」って、田中にも言ってもらえて。

田中 なっちゃんはネコ顔だからね。じゃあ私は……ウサギがいいかなあ。ネコとウサギで、また別のテイストの可愛らしいNACHERRYになれるかも。かわいい系のロックでネコ耳とかを付けて甘辛な衣装だったら絶対にかわいいはず!

NACHERRY史上一番かわいい歌声!「My dream girls」

――改めて「My dream girls」について聞いていきます。この楽曲のNACHERRYらしさを感じた部分を教えてもらえますか?

村上 最初は今までのNACHERRYにはないタイプのかわいいサウンド感だったので、「どうやってNACHERRYらしさを出せばいいんだろう?」と思ったんですけど、完成音源を聴いたらサビはやっぱりNACHERRYだなって思いました。A・Bメロはどちらかと言うとキャラソンっぽいけど、サビは2人の声が重なることで今までの活動で作り上げてきた私たちらしさが乗っていて。

田中 私がNACHERRYらしさを感じたのは歌詞の部分です。NACHERRYの楽曲は、ある特定の女の子の気持ちを歌にしている歌詞が多くて、「フォーチュンテラー」なら“夢見る少女”、「KIDS ARE TOO LATE」は“ちょっと生意気な女の子”みたいなイメージがありますし。今回の曲も“魔法少女に憧れている女の子”の歌をNACHERRYが歌っているという意味では、今までの楽曲に通じるものがあると思いました。

――なるほど。逆に新鮮さを感じた部分は?

田中 その主人公の女の子が、今までなら「私についてきな!」とか「私だけ見ていればいいでしょ?」みたいに自信満々な感じだったのが、今回はかわいい少女マンガのような女の子になっているところが新鮮でした。言葉選びも“ピカリ”だったり、かわいいものがたくさん。

村上 なので、レコーディングでは今までで一番かわいく歌いました。田中が先に歌を録っていたんですけど、それを聴いたら思っていた以上にかわいく歌っていたので「かわいく攻めたねえ。じゃあ私もかわいく歌ってみようかな?」と思って(笑)。

田中 曲がめちゃかわいいからね。私はファンの人からは、声質的になっちゃんと一緒に歌うとお姉さんっぽく聴こえると言われるんですけど、この曲に関してはキャピキャピを意識しました(笑)。今までよりはタテ感を強めにして、アクセントを付けてキャッチーに聴こえるように。2番の歌詞は“曇りみたいにCloudy”みたいにちょっとシュンとなる部分があるんですけど、そこは1番と比べて緩急が付くように意識して、全体的に歌声から表情が浮かぶような歌い方にしました。

村上 今までのNACHERRYの楽曲にはない発声の仕方だったよね。今まではもっと一本芯を通すような感じだったけど、それよりもちょっとだけ鼻寄りというか。

――田中さんが完成音源を聴いて感じた、村上さんの歌声の感想も聞いてみたいです。

田中 やっぱりなっちゃんは、明るい歌詞を明るい声で歌うのが合ってるなあって思いました。レコーディングではそれぞれ1曲全部歌ったうえで歌割りを決めてもらうのですが、私がどんなに頑張って“太陽みたいに”って明るく歌っても、明るい歌詞のパートで採用されるのは大体なっちゃんなんですよ。で、2番の“曇りみたいに”のほうは私が担当するっていう(笑)。

村上 いやいや、それは違うって!1番が私から始まるから、2番ではその逆で田中からになっただけだよ。

田中 でも、この曲に限らず、全体を通してそういう節を感じない?なっちゃんのほうが明るくてキャッチ―な声質だから、そういうイメージの歌詞で採用されることが多いなと思っていて。で、歌詞がしっとりめになり始めると、私のパートになることが多くて。だからそれぞれの得意分野があるんだと思う。

村上 確かにそうかも。私は表情で言うと笑みを歌に乗せるのが得意だけど、田中は細かくて私にはできない繊細なしっとりさを出せるところがあると思う。

――今回の楽曲はTVアニメ『魔法少女にあこがれて』のOPテーマでもありますが、作品とどのようにリンクしていると感じますか?

村上 私、この楽曲の音源を聴いてから原作を読ませていただいたんですけど、「どんなかわいらしい魔法少女作品なのかな?」と思っていたら、結構エッチな内容だったんですよね(笑)。お色気が強めだったのでびっくりして。そのうえで、私の中でこの楽曲は、主人公の(柊)うてなちゃんが悪の組織の幹部に変身するまでの気持ちを歌っているのかな、と思いながら歌わせてもらったんですけど、そのあとに制作陣にお話を聞いたら、そうではなかったみたいで(苦笑)。

田中 そう、魔法少女側の3人をイメージしていたみたいで。

村上 でも、うてなちゃんも最初は(魔法少女に)憧れる気持ちを持っていたので、間違いではないのかなと思います。

田中 見た目は女児アニメみたいにかわいらしい魔法少女で、OPテーマもこんなにかわいいのに、中身はお色気な感じなので、「えっ!そんな作品だったの?」ってなるところがこの作品の良いところだと思うんです。そういうギャップ感を、私たちのOPテーマでも演出できたと思います。

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